涸沢・穂高
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 1,819m
天候 | 10/6:晴れ、10/7:晴れ、10/8:曇り一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | みどのロッヂで昼食の後、竜島温泉へ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ポール
テント
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感想
10月6日 晴れ
今回は佐々木さんと紅葉の涸沢と穂高にテント山行だ。荷物は22〜23kg。佐々木さんが迎えに来てくれ、19:45に出発。台風18号が今夜日本海を通過中だが、明日は台風一過の晴天を期待しよう。
新宿付近で少し渋滞したが10分位で脱出。中央道に入って雨になったが、道は空いている。談合坂SAで休憩、松本IC近くのコンビニで朝食を買って沢渡へ。松本に着いた頃には晴れていた。
0:15沢渡の市営第二駐車場に到着。意外にガラガラだ。シートを倒して0:30就寝。雨は降っていないが、風が強く車が揺れる。丁度台風が北陸沖を通過中と思われる。
4:30起床。天気は晴れ。風が少しある。朝になっても車は20〜30台と少ない。
タクシー乗り場で2人パーティーに声を掛け、丁度やって来たタクシーを捕まえて上高地へ。運転手さんによると昨夜の台風による倒木で電線が切れ、上高地は停電しているとのこと。4人相乗りなので定額運賃4,200円は1人1,050円になった。当初の目論見通りだ。
上高地バスターミナルは停電中で発電機や投光器が置かれているが、既に明るくなっていたので投光器は消えていた。途中電力会社の人達が来ていたので、明後日我々が帰るまでには復旧しているだろう。恐らく今日中に復旧しているはず。
身支度とトイレを済ませ、川沿いに河童橋に向かうが、木の枝が多数落ちていて昨夜の風の強さを窺わせる。天気はピーカン、穂高や焼岳が素晴らしい。
小梨平にはテントが全然ない。渡辺画伯の大きなテントはロープで縛られて無事に建っていたが、他にテントは1張も無い。
平日のせいか梓川街道は人が少なくて中々良い。明神で一休みして徳沢に向かうと、大木が倒れていたが、既にチェーンソーで切断してあった。徳沢の手前にも倒木があり、山小屋の人達が撤去作業をしていた。有難い。
明神から45分で徳沢に到着。徳沢の木々の色づきは良く無い。徳沢のキャンプ場にもテントは3張りしかない。徳沢園でお約束のソフトクリームを食べて横尾に向かう。
横尾の手前で登山道が通行止めになり河原に迂回路に誘導されていた。帰りに判明したが倒木が道を塞いでいたのだ。
徳沢から1時間で横尾に到着。横尾の紅葉もやはりイマイチだ。これでは涸沢も期待出来ない。横尾は流石に人が多いが、ツアーパーティーが多い。
横尾を過ぎても紅葉の色づきはサッパリだ。横尾〜本谷間では大きな倒木が3ヶ所あり、1本目は下を潜ったが、ザックが引っかかり、膝をついてやっと通過した。2本目は空間が広くて潜り易かった。3本目は潜るには低いが跨ぐには高いので、登って乗り越えた。ちょっとしたアトラクションだ。
下って来た2人組に昨夜の涸沢の様子を聞くと、もの凄い風でテントの下に敷くレンタルのコンパネが飛んできてテントが破れたそうだ。
横尾から1時間で本谷橋に到着。沢の水量は普通で濁ってもいないので、昨夜の雨は多く無かったようだ。
本谷橋から30分ほど急登で高度を上げると緩やかな道になる。2ヶ所のガレ場には「落石多発。ここで休むと危険」の表示があり、足早に通過する。紅葉はやはりサッパリで、全体にくすんでいて赤が殆ど無い。今年は大ハズレだ。
本谷橋から1時間45分で涸沢に到着。やはり涸沢の紅葉もさっぱりで、全体にくすんでおり、赤が無い。とは言え涸沢からの穂高の展望はやはり素晴らしい。涸沢ヒュッテの展望テラスで一休みしてからテント場へ。
