厳しかった西穂高テント泊？
長野県
岐阜県
onenoboru
体力度について
- GPS
- 03:18
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 114m
- 下り
- 329m
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8：40新穂高ロープウェイ駅→9：00出発→第2ロープウェイ（鍋平高原）→
ロープウェイ終点→9：55新穂高駅出発→11：21西穂山荘→11：30テント設営
→12：20設営終了→16：35寒さの為山荘に逃げ込む
11日（二日目）
6：00山荘での朝食→アタック準備→7：16アタック開始→
7：31標高約2428m付近で引き返す→7：49テント撤収→9：10下山→
10：35西穂高駅着→12:03駐車場着→16：25無事自宅に到着
| 天候 | 10日悪天 11日悪天 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
とになった。更に沢渡に入ると雪も本降り。安房峠のトンネルを抜ける圧 雪道の長い下りが続く。スピードを落とし慎重に下り8：04新穂高無料駐車 場（登山者専用）に着いた。すでに満車に近い状態の中、運良く空きがあ りホッとした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
コース状況 ★GPSデータは二日目の記録です。ご了承下さい ◇西穂高駅〜西穂山荘までは明瞭なトレースあり ◇山荘〜標高2428mまでは目印の赤布あり☆猛吹雪の為引き返す |
写真
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感想
10日（初日）
この二日間天気予報は荒れ模様。先週は見送ってしまったので天候はどうあれ
実行する。案の定松本インターを降り暫く行くと雪になった。沢渡に入ると本
降りだ。安房峠のトンネルを抜ける圧雪道の長い下りが続く。スピードを落と
し慎重に下り新穂高無料駐車場（登山者専用）に着いた。すでに満車に近い状
態の中、運良く空きがありホッとした。支度を調えロープウェイ駅に急ぐ。途
中滑って転ける。数人の登山者に醜態を見せてしまった。二日間気を付けろの
警告かな・・・・
ロープウェイからの展望は全く無かった。少し残念だ。西穂高駅からいよいよ
テン泊の始まりです。昨年、同じ時期テン泊を試みたが、登りで大汗をかき体
調を崩してしまいテン泊を断念し山荘にお世話になってしまった。今回は山荘
まで出来るだけ汗をかかぬようゆっくり登ることを心掛けた。
明瞭なトレースを辿り登り上げると吹雪の中、山荘が見えた。極力軽量化を図
り17．8kのバックをこれ以上高い所に担ぎ上げなくて良いのだと思うとホッと
した。それに大汗をかかなかったので肌着はドライで快適だ。早速、テン泊の
受付を済ませテン場に向かう。すでに良い場所にはテントが立ち上がっていた
。周囲を見渡し少し低い場所を選んだ。風除けのブロックを積む手間を省く為
に。良い場所があった。早速、設営開始だ。今回はスコップも担ぎ上げた。手
袋も設営用を持参。スコップで雪を掘りペグを深く埋めた。強風と保温の為に
外張りのスカートに雪を乗せた。（乗せすぎテント内が狭くなった。）(-_-;)
無事張り終わると急に疲れを感じた。山荘に行きホットミルク（500円）でささ
やかな設営の完成を祝った。山荘内は登山者でごった返していた。私はテント
に戻った。お隣のテントの方はロープウェイで知り合った。条件が良ければ西
穂高岳を目指すと言っていた。私は手前のピラミットピークを密かに計画して
いる。彼らは設営後、吹雪の中、西穂高岳に向けテントをでた。私も時間があ
るので独標まで登ってみようと思ったが、重いバックを担いだせいか歩くと膝
が痛い。今日はテントで体を休めた。
バタバタと強風がテントを叩く。そんな中、うとうと居眠りをしてしまった。
だが、ハッと目が覚めた。足が氷のように冷たい。それにともない体までが寒
くなった。テント内はマイナス2度。じっとシュラフに潜っているが一向に足が
温まらない。氷のように冷たい。昨年、赤岳鉱泉で同じ時期テン泊したが寒く
て一晩中眠れなかった。今回は万全の保温対策をしたつもりだがそれでも寒い
。この状態で一夜を明かすと赤岳鉱泉の二の舞になりかねない。テントで泊ま
るのを諦め山荘にお世話になることにした。
山荘は暖かい。部屋に入り毛布と布団にくるまると足がポカポカしてきた。思
わず笑顔に変わる。いつの間にか眠ってしまった。18時には夕食だ。やはり山
荘はありがたいと痛感する。
■保温対策（カイロは持参したが貼らなかった）
厚手の靴下（ロング）＋市販のモコモコの靴下＋テントシューズ（ダウン入り）
＋シュラフ（PN-AND680・適合温度マイナス17度）＋シュラフカバー
当然床は銀マット＋エアーマットです。これでも寒いのは・・・歳かな
11日（二日目）
昨夜は一晩中吹き荒れて時々山荘が揺れ目が覚めた。その度にテントが心配で眠
れない。強風対策は万全のはず絶対飛ばされる事は無いと確信する。それにして
もテントに泊まっていたら一体どうなっていたか想像するとぞっとした。
山荘に逃げ込んでよかった。泊まっていたらきっと辛い長い長い夜になっていた
かも・・・いやコチコチに凍っていたかも・・・・
山荘の朝食は6時。食事を済ませ気になるテントに急ぐ。あった雪に押しつぶさ
