楢俣川前深沢


- GPS
- 08:01
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,021m
- 下り
- 683m
天候 | 1日目: 曇り、雨後晴れ 2日目: 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
その他周辺情報 | ゆテルメ谷川 諏訪峡 |
写真
感想
会の先輩後輩と沢登りへ。
ワルさんとyoshikitoが前深沢に行くことになり、誘われたので混ぜてもらう。会でも募集をかけたが誰も引っかからず、3人で。
金曜夜、みなかみ付近で前泊。
土曜朝、楢俣川ゲートに車停めてスタート。長い長い林道歩きをこなして行く。くだらない話をしつつ進んで行くが、ヘイズル入渓点あたりを過ぎてから薮が深くなり、不快度UP。
しかもそれからが意外と長い。。。
狩小屋沢を通過したあたりで楢俣川本流に入渓する。
ここから釣りタイムに。
ワルさんが1匹釣り上げる。さすが!
そのまま本流を遡行するが、1ヶ所ゴルジュ状が悪くて小さめに巻く。
その後前深沢との分岐へ。
前深沢は本流に比べて水量少なく、平凡な印象だが、とても綺麗。
その日はあまり難しい登攀等もなく進んで行く。1ヶ所激シャワー滝があった。
1266mあたりで時間は早いが、遡行打ち切り。
焚き火タイムに。
薪が濡れまくってて中々つかなくて苦戦するが、執念で焚きつける。水分含みすぎて煙が目にしみる。。。
火が安定してからは楽しい焚き火タイム。ワルさんを酔わせる為にyoshikitoと共謀して日本酒をたくさん持ってきたのでたくさん飲ませる。ちゃんと酔っ払っていた笑
それにしてもこの3人、とても気楽である。気兼ねせず楽しい夜を過ごした。やっぱり焚き火はいいなー。
(これ毎回言ってる気がする。。。)
今回の山行は軽量化・低容量化を試す目的もあったので、今までのシュラフカバー+3シーズンシュラフ+速乾フリース+ゴムマットの代わりに、断熱性の高いシュラフカバー(SOLエスケーププロビィビィ)+速乾ダウン+ゴムマット半分とする。意外と寒くなく快適に寝れた。この感じなら団体装備ありでも30Lに収めることができそう。
2日目、朝ゆっくりしてから出発。この日はすこぶる天気良い。朝イチから滝を登ってから、遡行していく。途中でトイ状滝が出てきて、yoshikitoがリードする。すんなり抜けて行った。素晴らしい。
そこを抜けると40m大滝が出てくる。
ドカンとカッコイイ!
ワルさんはドローン撮影するとのことで、自分リードさせて貰う。
最初ルート取りをミスって、左寄りから入ろうとして、めちゃ水を浴びてしまう。一旦クライムダウンして右寄りからやり直したらあっさり行けた。5mくらい登った先でハーケン打って1つ目ランナーに。浅打ちだったので根元でスリングタイオフ。絶妙にランナー取りづらい。
その後は水流から右よりのトラバース気味に登っていく。最初は濡れヌメであまり良くないが、段々乾いて登りやすくなる。
前のランナー取ってから5mくらい登り、2つめ残置ハーケンでランナーとる。これも頼りない。かといって他に利くリスやクラックもない。さらに5mくらい登ったところで少しスラビーな部分が出てくる。なんかここ怪しそうだなーと思い、ハーケン打てるところ探して打つ。ランナー3つめ。これも浅めだったが、とりあえずランナーは取れてるし、岩は乾いていてフリクション良さそうで問題なさそうだったので突っ込む。予想通りフリクション抜群で問題なく抜ける。抜けてしまってからこれが核心のスラブだったんだなと気づく(笑)
ワルさんリードするはずだったのにごめんなさい汗
もういいやとなって、カムで1点ランナーとって上まで抜けてしまう。
いやー、爽快な登攀でした。
その後後続を引き上げ。
大滝上からは癒しの渓相。
楢俣川本流との分岐では考えられないほど、ダイナミックなスケールの沢地形を登っていく。明るくてアルプス的で素敵。いやー、メリハリあっていい沢だなぁ。
稜線手前は落石多くて注意です。
至仏山に詰めあげてからは鳩待峠に下山してタクシーで車回収。
尾瀬ヶ原が綺麗でした。
お疲れ様でしたー。
3級沢ということでビビり気味でしたが、とても楽しく遡行できて良かったです。大滝もリードできて気持ちよかった。もっともっと沢にいきたーい!