受付が混んでいたので先に場所探しへ。台風明けの平日のせいかテント場はあまり混んでおらず、100張程度だ。小屋に近く比較的平坦で広い場所を見つけて設営。それから受付をする。幕営料は1人1,000円。明後日の天気予報によっては連泊の可能性もあるが、とりあえず1泊で受付。テントでしばらく休憩するが、日差しが強いのでテント内はかなり暑い。
休憩後、食材と鍋、バーナーを持って展望テラスへ。以前は火気使用OKだったが、火気禁止になっていて売店前のみOKとの事で売店前でランチ。まずは持参したイチマサのおでん2袋を温め、生ビール(800円)を購入。ジョッキで乾杯し、温かいおでんをつつく。
パノラマ売店はおでんが名物だが、1個100〜150円で6品セットは700円だが、イチマサおでんは1人前179円と激安。やはり秋〜春はおでんが旨い。
同じテーブルについたソロのおじさんと2人組の若い女性と山の話が弾む。女性は貸テント泊で、穂高には登らずに涸沢で引き返すとのこと。もったいない。
今日の涸沢のテントは約100張。ピーク時は1,000張を越えるが台風明けの平日とあってか少ないようだ。テントに戻りしばらく休憩するが、思いの外寒くなり、フリース+ライトダウン+カッパを着ても寒く、シュラフに潜って漸く暖かくなった。
18:00前から夕食開始。寒くなったので今夜は鍋。かつては白菜はじめ野菜をバラで持って来たが、嵩張るので最近はカット野菜を使っている。今回は300gの袋詰を2つ持って来たが、やや多めながら食べ切れた。
外は満天の星。夕食後しばらくテント場の夜景や星空の撮影をした。
20:00就寝。テント内は10℃、寒くはない。
10月7日 晴れ
4:00起床。満天の星!寒くはなかった。トイレに行った際に小屋の寒暖計を見たら6.5℃で、思ったほど下がっていなかった。
今朝のメニューはベーコンエッグライス。まずはメスティンで白飯を炊く。メスティン炊飯は自宅で何度も試したが、気圧の低い高所で炊くのは今回が初めてだ。
水加減は1.5合の無洗米に360ccの水。中火にかけ3.5分で沸騰、撹拌して弱火にし通算15分で蒸気が減り焦げ臭がかすかにしたので火を止めて10分間蒸らす。
蒸らしている間にベーコンエッグを焼き、ご飯の上に載せて完成。ご飯はやや硬い感じがあり水はやや多めが良いかも知れないが、味はなかなか良い。標高2,300mでは水はやや多めが良さそうだ。
ご飯の量は、朝飯としては1.5合ではやや多い感じで、1合でも良かったかも知れない。
朝食の間、上空をドローンが飛んでいた。どこかのテレビ局の取材かも知れない。
天気予報は明日は朝から雨のようなので、明日岳沢を下るのを諦めて、今日はサブザックで奥穂をピストンし、時間と体力に余裕があれば徳沢まで下ることにする。
当初計画では涸沢カールに朝日が当った後にのんびり出発することにしていたが、1時間早めて6:45にテントを出発した。
天気はピーカン、素晴らしい快晴だ。こんな天気は滅多にない。日光を浴びて登っていると暑いが、少し風があり空気も冷たいので汗はすぐに乾き、気持ちが良い。平日のせいか人も少なくて快適だ。
ザイテン取付で休憩し、ザイテングラートの岩場に取り付く。天気、景色ともに申し分なく、とても快適な登りだ。
ザイテンにはクサリ場とハシゴが1ヶ所だけあるが、全体にそれほど危険なところは無い。しかし、今年9月にザイテンで3名の滑落死亡事故があり、3名ともヘルメットを着用していなかったとのこと。我々はザイテン取付からヘルメットを着用する。
高度を上げるにつれて涸沢からは見えなかった常念岳の尖った山様が見えてくる。前穂の北尾根の向こうには雲海に浮かぶ八ヶ岳が見える。涸沢のテントは豆粒だ。
8:55穂高岳山荘着。ザイテン取付から55分。コースタイムは1時間20分なので、やはり空身は速い。
小屋の前の広いテラスで行動食を食べながらのんびりと休憩。トイレのある小屋の裏手からは笠ヶ岳が見事だ。
小屋から奥穂山頂上へは最初に急なハシゴやクサリ場が連続するが、それを過ぎれば特別危険な場所はなく、笠ヶ岳、槍ヶ岳、ジャンダルムなどの絶景を楽しみながらの快適な登りだ。前穂北尾根越しに富士山と甲斐駒、北岳も見えて来る。風が冷たく、Tシャツ1枚では少し寒い。
心配していた渋滞も無く、35分で山頂に到着。山頂にも人はあまりおらず、祠のある大ケルン上での記念撮影も待ち時間無しで出来た。
