丹沢縦走(主脈、焼山登山口〜焼山〜黍殻山〜姫次〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔之岳〜大倉BT)


- GPS
- --:--
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,036m
- 下り
- 2,029m
コースタイム
0910焼山〜0920鳥屋分岐〜0934平丸分岐〜0951黍殻山〜1000太平分岐〜1008黍殻避難小屋(園地避難小屋)〜1013青根分岐(その1)〜1029八丁坂ノ頭(青根分岐その2)〜1050姫次〜1114原小屋平(水場)〜地蔵平〜1225蛭ヶ岳
1305蛭ヶ岳〜1324鬼ヶ岩〜鬼ヶ岩ノ頭〜1339棚沢ノ頭〜1350不動ノ峰〜1355不動ノ峰休憩所〜1430丹沢山
1442丹沢山〜1501竜ヶ馬場〜1512日高〜1532塔之岳
1549塔之岳〜1610花立山荘〜1635堀山の家〜駒止茶屋〜見晴茶屋〜1743観音茶屋〜1812大倉BT
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
焼山登山口へは三ヶ木バスターミナルからの月夜野行きに乗りました。 三ヶ木バスターミナルへは橋本駅からの三ヶ木バスターミナル行きに乗りました。 往路、とくに土日はバスの便が少ないので「選択肢は一つしかない。」と言っても過言ではないでしょう。 http://dia.kanachu.jp/bus/viewtop 復路、大倉バス停からの渋沢駅行きは最終バスが20時台まであるのでとくに心配ないかと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所も道迷い箇所もほとんどありません。 姫次から蛭ヶ岳の手前でしょうか、広い尾根がありました。ルートを見失わないよう目線を遠くに、赤テープがあります。 蛭ヶ岳から丹沢山へ向かう途中、鬼ヶ岩のあたり、くさり場が二カ所ありましたが、注意して通れば問題ないでしょう。 |
写真
感想
丹沢主脈縦走は登山を本格的にやり始めてからの憧れでした。しかも日帰り縦走。
山旅で知り合った方からは「日帰りも良いけど蛭ヶ岳の山頂から見る夕景夜景は最高、選択肢の一つとして覚えていて。」と言われたのですが、今回は日帰りチャレンジ。
この一ヶ月は心身そして公私ともに万全ではなく、しかも前の週に脚をつったかその夢を見たか曖昧なんだけど(笑)脚に違和感があるまま週末を迎えました。
しかしこのタイミングで(北岳登頂を経て本格的な冬山シーズンに突入する前に)丹沢縦走はしておきたかった、という気持ちだけで丹沢行きを決行。
かなり以前から下調べをしていたので、アプローチする方法はもちろん、ルートの所要時間、下山からの帰りもイメージできています。
往路は朝一番の電車でなければいけません。それでないと三ヶ木からの土休日唯一と言っても良い早バスに乗れないのです。前日は残業で帰宅が遅くなってしまいましたが、なんとか早起きすることが出来ました。
山での歩行時間は昭文社「山と高原/丹沢」の所要時間通りでもざっと10時間!(休憩時間除く)。自分はそこまでのロングタイムを歩いたことがないので(平地ですらも国道を5時間程度)、それが不安でした、自分に出来るかどうか…。
帰路は県立秦野戸川公園の大倉に下山します。ここはメジャーな場所ですし、終バスも遅くまであります。下山予定(というか理想)時刻は1730。これは登山開始が0730、所要時間10時間から(ちなみに私のたいていの山行タイムは地図に記載されている所要時間=歩行+休憩時間)。
丹沢縦走は今年の夏至の日あたりを考えていました。一日の日照時間が一番長い日付近だったら、下山時刻が遅くなってもなんとかなる、と思ってのことです。しかしながら今年のその時期にはいろいろ忙しく、決行できませんでした。さてはて。
