キタダケソウと北岳
- GPS
- 30:15
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 2,629m
- 下り
- 2,629m
コースタイム
5:40芦安(タクシー)-6:20広河原6:30
7:10白根見池御池小屋分岐
10:00大樺沢二股
12:30草スベリ分岐
12:50小太郎尾根分岐
13:45肩の小屋
2日目
5:35肩の小屋
6:30北岳山頂6:40
7:05吊尾根分岐
7:25トラバース道分岐8:00
8:23八本歯のコル
9:00雪渓取り付き9:10
10:00大樺沢二股10:30
12:05白根御池小屋分岐
12:25広河原山荘12:40
12:45広河原バス停12:50(タクシー)
13:20芦安駐車場
天候 | 1日曇り 2日晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:広河原インフォメーション 温泉:広河原山荘にコインシャワー :芦安 白根会館 700円 :金山沢温泉 700円 危険個所:雪渓 軽アイゼン 馴れていれば不要なほど緩んでいる |
写真
感想
3週間前、芦安へ下見に行き、2週間前乗鞍と焼岳で足馴らしをし、念願の北岳にキタダケソウを見に行ってきました。
メンバーは、サコさん、強引に引っ張りこんだ若者、夫と私の4人。
1日
予報通り生憎の曇り。行く手は雲の中で皆目見当がつかないけれど少し暑さはしのげている様。
白根御池分岐を大樺沢二股方面に進む。急流に架けてある頑丈な鉄パイプの橋などをを渡り小さな沢をいくつか越え樹林帯を登り始めると高度も上がり、雲の中に入ってゆく感じとなり小雨模様に。山の達人(と見た。男性)と女性3人のパーティが雨具の仕度をしているので、我々も少し先で風は無いので汗かきの私は傘をさし、他の3人は雨具装着。雪渓手前で止んだようなので傘を終いカッパの人は脱ぐ。先ほどの4人に先にいっていただく。
程なく雪渓になる。先ほどの3人の女性がアイゼンを装着していたが、雪が緩んでいるのでわれわれはアイゼンなしで進む。
大樺沢二股までの15分位は雲の中で先が見えず、先ほどの4人が追いついてきたので後をついて行く感じになる。二俣で4人は左の八本歯のコルへ、我々は右の夏道に乗り小太郎尾根分岐を目指す。
小太郎尾根まではかなりの急登で、草スベリ分岐手前の雪渓が終わったところで若者二人には先行ってもらう。腹ごしらえをしつつ、水を夫が多めに持って来たというので500ml捨て少し軽くなってホットする。少し進むとベンチがありここでも休む。少し吐き気もするので吐き気止めと胃の薬を飲む。
喘ぎながら小太郎尾根分岐手前まで登り、降りて来た若い男性と軽く立ち話をする。明日のコースを聞かれ八本歯のコルから雪渓を下ると言うと驚かれる。聞き違いかもしれないが、昨日雪渓を登ったと言ったように思うのでなぜ驚かれたのかちょっと解らない。
相変わらずの雲の中ながら肩の小屋までの斜面はミヤマキンバイ、オヤマノエンドウなどが咲き、特にハクサンイチゲは斜面を埋め尽くす群落を作っていて見事。
ゆっくり花を撮影しつつ、若者から1時間遅れて13時45分肩の小屋に着く。
5時の夕食まで熱アツ燗を飲み横になって過ごす。
疲れて足が攣りそうだったので漢方薬の攣った時飲む薬を用心に飲む。
夕食後外で夕焼けを待ったが晴れそうにないのでストーブの前で雑談して寛ぐ。
となりに来た男性の100名山登頂果たした話を聞きながら、記録がぎっしり詰まったネクサスを見せていただく。グーグルの回し者?などと冗談を言いながら使いこなされていることに関心する。私にとって大きさは良いとして、重さがネックですな。
2日、体力があったら、間ノ岳も・・・などと軽く考えていたが、昨日の自分にあきれキタダケソウを見たら帰ろうとあっさり変更。
朝食は5時からと聞いたので、弁当を頼んでいたのをキャンセルし小屋で済ます。
今日は快晴。出がけにブロッケン現象現る。幸先いいですね。
5時40分いよいよ北岳へ向け出発。
“軽快な足の運び”の筈が異様に足が重い。息苦しい。頭痛もしてきた。
高山病? そういえば昨日夫が高山病について詳しく説明されてなぁ。
否、夕べ飲んだ足が攣った時飲む薬、あれが効いているのかも。
漢方薬で、常用していいと言うことだったが、こんな高山で迂闊にのんでは行けなかったかもしれない・・・。
どうにも足が重いので今日も若者に先に行ってもらい、のんびり花や景色を撮影しながら進む。
充分時間をかけ北岳登頂。まずまずの晴天。気分は爽快でのんびりしたいところだが、若者は早く下山したいらしい。先の頂きで今かいまかと待っているので早々に下山開始。
吊尾根分岐まで来ると、昨日大樺沢分岐を北岳山荘に向かった達人と女性3人のパーティの達人と若いお嬢さんに逢う。
昨日我々とう別れた後、雪渓を半分行ったところで今いない女性2人に異変が現われ白根御池まで送って行き山荘に着いたのは5時だったとの事。凄い体力にただただ驚き感心する。雪渓もかなり急なので注意必要とアドバイスをいただく。お二人は山頂から御池へ行かれました。
我々はキタダケソウを見ながら雪渓を下るのでこの分岐を八本歯のコル方面、左斜面を下る。
この斜面にもキタダケソウがあるとのことなので目を凝らしながら下ると、中間辺りの右手にに見慣れない風情の小さな白い花発見。どうやらキタダケソウらしい。
下りながら左土手を見ると少しある。葉の形状などからキタダケソウと確信。
下のトラバースの方へ数人歩いて行来ながら立ち止まって撮影などしているのであの辺りにもありそうと期待。
若者2人はそんなにキタダケソウにこだわりが無いので先に下山するという。
私と夫は分岐へザックを置きトラバース道を北岳山荘方面に進む。
先ほ数人の方が撮影していたポイントまで来ると、キタダケソウではなく紫が美しく初々しいミヤマオダマキでした。
トラバース道の岩場まで来ると、通行止めのロープが張ってあるが誰もいないので我々も倣って進む。角を曲がると数人がキタダケソウを撮影している。向こうから戻って来る方もいて混み合っているのうえ、足に自信をなくしているので、踏み外したりすると大事なので夫だけ行ってもらう。もっと先に初々しいのが一杯ありますよ、と教えていただく。
少し花の時季は過ぎていたけれどまだ日陰には咲いたばかりの初々しいキタダケソウを見ることが出来、3000mを登った甲斐がありました。
キタダケソウの自生地はほんの僅かな面積。地球の温暖化や、人的影響を受けることなく此処に在り続けてほしいと願います。
分岐まで戻りで少し腹ごしらえをし下山開始。
さて、若者は今どの辺りだろう。三〇分ほど寄道をしたのでもう雪渓辺りかと予想する。
急な丸太ハシゴの連続で疲れる。八本歯のコルから雪渓までも急な丸太ハシゴで下ること40分。やっと雪渓に出たので、パンをかじって体力をつける。
雪渓の下りは先ほどの達人に脅されて心配していたが思ったほど急ではなくスキー場なら滑る出し30°弱の傾斜。雪も弛んでいるのでアイゼンなしで下ろうかとも思ったが、足に力が入らないので用心してアイゼン装着。
かかとで下りる感じでグングン下りおよそ1時間で二股へ。雪渓の始まりでアイゼンを脱ぎ30分の大休止。12時20分大河原山荘へ無事帰って来ました。
このころ、薬も効力を失ったのか、低地へ戻って来たせいか、足がしっかりしてくる。今頃ねぇ・・・。
バス停へ行くと、2人は待ち切れず芦安へタクシーで向かったという。
タクシーが人数揃うのですぐ出発すると言うのですかさずタクシーに乗り芦安へ。
芦安では、サコさんストックをタクシーに忘れたとウロウロしている。
タクシー会社へ問い合わせたり、着払いで送ってもらう手筈を整え白根会館で風呂に入り家路に。
今日に至るもサコさんのストック現われず・・・。
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