山頂に着いた時には風も弱まり、360度の大展望をのんびり満喫する。前穂、焼岳、上高地、八ヶ岳、富士山、南アルプス、御嶽山、乗鞍岳、笠ヶ岳、白山、北穂、槍ヶ岳、そして8月に佐々木さんと縦走した後立山連峰。360度すべてが素晴らしい。
山頂で25分ほど展望を満喫して下山開始。下りも渋滞無く25分で穂高岳山荘まで下山。小屋からザイテンを下り、1時間25分で涸沢小屋に到着。テラスで生ビールを飲みたいところだが、徳沢まで下るためにコーラで我慢する。
テントを撤収する様子をタイムラプスカメラで撮影する。2秒1コマ、20フレーム/秒で撮影したが、帰ってから再生したところ、動きが速すぎて1秒1コマが良かった。
涸沢〜横尾は2時間15分で下り16:40着。まだ明るいが、日没は17:22頃なので徳沢に着く前に暗くなるが、平坦で広い道なので問題ない。
横尾から1時間、17:55に徳沢に到着。すっかり暗くなり、起床以来14時間、出発してから11時間行動しているのでやや疲れたが、徳沢園の灯りを見るとほっとする。
徳沢のテント場は40張ほどのテントで賑わっている。徳沢園の豪華なフロントで受付。1人700円の幕営料は安い。徳沢は草地なのでマットが不要なくらい快適だ。石ころは皆無に近く、ペグを打つための手ごろな大きさの石を探すのに苦労した。
設営後、水場近くのベンチで夕食。我々同様に遅く着いたパーティー4組が同時に夕食タイムだ。
今夜のメインは「栗ご飯」。水加減は今朝と同じ1.5合に360ccだが栗ご飯のタレ45cc分の水を減らした。沸騰後撹拌してから栗を乗せ、弱火で炊飯。蒸らしは15分と今朝より長めにした。風と気温の低いせいか炊きあがりまでに30分以上掛ってしまったが、蒸気と焦げ臭による判定に間違いはなく、出来栄えは抜群に旨かった。佐々木さんも絶賛してくれた。今朝は1.5合が多く感じたが、今夜は余裕で完食した。朝は1合、行動後の夜は1.5合が良いかも。
明日の予報は9:00に小雨マークがあるもののだいたい曇りのようだ。21:30就寝。
10月8日 曇り一時雨
5:30起床。天気は曇りだったが朝食中に雨が断続的に降り出した。
朝食はマルタイの棒ラーメン。そのままでも充分旨いのだが、チャーシュー、メンマ、味付玉子の「具材3種盛」を載せて豪華なラーメンになった。
幸いテント撤収時には雨は止んでくれた。ザックカバーを着け、カッパの上着を着て7:50出発。
今日から3連休なので上高地方面からは続々と登山者がやってくる。大きな荷物のテント装備の人が多い。今夜の涸沢はかなりの混雑になるだろう。
次第に天気は回復し気温も上がって暑くなったので、明神に着く前にカッパを脱いだ。明神を過ぎる頃には晴れ間も見えるようになった。
明神〜上高地間ではスーツを着てネクタイをした人と大勢すれ違った。不思議に思い聞いてみると、今日は明神池で神事「お船まつり」が行われるとの事で、その参列者だった。
小梨平で渡辺画伯に声を掛けたが、明神池の「お船まつり」に出席するため急いで支度しているところで、挨拶のみでお話は出来なかった。
9:30河童橋着。いつものように写真屋さんにシャッターを押してもらい、五千尺売店で「河童コロッケ」を食べた。
タクシー乗り場で相乗りを希望したが、まだ時間が早く下山する人はいないとのことなので、9:55のシャトルバスで沢渡駐車場に戻った。
駐車場の足湯で足の疲れを癒してからみどのロッヂへ。
みどのロッヂには付近で働く三交代勤務の工事関係者が大勢宿泊しているとの事で忙しそうだった。ざるそばの大盛を食べ、帰りに「正源寺」というキノコの茹でたものをお土産に貰った。縦割りにして大根おろしとポン酢で食べるとおいしいとの事。味噌汁に入れても良いとのこと。帰ってから早速食べたが、なかなか美味しかった。
いつものように竜島温泉で汗を流して帰路に付く。中央道は渋滞無し。東名と関越は渋滞しているのに不思議だ。
16:55我が家に到着。紅葉は残念だったが、初日、2日目と素晴らしい天候に恵まれて絶景を堪能出来、満足の山旅だった。
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