まだ夏山? 北岳日帰り
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,665m
コースタイム
天候 | 朝8時ごろまで晴れ、その後ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府4:00発 山梨交通バス 6:10広河原 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:広河原インフォメーションセンター2階 ガイドブックにもあるように、大樺沢ルートは崩壊地を回避するために、沢の右岸に一部登山道が付け替えられていて、永久的にこうなってしまいそうな雰囲気でした。 北岳からの下りで、草すべりから御池小屋に抜けるルートと大樺沢二俣に抜けるルートの分岐が分らず、御池小屋に抜けるつもりが二俣まで行ってしまいました。これも一種の道迷い遭難?ルートファインディングを鍛えなおさなきゃです。 このルートは日帰りだと下りが非常に長く急に感じられます。帰りのバスを考えると焦りがちになるので、注意して下りたいところです。 |
写真
感想
たぶん3回目の北岳。最初は高2の夏合宿。次は30位のとき。都合約15年ぶり。子供が大きくなって、ちょっと生活が落ち着いて、本格的に山再開の今年、やっぱり北岳でしょう。今回は地元消防団の仲間Mを連れての山行でした。富士山しか登ったことのない事実上の初心者で日帰りはちょっと心配だったのですが、何とか帰りのバスに間に合いました。
人気の山だとは思っていましたが、とにかく人が多い!インフォメーションセンターで用を足して6時半くらいに歩き始めたのですが、広河原山荘に渡るつり橋がすでに行列。その先も人人人。普通に着いていくと絶対にバスに間に合わなくなるので、申し訳ないとは思いつつどんどん追い抜かせてもらいました。後ろから無理に抜かしたりしてご迷惑をおかけした皆さん。申し訳ありませんでした。
大樺沢ルートに入ってからしばらくすると、仮設の橋を渡って右岸側に。進行方向左側からは沢山の沢が合流してくる。この水がおいしくてついついマグカップを出して飲みまくってしまう。腰を落ち着けてウイスキーが欲しくなる。ぐっと我慢して先へ。「ここはまだアプローチみたいなもん」と自分に言い聞かせて先に進みます。
右手には崩壊地が望めます。2箇所。完全に崩れていて、あの下を通るのはもう無理でしょう。落石とか危険すぎる感じです。たぶんもうあちらに登山道が戻ることはないのではないでしょうか。
崩壊地を越えて樹林帯を進むとパッと沢筋に出て、登山道は再び左岸側に。ここまでくればもうすぐ二俣。崩壊した雪渓のかけらもちらほらと見かけるようになります。開けた沢筋は眺望も良く、目の前には北岳バットレス。振り返ると早川尾根から鳳凰三山方面。残念ながらガスの切れ間からの眺望ですが、目の前にそびえるバットレスはやはり大迫力です。
二俣を越えると本格的な登りなってきます。傾斜は徐々にきつくなり、相棒のMの動きがだんだん遅くなってきて、励ましつつ先に進みます。登るほどにガスも濃くなり眺望がなくなると余計につらいのでしょう。花の話とかしながら気を紛らわしながら先に進みます。僕は気温が下がって涼しくて、ペースもゆっくり目なので快適快適。
傾斜が相当きつくなってくると、ルートは左岸側の尾根のほうに取り付いていきます。するととうとうあの話に聞いていたはしごが!これほんとに長い。しかも丸木なので雨だったら滑って危なさそう。
後ろからやってきた4人連れの親子が僕らを軽快に抜かしていきます。10歳くらいの子供たちもちゃんと荷物背負ってるのに!立派です。聞けば今日は北岳山荘テント泊で白峰三山縦走だそうです。お父さんのカモシカのでかいザックが年季を物語ってます。みんな立派なヤマヤになるんだぞ!
はしごが終わるとすぐにコルに突き上げます。こるの手前でMが足がつったと訴えはじめます。とりあえずアミノ酸と水をたっぷり飲ませ休ませると何とか歩けるようになりました。この先ペースはあまり上げられないなと思いつつ、休み休み先に進みます。
八本歯を越えると登山道は稜線上。晴れていれば絶景のはずと思いつつも今見える範囲で満足することにしました。実際バットレス方面は切れたったいわばですごい迫力ですし、霧が稜線に向かって下から湧き上がってくる様子はアルプスならではのダイナミックさです。僕はガスった山も結構好きです。なんとなくもっと山が高くなったような気がするのです。ちょっと得した気分なのですね。これはこれでよろし。
案の定山頂には多くの人がいて写真を撮ったりラーメン食べたり、思い思いに楽しそうに過ごしていました。このとき11時半。予定より30分早くに山頂に着いたのですが、眺望もないし。それにMのペースが徐々に落ちてきていることも気になったので、充分休息をとった後はさっさと下山することにしました。下山ルートは草すべりから白峰御池小屋経由で予定していました。まずは肩の小屋に向けて出発。
気持ちのいい稜線上を気持ちよく闊歩していきます。時折振り向いたときにガスが晴れると山頂が見えます。やっぱり北岳。かっこいい。山頂はそこに立つより少し離れて見たほうがいいみたい。肩の小屋で水を補給してさらに下ります。
事件が起きたのは小太郎尾根分岐から御池小屋に向けて下りはじめたときです。なんとなく不安だったので、のぼってっくる人から「御池小屋はこちらですよね」と聞きながら下っていたのですが、どうやらみんな二俣から登ってきた様子。道を間違えたことに気づいたときにはもうすっかり下ってきてしまっていました。しょうがないのでそのまま二俣へ。以前ヤマレコの山行記録で御池小屋でソフトクリームが食べられると聞いていて楽しみにしていたのですが。残念です。
このルート結構傾斜もきつく、下り応えたっぷり。二俣に着いたときはすっかり下りきった気になっていました。Mもつらそう。二俣で大休止。
ここでびっくりしたのはまだまだ沢山の人が登ってくることです。今13時半。今下ってきた途中で話した人たちはたいがい北岳肩の小屋泊といってたよなあ。あのペースじゃ3時間ぐらいかかるよなあ。みんな結構遅くに小屋に入るんだなあ。自炊じゃなさそうだよなあ。なんて人のこと心配しながら登っていく人を見ていました。なんと八本歯を目指す人もいるし。
僕らの目標はバスの前にビールです。広河原小屋で生ビールが飲めることは事前に確認済み。それだけを励みにさらに下山開始。
二俣に着いたことですっかり今日は終わった気になっていたので、この先が長かったあ!
広河原山荘には30分の余裕をキープして15時30分前に到着。生ビール最高。Mも完全回復。やれば出来るじゃん。次はもう少し体から荷物を下ろしてから山に来よう!
眺望はよくなかったけど。紅葉もまだまだだったけど。やっぱり北岳はいい山です。こんな山に日帰りで来れることに二人で感謝しながら甲府で一杯やって東京に戻りました。充実した一日でした。
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