ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 283970
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

5月GW残雪期の北鎌尾根縦走(湯俣から)

2013年05月02日(木) 〜 2013年05月06日(月)
 - 拍手
クマ その他3人
GPS
22:35
距離
24.6km
登り
2,595m
下り
2,070m

コースタイム

※ 上記のGPSログにおいて、5/3のP2基部〜5/4分はGPSデバイスの調子が悪くてデータを編集してつなげています。したがって、P2基部〜P2肩〜P3〜P4〜P5・P6のコル〜P7懸垂下降ポイント〜北鎌沢右俣のコルまでのレコードは、実際とは多少ズレております。ご了承願いますと同時に、使用される場合は特にご注意願います。その他の日程分のGPSログは、リアルデータのままです。

●5/3(金) 快晴
07:05 高瀬ダム<1270m>
08:00 林道終点
08:35 名無小屋
09:36 湯俣(晴嵐荘前)<1420m>
09:45 水俣川左岸入渓(着替え)
11:20 中東沢出合<1484m>
13:00 千天出合<1580m>
14:05 北鎌尾根取付き(P2基部)<1650m>(着替え)
16:30 P2肩<2000m> 整地・幕営

●5/4(土) 晴れ一時雪
06:50 P2肩<2000m>
07:45 P3<2160m>
10:33 P4<2430m>
----- 恐怖のトラバース
12:20 P5・P6のコル<2470m>
13:40 P7懸垂下降ポイント<2520m>
14:45 北鎌のコル<2470m> 整地・幕営

●5/5(日) 快晴
05:10 北鎌のコル<2470m>
06:30 P9<2749m> 天狗の腰掛
08:50 P10<2899m> 独標
----- P13<2873m>
12:41 P15<2990m>
13:20 北鎌平<3000m>
14:00 チムニー<3100m> ひとり手間取る
15:30 槍ヶ岳山頂<3180m> 全員登頂
16:30 槍岳山荘
18:30 ババ平
19:30 槍沢ロッジ へろへろ 泊

●5/6(月) 快晴
06:30 槍沢ロッジ
08:10 横尾
----- 河原歩き(春道)から右岸林道
09:30 嘉門次小屋
----- 左岸登山路に戻る
10:50 上高地バスターミナル

-
天候 5/3(金) 快晴
5/4(土) 晴れのち曇り 14時ごろから雪
5/5(日) 快晴・朝冷える
5/6(月) 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
【往路】
5/2(木)マイカーにて深夜移動(大阪→大町)
     信州名鉄タクシー大町営業所・駐車場でクルマの横にテントを張って仮眠
     下山までクルマを預かってもらう(往路タクシー利用を条件に駐車代無料)
5/3(金)早朝タクシー移動(大町→高瀬ダム) 7400円

【復路】
5/6(月)タクシー移動(上高地→大糸線・島高松駅) 12000円
     電車移動(大糸線 島高松→大町)
     タクシー移動(大町駅→名鉄大町営業所)700円
     クルマをピックアップして帰阪(大町→大阪)

※考察 信州名鉄タクシー大町営業所から沢渡までクルマを回送してもらったらいくらかかるか聞いたら、25,000円ぐらいするというので止めた。しかし、上高地からの帰りも偶然、信州名鉄タクシーだったので、運転手さんに聞いてみると、大町営業所から松本本社までの回送という手段もあるという。費用を聞けなかったが、この場合は、大分お安くなると思う。
-
コース状況/
危険箇所等
【七倉ゲート】
 4月19日(予定)〜7月12日の期間は6:30開門。以降ハイシーズン(〜8/18)は5:30開門。七倉ゲートから先は東京電力高瀬川発電所の管理用道路となり、マイカーの場合はここに駐車して、許可を受けたタクシーに乗り換える必要があります。我々は大町からの許可タクシーだったため、ここで登山計画書のみを提出して、同じタクシーで高瀬ダムまで行きました(7400円)。七倉から高瀬ダムまでタクシーで15分、1台約2100円で4人までの乗り合わせができるということです。順番待ちになることもあります。もし七倉から高瀬ダムまでを歩く場合は約6キロで1時間半ということです。信州名鉄タクシーによる参考資料 http://www.s-meitaku.co.jp/takase_dam.pdf

【高瀬ダムから湯俣】
 湯俣へ向うトンネルの入口付近にWCがあります。しばらく林道を歩いた後、登山路になります。一箇所だけ、独標と大槍が見える場所があります。湯俣までは危険な場所は全くありません。一般路です。

【湯俣から千天出合】
 晴嵐荘への吊橋は渡らず直進します。発電施設(?)の横をすり抜けて、湯俣川と水俣川の出合に出て、水俣川に架かる吊橋を渡り、水俣川の左岸にでます。すぐに渡渉が必要となるので、沢装備に着替えます。多少濡れても、沢沿いに進むのが最も安全で早いです。高巻き路はあちこちで崩れていて危ないです。我々は、渡渉ん回という次元でなく、ほとんど渓流遡行に近い状態でした。深くてもフトモモ下ぐらいで進めましたし、お天気が良かったので、さほど寒くは感じませんでした。(日陰は寒いです) 軽くて水はけの良い運動靴で、比較的に雪に滑りにくいものがベストです。また、素足に雨具ズボンだけを履いて、すそをひもなどで絞った状態をオススメします。
 中東沢は水量が結構あるので、間違って入らないようにしてください。その後、両岸は雪渓となるので、踏み抜きや滑落に注意してください。なにやら景色は上高地上部のようなものになっていきます。水量が多い場所での渡渉は、スクラム渡渉やロープ張り込みが必要になるかも知れません。我々も今回は一箇所だけロープを出しました。