ワルさん、yoshikito楽しかったです。ありがとうございました。また行きましょうー!
山岳会の先輩と楢俣川前深沢へ。山岳会に入会するときに掲げていた目標、3級沢。今回はその第1回目遡行となった。長い林道から始まって、増水した本流の本流っぽさ、前深沢入渓時のガッカリ感(水量が激減する)、喉目に染みる煙に燻され、快適な小滝の連続、ハイライトの大滝、上部は癒し系からのアルパインチックな岩場を越えて百名山に突き上げるという素晴らしいルートでした。遡行の強度的には高くなく、どちらかというと体力勝負という印象。水しぶき浴びている部分はヌメルので登攀時注意。
今年は外出自粛期間を経て丹沢奥多摩を何本かやり、いよいよ本気の所へと秩父、下田川内を計画するも長梅雨で全て流れる。。今回もいまいちな週間予報だったが、週の中ごろから回復傾向に転じ、実施することになった。2時間ほど歩いて、楢俣本流に入る。竿を出して釣り上がりながら遡行する。水量が多く徒渉がやや辛い部分もあった。ゴルジュ帯は洗濯機状態で巻いた。4段ナメ滝の水流が速くて結構緊張した。下流は白波だらけなこともあり、全行程で一番緊張した。2日目の大滝が難しい気がしていたので、初日に高度をできるだけ挙げていたかったが、くぐる滝の少し上に最高のテン場があったので、そこで幕営する。湿気って、煙が目に染みる薪に何とか火をつけ、ワルさんの特製カレーを食べて、沢の話をして、いつも通り楽しい夜になった。翌朝一、15mくらいのヌメッた滝で気合をいれ、たぶん19mの滝でシャワーリードを楽しんだ。大滝はyutaさんがワンプッシュで突破し、自分は気持ちよく引っ張り上げてもらう。ワルさんのドローンが飛ばなかったのが残念で仕方ない。その後は癒しの渓相、快適なシャワークライミングとなる(標高があがるにつれ、水は冷たい)。水量が減ってくるに連れて、両岸切り立ってきて、廊下地形になった。前深沢の入渓点は、本流に比較して水量が激減して、丹沢か?(ディスってはいない、あそこは修行の場として必要)と思うような渓相なのだが、そこからは考えられない地形で面白かった。その後は落石多々な沢地形を経て、ほぼダイレクトに至仏山山頂へ。山頂で写真撮って、登山道下山。下から上まで様々な様相を見ることのできる良いルートだった。
自分は、入会前から友人とも沢には入っていたが、2級以上になるとどうしても難しく山岳会に入った。沢登りだと、2級上に壁があり、3級からは中級になる。しかし、長くやっている人から言わせると、本当に沢登りが面白いのは、3級〜らしい。遡行本の行ってみたいと思う沢、信じられない景色の写真の沢には3級以上、中級以上の文字が並んでいる。。岩トレしたり、ロングの縦走したり、沢行ったり沢行ったり沢行ったり、スキーをしたりして3年目。少しは沢登りのことが分かってきて、選択肢も広がりつつある。このクラスの沢なら余裕を持って遡行できることが分かったので、これからは遡行本から選びたい放題である。先人の見つけた名渓を訪問してみたいと思う。そして、ゆくゆくは、初日の夜にワルさんから聞かれたがやりたい山行、オリジナルラインを自由に引けるようになりたい。とても良い山行でした。今回もありがとうございました。
今年行きたかった沢の1つですので、お気に入り登録させていただきました!
とても綺麗で、そして面白そうな沢ですね。
長い林道歩きが決行にブレーキをかけていましたが、このレコをみたらムズムズ(笑)
夏らしい、良い沢レコでした。ありがとうございました。
bicycleさん
ありがとうございます。いつもヤマレコ参考にさせていただいています。
本流は岩魚もいるし、大滝あり、シャワーありで、変化に富んだ気持ちの良い沢でした。自信を持ってお勧めできます。沢下降して周回というルートもよくあるようですが、もう一度林道歩き。。笑
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