涸沢・穂高
長野県
岐阜県
nabekuni
その他2人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,297m
- 下り
- 2,284m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 7:10
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 4:25
- 合計
- 8:30
| 天候 | 10/12：曇りのち晴れ、13：晴れ、14：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 |
| その他周辺情報 | 竜島温泉 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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今年8/31の信濃毎日新聞の一面トップを飾った渡辺画伯(73才)。毎年4月末から11月中旬まで上高地で絵を描き続けているらしい。郵便物は「上高地・渡辺画伯」で届くとのこと。
今夜のメインは「水餃子鍋」。冷凍餃子はザック内で自然解凍。あとは大根、人参、白菜、しめじ、ラーメン。スープは鶏ガラスープ、コンソメ、塩、醤油、ごま油。
スロバキアから来たベテルさん。英語が堪能な愛弓ちゃんがベテルさんとお話。日本は2度目で、ヒッチハイクで各地を巡っているそうだ。今日は奥穂から下山して来たとのこと。
手前から涸沢岳（3,110m）、北穂高岳（3,106m）、大キレット、南岳（3,033m）、中岳（3,084m）、大喰岳（3,101m）、槍ヶ岳（3,180m）。ジャイアンツが6座連なる。
雲海に浮かぶジャンダルム。カッコいい！ジャンダルム（gens d'armes）はフランス語で憲兵。転じて前衛峰の意で名付けられた。
ジャンダルム（gens d'armes）はフランス語で憲兵。転じて前衛峰の意で名付けられた。
2006年に雪崩で全壊し、2010年に再建された岳沢小屋。以前は岳沢ヒュッテだったが、槍ヶ岳山荘グループが再建して岳沢小屋になった。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
10月12日 曇りのち晴れ
君津17:40-0:20沢渡駐車場4:55-5:15上高地
上高地6:15(45)7:00明神7:10(55)8:05徳沢8:25(1:00)9:25横尾9:55(1:05)11:00本谷橋11:15(55)
12:10 2,060m? 12:25(40)13:05涸沢 (計5:20)
今回の山行は紅葉の涸沢と穂高岳。紅葉の涸沢は2005年以来だが、今回は山ガール2人と一緒の人生初の「両手に花」山行だ。
松本地方の天気予報は10/12-14とも晴れか晴れ一時曇りになった。期待できそうだ。
荷物は水も入れると約27kg、まあまあだ。17:40に我が家を出発。愛弓ちゃん、麻実ちゃんと合流し、 談合坂SAで夕食休憩をとり、松本ICで高速を降りる。松本IC近くのコンビニで明日の朝食を買って一 路沢渡へ。
0:20沢渡の市営第二駐車場に到着。紅葉シーズンながら駐車場はそれほど混雑しておらず、70%位だったので、車の後ろにワンタッチテントを張り、身体を伸ばして仮眠。
気温7℃と思ったより寒くない。空には満天の星が輝いている。
4:00起床。3時間あまりだが、そこそこ眠れた。空には満天の星だが、寒い！ 駐車場はまだ満車になっていない。やはり連休を外して正解だ。