【千天出合からP2基部さらにP2肩】
 千天出合の手前で水俣川右岸に取り付いている必要があります。高巻きせずに、比較的低い位置で天上沢の右岸を進みます。ここには結構たくさんの雪が残っていて、登ったり下ったりしてルートを探しましたが、低い位置が正解です。右岸に積もった雪渓の上を登っていくと、対岸に赤いテープが見えます。そこがP2基部です。ポイントを探して天上沢左岸へ渡渉し、雪山装備に着替えます。ここから先は沢装備は要りません。ほぼ雪の上ですがテントを数張りできるスペースがあります。当初の幕営予定地でしたが、まだ時間的に早かったので、我々はさらにP2肩まで登り貯金ができました。結構大変な斜度ですが、木枝や根を掴んで登れるので、ゆっくり慎重に登れば、特に危ないということもありません。ただ、朝一にこの標高差350mを登るのはちょっとつらいものがありそうです。P2肩はテントを数張りできるスペースがあります。

【P2肩から北鎌沢右俣コル】
 稜線沿いにP2、P3、P4とピークを踏んで登って行きます。P5は天上沢側へ巻くのですが、このトラバースは雪が腐っていて、かつ雪と岩のあいだに空洞ができていて、ベルクシュルンドのようになっていました。今回のコース全体で最も恐かった部分です。雪の淵というか表皮というか、そこに足を乗せてカニ歩きトラバースしていくのですが、時々崩れて、うつ伏せで大の字になってカラダ全体で滑落停止したり、片足だけ突っ込んでカラダが逆さまになりかけたりしました。トラバースから少し登ると雪は少し安定して、ラクダのコブの鞍部のようなP5とP6のコルに着きます。ここで気を取り直します。P6へ千丈沢側から登って、すこし下るとP7に着きます。P7を少し下った場所から、天上沢側へダブルロープ2本で50mいっぱい懸垂下降して、さらに少しトラバースして北鎌沢右俣のコルに着きました。15時になっていたので、ここで幕営しました。せっかくの貯金はなくなってしまいました。

【北鎌沢右俣コルから北鎌平】
 北鎌沢右俣のコルから気持ちの良い稜線を登ってP8(天狗の腰掛)、P9のピークを踏んでいきます。目の前の独標(P10)がどんどん大きくなっていきます。雪山では独標は巻かずに北側から直登します。傾斜が急になってアイゼンのツァッケだけ差し込んで登る部分があり、フクラハギが悲鳴をあげます。部分部分で、振り下ろしたピックが効き、アイスクライミングのような登りも楽しめます。ただし高度感はすさまじいです。独標に立つと大槍へ続く雪稜の北鎌尾根が一望できます。まだまだ遠いですが、ここから先は小さなアップダウンの連続なので、そんない時間を食わないで、距離をかせげます。P11、P12、P13、P14、P15すべてピークを踏んで進んでいきます。船底のようなカタチをしたP15に着けば、もう北鎌平はすぐ目の前です。標高3000mの北鎌平で休憩して、大槍の登りに備えます。あと標高差180mのクライミングです。

【北鎌平から大槍】
 徐々に斜めに登っていって標高をかせいでいきます。岩の部分もそんなに難しい場所はありません。ただこのあたりになると傾斜があるので、雪が腐ってしまうと大変難しくなるだろうと思います。(上の)チムニーは左側から取り付いて、岩を抱きかかえるように、しっかりしたハンドホールドを右手で掴んで、斜め右上にカラダをずらす様に登ればクリアできますが、リーチが短い女性などはこれが届かない場合があります。チムニーから5mほど上部に岩棚があり、ロープやスリングを掛けれる岩もありますので、ここでトップのシステムを作って、ATCを使って引き上げればいいでしょう。難しいのは、ロープを上手にチムニーに落とすことです。
 チムニーを越えればあとは気を抜かないように注意して登るだけです。ここでは大槍の頂上にいる人々の声がはっきり聞こえるようになります。ホコラの横にぐっとカラダを持ち上げて大槍登頂です。山頂から北鎌尾根を眺めると、感慨無量です。

【大槍から槍沢ロッジ】
 大槍からハシゴとクサリで肩の小屋まで下りますが、この季節は岩の氷面が凍っている部分もあり、一般ルートでも気を抜けません。肩の小屋から先は、延々と槍沢を下りますが、アイゼンを外したほうが下りやすいかもしれません。その時の雪の状態にもよりますので、試行錯誤してみてください。なお、槍沢ロッジは、到着が遅いと怒られますが、たとえ熟練者でも甘んじてこれを受けましょう。

