2012.11.24-25 瑞牆山・金峰山(みずがきやま・きんぷさん)
- GPS
- 14:01
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,983m
- 下り
- 1,983m
コースタイム
10:30みずがき自然公園〜14:00瑞牆山鞍部〜15:30山頂〜17:00富士見平小屋
【2日目】
7:00富士見平小屋〜8:30大日岩〜9:30砂払いの頭〜11:00金峰山山頂〜13:50廻り目平キャンプ場
天候 | 2日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
みずがき自然公園〜富士見平小屋までの道は最初は整備されていますが、途中から不明瞭に。 瑞牆山荘から登ることをおススメします。 水場は富士見平小屋、大日小屋それぞれにあり。 富士見平小屋のオーナーに言えば、「増富の湯」の割引券を頂けます。 |
写真
感想
【1日目】
神奈川の知人とかねてより約束していたこの連休の奥秩父縦走。
最初は甲武信も入れて、テン泊なんてことを計画していたが、日の短さと当方の安物テントでは凍死するのでは?と不安になり、両方ともカット。
瑞牆山・金峰山(大日小屋泊)の縦走とした。
ルートは折角車2台あるので、瑞牆山荘〜廻り目平に抜ける縦走ルート。
23日昼に仙台出発、交通費ケチるためにいろいろ小細工しながら、夜に野辺山着。ドライブインで車中泊。
パッキングでゴタゴタしたくなかったので、山用ではなく、下界用シュラフで寝たのだが大失敗であった。
24日、朝起きた時点ではどんより空。
この日はあまり期待していなかったのでこんなものかと言う感じ。
身支度をJR小海線・野辺山駅のトイレで済ます。
因みにこの駅は日本で一番標高の高い場所にある駅。
先ずは廻り目平キャンプ場で知人と合流、車を1台デポし、もう1台で瑞牆山荘へ。
移動中、予想外に天気が良くなり、先月登ったばかりの赤岳の雄姿が。
信州峠を越え、山梨県へ突入、まもなく、山荘と思われる直前、知人より「山荘こっちじゃね?」
・・・そっか。
と、ハンドルを別方向に切ってしまった自分。
もちろん、その時はわからず。
駐車場に着くと、瑞牆山がバッチリ。
妙にハイテンション。
今回の装備・・・山頂付近の凍結を考慮し、軽アイゼンとピッケル持参。
(しかし、冬山登攀系は得意ではない)
そして、準備を終え、10分も歩くと富士見平への看板。
そして、ここが瑞牆山荘ではなく、「みずがき自然公園」であることに気づく・・・。
1時間行程時間プラスだが、戻るの面倒だし、整備もされてそうだし、このまま行ってしまえ・・・この判断が後々とんでもないことに・・・
知人も自分も、みずかき自然公園の部分の地図はカットしてしまっていたので、アバウトにしかコンパスをあわせられなかった。
又、当方のGPS、衛星の捕捉に非常に時間がかかってしまい、スタート時点ではトラックを拾うことができなかった。
何か変な感じがしつつも、この整備された環境・・・と思い、足を進める。
しかし、途中から、登山道が荒れ出し、更に藪・倒木・・・一番きつかったのはシャクナゲ地獄の藪漕ぎ・・・
山頂付近の凍結対策に持ってきたピッケル、枯れた倒木や枯れ藪を叩き割るのに大活躍・・・決してこんな使い方はしてはならない。
途中からGPSが衛星を捕捉し、現在位置を把握。地形図とコンパスと実際の地形とにらめっこするうちに段々と地形と方向感覚が掴め、瑞牆山断念のタイムリミット14時前ギリギリに瑞牆山鞍部の登山道に戻ることができた。
しかし、登山道の歩きやすいことこの上なし。
まるで高速道路。
噂には聞いていたが、独特の景観。そして大ヤスリ岩
山頂を目前としたところで、登山道がカリカリに凍結。
軽アイゼン装着。
凍結したフィックスロープの難所をクリアすると・・・程なく山頂。15時半ごろ。
明日の目的地、金峰山はよく見える。
八ヶ岳はガス。明日に期待。
それにしても物凄い高度感。
垂直登攀モノは全くダメな自分は足がすくむ。
本来は、瑞牆山を下山してから、大日小屋で泊するつもりだったのだが、時間が無いので、この時点で富士見平小屋にTEL、泊のOKをもらう。
(迷惑掛けないように下山も日没前後と伝えておく)
何とか、日没前に富士見平小屋に入る。
結果的には、富士見平小屋泊で正解だった。
・ストーブがあったこと(この日は放射冷却でマイナス10℃近くまで下がった)
・トイレ環境が雲泥の差
・見ず知らずのオジサンからワインをごちそうになったこと
・管理人の奥さんからご好意でキノコ汁をごちそうになったこと(激美味)
しかし、藪漕ぎ中にサイドポケットに入れていたサングラスをロストしてしまったこと、そして、外付けしていたマットが枝か岩か何かに引っかかった衝撃で一部破損していたことが判明・・・ショック・・・
そんなこんなで、波乱と反省だらけの1日目が終了した。
【2日目】
いざ、王者・金峰山へ。
しかしながら、兎に角寒い。
マイナス10℃近くはあっただろうか。
テントなら確実に凍死だった。
そんな中、朝焼けの富士山。
朝食を済ませ、身支度をして出発をしようとしたところ、トラブル発生!
