風雨の五竜〜鹿島槍と、自転車移動
- GPS
- 49:41
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,483m
- 下り
- 2,705m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 4:39
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:33
天候 | 1日目 曇り、やや晴れ 2日目 強風雨・霧 3日目 曇り、やや晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
扇沢から白馬五竜テレキャビンまで、自転車で移動。自転車をデポ。 (帰り)縦走後、扇沢でクルマに乗り、白馬五竜で自転車をピックアップ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜〜鹿島槍でも、道迷い可能性あり。 |
写真
感想
8月に行きたかった五竜・鹿島槍。青々として聳え立つ後立の山々をいざ見に登りにゆく!
今回も、縦走に加えて、下界ではロードバイクを用いて、グルリと一周繋ぐ旅に。
(1日目・自転車)
まずは扇沢から出発。クルマからロードバイクを取り出し、信濃大町へのダウンヒルと、五竜テレキャビンまでの湖畔・田園サイクリング。
ダウンヒルは、ワインディングが少なく、60km/hまで出せましたよ。50km超えると涙出てくるわ、、、木崎湖、青木湖は、静かな湖面で鏡のよう。観賞にもアクティビティにもうってつけです。その後は五竜界隈のだだ広い田園のど真ん中を突っ切る。爽快感がはんぱない!!
五竜テレキャビンでは、予め伝えてあったため、きさくなスタッフさん達にスムーズに案内されて、ロードバイクをトクベツな保管場所にデポさせていたたく。何でも、自転車を数日置いて登山するひとって、これまでいなかったみたいで。ご対応いただき感謝感謝です。
(1日目・登山・五竜山荘まで)
さて、ようやくの登り。高山植物園を横目にゴンドラ&リフトを使い、遠見尾根へ。小遠見山までは、一般の人もこれるハイキングルート。そこからも、徐々に高度を上げていく。岩場もほんの少しあり。道は険しくないが、あいにくのガスの中。五竜がどーんと見えるはずだが、たまにうっすらと見えるのみ。
白岳からは、唐松方面を臨める。天気が良ければ唐松岳、白馬(鑓?)も見えます。直ぐに五竜山荘へ到着。コロナ対策で簡易な個人仕切りもある。この日は、夕方以降は晴れ間が差して、夕陽や星空を鑑賞する。
(2日目・五竜山荘〜冷池山荘)
メインの2日目。出発は5時半。曇りの中、五竜岳へ向かう。すぐに雨になり、レイン装備へ。数多く現れた岩場・鎖場は、ストックをしまって通過する。難度も歯応えがでてきた。五竜往復の人は早朝から軽装で行っているようだ。
五竜岳頂上へは、直前の分岐でデポして、数分の空中散歩。ガスも上がってきて、頂上に着くも景色ゼロ。。そそくさ戻って降りの岩場へ。
ココから岩場が続く。雨でけっこう石が滑りやすくなっている。が、足も手も取っ掛かりは十分なので、靴のグリップに頼らず、安定したステップを選んで足を運ぶ。G5の下りが、本日イチバンの難易度だった。おそらく、反対側から登るとそうでもないように思う。
赤岩、口沢のコルを越え、今度は登りに。霧の中、風雨もかなり強くなってきた。対向で来る方に、八峰キレットの様子を聞くと、時間を気にせずゆっくりいけばよい、との情報を得る。そのほか、対向者らと天候について話すと、もう開き直って、涼しいしヒトが少なくて気持ちいい、と割り切ればいい、というポジティブシンキングへ転換を図っている方もいる。(それくらい、どうしようもない天気、、)
コルからの登りは、このルートで最も長い鎖場(20mくらい)を通過する。天気のせいで上部が見づらいが、ルートファインディングを丹念にする。と言いつつ、その後すぐに正規でないルートに入り込み、崖横の狭いトラバースと、ガレた石の急登を余儀なくされる。合流はできたが危ないとこだった。
視界のきかない霧中にいきなり現れるキレット小屋。この岩場だらけの狭いルートに、ココしかない絶妙の位置に良く建てたもんだと感心しつつ、中で一時休息。カップ麺を頼み、小屋の中でいただきました(外にはベンチスペースはない)。小屋主?の方に、この風雨でのキレット越えについて相談。五竜方面からは登りのため、事故は起きない。むしろ、鹿島槍方面からの下りの事故はある、と。
幸い、まだ10時過ぎ。時間はたっぷりある。明日の天気も分からんしな、、少し前に抜かしたソロ2名の方もきて、みな行くことに決定。いざ、八峰へ!