-
信州名鉄交通の大町支店。下山までクルマを預かってもらった。
2013年05月03日 06:10撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 6:10
信州名鉄交通の大町支店。下山までクルマを預かってもらった。
この大町支店から、七倉ゲートを経由して一気に高瀬ダムまで行ってもらった。
2013年05月03日 06:12撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 6:12
この大町支店から、七倉ゲートを経由して一気に高瀬ダムまで行ってもらった。
ロックフィル式つまり、周りの岩を集めて築いた高瀬ダム。
2013年05月03日 06:48撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 6:48
ロックフィル式つまり、周りの岩を集めて築いた高瀬ダム。
高瀬ダムのダム湖。いやがおうにも気持ちがあがっていく。
2013年05月03日 07:05撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/3 7:05
高瀬ダムのダム湖。いやがおうにも気持ちがあがっていく。
湯俣方面へ行くトンネル。真っ暗ではない。
2013年05月03日 07:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 7:06
湯俣方面へ行くトンネル。真っ暗ではない。
林道を進む。一箇所だけ、独標と大槍が見える場所あり!
2013年05月03日 07:24撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/3 7:24
林道を進む。一箇所だけ、独標と大槍が見える場所あり!
やがて林道終点となり、ここから登山道となる。
2013年05月03日 07:58撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 7:58
やがて林道終点となり、ここから登山道となる。
森林生態系保護地域の制札かあ・・・
2013年05月03日 07:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 7:59
森林生態系保護地域の制札かあ・・・
一部、木道のようになっている。湯俣までは一般道で危険な場所は無い。
2013年05月07日 17:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/7 17:34
一部、木道のようになっている。湯俣までは一般道で危険な場所は無い。
内部があまりにもりっぱで驚いた。名無避難小屋という名の避難小屋。
2013年05月03日 08:29撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 8:29
内部があまりにもりっぱで驚いた。名無避難小屋という名の避難小屋。
入山日に好天なのは幸先が良い。
2013年05月03日 08:49撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 8:49
入山日に好天なのは幸先が良い。
湯俣・晴嵐荘へは寄らずに直進する。しかしすごい場所にある山荘だな。たしか、森村誠一の『虚無の道標(みちしるべ)』の伊藤新道の話で舞台になってたなぁ・・・
2013年05月03日 09:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/3 9:34
湯俣・晴嵐荘へは寄らずに直進する。しかしすごい場所にある山荘だな。たしか、森村誠一の『虚無の道標(みちしるべ)』の伊藤新道の話で舞台になってたなぁ・・・
湯俣にある方向板。こんどは伊藤新道に行ってみたいな。でも硫黄まみれになりそう。
2013年05月03日 09:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/3 9:34
湯俣にある方向板。こんどは伊藤新道に行ってみたいな。でも硫黄まみれになりそう。
湯俣川(右)と水俣川(左)の出合。
2013年05月03日 09:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 9:41
湯俣川(右)と水俣川(左)の出合。
湯俣川は硫黄分で白濁した流れとなっている。
2013年05月03日 09:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/3 9:42
湯俣川は硫黄分で白濁した流れとなっている。
いっぽう、水俣川は透明な流れ。
2013年05月03日 09:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 9:42
いっぽう、水俣川は透明な流れ。
水俣川に架かる吊橋を渡り、
2013年05月03日 09:44撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/3 9:44
水俣川に架かる吊橋を渡り、
空けられた穴から、水俣川左岸に降り立つ。
2013年05月03日 09:45撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/3 9:45
空けられた穴から、水俣川左岸に降り立つ。
すぐ渡渉が必要となるので、着替える。日陰は寒い。
2013年05月03日 09:47撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 9:47
すぐ渡渉が必要となるので、着替える。日陰は寒い。
水俣川、渓流遡行対策。下半身はゴアの雨具を着けているだけ。
2013年05月03日 10:17撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8
5/3 10:17
水俣川、渓流遡行対策。下半身はゴアの雨具を着けているだけ。
うわぁ、結構な急流だ。
2013年05月03日 10:27撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8
5/3 10:27
うわぁ、結構な急流だ。
浅瀬を狙って何度も渡渉するが、めんどうになって、やがて沢通しになっていく。
2013年05月03日 11:05撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 11:05
浅瀬を狙って何度も渡渉するが、めんどうになって、やがて沢通しになっていく。
河原に雪が出てきたと思ったら、
2013年05月03日 11:16撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 11:16
河原に雪が出てきたと思ったら、
こんなに積もっているではないか・・・雪の上を進む。滑りにくい靴底パターンの運動靴が良い。
2013年05月03日 11:22撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/3 11:22
こんなに積もっているではないか・・・雪の上を進む。滑りにくい靴底パターンの運動靴が良い。
完全に渓流遡行になってきた。
2013年05月03日 11:24撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 11:24
完全に渓流遡行になってきた。
う〜・・・これをどうクリアするか?
2013年05月07日 17:38撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/7 17:38
う〜・・・これをどうクリアするか?
流れが急な為、一度だけロープで確保した。
2013年05月03日 11:47撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/3 11:47
流れが急な為、一度だけロープで確保した。
次は、大規模な雪渓だ。
2013年05月03日 12:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/3 12:00
次は、大規模な雪渓だ。
まだ踏み抜くことは少ないが、これからの季節は大変だと思う。
2013年05月03日 12:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 12:00
まだ踏み抜くことは少ないが、これからの季節は大変だと思う。
なにやら上高地上部の雰囲気と同じだ。正面は北鎌尾根のさきっぽ。
2013年05月03日 12:09撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/3 12:09
なにやら上高地上部の雰囲気と同じだ。正面は北鎌尾根のさきっぽ。
ここ千天出合。ここまで来ると深山霊谷の雰囲気。右側は千丈沢。左側は天上沢。
2013年05月03日 12:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 12:57
ここ千天出合。ここまで来ると深山霊谷の雰囲気。右側は千丈沢。左側は天上沢。
天上沢側はこんな感じだが、どうやって進むか悩む。
2013年05月03日 12:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/3 12:57
天上沢側はこんな感じだが、どうやって進むか悩む。
千天出合ではテントもいくつか張れるスペースがある。
2013年05月03日 12:58撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 12:58
千天出合ではテントもいくつか張れるスペースがある。
あの滝をどう突破するの? しかし、この季節、シャワークライムも嫌やしな〜
2013年05月03日 13:29撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 13:29
あの滝をどう突破するの? しかし、この季節、シャワークライムも嫌やしな〜
この斜面をトラバースするか!? いやいや滑り落ちるでぇ・・・
2013年05月03日 13:38撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 13:38
この斜面をトラバースするか!? いやいや滑り落ちるでぇ・・・
ちょっと上に登ってルートを探してみたが、ルートがないな〜
2013年05月07日 17:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/7 17:41
ちょっと上に登ってルートを探してみたが、ルートがないな〜
岩づたいに行ったら、なんとか突破できた。
2013年05月03日 14:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/3 14:00
岩づたいに行ったら、なんとか突破できた。
おっと対岸に赤テープ。P2基部だ。テント数張り可能。