寒いので車のヒーターを入れて車中で朝食。食料やマットなどを二人に持ってもらい、装備を整えると、三人ともザックはパンパンになった。愛弓ちゃんと麻実ちゃんは今回の山行に合わせて50�箸離競奪�を新調していた。
4:50にアルピコタクシーを予約していたが、4:45に着いたドライバーさんから電話が来た。パッキングが終わらず、少し待ってもらい4:55に出発した。運転手さんによると先週の体育の日三連休は駐車場は満車だったようだ。
5:15上高地バスターミナルに到着。まだ夜明け前で真っ暗だが、大勢の登山者が出発の準備をしている。気温は3℃、寒い。天気は晴れだが、稜線付近にはガスが掛かって展望はイマイチだ。
ゆっくり目に準備をして、梓川左岸沿いの遊歩道を河童橋に向かい、出発前の写真を撮る。
河童橋からの穂高も焼岳も稜線はガスに包まれていたが、6:15に出発する頃にはガスがとれ始めた。
小梨平のキャンプ場を通り掛かると、タープの付いた大きなテントが目についた。テントの周りには油絵が多数置かれていて、異様な雰囲気。
テントに近づくと主が出て来た。話掛けるとアマチュアの画家で、毎年4月末の山開きから11月中旬の閉山までほとんど上高地で絵を描きながら過ごしているそうだ。今年8/31の信濃毎日新聞の一面を飾っており、そのコピーをくれた。記事によると、お名前は渡辺勝夫さん(73)といい、 千葉県旭市の出身で、50年以上上高地に通っているそうだ。家業の板金塗装会社を息子に譲った3年前からはほぼ上高地に定住しているとのこと。上高地には30回くらい来ているが、いままで 気づかなかったのが不思議だ。
上高地には番地がなく、ましてキャンプ場のテントに郵便配達など不可能に思えるが、「上高地 ・渡辺画伯」だけで郵便物が届くそうで、すっかり有名人のようだ。なかなか面白い人で、3日後の再会を約束して上高地を後にする。
上高地から明神に向かう道は意外に登山者の数が少ない。やはり先週のピークの後なので少ないようだ。
7:00明神着。次第にガスが切れはじめ、明神を出発して徳本峠分岐にさしかかると明神岳が姿を現した。
8:05徳沢着。上高地から明神あたりの木々はまだ紅葉していなかったが、徳沢では紅葉が始まっていた。標高は変わらないのだが、山に近づくと紅葉が早いのだろうか？
徳沢に着く頃には快晴になった。8月の槍の帰りのときは土砂降りだったが・・・・
愛弓ちゃんと麻実ちゃんは徳沢園の売店でTシャツを買った。「No Mountain No Life」のプリントが気に入ったようだ。う〜ん、まさにその通り！
徳沢から横尾までは真っ青なピーカンの空に明神岳、前穂東壁の雄姿を見ながら梓川街道を気持ち良く歩く。
9:25横尾着。横尾は槍ヶ岳への槍沢ルートと穂高への涸沢ルートの分岐点。槍ヶ岳まで11km、上高地までも11kmの中間点だ。
上高地から横尾までの標高差は60mで小屋の車も走るほぼ平坦な道だが、横尾から涸沢までは標高差790mで、登山道らしい登山道は横尾から始まる。これからの登りに備えて行動食を食べな がら長めの休憩をとる。
横尾大橋を渡るといよいよ山登り。とはいえ本谷橋までは比較的緩やかだ。左手に標高差600mの大岩壁・屏風岩が聳えている。
標高を上げるにつれ横尾谷の紅葉が色濃くなり、本谷橋付近は今が盛りで素晴らしい。
11:00本谷橋着。愛弓ちゃんと麻実ちゃんは吊橋に大はしゃぎだ。
本谷橋の広い河原は絶好の休憩ポイントで、大勢の登山者に混じって我々も休憩。
11:15本谷橋を出発。本谷橋からはいよいよ急登が始まるが、紅葉がますます素晴らしくなり、癒される。錦のトンネルをくぐり、錦の絨毯を眺めながらの登りはこの時期ならではの楽しみで 、三人とも歓声をあげつつ写真を撮りまくる。夏場の登りではひたすら辛いだけなのだが、今回は 実に楽しい。