なんと、プラティパス(水タンク)がザック内で破裂!
ザックの中が大洪水となる。
幸いにもパッキングしていたものは、ビニール袋なりスタッフバッグに入れていたので、濡れは最小限で済んだものの、いきなり出鼻をくじかれた感。
気を取り直して、7時前に出発。
秩父らしい樹林帯を進んでいく。
鷹見岩分岐、大日小屋と通過。標高2000M。
(先のタンク破裂により、ペットボトルしかなかったので、ここで給水)
大日岩鞍部まで登り、ここで標高2200M付近。
この岩の上にも登れるらしいが、時間無いので今回はパス。
実は、ここから既に南アルプスの眺望があったが、それは後でのお楽しみ。
ここから上は完全に凍結&積雪だったので、軽アイゼンとピッケル装備。
軽アイゼンで心もとないかな?とも思ったのだが、今回のコンディションは却って軽アイゼンのほうが機動性を発揮できて良かった。
つま先が引っかからなくて苦しい岩場は、ピッケルを氷面、雪面に叩き込んでよじ登って・・・を繰り返す。
前述のように自分はあまりコッチ系は得意ではないのだが、知人は専攻科目(雪の穂高とか登っちゃう)なので、何やら楽しそう。
良いペースで砂払いの頭(森林限界)へ。
ここで2300M付近。
ここからはもう、大パノラマ。
いきなり富士山登場。
そして御嶽、中央アルプス、南アルプスの大展望。
3000M峰9座。
(御嶽、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳)
金峰山のシンボル、五丈岩はもうすぐ。
八ヶ岳の向こうには北アルプスの後立山連峰が。真っ白。
先月登ったばかりの八ヶ岳は本当に目の前。パラグライダーか何かでそのまま赤岳山頂まで行けそうな感じ。
(乗鞍岳が後ろからチラリズム)
頚城三山と高妻山・戸隠もすっかり雪化粧。
山頂直下の最後のひと登り。
五丈岩、そして山頂。
途中、写真撮影に夢中になりすぎ、4時間かかったが、予定通り。
多分、0℃以下だったはずだが、アドレナリン出まくりで、寒さは全く感じず。
北アルプスもようやくはっきりと見えるように。
但し、大キレット以南は八ヶ岳に隠れて見えない。
そして、金峰の山頂からは今まで見えなかった北側の景色が。
先ず大弛峠と甲武信岳へ続く稜線。
次回はここを縦走したい。
浅間、四阿、草津白根もはっきり見える。
上越国境の山々、日光連山もはっきり目視できる。
深田久弥氏が「秩父の王者」と評したのも頷ける。
正直、名残惜しすぎる大展望だったのだが、時間も時間だったので下山することに。
下山は、車をデポってある廻り目平キャンプ場へ。
先ずは金峰山小屋。山頂直下20分程にある小屋。
積雪・凍結した樹林帯をひたすら下る。
標高2000M切ると、殆ど凍結箇所は無くなったので、アイゼンを外し、長い林道歩き。
下山時間で2時間半程でキャンプ場の駐車場へ。
そしてみずがき自然公園へ車を回収しに行き、「増富の湯」で長湯の後、帰路についた。
増富の湯はヤバイ。
風呂の中で寝てしまう設定温度。
仙台には何とか日付回る前には帰着できた。
反省点も多々あった山行であったが、プラスに考えれば、ルートファインディングの練習になったと・・・
しかし改めて初日の無茶なルート・・・(爆)
これで、今年の夏山登山(ってか今回は殆ど冬山だが。後、タンザワニア年越し登山は例外)は一区切り、クロカン、テレマークへと衣替えすることになるか。
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