2013年05月03日 14:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 14:00
おっと対岸に赤テープ。P2基部だ。テント数張り可能。
P2基部には、”桃子よやすらかに”の青銅レリーフがあった。以前から探している”文富ケルン”は見つからず。やっぱし北鎌沢取付きにあるのかなあ?
2013年05月03日 14:45撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/3 14:45
P2基部には、”桃子よやすらかに”の青銅レリーフがあった。以前から探している”文富ケルン”は見つからず。やっぱし北鎌沢取付きにあるのかなあ?
P2基部で着替えを済ませて、P2への急斜面に取り付く。
2013年05月03日 14:46撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/3 14:46
P2基部で着替えを済ませて、P2への急斜面に取り付く。
木の枝や根っこを掴んで登れるので、急登ではあるが、そんなに危なくない。
2013年05月07日 17:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/7 17:42
木の枝や根っこを掴んで登れるので、急登ではあるが、そんなに危なくない。
昔つけられたペンキ跡。
2013年05月03日 15:22撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/3 15:22
昔つけられたペンキ跡。
ちょっとシブい部分もある。
2013年05月07日 17:43撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10
5/7 17:43
ちょっとシブい部分もある。
P2肩で幕営。P2基部からここまで標高差350mぐらいある。予定ではP2基部で幕営だったので、貯金が出来た。
2013年05月03日 17:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/3 17:41
P2肩で幕営。P2基部からここまで標高差350mぐらいある。予定ではP2基部で幕営だったので、貯金が出来た。
P2肩の翌朝。燕岳方面を望む。
2013年05月04日 07:44撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/4 7:44
P2肩の翌朝。燕岳方面を望む。
進行方向の北鎌尾根を望む。ラクダのコブのようなP5-P6が見える。
2013年05月04日 07:45撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/4 7:45
進行方向の北鎌尾根を望む。ラクダのコブのようなP5-P6が見える。
天空への階段のようだ。
2013年05月04日 07:55撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/4 7:55
天空への階段のようだ。
だんだんと展望が開けてきて、気持ちがはやる。
2013年05月04日 07:56撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/4 7:56
だんだんと展望が開けてきて、気持ちがはやる。
よし、オレも天空への階段を登るぞ!
2013年05月04日 07:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 7:57
よし、オレも天空への階段を登るぞ!
どてっ! 踏み抜いたぁ。よくも撮ったな!
2013年05月04日 07:57撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/4 7:57
どてっ! 踏み抜いたぁ。よくも撮ったな!
雪と岩稜のミックスだ。
2013年05月04日 09:23撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/4 9:23
雪と岩稜のミックスだ。
キックステップで雪面を登る。高度感はすばらしい。
2013年05月04日 09:24撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 9:24
キックステップで雪面を登る。高度感はすばらしい。
ほぼ稜線どうしだが、痩せている部分は恐くて、ちぢみあがる。
2013年05月04日 09:26撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10
5/4 9:26
ほぼ稜線どうしだが、痩せている部分は恐くて、ちぢみあがる。
左端、大天井岳で貧乏沢に雪が詰まっている。正面奥に、常念岳が頭を出す。
2013年05月04日 09:26撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 9:26
左端、大天井岳で貧乏沢に雪が詰まっている。正面奥に、常念岳が頭を出す。
爽快な高度感を楽しみながら登っていく。
2013年05月04日 09:32撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/4 9:32
爽快な高度感を楽しみながら登っていく。
硫黄尾根方面を望む。
2013年05月04日 09:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/4 9:34
硫黄尾根方面を望む。
かつてあの貧乏沢を下ったときに、枝で目を突かれてコンタクトレンズを喪失したことを思い出したりして・・・
2013年05月04日 09:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/4 9:41
かつてあの貧乏沢を下ったときに、枝で目を突かれてコンタクトレンズを喪失したことを思い出したりして・・・
ん〜、マンダム。(古っ!)
2013年05月04日 09:50撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/4 9:50
ん〜、マンダム。(古っ!)
ずっと稜線上なので、天気が良いときは最高。天気が悪いと最悪。
2013年05月04日 10:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/4 10:00
ずっと稜線上なので、天気が良いときは最高。天気が悪いと最悪。
P4への登り。正面には独標がそびえる。
2013年05月07日 17:47撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/7 17:47
P4への登り。正面には独標がそびえる。
おっと、千丈沢側が切れ立ってるね。
2013年05月04日 10:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/4 10:06
おっと、千丈沢側が切れ立ってるね。
標高が高くなってきて、硫黄尾根の向こう側の山並みが見えてきた。
2013年05月04日 10:07撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/4 10:07
標高が高くなってきて、硫黄尾根の向こう側の山並みが見えてきた。
まだまだ独標まで遠いな〜
2013年05月04日 10:08撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 10:08
まだまだ独標まで遠いな〜
大天井岳がだんだんと後ろになっていく
2013年05月04日 10:26撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/4 10:26
大天井岳がだんだんと後ろになっていく
ようやくP4だ。
2013年05月04日 10:26撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/4 10:26
ようやくP4だ。
東鎌尾根の向こう側に笠雲がでた。ちょっとっイヤな感じ。
2013年05月04日 10:37撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 10:37
東鎌尾根の向こう側に笠雲がでた。ちょっとっイヤな感じ。
P5、P6の先に独標が立ちはだかる。
2013年05月04日 10:38撮影 by  DSC-TX10 , SONY
11
5/4 10:38
P5、P6の先に独標が立ちはだかる。
振り返って見る貧乏沢は、ボンビー沢。何のこっちゃ?
2013年05月04日 10:46撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/4 10:46
振り返って見る貧乏沢は、ボンビー沢。何のこっちゃ?
恐怖のP5トラバース(天上沢側)。ここはロープを出すべきだった。おまけに、雪まで降ってきた。
2013年05月04日 11:49撮影 by  DSC-TX10 , SONY
13
5/4 11:49
恐怖のP5トラバース(天上沢側)。ここはロープを出すべきだった。おまけに、雪まで降ってきた。
P5-P6のコルに上ればもう安心だ。あー恐かった。
2013年05月04日 12:15撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/4 12:15
P5-P6のコルに上ればもう安心だ。あー恐かった。
まだ冬毛のライチョウ君が、癒してくれる。
2013年05月04日 12:20撮影 by  DSC-TX10 , SONY
15
5/4 12:20
まだ冬毛のライチョウ君が、癒してくれる。
P6への登り(千丈沢側)もちょっとやばい。
2013年05月07日 17:51撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/7 17:51
P6への登り(千丈沢側)もちょっとやばい。
このあたりも雪が腐っていて、時折踏み抜く。
2013年05月04日 12:49撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/4 12:49
このあたりも雪が腐っていて、時折踏み抜く。
P7から50mロープを2本ダブルにして順に懸垂下降していく。
2013年05月04日 14:26撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/4 14:26
P7から50mロープを2本ダブルにして順に懸垂下降していく。
下降は天上沢側だ。
2013年05月04日 14:36撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/4 14:36
下降は天上沢側だ。
フルに50m下降した地点から、トラバースした先がちょうど北鎌のコルになる。
2013年05月04日 14:58撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8
5/4 14:58
フルに50m下降した地点から、トラバースした先がちょうど北鎌のコルになる。