涸沢まで30分くらいの所からは穂高の稜線が見え始め、あと一踏ん張りと勇気づけられる。
最後に石畳と紅葉のトンネルの階段を登ると涸沢ヒュッテに到着だ。
13:05涸沢ヒュッテ到着。上高地から正味5時間20分。標準コースタイムは6時間10分なので、重荷を背負い写真を撮りまくりながらも、快調なペースだ。
涸沢ヒュッテHPの紅葉情報では「盛りを過ぎた」と言われていたが、なかなかどうして素晴らしい。ナナカマドの赤が濃く、茶色に近いがそれでも充分に美しい。
テント場のテントは100張あまり。先週の三連休には1,000張を越えていたそうだが、今日はガ ラガラだ。なので、場所取りを焦る必要がないので、ヒュッテのテラスで「とりあえずビール」をいただく。旨いぜ！
ビールで喉を潤してから、テントの受付をして1人500円の幕営料を払ってから場所探し。公称500張、 最大1,200張の涸沢に今日は100張強なのでガラガラなのだが、6人用テントが張れる場所はなかなか無く、10分くらい探してテント場のほぼ中央にようやく場所を見つけた。ガラガラで もこうなので、1,000張を越えた先週だったら、6人用は張れなかったと思う。
6人用テントを使うのは久々だが、広くて快適だ。愛弓ちゃんは8月の表銀座でV-4を経験しているので、テキパキと手伝ってくれる。
テント設営後、テラスに移動し、担いで来たおでんを暖め、売店で買った生ビールと熱燗で今日のご褒美。おでんが温まるのを待つあいだ、オレンジを食べる。
青空と紅葉と穂高とおでんと生ビール。しかも素敵な山ガールと一緒とは、最高だ！
おでんのあとはマシュマロを焼いてデザート。これも美味しい。
麻実ちゃんが携帯ストラップを落とし、テラスの床の隙間から新館の屋根の上に落ちてしまったが、愛弓ちゃんが屋根の上の細い梁を伝い、見事なバランスで拾って来た。素晴らしい！
テラスからテント場を見ると我々の6人用テントがひときわ大きく、一目で判る。
売店前のベンチで焼き肉パーティーをしているグループがあり、しばし乱入して一緒に盛り上 がった。人見知りしない愛弓ちゃんと麻実ちゃんはどこでも生きていけそうだ。
テントに戻り、一休みしてから夕食の準備。今日のメニューは中華麺入り水餃子鍋。餃子は手作りしようと思ったが、ちょっと大変なので冷凍水餃子をザック内で自然解凍した。
具はしめじ、白菜、大根、人参。スープは鶏ガラスープ、コンソメ、塩、醤油、ごま油。
具材の下ごしらえが終わったら、例によって小アジの桜干しを焼いてビールで乾杯！愛弓ちゃんは熱燗だ。ラーメン入り水餃子鍋は暖かくでとても旨い。3回戦で食べようとしたが、2回戦目で全員満腹になり、残りは明日の朝食に回した。
夕食後、外にでると素晴らしい満天の星。明日も良い天気だろう。
20:45から20分ほど北穂方面の星空の連続撮影をした。ISO1000でf4.0、15秒露光した。帰ったら比較明合成しよう。
21:00過ぎに就寝。2人はもう爆睡している。テント内は2℃だが、シュラフの中はぬくぬくだ。
10月13日 晴れ
涸沢8:40(1:05)9:45ザイテン取付10:15(1:10)11:25白出乗越13:45(35)14:20奥穂高岳14:55(35)
15:30白出乗越16:00(15)16:15涸沢岳16:35(15)16:50白出乗越 (計3:55)
4:00過ぎにトイレに起きたが、満天の星空だ。今日は穂高岳山荘の建つ白出乗越までなので、あまり早起きする必要はない。
テント内+8℃、外気温-5℃。氷が張っていないので、外に置いた温度計はちょっと狂っているかも？
5:30頃起床。2人ともほぼ熟睡したそうだ。
朝食はカレーの予定だったが、昨夜の水餃子鍋の具材が残ったので、今朝もラーメン入り水餃 子だ。