決行したはよいものの「病は気から」と申しますか、焼山に辿り着く前から脚に違和感を覚え、そうと思えばだんだん脚が痛くなってきて、気持ちはリタイヤすること一色に。どこからエスケープするかとか、どう言い訳するかとか(誰に?、自分に、汗)、負の考えばかりで歩いていました。
焼山山頂に到着し、その眺望の良さから気持ちは少し晴れました。でも平丸分岐や青根分岐では「ここから下山するべきでは?」と自分に問いかけました。それでも二番目の青根分岐からその先を進んでしまいます。
姫次へ向かうわけですが、そこから先にエスケープルートはなく、姫次まで行って引き返すのか?とかいろいろ考えていたそのころの自分の脚は「痛いけど歩ける」レベル。それでも「このまま悪化したら脚が動かなくなる」っていうイメージを覚えました。
私はダブルストックを持っているのですが、ほとんどの山行の下山でしか使いません。今回は登り初っぱなから使おうと考えていたのですが、使い始めたのは姫次(東海自然散歩道最高地点)からです。
良くある山頂直下の木の階段はうんざりする場所です。姫次直前の木の階段も例外ではありません。だがしかし、今回はけっこう良い感じでした。正直なところ脚の具合はso badでしたが、ストックに身体の上体を預け(腕力で上体を前進させ)、リズミカルに歩くと、タイヘンなのは変わらないのですが、けっこうな速さで高度を稼げました。ストック先をどこに着く(突く)か、足運びはどうするのか、頭は常にフル回転でしたけど。
とにかく助かりました。
蛭ヶ岳山頂に到着したときは思わず笑ってしまいました。かなり以前からの目標でしたし、神奈川県最高峰ですし、なによりこの脚にして良く登ってきたな自分、という気持ちからです。富士山も綺麗で大きく、関東平野は一望でき、天気も抜群。
脚のストレッチをしつつ、おにぎりを食べ(コンロとクッカーとアルファ米のドライカレーを持ってきてましたが、さすがに作る気にはなれず)、山頂での休憩時間は35分。グッバイ富士山。
丹沢山、塔ノ岳と、自分との戦い。後続からはどんどん追い越されます。
蛭ヶ岳山頂で「ストレッチをするとすこし脚の痛みがやわらぐ」と遅まきながら認識して、ことあるごとにストレッチをしながらゆっくる歩きました。だんだん日が傾いていきます。
塔ノ岳に着いたとき、この山行でたびたび顔を合わせた男性二人組と目があったときは、会釈とともに再び笑ってしまいました。
あとは下山だけです。登り返しもほとんどありません。
この山行でも出会いがありました。
かなり下山時刻が遅くなってしまって、日が傾いていきます。日没と追いかけっこするように下山するわけですが、塔ノ岳から大倉までは二時間以上かかります。自分の脚ではもっとかかるかもしれません。
堀山の家で日が暮れました。少し先を行くカップルの二人がライトを点け始めました。私はもう少し夜目が利くとばかりに我慢します。
自分の前を先行する女の子二人組が、大倉尾根の岩場を下るのに手間取っているので私に道を譲ろうとしてくれたのですが。「どうぞお先に…」
私「もしかしてライト持っていないのではありませんか?(けっこう暗くなってきたのに点けていないので)」石原さとみ似の子「そうなんです、忘れてしまって。」私「では危険ですので一緒に下山しましょう。」石原さとみ似の子と成海璃子似の子、二人「良いんですかあ?ありがとうございます!」
私はヘッドランプとテント泊用のランプを持っていたので、それぞれ一つずつ持つことにしました。
そんなやりとりをしているうちに、後続の若いカップル(サッカー選手のようなイケメン君と夏川純似の子)が追いついて来て、ライトを持っていないと云うので一緒に下山することになりました。
ソロ山行の自分が、なんと五人のグループで下山することに。私が一番年長です。自分はそれほどではありませんが、登山経験はみんなよりあるようです。石原さとみ似の子を先頭に、私は一番後ろからライトを照らします。