北鎌のコルに着いたのはちょうど15時なのでもう幕営とする。今日は、P2での貯金を使い果たして、本来の予定に戻ってしまった。
2013年05月04日 15:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/4 15:59
北鎌のコルに着いたのはちょうど15時なのでもう幕営とする。今日は、P2での貯金を使い果たして、本来の予定に戻ってしまった。
翌朝は、放射冷却で冷え込んだが、大気がとても透明になった。
2013年05月05日 05:05撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/5 5:05
翌朝は、放射冷却で冷え込んだが、大気がとても透明になった。
雪と青空のコントラストが見事だ。
2013年05月05日 05:13撮影 by  DSC-TX10 , SONY
13
5/5 5:13
雪と青空のコントラストが見事だ。
自分と大先輩の影を撮る。
2013年05月05日 05:15撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/5 5:15
自分と大先輩の影を撮る。
大気が透けているような感じがする。
2013年05月05日 05:15撮影 by  DSC-TX10 , SONY
13
5/5 5:15
大気が透けているような感じがする。
東天井岳あたりから陽が昇る。
2013年05月05日 05:19撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/5 5:19
東天井岳あたりから陽が昇る。
北東方向を望む。どなたか山座を同定できる方、教えてくださいな。
2013年05月05日 05:20撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/5 5:20
北東方向を望む。どなたか山座を同定できる方、教えてくださいな。
ふりかえって、手前から P7、P6、P5、P4・・・
2013年05月05日 05:30撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10
5/5 5:30
ふりかえって、手前から P7、P6、P5、P4・・・
千丈沢をバックにして登る大先輩。
2013年05月05日 05:30撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/5 5:30
千丈沢をバックにして登る大先輩。
大天井岳から昇る陽を背景にするのもいい。
2013年05月05日 05:40撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/5 5:40
大天井岳から昇る陽を背景にするのもいい。
P8への登り。2名の先行パーティがいる。
2013年05月05日 05:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
9
5/5 5:41
P8への登り。2名の先行パーティがいる。
傾斜が厳しくなってきた。こんな場所で滑ったら、数百mは止まらない。
2013年05月05日 05:47撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/5 5:47
傾斜が厳しくなってきた。こんな場所で滑ったら、数百mは止まらない。
標高が高くなって、硫黄尾根の向こう側の山並みが一望できるようになってきた。
2013年05月05日 06:28撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8
5/5 6:28
標高が高くなって、硫黄尾根の向こう側の山並みが一望できるようになってきた。
P9(天狗の腰掛)を越えたあたり。
2013年05月05日 07:18撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/5 7:18
P9(天狗の腰掛)を越えたあたり。
独標への急登。
2013年05月07日 17:58撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/7 17:58
独標への急登。
雪面に陽が当たってテラテラしている。
2013年05月05日 08:39撮影 by  DSC-TX10 , SONY
3
5/5 8:39
雪面に陽が当たってテラテラしている。
独標直下で呼吸が乱れる。雪山ルートでは独標は直登する。ツァッケでの急登で、フクラハギが悲鳴をあげる。
2013年05月05日 08:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/5 8:42
独標直下で呼吸が乱れる。雪山ルートでは独標は直登する。ツァッケでの急登で、フクラハギが悲鳴をあげる。
ようやくツァッケ登りから開放されたら、おっと大槍の穂先が見えた。独標に着いたようだ。
2013年05月05日 08:48撮影 by  DSC-TX10 , SONY
10
5/5 8:48
ようやくツァッケ登りから開放されたら、おっと大槍の穂先が見えた。独標に着いたようだ。
独標(P10)から大槍を望む。
2013年05月05日 08:52撮影 by  DSC-TX10 , SONY
21
5/5 8:52
独標(P10)から大槍を望む。
ふたたび、天空への階段が続く。
2013年05月07日 18:01撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/7 18:01
ふたたび、天空への階段が続く。
P12へガシガシ登る。
2013年05月07日 18:02撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/7 18:02
P12へガシガシ登る。
P12は千丈沢側を巻く。
2013年05月05日 10:12撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/5 10:12
P12は千丈沢側を巻く。
もうだいぶ大槍が近づいてきた。
2013年05月05日 10:40撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/5 10:40
もうだいぶ大槍が近づいてきた。
右からP14、P15(船底形)、少し下って北鎌平、そして大槍だ。
2013年05月05日 10:41撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/5 10:41
右からP14、P15(船底形)、少し下って北鎌平、そして大槍だ。
P15への登りも気持ち良い。
2013年05月05日 12:15撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/5 12:15
P15への登りも気持ち良い。
キックステップで慎重に登る。
2013年05月05日 12:17撮影 by  DSC-TX10 , SONY
6
5/5 12:17
キックステップで慎重に登る。
振り返ったら、この絶景。言葉を失う。
2013年05月05日 12:38撮影 by  DSC-TX10 , SONY
14
5/5 12:38
振り返ったら、この絶景。言葉を失う。
P15直下。最後の休憩としよう。
2013年05月05日 12:39撮影 by  DSC-TX10 , SONY
11
5/5 12:39
P15直下。最後の休憩としよう。
左から、大槍、曾孫槍、孫槍、子槍。この四峰が眺められるのは北鎌尾根(北鎌平)からのみ。
2013年05月05日 12:48撮影 by  DSC-TX10 , SONY
22
5/5 12:48
左から、大槍、曾孫槍、孫槍、子槍。この四峰が眺められるのは北鎌尾根(北鎌平)からのみ。
ひえ〜、振り返ったら、高度感が増してきた。
2013年05月07日 18:04撮影 by  DSC-TX10 , SONY
9
5/7 18:04
ひえ〜、振り返ったら、高度感が増してきた。
最後の岩場に取り付いていく。
2013年05月05日 14:04撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/5 14:04
最後の岩場に取り付いていく。
(上の)チムニー。メンバーのひとりが突破できず、手間取る。追い越して先に登り、
2013年05月05日 14:21撮影 by  DSC-TX10 , SONY
4
5/5 14:21
(上の)チムニー。メンバーのひとりが突破できず、手間取る。追い越して先に登り、
チムニーの5mほど上の岩棚にザックをおろして、ロープを出して、チムニーに投げ入れる。待っていたら寒くて筋肉が痙攣してくる。
2013年05月07日 18:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
7
5/7 18:06
チムニーの5mほど上の岩棚にザックをおろして、ロープを出して、チムニーに投げ入れる。待っていたら寒くて筋肉が痙攣してくる。
北鎌をゴールした人のみぞ知るチベタンフラッグ。
2013年05月05日 15:31撮影 by  DSC-TX10 , SONY
14
5/5 15:31
北鎌をゴールした人のみぞ知るチベタンフラッグ。
大槍頂上。やったぜ!
2013年05月05日 15:33撮影 by  DSC-TX10 , SONY
17
5/5 15:33
大槍頂上。やったぜ!
北鎌尾根を見下ろし、感慨無量となる。
2013年05月05日 15:34撮影 by  DSC-TX10 , SONY
12
5/5 15:34
北鎌尾根を見下ろし、感慨無量となる。
今日は子供の日なので、こいのぼりだ。
2013年05月05日 15:40撮影 by  DSC-TX10 , SONY
28
5/5 15:40
今日は子供の日なので、こいのぼりだ。
ピッケルを重ねて、お互いの健闘を称え合う。こいのぼりも参加。
2013年05月05日 15:42撮影 by  DSC-TX10 , SONY
13
5/5 15:42
ピッケルを重ねて、お互いの健闘を称え合う。こいのぼりも参加。
横尾山荘に掲示された警告。無事○名にちゃんと加算しといてね! でも、我々の成功も天候に負う部分がとても大きい。
2013年05月06日 07:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
5
5/6 7:59
横尾山荘に掲示された警告。無事○名にちゃんと加算しといてね! でも、我々の成功も天候に負う部分がとても大きい。
春道の河原林道で上高地へ戻る。
2013年05月06日 08:16撮影 by  DSC-TX10 , SONY
1
5/6 8:16
春道の河原林道で上高地へ戻る。
バスターミナルからタクシーで大糸線・島高松駅まで行き、ここから全員で、電車で大町に行った。ちょっとした事情があった。
2013年05月06日 12:04撮影 by  DSC-TX10 , SONY
2
5/6 12:04
バスターミナルからタクシーで大糸線・島高松駅まで行き、ここから全員で、電車で大町に行った。ちょっとした事情があった。