時々ガスが出るものの天気は晴れ。朝日が紅葉を照らすと素晴らしく美しい。
穂高を目指して続々と出発していくが、我々は涸沢カールの底に朝日が当たるまで、のんびりと撤収しながら、モルゲンロートに染まる穂高と涸沢を楽しむ。
愛弓ちゃんと麻実ちゃんは、昨日徳沢園で買った「No Mountain No Life」Tシャツを早速着ている。
2人とも良く似合っており、写真を撮りまくっている。
8:25テント場を出発するが、5分ほどで着く涸沢小屋で早くもトイレ休憩。
8:40涸沢小屋を出発。しばらくは鮮やかな紅葉の中の登りで、とにかく素晴らしい。写真を撮りながらのんびりと登る。重荷ながらあまりきつく感じない。
30分ほど登って森林限界を過ぎるまで紅葉を楽める。
小さくなった涸沢を見下ろしながらトラバースして、9:45にザイテングラートの取付きに到着。
そこは少し広くなっており、丁度良い休憩場所だ。外人さんが1人だけ休んでいた。英語が堪能な愛弓ちゃんが話掛けると、スロバキアから来たベテルさんで、ヒッチハイクをしながら日本各地を旅しているそうだ。今日は奥穂から下って来たところだった。
ザイテングラートの登りは急登の連続で、クサリ場やハシゴもあるが、麻実ちゃんも怖がらず しっかり落ち着いて登っている。愛弓ちゃん同様に登山の適性があるようだ。
ザイテンから見る前穂北尾根はギザギザがとってもカッコ良い。5,6のコル越しに蓼科山と八ヶ岳が見える。
11:25穂高岳山荘に到着。標準コースタイム2時間30分のところを正味2時間15分なので、重荷を背負い、紅葉に足を止めながらにしてはなかなか良いペースだ。
さっそく幕営の受付をしてテントを設営するが、テント場は石垣の段々畑のようで、とても狭 い。ヘリポートは広々しているが、もろに稜線なので風が強そうなため回避。
一番広そうな場所に設営したが、テントは片側が20cmくらい石垣からはみ出していて、張綱も張れない状態だが、風が無いので大丈夫そうだ。
お昼は行動食の予定だったが、朝食のカレーが残っているので、ランチとしてスライド登板。 小屋の前のテラスの石のテーブルでカレーを食べる。
13:45奥穂アタック開始。小屋の前の急斜面が一番の難所で、クサリやハシゴが連続するが、 愛弓ちゃんも麻実ちゃんも全然怖がらず、バランス良く登っている。聖よりセンスが良い。
難所の渋滞を危惧していたが、タイミング良くまったく待ち時間なく通過出来た。
登りの途中からテント場を見るとひときわ大きい我々のテントが落っこちそうな感じに見える。
小屋から10分ほど登ると、手を使うような急斜面は終わり普通に歩くことが出来る。その頃には涸沢岳と北穂の間から槍ヶ岳が見えるようになる。今回初めて見る槍ヶ岳だ。
14:20奥穂高岳山頂に登頂。5年ぶり8回目の登頂だ。愛弓ちゃんと麻実ちゃんはもちろん初登頂だ。奥穂高岳は3,190mで3,193mの北岳に次いで日本で3番目の標高だが、山頂の大ケルンは3m以上 あるので、ケルンの上は日本第2位の高さなのだ。
しばらく順番を待ってケルンの上に乗り、居合わせた人に写真を撮ってもらった。愛弓ちゃんはケルン上でジャンプした瞬間をiPhoneで撮ってもらったが、タイミングがドンピシャできれいに宙に浮いた写真が撮れた。
山頂で35分ほど過ごして下山開始。穂高岳山荘に着く少し前からガスが出て来て、山荘に着いた頃にはすっかりガスに包まれてしまった。
涸沢岳に登る予定だが、ガスってしまったので、山荘の休憩室でしばらく休憩。
山荘の気象情報ボードには明日は「晴れ時々曇り」になっている。今日より良い予報だ。
30分ほど休憩するとガスが晴れて来たので、涸沢岳に出発。ヘリポートにはたくさんのテントが張られていた。通常のテント場が一杯なので、ヘリポートしか場所が無いのだが、風が強いと 不安な場所だ。でもしかし、平坦で広いので風さえ無ければ理想的な場所だ。
15分ほどで涸沢岳に登頂。今日2座目の3,000m峰だ。山頂に1人だけいた人にシャッターを押し てもらい、集合写真を撮った。
涸沢岳からの北穂高岳や槍ヶ岳も素晴らしい。
雲海が少し下がり、笠ヶ岳の山頂部が島のように浮かんでいる。西穂高岳の稜線からはガスが滝のように流れ落ちて、美しい。
そろそろ日が暮れるので、下山。下りも15分だった。
テントに戻って、お湯を沸かしてココアを作ると、丁度日没の時間帯になったので、ココアを持ってヘリポートに行き、夕日を見た。雲が多めでいまひとつだったが、地平線に沈む太陽を見 送った。
テントに戻り、夕食の準備。今夜のメインはアジの開きだ。
小屋でビールと熱燗を買い、おつまみを作る。今夜のおつまみは、きゅうりの生ハム巻きとポークソーセージ炒めだ。乾杯！
おかずはじゃがりこポテトサラダ、あじ開き、そして赤飯、豚汁。じゃがりこポテトサラダは 8月の表銀座以来2度目だが、麻美ちゃんは学生時代に作っていたらしく、絶妙の水加減で作ってくれた。赤飯は愛弓ちゃんの百名山(奥穂)登頂祝いだ。
メインは「まるごとくん」のアジ開き。いつもは湯煎しているが、焼き魚らしさを出すために 網焼きにする。家で網焼きしたときはなんとも無かったが、狭いテント内で焼くと煙が充満してしまった。煙たいばかりではなく、いろんなモノがアジ臭くなってしまった。外でやった方がよ さそうだ。
明日は奥穂から前穂まで縦走して岳沢を下る長丁場で、3:00起き5:00出発なので、20:00過ぎに就寝。テント内4℃だが、あまり寒く感じない。空は曇っていて星は見えない。
10月14日 晴れ
白出乗越5:35(50)6:25奥穂高岳6:50(1:05)7:55最低鞍部8:05(35)8:40紀美子平8:45(30)
9:15前穂高岳9:40(30)10:10紀美子平10:25(45)11:10 2,700m? 11:20(1:30)12:50岳沢小屋13:30(55)
14:25 1,690m 14:35(45)15:20上高地 (計7:25)
上高地16:00-16:20沢渡16:55-17:30竜島温泉18:50-1:15君津
3:45起床。空には満天の星が輝いている。今日も晴れだ！
テント内は-5℃、風が少しある。テラスの水たまりの水が凍っていた。
朝食はマジックパスタ。ペペロンチーニ、カルボナーラ、ナポリタンを1/3づつ分けて3色パス タにした。マジックパスタのナポリタンは初めてだったが、まずまずだ。
5:35予定より35分遅れて出発。まだ薄暗いのでヘッ電を点けて登る。
昨日は空身だったが、フル装備で登る奥穂は少々きつい。
山頂までのほぼ中間の東側が開けた場所で日の出を見る事が出来た。雲が多いが晴れの予感がする。朝焼けの槍・穂高の眺望が素晴らしい。八ヶ岳も全山きれいに見える。遥か下のほうに穂高岳山荘が小さく見える。
6:25奥穂山頂に到着。360度の大展望だ。昨日は雲海に隠れて見えなかった上高地がクリアに見える。 焼岳、乗鞍岳、御嶽もきれいに見える。実に素晴らしい！
6:50奥穂山頂を後にして前穂に向かう。通称「吊尾根」の縦走路だ。左に涸沢、右に岳沢を見下ろしながら痩せ尾根やクサリ場、ハシゴを下って行く。
次第にガスが消えていつのまにか快晴になっていた。最低鞍部で前穂への直登ルートと巻道が分岐するが、直登ルートは難路なので巻道を行く。途中ルートを少し外れて「×」印のある少し怪しいルートを通過するが、「○」印のルートは行きづらい。後続の人もみな同じ「×」ルートを通過している。やはり必然のようだ。
8:40紀美子平に到着。「紀美子」は前穂から岳沢を下る「重太郎新道」を拓いた、穂高岳山荘の創設者・今田重太郎の娘の名前だ。
大半の登山者がここにザックをデポして空身で前穂山頂を往復するのでザックが沢山置いてある。我々もザックをデポして山頂に向かう。
紀美子平から前穂への登りはかなり険しく、ザックを背負っていては大変だった。やはり直登ルートは回避して正解だった。
9:15紀美子平から30分で前穂高岳に登頂。山頂はイワイワだがかなり広い。天気は快晴、360度の大展望だ。写真を撮りつつ25分ほど過ごしてから下山。
下る途中で、昨日涸沢岳で一緒だったおじさんと再会した。
下りは愛弓ちゃんと麻実ちゃんが岩の上で色々なパフォーマンスをしながらも30分で紀美子平に到着。重太郎新道の急降下に備えて休憩。
10:25紀美子平発。重太郎新道は26年ぶり3度目だが、急斜面だった事以外は記憶にない。
2,910mの紀美子平から2,170mの岳沢小屋までの標高差740mは流石にもの凄い傾斜で、とうてい登る気にはなれないが、登って来る人も結構いる。
クサリ場やハシゴが数ヶ所あり、今年の夏にはハシゴで死亡事故も発生しているので、慎重に下る。2,600mの「岳沢パノラマ」という場所からは岳沢が良く見下ろせ、岳沢小屋も見えるが、 見えてからが長いのだ。
高度を下げ、周囲が岩から這松に変わり、小屋が近づくと樹林帯になり、紅葉が鮮やかになる。
12:50岳沢小屋に到着。標準コースタイム3時間のところ、正味2時間15分なので、なかなか良いペースだが、ずいぶん長く感じた。
岳沢小屋は以前の岳沢ヒュッテが2006年に雪崩で全壊した後、2010年に槍ヶ岳山荘グループが再建して名前も変わったのだ。
岳沢小屋周辺は紅葉が見頃で素晴らしい。岳沢小屋で休憩中に下ってきた人と話をしたが、今朝7:00に涸沢を出て来たそうで、とんでもないスピードだ。テント泊装備でトレイルランナーではない。
docomoの携帯が通じたので、上高地からの帰りのタクシーを予約した。
岳沢小屋から上高地までは傾斜も緩く歩きやすい。途中「岳沢名物・天然クーラー 風穴」があり、岩の間から冷たい風が吹いて来て気持ち良い。
後半は麻実ちゃんが猛ダッシュするが、ついて行けない。
15:20河童橋に到着。岳沢小屋から正味1時間40分だったので、ほぼコースタイム通りだ。
五千尺売店でお土産を買った後、河童橋の袂に行ってみると、渡辺画伯が絵を描いていた。
画伯は2日前の朝我々と会った事を忘れていてちょっと残念だったが、まあ大勢の人と出会っているので仕方ないかも？ それでもしばし楽しくお話をして記念撮影をした。次回来る時も再会できたら楽しいだろう。
上高地郵便局で上高地の記念切手シートを買った。愛弓ちゃんは記念スタンプ12種類を全部押した。
16:00予約していたアルピコタクシーで沢渡駐車場へ。荷を降ろし、足湯に浸かったが、疲れた足にお湯が気持ち良い。
駐車場を出ようとして財布が無いのに気づいた。タクシー会社に電話すると、車内に落ちていた。ドライバーが「グリンデル」で休憩中とのことで、松本への道中にあるペンション&レスト ランのグリンデルで無事財布を受け取る事が出来た。ドライバーさんとアルピコタクシーに感謝！
その後、竜島温泉で汗を流した。夕食は松本の三河屋で馬刺と桜鍋を食べようと思っていたが、日曜定休だった。なんてこったい！リサーチ不足だった。
どこか美味しい蕎麦屋に行こうと思い、槍の帰りに乗ったアルピコタクシーの中田さんに電話して色々教えてもらったが、どこも日曜日は休みだった。
やむなくそのまま高速に乗り、諏訪湖SAで夕食。
今回は天候にも恵まれ、素敵な山ガールと一緒の素晴らしい山行だった。
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