北穂高岳( 雨時々土砂降りの3日間 )



- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 1,686m
- 下り
- 1,682m
コースタイム
二日目 涸沢-北穂高岳-北穂高山荘-涸沢
三日目 涸沢-上高地-(タクシー)-バスターミナル
天候 | 1日目 雨or土砂降り時々曇り 2日目 雨or土砂降り時々曇り 3日目 朝土砂降り 後 晴れ 後 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢ヒュッテ手前から雪渓。朝の内は凍結箇所もあるので注意。 涸沢〜北穂高岳は南稜の取り付きを含め、岩場が多い。 乾いていれば大したことないが、雨で濡れているとマジで怖い。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
海の日の三連休は北奥穂高縦走を計画していた。
しかし、天気が微妙。
3日間曇り予定。
では別のところにしようと思い、探してみたが、何処も微妙。
というわけで、当初の予定通り穂高に行ってきました。
金曜日の夜に家を出て、深夜のうちに沢渡の第三駐車場(新設)に到着。
いつもは第二駐車場だが、連れの情報でバス停留所が第三に移動になったとのこと。
駐車場に停めて、2時間弱仮眠。
朝起きると天気予報どおり、微妙な天気でどんより雲。
取り合えず準備するか〜と思い外に出たら、雨が降ってきたorz
車の中へ避難したが、弱い雨だったので、再び外に出て準備。
しかし、当然のことながらモチベーションは激しくダウン。
それでも天気予報の曇りを信じて準備。
そして、バスターミナルへ。
途中、天気予報があったので、見てみるとこの雨も午後には止んで、日曜日の9時以降は晴れる予報。
天気予報は下の天気。我々が行くのは山。
そのまま鵜呑みには出来ないが、モチベーション上昇。
切符を買って、いざ上高地へ。
バス内では完全に就寝。
上高地に到着すると、
激しく降っております。
マジですか・・・
モチベーションが恐ろしい勢いでダウン。
しかし、それでもバスを降りたところに人人人。
早朝だというのに人一杯。
そして、皆せっせと出発準備しています。
それに触発され、我々も準備。
トイレ、登山届けを提出し、いざ出発。
出発する頃には雨も弱くなっており、明神への道のりで完全に止んだ。
これは喜ばしいこと。
しかし、上を見るとこのまま晴れることは想像できないほどの重たい雲。
穂高の方を見ると、完全に雲の中。
しかも黒い。
これは考える必要もなく、【一時的】な曇りだろう。
そんなことを考えながら歩いていると明神に到着。
ここで多くの人が合羽を脱いでいるが、我々はこのまま雨が止むとは考えていないので、着たまま。
5分ほど休んで直ぐに出発。
次は徳沢だ。
雨に降られることもなく、徳沢に到着。
雨が強ければここでテント張って、蝶ヶ岳というのも考えていたが、先に進むことにする。
しかし、その前にソフトクリームを購入し、体力回復。
次は横尾だ。
しかし、途中で再び雨。
最初は弱かったが、次第に強くなり、横尾に到着する頃には土砂降り。
多くの人が雨宿りしている中、我々も雨が当たらない箇所に避難。
土砂降り。
止む気配なし。
見ていると、この土砂降りの中、先へ進む人たちも居れば、往路を引き返す人たちもいる。
我々はどっちの選択も出来ず、ぐだぐだ悩んでいた。
結局1時間ほどそこで滞在。
最終的には進むことに決定。
いい加減撤退にはうんざり。
最悪、涸沢でも良いと思ったからだ。
出発しようとすると、雨が止んできた。
これ幸いと思い、出発。
このまま止んでてくれればと思ったが、当然そんな都合よくはない。
本谷橋までの道のりで再び雨。
この雨の中でテント設営はいやだなぁと思いながら進む。
本谷橋に到着しても雨は降り続いている。
いつもはここで休憩するが、とてもそんな雰囲気じゃない。
しかし、それでも少し休むことにする。
肩を休ませ、直ぐに出発。
涸沢に向かう途中の道のりで雨が止んだ。
本当に忙しい天気。
しかし、今回は周りのガスも少し明け、展望が開けてきた。
相変わらず曇っているが・・・
それに心休まりながら先を進む。
そして、涸沢ヒュッテ手前に雪渓に到着。
中にはアイゼンを装着している方々も居るが、我々は装着せず。
そのため、慎重に雪渓を登っていく。
まあ、このぐらい斜度ならアイゼンは不要だわな。
しかし、相変わらず初日ラストのここはキツイ。
