北岳
- GPS
- 28:10
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,780m
- 下り
- 1,774m
コースタイム
天候 | 6/30 晴のち曇り 7/1 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期の大樺沢左俣の雪渓は二俣の下からずっと繋がっています。 時々落石があります。 八本歯のコル直下の尾根への取り付き部分には目印の棒が立っています。 |
写真
感想
毎年恒例の北岳。
去年はキタダケソウを見られなかったので今年こそはと7/7に計画していたが
最新情報では早めに開花しているらしく今週が天気良さそうなので急遽前倒しで
行ってきた! 今回はキタダケソウを見たいと言うkomachiさんも参戦。
塩尻駅で待ち合わせ。komachiさんとは前からカメラ(ニコンD90の使い方)や
花や東北の山などのの情報交換程度はしていたのだが初対面。
ブログを見させてもらっているが雪山や数泊を要するテント泊縦走もこなす山女さんらしい。
共通の話題も多くて楽しみである。今回の北岳に関する情報収集力は私より早くてさすが〜(笑)
さて、南アルプス市営駐車場には1:30着。既に70%くらい埋まっている。
みんなこの週末の好天予報に誘われたのかな?乗り合いタクシーが出るまで少し仮眠。
明るくなると周りがザワザワしだしてタクシー乗り場に行列ができはじめたので我々
も慌てて支度をする。この人数はタクシーの運ちゃん達も予想外だったらしく車両の
追加応援をお願いしていた様子。我々は何とか2便目に乗る事が出来た。
今回は大樺沢左俣の雪渓を八本歯まで詰めてキタダケソウの自生地を目指す事にしたが
二俣までの沢沿いが悪いらしく膝上の徒渉が連続するらしい。
仕方なく1時間余分にかかるが白根御池経由で二俣に出る事にした。
吊り橋を渡る向こうには快晴の北岳!上部二俣の雪渓がウサギみたいだとこまちさんが
言っていた。北岳の雪形ですな。広河原山荘にて届けを提出。すぐに樹林帯の登り。
こまちさんは私より歩くの速っ。っと思ったら日帰り→1泊になって私の荷物がいつもより
重くなっただけで自分が遅いのだった(爆) しかも最初の頃の写真は全部ブレブレ(寝不足?)
途中ではkomachiさんに声をかける女性がいた。ブログを読んでいるという女性から毎回読んで
ますとの事だった。おお〜もしかして有名人かや? komachiさんも嬉しそうである。
komachiさんは樹林帯でもマイヅルソウやゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、サンカヨウと花が
咲いてて盛んにシャッターを押している。私も枚数は多い方だが彼女はもっと気づくのが多い。
私は後に付いて同じのを撮るだけと言ういつもとは逆パターンであった(笑)
白根御池小屋からは私が先に歩くが気づくとあれ?いないって事が多くて撮影にかなり
夢中な様子。今回は最後までこんな感じだった(笑)さっさと先に行ってしまう自分も自分だがm(_ _)m
二俣から先は雪渓歩き。この時期は結構長い立派な雪渓だ。青空に新緑、そして黒光りするバットレス。
う〜ん最高だ! 御池から先、こっちのコースには殆ど人は来ないのだが大正解だった。
雪渓も八本歯のコルへの小尾根への取り付き直前はかなり急になる。昔はこのまま雪渓を
コルまで登っていたらしいが私は知らない。私が18歳の時に初めてここへ来たときは既に
このコースだった。
尾根の登りはハシゴの連続。コールが聞こえるので振り返るとバットレスに取り付こ
うとしている3人が見えた。
私は八本歯のコルに出る瞬間がいつも好きだ。きつかった登りが爽やかな風とともに残雪の
間ノ岳が大きく見えて報われる瞬間である。
さてもうすぐキタダケソウ自生地。まずはトラバースルートの方に行ってみる。ハクサンイチゲや
ミヤマキンバイ、咲きかけのミヤマオダマキの花畑の中にキタダケソウが混じっている。
花たちにまた来たよ!と心の中でつぶやく[m:59]
ここ数日天気が良かったせいかややお疲れ気味だのもあったがドンぴしゃで見頃だった。
こりゃ予定通り来週だったら終わってたな・・・
吊り尾根分岐下の方はキタダケソウ率が高くてトラバースより遅れている為か咲きかけのも
あった。この咲きかけのキタダケソウは初めて見た!
2人とも思い思いに散って好き勝手に写真を撮る。キタダケソウ自生地にはいったい何時間いた
だろうか。今日は上で泊まる事にしてよかった!こんな贅沢な時間の使い方はあんまりないなあ・・・
山頂に着く頃はすっかりガスの中。
肩の小屋には17:00近くなって到着。遅くなってすみませんと主の森本さんに言うと明るい内に
来れて良かったねと暖かいお言葉・・・ この人の人柄が表れている。
私は北岳に泊まる時は山荘ではなくいつもこっちなんだ。
夕食は二回転だったがその割りに寝るスペースはそんなに狭くなくて快適だった。
夕食後日没まで時間があるので周辺をぶらぶら。泊まりの山行のこんな時間がいいね。
テン場もいっぱいだ。ガスも晴れてきて富士山も見えてきた!月が北岳の上に出ていて幻想的!星は残念ながら見られなかったが最後にまた周辺の山が見えたので大満足だった。
二日目。朝から強風とガスのち雨。朝食の後はそのまま下山。
草滑り経由で下山する。雨でしっとりした雰囲気の新緑も綺麗で好きだ。
森林限界付近はシナノキンバイの蕾が沢山。あと1〜2週間後にはこの斜面は真っ黄色に染まるだろう。
雨はそんなに強くなくて蒸れるので雨具は脱いでずっと下まで歩いた。雨に打たれながらの森を歩くのも気持ちいい。それも下山後の温泉があるからなのだが・・・
サンカヨウ・・・
ここでは少数派で稜線直下と白根御池近くの樹林帯に数株を見るだけである。
よくこれだけで種が保存されていると毎年見てて思う。稜線直下のは決まって同じ場所に
咲くのでもう覚えてしまった。
おっと、白根御池のソフトは外せなかった^^ ちょっと寒かったけど。今年は白桃とバニラらしい。
広河原には午前中に着いたが帰りのバス(タクシー)が少なくなってて1時間ほど待った。
HPに表示されている時刻表が変更されているとの事。HPは更新してほしいな。
帰りの乗り合いタクシーは飛ばす飛ばす(^^;) 好天による登山者増でキャパオーバーなので
忙しいらしいが子どもの頃以来の乗り物酔いになってしまった。
市営駐車場に着くとぐったりしてしまう。
そしていつもの温泉へ・・・ 穴場だ。お風呂は貸し切りだった。
名古屋へ帰るkomachiさんを無事に塩尻駅まで送り届けて終わり。あっと言う間の二日間だった。
komachiさんとは山行スタイルは少し違うけれど私と似ている部分もかなりあって楽しかった。
今回のキタダケソウが良い条件で見られたのもkomachiさんのお陰です。
ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。
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