いきなりの急登と鎖場。そして、序盤のトラバースが核心部だという。確かに見た目は、ガレ場の危険なトラバースだが、手は鎖を持ち、足場もきっちり置けるため、難易度は高くない。霧でなかったら、高度感に身を竦むのかもしれないけど。
むしろ、それ以外に沢山ある岩場の登りで滑らないよう細心の注意を払う。確かに下りのが難易度は高そうだ。反対側からくると、冷池から鹿島槍を越えてのキレットだから、体力も消耗していることだろう。今回は、登りで、対向者や渋滞もなかったため、ツライシーンはなく、岩場を楽しむ余裕もでてきた。
鹿島槍の北峰は、分岐から折り返す。この風雨の中、雷鳥に至近の距離で出くわしたりしつつ、天辺へ。もちろんの視界ゼロ。眼前で、頂上標が風で倒れましたよ、、
南峰へも、100メートル登るし、全く見えないため心理的に遠い。ようやく登りきって、頂上標を拝むとスペースも広い。ココから立山・劔を眺めて弁当広げて、昼寝でもするかー、と妄想しつつ、着いて3分で出立。
ココから冷池までは、危険箇所も一切なく、ゆるゆると下る。対向者のヨーロッパ系と思わしきヒトは、この天候でも軽装を貫いてるのはナニかのポリシーなのだろうか、、
テン場から、更に下っていって、山荘着。着くと直ぐに、体温検査(非接触タイプ)。事前に電話予約の際にわかったいたが、冷池(と種池)は、コロナ対策を尽くしている。乾燥室はレインウェアのみ、部屋は人数少なく、個人の簡易仕切りあり、食器類は全て使い捨て、である。
種池名物のピザがココに出張しているので、美味しくいただき、濡れた衣服は、暖房前に座ることで何とか自然に乾かす。(干すのはNG)
先程、キレット小屋で会った方と同部屋。今日みたいなのはもう経験したくはない!とおっしゃっておりましたが、まぁそのくらいひどい天候でした。1日前に不帰キレットも越えてこられたとのことで、今日の天候で、不帰キレットだったらムリだったとも言ってました。同感。
(3日目・冷池山荘〜扇沢)
さて、今日の天気は、曇り&霧&風。鹿島槍は、相変わらずガスの中。今回、全く鹿島槍を拝まなかったな、、
少し登って、大谷原への分岐。このルートも考えたが、爺へ登りたいので、扇沢方面へ。爺ヶ岳北峰も登れるかなと思ってルートを探すも、正規の道は無いようで断念。
中峰が最も高い2670m。さらに、南峰へ。この辺りからようやくガスが取れ始めてきた。ココ南峰から南へ下って柏原新道へ合流する道もありそうだが、下調べしてないので、今回は種池から下るノーマルルートへ。種池山荘は、キレイな朱色で、豪雪対応の三角屋根の小屋。
ココからの下りは、1000mほど下げる。長い下りはいつも、笠ヶ岳の笠新道を思い出して恐怖がよぎるが、柏原新道は、至って平和な下り。落石注意箇所がある以外は、そこらに、看板で場所の名前があり、ほっこりする。富士見坂、水平道、包優道?や、アザミ沢など。アザミ沢で、先程の爺南峰からのルートと合流するのかなと。
途中からは扇沢の人工建物も見えてきて、近くなってくるとバスかトロリーかの案内放送も聞こえる。さらに下って、犀川へ流れる巨大な豪流を横目に、ゴール到着!
クルマへ戻り、葛温泉で汗を流して、五竜のロードバイクを引き取りに戻る。葛温泉は、七倉方面へ少し距離あるが、静かな温泉旅館でココロ落ち着く素晴らしいところ。五竜では、エスカルプラザのスタッフにご丁寧な対応と、楽しい会話をさせていただきました。
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