感想

 両側が数百m切れ込んだ稜線の急斜面の登りで、振り下ろしたピッケルがほんの数cmで決まる。徐々に体重をかけても全く安定している。蹴り込んだツアッケも完全に入らないが数cmで決まる。決まったピックやツァッケを動かさないように慎重に体重移動していく。ダブルアックスではないが、これはまるでアイスクライミングの世界に近いものがある。いっぽう他の場所では、雪がぐさぐさに腐っていて、しかも岩と雪の間に隙間ができていて雪の表皮の上に足を乗せてトラバースしなければならない。中を覗くと、底が見えず、ベルクシュルンドのようだ。ときどきこの雪の表皮が、自分の体重で崩れて、うつ伏せに倒れる。後だと斜面に滑り落ちるし、前だとシュルンドに嵌まりこむ。なんとか手足を大の字に広げて止めるしかない。今回の5月の北鎌尾根の登りは、短く言ってこんな感じだった。

 今回、会の大先輩と、会の精鋭女子2名との4名のパーティで北鎌尾根に臨んだ。個人的に北鎌尾根は過去に2度縦走しているが、いずれも夏山でしかも貧乏沢から北鎌沢右俣からのルートだ。はっきり言って、夏の北鎌尾根は体力とルーファイさえ出来れば何とかなるが、雪の北鎌尾根はそういう訳にはいかない。パーティの総合力でいどまなくてはならないバリエーションルートだ。各局面においてさまざまな技術や状況判断が求められる。今回の山行では、これらの難しい要素を、大先輩に負うことがほとんどだった。横尾山荘に貼ってあった警告ではないが、まだまだ自分では実力が疑わしいことを痛感させられた。したがって、いま、宿題をたくさんかかえている。お腹もいっぱいだ。だから、このバリエーションはすばらしい。

-

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:8480人

コメント

GW残雪期の北鎌尾根縦走&端午の節句
kumma-san、皆さまこんばんわ。

素晴らしい記録と写真に背筋がぞくぞくしています。
北鎌尾根縦走なんて、
私には想像もできない世界です。
無事に登頂・下山されて大満足なGWとなったことでしょう。

私は水俣川の吊橋をやっとのことで渡り、
湯股川を渡渉して
噴湯丘付近でちゃぷちゃぷ湯あみ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-23110.html

14-15枚目の写真の場所で、
青がかった白濁した川がごうごうと流れるのを見て
「ここは日本ですか ?」と感激しましたー。
2013/5/9 23:39
積雪期、北鎌尾根踏破おめでとうございます!
うーん、マンダム。じゃなかった 、うーん、素晴らしいです!