堀山の家のすぐあとくらいからですから、大倉まで5キロくらいはあったでしょうか。黙々と歩いたり、少し会話をしたり(女の子二人組は鍋割山で鍋割りうどんを食べるために二時間待たされ下山時間が遅くなったとか、カップルは塔ノ岳からの下山ルートを間違え丹沢方面へ進んでしまったために下山時間が遅くなってしまったとか)。
駒止茶屋はいつ通り越したか気がつきませんでした。それくらい真っ暗だったのです。ライトは登山用で明るいとはいえ、照射範囲は狭いものです。
そして、見晴茶屋で私「休憩しますか?」みんな「大丈夫で〜す。」。えーん、自分が休憩したかったです、脚のコンディションはso badなわけで(みんな若いっす、汗)。
観音茶屋で2分だけ休憩をし、みんなで夜空に光る星を眺めました。そして、人里の灯りが見えるようになり、大倉のバス停まで辿り着いたときはみんなで喜び合いました。
みんなかなり若く大学一年生くらいに見えましたが、実際は全員が社会人だったようです。翌日は日曜日、新しい週に備えて身体をゆっくり休めてほしいです。
「それではまたどこかの山で!」と言ってお別れしました。今回の山行は念願だったこともありますが、自分の脚のコンディションが最悪だったことと、下山時刻が遅くなってしまった結果の素敵な出会いと、思い出深い山歩きになりました。
みんな、次はライト持参でね。( ゜ー゜)/゜*゛:¨*;.・';゛:..・☆
今回も思い出深い素敵な山行となったようですね。
石原さとみさんと成海瑠子さんと私も御一緒したかったです。
神奈川の山屋の憧れ、蛭ヶ岳丹沢主脈お疲れ様でした。
やっぱり神奈川の山屋なら蛭ヶ岳ですよねぇ!
えっ?神奈川の山屋じゃないの?
いずれにしても残念ながらそのバスには私は乗ることができません。
狙っているのは西丹沢からの主稜ルートですが、こちらにしても自宅から遠いのでスタート時間の遅さがネックですね。
日帰りにするべきか一泊にするべきか、そこが問題です。
(念のためもう一度調べてみました)
???
ん?
間に合わないつもりでいましが、橋本駅6時20分のバスですよね?
私にもできるかも!?
橋本駅0620には新宿駅を私鉄0457もしくはJR線0458でしょうか。ともあれ、どこからの駅出発でも朝一番に変わりはなく、前日いかに早く寝るかとか、残業しないとか、ハードルは高いです。w
主脈、主稜、良い響きデス。無名ノ峰にも憧れますが、菰釣山(こもつるし)やユーシンにも憧れます。山の名前はなにかこう胸の奥をざわつかせるものが多い気がします。
bird_playさん、ご無沙汰してます
ハード系
北岳、僕も道間違えましたよ〜。今年。
参っちゃいました。友人と一緒に歩いていて、ストックが落ちかけていたので、直して友人に追いつこうとしたら、会えませんでした。おかげで、1泊2日の縦走の予定が、北岳ピストンに。来年、リベンジ予定です。
右股も、結構傾斜あるでしょうね。
山小屋デビューもされて、よかった〜。よかった〜
丹沢、なかなかなコースを行かれましたね。
自分、丹沢はまだあまり行ったことがなくって。
スケジュール調整と天気がうまくいけば、塔ノ岳あたりを来週あたり行こうかななんて思ってます
ライト
足攣り(痛み)の中、お疲れ様でした〜。
色々な出会いもあったようで、やっぱ、山行はいい気分転換になりますよね。(@^^)/~~~
コメントありがとうございます。
北岳も丹沢縦走も「素朴な」というには少し無理がある山域、山行でした。初めてだったり念願だったり、自分でもがんばったなあと云う感じです。
自分は基本ソロなので山行のほとんどは考え事をしたりときにはグループ登山の人たちをうらやましがったりして孤独な感じなので、この北岳と丹沢縦走は下山後もしっかり思い出に残る山行となりました。(たいていはすぐ忘れてしまうのでこうしてヤマレコをつけているというわけでして
これからもお互い良い山行を楽しみましょう。
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