れなくて良かった。だが、大分埋もれていた。低い場所に設営したのがかえって
悪かったのかな。風が巻き込み吹き溜まりになる。雪降りが激しい時は平地に設
営した方が良いのか。少なくとも埋もれない。但し、強風対策は万全を要する。
良い経験になった。
さて、撤収は後回しだ。先ずは目的の独標アタックだ！。だが、早朝山荘を出た
登山者（栃木県鹿沼）が戻って来ている。聴くと強風でとてもとても登れないと
のこだ。最悪のようだ。ならば丸山までと思いアイゼンを付けていると肩を叩く
人がいる。振り返ると部屋で一緒の方でした。「やっとの思いで丸山まで行って
来ました」と言って山荘に入って行った。この方達は大阪の登山者（2名）で昨
日独標に登ったので目的を果たした。今日は下山するだけと話していた。もう一
人の方は下山まで時間があるので再度登ったようです。
私も悪天の中アタック開始です。山荘から少し高度を上げると強烈な風が突き刺
さる。体が風に持って行かれそうだ。素早くピックを刺し耐風姿勢で強風をやり
過ごす。更に高度を上げる。ゴーグルがパチパチ音がする。小さな氷のつぶてが
ゴーグルにぶつかる音だ。足を前に出すが思うようにでない強風で流される。体
がよろける。ピックを雪面に突き刺す。その繰り返しが続く。それでも登る。
（無気になって）吹雪は更に強まる。なにくそ負けるものか、かかってこいやー
と気合いを入れて一歩また一歩前進。ゴーグルが飛ばされそうになる。慌てて押
さえる。強風との戦いが暫く続く。長いこと登山をしているが初めての体験だ。
最近では前掛山（浅間山）でも強風にあったが、風のみで雪は無かった。今回は
別物だ。恐怖さえ覚える。これ以上無理は出来ない。いや危ないと思った。すぐ
に引き返す。写真を撮ることすら出来なかった。後から登って来た方に状況を
話すと、その場から戻り始めた。皆、戻るのに必死だった。
少し下ると風が弱まる。足を踏ん張り姿勢を低くし写真を撮った。そしてやっと
我に返った。そして無事山荘に戻った。一息入れて強風が吹き荒れる中テント撤
収にかかった。トレーニングのお陰で手早くバックに収めることが出来た。そし
て山荘にテン泊証明の番号札を返しアイゼンを付け早々に下山にかかった。樹林
帯に入ると風も治まり安堵する。先程までの大荒れは一体なんだったんだ。バッ
クを下ろし樹林の雪景色を楽しんだ。ゆっくりと歩を進め西穂高駅に着いた。
予想以上に厳しかった二日間も無事終わった。
■テント設営
一日中強風が吹くことを前提に風上が高くブロックを積み上げた様な場所を選択
。又、少し位いの強風でも単独でテント設営が出来るよう三国山・小浅間山で数
回トレーニングを積んで来たのでスムーズに事が運べた。手袋も手に密着し作業
のしやすいものをトレーニングに選んでおいた。保温は若干落ちるが、この条件
（山荘の温度計はマイナス10度）でも耐えられた。
耐風対策として自作のペグ（十字型）を深く埋め込んだ。外張りはスカート付き
なので周りに雪を乗せ風と保温に対処した。今回大いに役立ったのがスコップだ
！整地・ペグの埋め込み・テント周囲の雪乗せ等々威力を発揮。悪天の中、如何
に素早く設営が出来るかが重要な鍵ですね。
■参考データ
◇外はマイナス10度ですが、テント内はマイナス2度でした。
◇雪を溶かし水を作ろうと思ったが、大気汚染の事を思い山荘の自販機で水を購入
した（500��300円）☆少し過剰反応かな・・・
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西穂丸山の最新記録
onenoboruさん、西穂独標への山行、有言実行で感服してます。
三国山での地道なトレーニングの成果でもあるんでしょうけれど、本当に「雪慣れ」してますね。
一回り以上若い、まだ初老の私でも老化を自覚して、ダマシダマシ歩いているんですが、本当に見事だと思います。
これからも、僕らへの見本として歩き続けてください。
身に余るコメントありがとうございます。
単なる無謀な爺ですがこれからもよろしくです。
このところ体調が良く動ける内にと思い無理して
行動してます。
それにしても悪天で私にとっては厳しかったです。
早々に退散いたしました。
課題としてはいかに足の
課題です。
また何処かのお山で再開できると嬉しいですね
ご健闘お祈りいたします。
onenoboruさん、こんばんは。
私のページへの訪問、ありがとうございます！
私もつい最近冬山テント泊をするようになりまして、徐々にステップアップをしていきたいと思っていましたが、
北アルプス恐るべしですね（汗）
写真からも厳しさが伝わってきました。
onenoboru さんのレコを拝見しまして、
ゆくゆくは経験を積んでこんな場所でテントを張ってみたいなあと思いましたし、今後の参考になりました！
どうもお疲れ様でした(^-^)
こちらこそ初めまして
kamasenninさんのレポの中に湯たんぽで保温を保ったとありまして感心しました。私の場合特に足が冷えます。何とか足冷えを克服したいと思っていましたが大変参考になりました。
何と言ってもお天気がベストですよね。だが、お天気の時だけ登山をす訳にもいきませんよね。最悪時でもいかに対処できるかが重要ですよね。
いろいろ体験し楽しいテント泊を続けてください。
これからのご健闘お祈りいたします。
返信遅くなりましてすいません
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