私なんぞがコメントするのはおこがましい限りですが、チームの総合力を結集して難関ルートを踏破された達成感はいかばかりのものでしょうか。

素晴らしい記録を読ませていただいて、ありがとうごさいました。
2013/5/9 23:46
野天風呂いいですね〜
さくちゃん、こんばんは。
7年前に湯俣の河原を掘って、野天温泉に入っていたのですね。
硫黄臭さ、しばらく取れなかったでしょうね・・・
しかし、7年前も今も、まったく変わっていないです。
多分、20年前でも同じような気がします。

今回の山行は、ひさびさに全力入魂のものでした。

クマ
2013/5/10 0:50
ジェラさん! こんばんは。
コメントありがとうございます。
この記録、楽しんでいただけて、何よりです。
いろんな好条件が重なって、突破できた感じもします。
ラッキーでなくても、突破できる実力がほしいものです。

クマ
2013/5/10 1:00
...タメ息
すばらしい...スバラしすぎです、クマさん。
山ほど拍手してしまいましたよ。

最近はあまりお目にかからなくなった湯俣からの北鎌尾根ですが、レコにあるように、ルートが荒れてるのと、急流の渡渉ないし、遡行を強いられるからだと思いますが、おまけにこの時期は融雪による増水でさらに厳しいですよね。
昨年同じ時期に水俣に偵察に行ってこりゃあかんわって思いました。

さらに危険な雪の急斜面のトラバースや直登に下降。

すごいです!

とても今の私には無理。
そういうわけで、素晴らしさと羨ましさのタメ息デス

ちなみに硫黄尾根のむこうの山々は左から鷲羽岳、水晶岳、少し間をあけて野口五郎岳じゃないですかね。

なんか圧倒されてオフザケする気にもなれず、
マジメなコメントになってしまいましたよ
2013/5/10 20:17
ちょっと背伸びだったかも?
カノスケどん、お褒めの言葉ありがとうございます。

今回は、天候などに助けられたのと、会の大先輩のリードで突破できたようなもので、自分にとっては少々ラッキーだったかも知れません。

ここのところ比較的寒い日が続いていたので、水俣川の水量はたいしたことありませんでしたし、明るい沢なので寒くもありませんでした。逆に高巻き道には雪が張り付いていて大変危険だと判断し、沢通しで遡行していったわけです。

雪稜の登りは、アイスクライミングのような場所もあり、フクラハギが悲鳴をあげましたが、平均して、少し柔らかめですが、登りやすい状態だったと思います。

実際感じたのは、自分が持っているすべてのものを出し尽くしたという感じです。パーティのほかの者もそうだったと思います。したがって、あの時アレが出来たらな〜とか、もうちょっと○○だったらな〜とか現地で感じた宿題をいまたくさん抱えています。

パーティの総合力が試される雪の北鎌尾根! 準備したいろいろな山のトレーニングが試されます。 カノスケどんも、将来、ぜひ挑戦してください。すばらしい場所です。

クマ
2013/5/11 8:55
いや〜レベルが違い過ぎますわ
kuma-san ご無沙汰です

私のレポにコメント頂き、遊びにきました

残雪期の北鎌尾根! いやっ〜痺れますね
しっかりした知識と経験が無いと中々出来る事じゃないと思います

kuma-sanのレポは『いずれチャレンジしてみたい!』とワクワクさせるレポですので、これからも楽しみにしています
2013/5/11 15:29
この夏に挑戦されるのですね!
BMさん、お変わりなく元気そうでなによりです。

やっぱし、あの場所とは北鎌平だったんですね! よかったです。
北鎌の夏山ルートは、雪山ルートと違いますので、注意してください。
クライマーホイホイとか、いろんな罠がありますが、
事前にヤマレコで情報を調べておけば問題ないかと思います。
でも、本来あるべきルーファイ技術ではなくなってしまうんですがね・・・

事前に岩場でルーファイのトレーニングされておけばベストです。
ご検討を祈ります。

クマ
2013/5/11 16:52
き、緊張したぁ…
コース状況を読んでる時点で緊張の連続…
その後の写真で更に緊張…

ふぅ…

ようやく全て読みきりました…

ホントに素晴らしい山行…
雪の北鎌尾根…
危険と隣り合わせにある魅力が十分に伝わってきました
想像もつかない世界ではありますが、いつの日か…いやいや、チャレンジできる日なんてくるのかどうか…

素晴らしいレコをありがとうございました
2013/5/12 22:25
このたびは・・・
連日の好天をもたらしていただき、ありがとうございました。
ファミリーがご近所にいらしたおかげです。
私はずっと、下山後晴れ病だったので

あれ? この夏にBMさんらと挑戦されるのではなかったでしょうか?
夏山の北鎌は、ルーファイと水の使い方がキーワードです。
このさい、ひよこさんらには留守番してもらって、是非挑戦してください。

すばらしい尾根です。

クマ
2013/5/12 23:24
クマさん
こんにちは。

残雪の北鎌尾根。
私のような単独行者には手が届きません。
残念ですがそれが現実ですね。
レコを見ながら溜め息しか出ませんでした。

今夏もまた行きます。
クラシックルートはひとりでも行けますかね?
一度は湯俣から挑戦してみたいのですが。

無難に貧乏沢を下ったほうがいいのかな。
2013/5/13 11:07
ツバクロ日帰りお疲れ様です。
Siriusさんのツバクロでの日帰りトレース・・・
常人ではないですね

