北岳〜間ノ岳〜農鳥岳
- GPS
- 70:58
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 2,376m
- 下り
- 3,096m
コースタイム
12日: 肩の小屋800−945北岳山荘1020−1100中白峰−1210間ノ岳−1330農鳥小屋
13日: 農鳥小屋645−740西農鳥岳−815農鳥岳900−1200大門沢小屋1300−1500奈良田
天候 | 11日: 曇 夕方から一時雨 12日: 晴のち曇 13日: 晴のち曇 歩行中やテントの設営・撤収時には雨に降られなかったので快適だった |
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過去天気図(気象庁) | 2008年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
甲府駅から広河原までバスで行く予定だったが既に座れない状況だったためにタクシーを利用した。 バスなら2000円。タクシー代は14000円強。4人で割ったので時間短縮と快適さを考えればとても満足。 奈良田には公営の温泉(奈良田の里)あり。源泉かけ流し。入浴料500円。生ビール(キリンラガー)650円。食堂は1500までだがビールは飲める。 |
写真
感想
今回は仲間3人とテン泊縦走。テントは6人用を使用したので広々として快適だった。日頃のトレーニングの成果もあってかあまり荷物が重いと感じることもなかった。まあカメラを忘れていった分軽くなったのは事実だが。。。とほほ
そう,カメラを家に置き忘れたのだ。ザックに入りきらなかったので手に持っていこうと思っていたら靴を履いてザックを背負う間に見事に忘れていた。地下鉄の中で気付いたがもはや取りに帰るのは不可能。仕方がないので交換レンズなど一式は新宿のコインロッカーに置いてあずさに乗った。少なくとも仲間のカメラで写真は撮れるわけだし,と気を取り直し,さらにメンバーのショッキングな話を聞いてカメラなんてたいしたことじゃないと思えた。
甲府に付くと既に広河原行のバスを待つ長蛇の列が。。なので差額もリーズナブルだしタクシーで快適に広河原へ向かった。4人でよかった!
広河原へ着くといきなり雨がパラパラ降ってきた。若干憂鬱になりながら準備をしたが,歩き出す頃には止んでいた。自称晴女に感謝?
大樺沢沿いの快適な道を二俣までひたすら登る。雪渓からの冷たい風が心地よかった。ペースによっては白根御池小屋泊も考えたが肩の小屋まで行けそうだった。バテ気味のメンバーの荷物を少し肩代わりして右俣の樹林の中を登った。太郎尾根に出るとそれまで視界を遮っていたガスが晴れて鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳を目にすることができた。ここまで来れば肩の小屋はもう目と鼻の先。
夕食はカレー。レトルトではなく前日の晩に炒めて持ってきた野菜と肉にカレールーを加えて作った。辛口だったが絶品だった。食後はホットワインを片手に語りあう。シナモンスティックを漬けて温めたワインに蜂蜜を加えたのだが,程良い酸味と甘みに誘われて気持ちよく酔うことができた。雨上がりには雲海に浮かぶ四方の山が月明かりにてらされて幻想的だった。
翌朝起きたときは雨が降っていたが朝食をとりながら待っていると止んできた。テントを撤収して歩き始めると間もなく北岳頂上へ。残念ながら視界はいまいちで間ノ岳が見えるかどうかという感じ。しばらく粘ったが諦めて北岳山荘へ下る。振り返るとなんとガスが晴れて北岳の雄々しい姿が!その後ガスがかかったり晴れたりする中,間ノ岳を過ぎて農鳥小屋へ。怖いという噂のおじさんに無事にテン泊料を支払っていざ宴の準備。この日は昼食が行動食のみだったので少し早いが昼夜兼用の牛丼(吉○屋)と共に飲み始める。某雑誌の取材などもうけつつテンションは最高潮。美しい夕暮れの景色を肴に飲み続けたが翌日の長丁場に備えて早めに就寝。
最終日の15日は300に起床。食事をしてパッキングをしていると夜が明けてくる。東の空に広がる完璧なグラデーション,湧き上がる雲,雲海に浮かぶ富士山。至高の朝だった。カメラを忘れたのが激しく悔やまれた。
強風の中,西農鳥岳へいきなりの急登。この日はガスもなく間ノ岳・北岳や中央アルプスはもちろん遠く北アルプスまで見通すことができた。中でも2週間前に登った劔岳が眺められて感慨深かった。南アルプスの南部を間近に見るのは初めてだったが塩見岳や赤石岳もきれいに見えた。また登りたい山が増えてしまった。
農鳥岳のピークを過ぎると後は膝を笑わせながらひたすら急降下。大門沢小屋にてペースの速い二人に用意してもらった昼食をとりさらに下る。小屋を出てすぐに迷いやすい箇所があって,後発した二人が間違った方向に進んでしまった。正しいルートへ戻るための渡渉が少し危なかったとのこと。その箇所で後続を待つとか印を付けるとかそもそもパーティーなんだから4人で行動すべきだったかもしれないなどと反省された。
ともかくも無事に奈良田温泉に下山して源泉掛け流しを堪能し生ビールで喉を潤したのだった。
このような最高の山行になったのもひとえにテントを提供してくれたり,重い水や酒を担ぎ上げたり,水場まで水を汲みに行ってくれたり,そして何よりも感動を共有してくれた仲間たちのおかげです。心より感謝します!
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