雲ノ平と黒部五郎岳
- GPS
- 79:03
- 距離
- 50.6km
- 登り
- 3,806m
- 下り
- 3,799m
コースタイム
- 山行
- 3:48
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:50
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 7:40
- 山行
- 9:18
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:34
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:54
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
テント場の予約は全てアウト、しかし小屋が偶然にも空いていたので全て小屋オンリーの贅沢な縦走。
1日くらい晴天があれば良いな、くらいのつもりで挑んだが、見事に五郎と雲で晴れ渡ってくれた。しかし鷲羽とはあまり相性がよく無いようだ。
定員の半分の営業は小屋の経営には影響があるだろうが、とてもゆったりと快適そのものだった。
黒部の大ファンとしては雲ノ平山荘での夕食後のスライドショーと、オーナートークは嬉しい限りである。
9年ぶりの雲ノ平は、懐かしさと雲ノ平の良さを再確認した山行でした。
1日目
前日早めに着いて臨時駐車場で車中泊、翌日も太郎平までなのでのんびりで良いのだが早く目覚めたのでぼちぼち出発。
大分早くに太郎平へ着いてしまったが、曇り空で視界も無いので早々に小屋へチェックイン、ビール飲んでラーメンを食して、ダラダラと過ごす。
夕方に雲が取れてきてそこそこの眺望が得られた。
2日目
朝食は前日のおにぎりと味噌汁で簡単に済ませて、霧の中北ノ股岳へ向かう。
霧の中を黙々とあるく、雨は降っていないが霧で結構濡れる、時折ガスが薄くなる瞬間があり視界がよくなると少し元気がでた。
北ノ股を過ぎていよいよ黒部五郎が近くなってきた頃、ブワッとガスが晴れだした
目の前の五郎の巨大な山塊が、ガスの向こうにシルエットで見え始める。
あっという間にガスが晴れきた方を振り返ると、太郎平までの稜線がずーっと伸びているのが美しく見えた。
最後のきつい登りをこなすと五郎の山頂だ、最高の再訪だ。
今回のメインに据えた山でもあるので感無量、いつまでいても名残惜しい。
山頂でのコーヒーも格別、長々とくつろいだあとは一般的なカールコースではなく
稜線コースで小屋へ向かう、以前来た時稜線コースが良いよと聞いていたので、
次来るときは是非稜線コースと思っていた。
稜線コースは大きな岩の降りがあったり、岩場の連続で流石に地図で破線ルート扱い
するだけあって、注意が必要な場面がちょいちょい出てきます。
しかし大きな岩塊が大迫力でカールまでの切り立った高度感は素晴らしく、登山道沿いは花が見事に咲き乱れておりました。
二度目の方で五郎を満喫したい方にはおすすめしたいルート、岩場が苦手とか初心者は控えた方が良いかもですが。
小屋直前に樹林帯の小さな沢伝いに行くと、赤い屋根の小屋が見えてくると本日の歩行は終了、カレーとビールをご褒美にまったりタイム。
3日目
ゆっくり朝食を取り出発、山の頂はガスの中だ三俣蓮華は巻き道でスルー、三俣山荘あたりから雨がぱらつく、白い視界の中黙々と鷲羽へ登る、三度目も鷲羽は微笑んでくれなかった。
ワリモから水晶までも風と霧の世界、休憩もソコソコに水晶岳へ到達、時折ガスの切れ目から太陽とはるか下方の谷間の視界が広がる。
水晶から先の赤牛も必ず登りたい山の一つ、いやその先の読売新道を歩きたい
北アルプスで歩きたいルートもだんだん絞られてきて、そのうちの一番歩きたいルートです。
水晶で粘ることはせず引き返す、水晶小屋でバッヂとTシャツを購入して祖父岳へ
相変わらず白い世界が続くが祖父岳山頂からくだる始めると、ぼんやりと木道が見え始める、カラフルなテントがそのさきに雲ノ平山荘が確認できる。
こうなると俄然元気が出てくる、もう進めば進むだけどんどんとガスが晴れてゆく
そして遂にスイス庭園まで来ると、歓喜の声をあげたくなるくらいの展望、標高の高い所は雲で覆われているが雲ノ平周辺はポッカリと晴れ渡っている。
この最高のシチュエーションで昼飯とはテンションが上がりすぎてヤバイ
ひと段落したところで山荘へ向かう、途中でキャンプ場の水場で水を汲む
思い出の雲ノ平キャンプ場、真ん中の昼寝した大岩も健在だ。
足取り軽く山荘でチェックイン、未踏の祖母岳へ散歩、水晶も完全に姿を表した。
山荘へ戻りビールで祝杯、流れる雲と雲ノ平の大地、大きく構える水晶岳
極上の時間を堪能した、これ以上があるのか不安になる。
夕食の石狩鍋が美味すぎた、腹ぺこ状態だったら三回はお代わりしただろう。
夕食のあとはオーナーのスライドショー上映、今年の異常な天気と登山業界の未来に向けての良いお話を聴けました。
3日目
朝食を頂く、窓の外は真っ白、このまま山荘に停滞したかった
こんな上質な小屋なら停滞もありだなと考えたが明日以降も天気は下降線
身支度して山荘を後にする、
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