湯俣からの北鎌クラシックルートは、水俣川の水量次第で、難易度が大幅に変わります。
水量が少ないときは、単独でも難なく突破できますが、
多い時は、渓流遡行の上級者でも難渋するか、無理です。
でも、Siriusさんには、千天出合に行ってもらって
その深山霊谷な雰囲気に浸ってもらいたいのですが・・・
お互い、文太郎ファンを標榜する者として

Siriusさんが(単独)登攀技術をどれくらいお持ちなのか?
まったく知らないのに、あまり安易なことは言えませんが、
そういった自然の条件次第で、単独でもじゅうぶん突破可能だと思いました。
湯俣からの残雪期を含めて、という意味です。
なによりも必要とされるのは体力なのですから・・・
私は貴殿の体力と自分のそれを比較して、溜め息が出ます。

クマ
2013/5/13 11:42
あの場所
kumaさん、初めまして!
お名前は拝見したことありましたが、
先日のButaModdernさんへのコメントに載ってた写真で北鎌からの槍じゃないかと思ってたところでした。
大槍小槍があの角度で見えるのはやっぱり北鎌でしたね。

それにしてもこのルート、積雪期ですか〜。
いいなぁ。。。。
もっとレベルがあがったら人生に一度は積雪期に行ってみたいですね。
素晴らしいレコありがとうございました。
2013/5/15 22:44
タマオさん、こんばんは
あの写真わかりましたか・・
行かれたことあるのですね!

雪のキタカマは素晴らしい場所です。
何よりも景色がとんでもないですね!
ぜひ、挑戦してください。
情報なら、いくらでも提供しますよ。

クマ
2013/5/16 0:17
再び失礼します
何度もすみません。
北鎌は昨年の秋にいって、こんなに槍が大きくかっこよく尾根があるんだと感動しました。

関西の方だったんですね!
これはチェック不足でした
どこかでお会いできるのを楽しみにしております。
2013/5/16 12:32
タマオさん、何度でもどうぞ(笑)
積雪期のキタカマ尾根は、
お天気が良いときは、これでもか!というくらい堪能させてくれます。
バリエーションを楽しんで、お腹いっぱいになります。

でも、一旦荒れると、対応方法がないぐらいに悲惨となることが想像されます。
そんな場合に、どう乗り切るかが、本当のバリエーション総合力なんでしょうね!
私も、あまり経験ないですが…

万一、GWに冬型気圧配置になったとしても、長くは続かないので、この時期は、安心できますね

どこかでお会いできたら、山談義しましょう
2013/5/16 15:15
あの〜、質問です。
再びお邪魔いたします。

以前にもどなたかのHP(ヤマレコでは無いかも)で、
同じ時期のこのコースの記録を見たことがあり、
そちらにも
「雪の上でパンツを脱いで素肌にカッパのズボンを履いた」とあったのを思い出しました。
ずぶの素人でわからないのですが、
kuma-san達も20枚目の写真はそういうことですか?
パンツも履かないのはどうしてでしょうか
2013/5/21 22:49
どうぞ、何なりと
あはは! 
さくちゃん、それはいい質問です。

単に、渡渉の際に濡らしたくないので、穿かないだけです。
今回はたまたま、ふとももあたりの水量で済みましたが、
たいていは腰ぐらいまでの水量があるようです。

まあ、P2への登りで、パンツぐらいなら乾くのでしょうが、
男の場合は、ム○コに寒い思いをさせたくないという配慮もあります。
凍傷・・・なんてことになったら、そりゃあもう大変です!

女性の場合はどうなんでしょうか?
パンツはいていたかどうか、今度、聞いておきます。
でも、答えてくれるかな〜? 
もし、どつかれたら、さくちゃんのせいだからね!

クマ
2013/5/22 12:34
ノーパン
こんばんわ。

なるほど!やっぱりそうだったんですね。
腰まで水があったらパンツが濡れちゃいますね。
しかも雪解け水ですからちぎれそうに冷たいことでしょう。
そして、各自岩陰とかに隠れて着替えるんでしょうね。

女性はどうするのか?ちょっと知りたいです
2013/5/22 21:13
なかなかの想像力です。
さすがです。
いわゆる、”ちょっとあっち向いてて!”です。
あんまり、隠れるところがないので、仕方ありません。

しかし、どつかれそうな気がするので、聞くのんやめときます。

くわばら、くわばら
2013/5/23 16:54
読んでてドキドキ
写真一枚一枚見ながらドキドキしました!
笑いもしました(笑)
すごいとこ行ってるね
頭クラクラしました(^^;)
久しぶりに見るクマさん、Nっしーの勇姿を見れて
嬉しく眩しく見させてもらいました。
お天気にも恵まれて良かったですね!
しかし、綺麗やなぁ・・・素晴らしい!

ところで、いつもはクマさんが画像撮る側で
クマさん画像が少なくて残念と思っていたのですが・・
今回は誰か画像撮ってくれてたんですねぇ?
クマさん、踏み抜いたとこバッチシ見れてラッキーでした(^^)
2013/5/27 23:52
やがなどんも
こんな素敵な場所に行きませんか?
山をやってて良かったあ! と思える時間です。
いつかは、挑戦してください。

GWの残雪期、北鎌尾根の全縦までしなくても、
北アルプスで天気が良ければ、
どの山でも最高の雪景色が堪能できますよ!

来年は、ぜひ!

クマ
2013/5/28 12:07
女神の力
北鎌本ルート、しかも厳冬季槍ってしまったね
おめでとう。男は女がいれば無様な真似は出来ないからね
女神の後押しがあったねこれは。何より
お天気良く画像も良く、貧乏沢の雪筋は初めて拝見しました。若さって良いですね、これからも傍らに女神つけて安全第一で永く楽しんで下さい。
2013/7/24 11:32
何点か修正します。
mamedeさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
たた、何点か修正させてください。

厳冬期 → 5月の残雪期です。
女神の後押し → 微妙です(笑)
若さって → もうジジイになりかけです!
傍らに → いつもは勘弁願いたいです。

クマ
2013/7/25 11:00
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら