油断は身を滅ぼす 谷川岳馬蹄形縦走路（時計回り・西黒尾根〜一ノ倉岳〜朝日岳〜白毛門）
kizitora
体力度について
- GPS
- 10:55
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,782m
- 下り
- 2,760m
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| 天候 | 4：31 霧雨 18℃ 763m 登山指導センター 8：02 晴れ 18℃ 1974m 一ノ倉岳 9：02 雲の中 13℃ 1770m 武能岳付近（風が吹き付ける） 10：36 晴れ 21℃ 1440m 清水峠 12：09 晴れ 19℃ 1945m 朝日岳 武能岳付近を除いて静穏〜微風。地形によって天気、気温が大きく変わる印象 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り：谷川岳ロープウェイ駅16：00＜関越交通バス＞16：50上毛高原駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・コース上の残雪は、肩ノ広場（西黒尾根から来た場合10数m横切るだけ。天神尾根方面にどれだけ続いているかは不明）、茂倉岳の東側（30mほど）、七ツ小屋山の東側（3mほど）の3か所。軽アイゼンを持参したが、装着するほどではなかった。 ・稜線は風雨を遮る樹林がない。天候が荒れれば直接影響を受ける。 ・西黒尾根の標高1400m〜肩ノ広場、ノゾキの北側〜一ノ倉岳の南、白毛門南の標高1430mに鎖場がある。登りはともかく、下りでは必ずトレッキングポールをしまい、岩に正対することが自分の身を守ることになる。 ・エスケープルートとして蓬峠／清水峠から土合に下山するルートがあるが、新道経由で3時間半／5時間半のコースタイム。簡単には下山できない。清水峠〜朝日岳〜土合の区間にいたっては、エスケープルートがない。白毛門から反時計回りに縦走すれば、最後にロープウェイで下山することもできる。累積標高差は、出発地に戻ってくる限り、どちらから回っても変わらない。 ・登山届けを提出できるのは、土合駅、土合橋駐車場奥の登山口、谷川岳ロープウェイ駅建物内、登山指導センター。備え付けの用紙は、上の登山届けと下の下山届けをミシン目で切り離すようになっており、下山時に下山届けを提出することとされている。 ・清水峠〜白毛門にかけて、ブヨが飛び回っている。対策として防虫ネットと虫除けスプレー、エアーサロンパスジェットαを用意（エアーサロンパスの成分サリチル酸がブヨ避けになると聞いたことがあった）。虫除けスプレーと併用していたのでエアーサロンパス単体での効果は不明だが、結果として防虫ネットを使わず、1か所も刺されなかった。 |
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感想
山行から時間が開いてしまった上、ほかの方が素晴らしいレコを上げているのに今更ですが、思い出深い山行になったので記録に残します。
このコースを知ったのは�判佝任痢愾換颯肇譽薀鵐魁璽好�イド』です。著者の鏑木 毅さんが「一日で馬蹄形ができれば一人前」と言われて通ったコースとして紹介されています。この本で紹介されている50のコースの中でも体力レベル・技術レベルとも最高の難易度で、気象の変化の激しさに注意し、自信がないと感じたら迷わずエスケープすることと書かれています。意欲をそそられ、挑戦する機会をうかがっていました。
沿面距離27km、累積標高差+-3200m、所要時間10時間56分。鏑木さんの示すコースタイム9時間40分には遠く及ばないものの、一般登山者のコースタイムが17時間なので、概ね3分の2の時間で回れたことになります。事前に設定した時間配分のとおりに進行できました。一切の休憩をとらず、疲れはあるものの余力を十分に残した状態でゴールできる、そのはずが。
白毛門南の標高1430mに地図にも載らない小さな鎖場があります。ここで転倒しました。ウェアやザックには穴が開き、GPSは破損。地面に近いところからの転倒で大事には至りませんでしたが、加速がついていたり、もっと高いところからだったら危なかったかも知れません。一ノ倉岳南の岩場では岩に正対して、鎖をつかみながら下りました。同じようにすれば、なんの危険もない場所だったはず。正しい手順を省略してしまったのは、岩が乾いていて滑らないと思えたこと、西黒尾根などと比べたら小さな岩場で軽々通過できると思ったこと、残り2kmの終盤で気が緩んだことなど、まとめれば油断したためです。油断は身を滅ぼす。
総合的に振り返れば、まるでアルプスのような眺望や、数々の高山植物を楽しみましたし、谷川岳の激しい気象変化の一端も体験できました。「山はいいなー」と、心から思える山行でした。
それにしても、トレイルランニングと一般登山の境目というのは曖昧なものです。今回、走った距離はほとんどありません。一ノ倉岳〜清水峠間の僅かな平坦部を小走りしただけで、あとは一生懸命足を動かすのみ。せいぜい早歩き。急峻な地形でバテず、転倒せず（しましたが・・・）、落石を起こさず、ほかの登山者を脅かさずに動こうと思えば、そう速度は上げられません。快適に感じるペースが、若干速めというだけ。道々で花の写真を撮りながら、そんなことを考えていました。
■荷物重量
ベースウェイト3.7kg、パックウェイト6.7kg
（雨具上下、着替え、ライト2灯・予備電池、携帯電話・充電池、ダクトテープ、テーピングテープ、はさみ、エマージェンシーシート、消毒薬・鎮痛剤など医薬品、安全ピン、ジェットホイッスル、熊鈴、携帯トイレ・紙、軽アイゼン、小説ほか）
※次回から三角巾か1.5mのウェビングテープも持っていく
■消費した水分・食料
水2L、コーラ300ml
パワーバー1個、ジェル3本、ジェルブラストグミ1袋
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こんにちは。
花の名前を書きに来ました。
１０枚目のはギボウシのつぼみの成長途中です。これからもう少し成長するとつぼみが次々と現れてきます。
今年に入ってから起床時に足が痛いので気になってたのですが、段々一日中痛いように。
調べると「足底筋膜炎」。医者の診断無しでもぴったりの症状です。
自分の体もしっかり人間の構造してるのだなと。
で、しばらくは安静状態です。
人が歩いている記録見て我慢しているとこです。
kesamaruさん、花の名前を教えてくださって、ありがとうございます！
ギボウシでしたか。手持ちの引いたアングルで葉を見てみたら、確かにオオバギボウシの葉と一致しました。今はこんなに尖って硬そうな蕾が、ふんわりした花を咲かせるんですね。
足底筋膜炎はつらい症状ですね。歩く、走るのに痛みを伴うのは、つらい。
どんなに強靭な選手であっても、人の身体は簡単に壊れるものですよね。それで、一部分でも壊れれば全体がうまくいかなくなってしまう。
足底筋膜炎は自然治癒を待つのが基本と聞きます。山を自粛して回復に努めているkesamaruさんは、強い方だと思います。
お会いしましたね。
ダブルストックの若い方ですよね？
私は登山歴は長いのですがこのコースは初めてでした。
また今度天気の良さそうな時に挑戦したいと思います。
今回景色はほとんど見えませんでしたので。
sue1963さん、コメントをありがとうございます。
そうです。恥ずかしいところをお見せしてしまいました。
転倒した後、sue1963さんが岩に正対して三点確保で下りてくるのを見ていました。二度と同じ愚を犯さないように、その姿を刻み付けます。
最後に声をかけていただいたとおり、怪我がないのが一番ですね。
１時間違いでしたが、見えた景色はずいぶん違うようですね。こちらは肩ノ広場〜ノゾキの先まで視界不良でした。
晴れていれば絶景でしょうから、天気の良いときに行けるといいですね。
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