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Yamareco

記録ID: 276264
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳北稜

2013年03月09日(土) 〜 2013年03月10日(日)
 - 拍手
yogins その他3人
GPS
34:20
距離
16.2km
登り
1,757m
下り
1,756m

コースタイム

2013.03.09
06:40 美濃戸口駐車場
07:57 美濃戸山荘
11:04 行者小屋
15:34 阿弥陀岳
17:00 行者小屋

2013.03.10
08:00 行者小屋
08:35 赤岳鉱泉
10:55 硫黄岳
14:00 行者小屋
17:00 美濃戸口駐車場
天候 2013.03.09 晴れ
2013.03.10 曇り後みぞれ
過去天気図(気象庁) 2013年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
2013.03.09
03:30 美濃戸口駐車場
コース状況/
危険箇所等
美濃戸口〜美濃戸山荘:転倒注意
美濃戸山荘〜行者小屋:所々凍結。アイゼン付けたほうが良い
行者小屋〜中岳沢:良く踏まれていた。
中岳沢〜阿弥陀岳北稜:中岳沢を中腹まで詰めたので北稜までのトラバースがいやらしかった。もっと下の方から北稜に取り付くのが正解。
森林限界〜岩稜:下部の雪壁は前詰めで登る傾斜。核心部の岩稜帯からロープを出した。自分ともう一人はプルージックで確保してもらいながら登る。
阿弥陀岳山頂〜中岳コル:急傾斜の降りのためクライムダウン。

行者小屋〜赤岳鉱泉:問題なし。ただし、行者小屋に戻るときの中山分岐を直進すると左側の斜面が崩れ始めてた。引き返しておとなしく夏道を行く。
赤岳鉱泉〜赤岩の頭:トレースばっちり。途中から夏道と違ったが、トレース明瞭のため辿ればいいと思われる。
赤岩の頭〜硫黄岳:視界20m程度。ガスるとルートを知っていないと降りが厳しい。

南沢をわしわし進む。
南沢をわしわし進む。
行者小屋にてテント設営。天気もいいし、北稜へ行きますか。
行者小屋にてテント設営。天気もいいし、北稜へ行きますか。
中岳沢を登る。
中腹から北稜へ取りつくためにトラバース。
中腹から北稜へ取りつくためにトラバース。
痺れるようなトラバースだった。
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痺れるようなトラバースだった。
急傾斜の雪壁を登る。前爪ばかり使うんでふくらはぎがパンパン^^;
急傾斜の雪壁を登る。前爪ばかり使うんでふくらはぎがパンパン^^;
このアングルで赤岳を見るのは初めてだな。
このアングルで赤岳を見るのは初めてだな。
もう少しで核心部の岩稜帯。
もう少しで核心部の岩稜帯。
トレースはばっちりで雪も締まってた。
トレースはばっちりで雪も締まってた。
全員上がってくる。
全員上がってくる。
核心部でロープを出してもらう。
核心部でロープを出してもらう。
最後の雪稜を詰めれば。
最後の雪稜を詰めれば。
阿弥陀岳山頂!
11月末に比べていろいろ埋まってる。
11月末に比べていろいろ埋まってる。
中岳コルへの降り、怖いだろうなー。
中岳コルへの降り、怖いだろうなー。
よっしゃー!
奉納のポーズ。
全員無事に上がってきた。
全員無事に上がってきた。
物思いにふける。
物思いにふける。
お地蔵さんは雪風呂中。
お地蔵さんは雪風呂中。
『もう何も怖くない』のポーズ。
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『もう何も怖くない』のポーズ。
中岳コルへの降りはクライムダウン。ただの雪壁だった。
中岳コルへの降りはクライムダウン。ただの雪壁だった。
翌朝は横岳を目指す。
翌朝は横岳を目指す。
赤岳鉱泉ではコンペ中?
赤岳鉱泉ではコンペ中?
ガスと強風の硫黄岳。前線が通過中。
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ガスと強風の硫黄岳。前線が通過中。
あっさりピストンに変更。
あっさりピストンに変更。
中山分岐付近の雪面。シリセード跡がたくさん。
中山分岐付近の雪面。シリセード跡がたくさん。

感想

阿弥陀岳北稜に連れて行ってもらった。
まさかの自社の同僚と、その2人が師匠と称する人とともに。
いかんね。冬季バリエーションにはまりそうで怖い。それくらい楽しい山行だった。

2013.03.09
06:40 美濃戸口駐車場出発。気温が高く、林道は凍結していなかった。
07:40 美濃戸山荘到着。アイゼン装着して南沢を進む。
10:49 行者小屋到着。各自テントを設営して相談する。阿弥陀岳北稜か横岳縦走にするか。明日の天気は悪そうだし、阿弥陀岳北稜を登ることにした。
12:00 ヘルメット、ハーネス、スリング、ガチャ類を確認して、いざ阿弥陀岳北稜へ。初めての冬季バリエーションということもあり、ドキドキとワクワクが止まらない。

12:50 中岳沢を中腹まで登った辺りで北稜に取り付くためトラバースを開始する。足首程度の雪だが、踏み抜くと腰まで埋まる場所も多い。慎重にルートを選びながら徐々に右側へ進む。最後の部分は全神経を使うようなトラバースで非常に痺れた。北稜に取りついた時は正直ほっとする部分もあった。
13:40 急な部分は前爪を効かせてガツガツ登る。が、すぐにふくらはぎがパンパンになり、適度に休憩を入れる。これは楽しいな。楽しくて仕方ない。一般ルートにはない緊張感だ。
下部雪壁を越え、わずかな樹林帯を越えれば緩やかな雪稜になり、すぐに核心部の岩稜帯に到着した。
13:55 岩稜帯基部にてビレイし、休憩。師匠がロープを取り出し、リードすることになった。自分ともう一人はプルージックで登り、最後の人が中間支点を回収しながら登る。俺もそれくらいはできるようにならなきゃな。
ルート自体は問題なく通過できる感じだが、落ちたら終了なんで、やはり確保が必要なんだろうと思った。雪が付いているとホールドとか夏と違って安全か確認しづらいし。
それでも2ピッチで岩稜帯を越え、最後の緩やかな雪稜を先に行かせてもらったときは嬉しかった。太陽が山頂の向こうにあり、だんだん明るくなる感じが何とも言えない。

15:34 阿弥陀岳山頂。感無量。後続も上がってきて互いに握手する。黄砂のためか多少霞んではいたが南ア、中央ア、北アが全て見渡せた。ひとしきり撮影を楽しみ、いよいよ中岳への降りだ。
実は北稜の登りよりもこの下りの方が心配してた。なんせ中腹からはただの雪壁になっているはずだから。先週同じルートを登ったヤマレコユーザーさんもここはクライムダウンしたとかで、たぶん状況は変わっていないだろうと思っていた。

やはり変わっていなかった^^;一挙手一投足を慎重にクライムダウンする。怖いけど、慎重に降れば問題ない。ビビって足が止まるのが一番危険だろう。一歩一歩自分のペースで降る。鎖が出ている個所でセルフビレイを取って休憩しながら後続を見上げる。ほんと、えらい斜面だこと。

16:57 中岳沢を降り、行者小屋到着。充実した山行だった。もうおなか一杯だよ。

17:30 装備の整理を済ませて飯の時間だ。2人用エスパースの中で食うこととなった。なんせもう二張りは1人用なんで。
メニューはカレーライスと餃子。カレーライス担当の人はレトルトカレーとサトウのご飯を4人分担ぎ上げて来たようだ。重いわけだよ。でもアルファ米に比べたらはるかに美味かった。
俺は担ぎ上げた生餃子をフライパンで焼いて羽付きの焼き餃子を提供。喜んでもらえたようだ。今後も山めしの研究に力を入れたいもんだ。

20:00 明日の作戦会議をして、星空を一通り楽しんでから就寝。意外と冷えたようだが、寒いと感じる程ではなかった。

2013.03.10
06:00 起床後、朝飯の準備。早茹で90秒のサラダパスタを茹でてスープの素で味付けしたスープパスタだ。これはイケるな。さっそくレパートリーに追加することにした。

08:00 天気は今のところ青空も見えているため、横岳縦走を念頭にフル装備で出発。
08:35 だんだんとガスるなか赤岳鉱泉到着。アイスキャンディーではコンペがあるらしく、赤スプレーでラインを設定しているスタッフがいた。

10:21 赤岩の頭到着。強風とガスで視界は20mといったところ。コンパスの角度からルートを設定する方法を実地訓練することになった。
10:55 硫黄岳山頂。強風で風上に顔を向けられない。横岳は中止し、ピストンに変更した。自分の中では何かと硫黄岳はガスと強風のイメージがある。強烈なホワイトアウトに何度か遭遇しているからだろうね。

12:35 赤岳鉱泉まで降りてくると、表彰式が始まったようだ。アイスクライミング、俺もやるようになるのかな。
コーヒーを飲んでると、そこそこのみぞれが降ってきた。テントへ戻ろう。
途中から強烈な降り方になったがテントに戻り、荒天の撤収作業となった。ま、いつものことだけど。
17:00 ゆっくりと下山して美濃戸口駐車場に到着。赤岳山荘でそばを食べて今回の山行が終了した。ほんと、楽しかった。連れて行って頂き、ありがとうございました。

今回一緒に歩かせてもらったパーティーはGWの槍ヶ岳を計画しており、ロープワークなど練習する予定とのこと。ロープワークなどは俺も教えてもらいたいな。
こういうパーティーと山を登るのも面白いもんだと再認識した。

というか最近ほとんど1人で歩いてないな。
ま、それもいいかと思う今日この頃だったりする。

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