それでも前よりかは楽に登りきった。
涸沢ヒュッテ到着。
そこで土砂降り&強風発生。
急いで屋根の下に避難。
本当にギリギリ。
屋根の下で暫く休んでいたが、止みそうにないのでおでんでもたべるか〜と思っていたら、再び止み。
急いでテント場に行き、設営。
今回は新テント、モンベルのステラリッジ。
設営楽っ
途中、風でテントが吹き飛ばされそうになったが、無事設営、張り綱設置完了。
荷物をぶち込んで、より設営を強固にしていると、再び土砂降り。
本当に忙しい天気だ。
土砂降りの中、強化完了し、止んだ後、涸沢ヒュッテで祝杯。
そして、テントに戻り爆睡。
夕飯は横着し、涸沢ヒュッテでラーメンを食べ、直ぐに就寝。
二日目
雨は降っている。
北・奥縦走だったが、とてもそんな天気ではない。
というわけで北穂高のみを目標にする。
いつも暴風雪や暴風雨で撤退してきたが、今回は登ってやります。
準備をし、いざ出発というところで雨が強くなったので、テント内に非難。
少し待つと止んできたので、出発。
涸沢小屋横の雪渓を登っていく。
朝のうちなので、アイゼン必要かと思ったが、不要だった。
雪渓を登りきり、横にそれると花満開。
展望は残念すぎるが、花が咲いていれば気分も晴れる。
花の写真を取りつつ進む。
しかし、人がいない。
人が多すぎるのも嫌だが、全く居ないのは不安になる。
と、思っていたらゴーロ帯手前で二人に抜かれた。
その二人はゴーロ帯で右に行き、雪渓を進んでいった。
アルパインですかな?
何時かはその門を叩くことになるかもしれないが、今は別にいいや。
というわけで、我々は左に行き、南稜の取り付き。
本日の核心部。
晴れていれば、何も問題ないのだろうが、雨で滑りそう。
というわけで、おっかなびっくりで通過。
この後岩場多数。
北穂高って結構道悪いのね。
しかも急登だし。
侮っていたよ。
これなら奥穂高の方が簡単じゃないかな。
そんなことを考えながら、先を進んでいくと、ガスが濃くなり、雨が降ってくる。
もう慣れたな・・・
そんな中を進んでいくと、分岐に到着。
後ちょい。
分岐を北穂高に進み、岩場、そして、設計を通過すると、山頂に到着。
ここでいつも通り雨が強くなる。
というわけで記念撮影し、直ぐに直下の北穂高山荘に避難。
北穂高山荘。
ヤバイ。
天国。
中でコーヒー&カップめんを頂いて超マッタリ。
外見ると雨強い。
出たくねぇ。
しかし、そうもいってられないので、重い腰を上げて出発。
岩場の下りなので注意必須。
途中何度か難儀したが、一番難儀したのは言うまでもなく、南稜の取り付きの下り。
登るときはそれ程怖いとは感じなかったが、下るときは滅茶苦茶怖い。
滑ったらそのまま崖下へ一直線な雨スラブ。
鎖を片手でしっかり握り、三点支持で慎重に下る。
ボルダリングで初段数本、1級は数十本登っているが、高所恐怖症は治らないですねぇ。
下に付いたときには神経衰弱気味。
しかし、核心部を越えたので、少し安心。
以降も一つ嫌な岩場があるが、私は問題なく通過。
連れが少し難儀。
岩場の上にウンチがあったし・・・
その後、無事涸沢に到着。
徳沢に下ることも考えていたが、時間は12時過ぎている。
この時間から撤収&下ると17時近くになるので、ここでまったりすることにする。
涸沢ヒュッテでリベンジ完了を祝い、乾杯。
そして、昼寝。
夜起きても腹が空かないので、そのまま就寝。
三日目
土砂降りの朝。
二日目に下っていれば良かったか・・・
食事を済まし、準備しているといつも通り止んできた。
急いで、荷物を纏め、テントを残し、ザックを涸沢ヒュッテに避難。
そして、ゆっくりとテントを撤収。
その後、再び強い雨。
しかし、涸沢ヒュッテの屋根の下でテントをザックに入れ、雨が止んできたタイミングで下山開始。
雪渓の下りが結構怖かったが、凍結箇所を避けながら無事下に到着。
後は危険箇所はないので、のんびりと進む。
ここで本谷橋を過ぎた辺りで、この3日間で唯一の晴れ登場。
二日目に下山していればと思ったが、これが見れただけでも救われた気分。
後は晴れ間の本谷橋〜上高地を楽しみながら進んだ。
上高地到着後、目の前でバスに行かれたため、タクシーで駐車場まで。
そして、車に到着。
今回は雨に降られ続けた山行だったが、リベンジも果たせたし、雨の北穂高に登れたので、満足感はある。
良い山行であった。
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