大菩薩連嶺大縦走（福ちゃん荘ツェルト泊）

2021年05月29日(土) 〜 2021年05月30日(日)

• GPS: 16:50
• 距離: 41.9km
• 登り: 2,596m
• 下り: 3,263m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:10
• 休憩: 0:55
• 合計: 6:05

9:36 鶏冠山登山口
10:46 10:47 黒川鶏冠山
10:51 10:51 黒川鶏冠山の三角点
10:57 11:10 鶏冠山
11:16 11:17 黒川鶏冠山の三角点
11:20 11:20 黒川鶏冠山
11:33 11:33 横手山峠
12:00 12:00 六本木峠
12:05 12:05 葡萄沢峠
12:39 12:43 天庭峠
12:56 12:57 寺尾峠
13:00 13:01 三等三角点木戸岩
13:17 13:31 丸川峠
13:54 13:56 国内御殿
14:45 14:45 大菩薩嶺
14:52 15:10 雷岩
15:41 福ちゃん荘

2日目

• 山行: 9:22
• 休憩: 1:18
• 合計: 10:40

5:24 福ちゃん荘
5:24 5:27 福ちゃん荘テント場
5:31 5:32 富士見山荘
5:36 5:36 勝縁荘
6:06 6:16 大菩薩峠
6:38 6:39 熊沢山
6:46 6:46 石丸峠
6:55 6:55 天狗棚山
7:06 7:06 狼平
7:44 7:57 小金沢山
8:26 8:28 牛奥ノ雁ヶ腹摺山
8:54 8:54 川胡桃沢ノ頭
9:22 9:28 黒岳
9:44 9:44 白谷丸
10:05 10:07 湯ノ沢峠
10:38 10:53 大蔵高丸
11:13 11:13 ハマイバ丸
11:41 11:42 天下石
11:56 11:57 米背負峠
12:21 12:22 大谷ヶ丸
13:15 13:15 アモウ沢乗越
13:27 13:27 滝子山・笹子駅分岐
13:32 13:33 鎮西ヶ池
13:38 13:46 滝子山
13:52 13:52 滝子山・三角点峰
14:02 14:02 男坂・女坂分岐
14:10 14:11 女坂
14:13 14:14 男坂
14:18 14:19 桧平
14:31 14:31 北方川西尾根分岐
14:37 14:43 フタマタ沢ノ頭
14:57 15:01 最終水場
15:36 15:36 滝子山分岐
15:40 15:40 藤沢子神社
16:03 16:03 初狩駅
16:04 ゴール地点

天候

初日：晴れ時々くもり　2日目：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

【行き】塩山駅前の駐車場に駐車（タイムズ：土日最大990円）
→山梨交通バス 塩山駅8:30発 落合行き 鶏冠山登山口前で下車（1100円）
※自由乗降区間のため登山口手前で運転手に声をかけて停めてもらう
【帰り】JR中央本線　初狩駅→塩山駅（420円）　※1時間に1〜2本

コース状況／危険箇所等

■補給、トイレ
・塩山駅　※鶏冠山登山口には何もなし
・丸川荘：トイレ、ホットコーヒーなど（水場はなし）
・福ちゃん荘：トイレ、売店、軽食、水場（無料）、テント泊（400円／人）
・介山荘：トイレ、売店（軽食、水場は未確認）

■危険個所など
・全体的に危険という程の場所はないが道が狭い場所が多い。
・2日目は介山荘以降はルート上に補給地点無し。
　※湯ノ沢峠で5分ほど枝道に行けば水場（要煮沸）、トイレあり？（未確認）
　※滝子山からの下山途中にも水場（非飲用）があるが町が近いので意味は薄い。
・急な下りが多いので悪天候時は注意。
・ロングコースなのでエスケープルートを確認しておくこと。

その他周辺情報

■温泉：やまなしフルーツ温泉ぷくぷく（大人880円）
内風呂、露天風呂から富士山や甲府盆地が一望でき、夜景は「新日本三大夜景」に認定されている。レストランや休憩所もあり。
【その他】ほったらかし温泉、塩山温泉、天目山温泉（エスケープルート上）など

写真

5/29 8:21

朝の塩山駅は登山客の大行列。奥の西沢渓谷行きはバス3台体制でした。

5/29 9:35

鶏冠山登山口。ほぼ道端。

5/29 9:44

セミの鳴き声が響く新緑の森を登っていきます。

5/29 10:18

鶏冠山方面へ。この山域は東京都水道局が管理しているようです。

5/29 10:52

寄り道になりますが鶏冠神社方面へ。

5/29 11:00

鶏冠神社。小さなお社の建てられた山頂。

5/29 11:01

南側、大菩薩嶺方面が開けており一望できます。

5/29 11:02

大菩薩嶺と富士山。

5/29 11:07

ちなみにこちら、切り立った岩場の上にあります。落ちたらアウト。

5/29 11:14

先ほどの分岐へ戻って柳沢峠方面へ。ツツジの季節ですね。

5/29 11:16

こちらも鶏冠山山頂？見晴台はスルー。

5/29 11:33

大きく左に曲がって柳沢峠方面へ。左下の小さな石柱には東京都水道局のマークが。

5/29 11:41

柳沢峠方面へ。分岐が沢山あります。

5/29 11:44

林道を横断。

5/29 12:00

道標に大菩薩嶺の名前が登場。そちらへ。

5/29 12:03

樹林帯が続きますが時折差し込む木漏れ日が気持ち良かったです。

5/29 12:10

倒木を潜る。

5/29 12:13

苔むしてきた。

5/29 12:36

天庭峠で小休止。

5/29 13:12

他の人と会うことも少なく黙々と進みます。

5/29 13:17

丸川峠に到着。ここは休憩する人で賑わっていました。

5/29 13:17

温かみのある木彫りのお地蔵様。

5/29 13:18

丸川荘。コーヒーが名物らしいです。「冷たいものはありますか？」と聞いたら『ビールだけです』との回答。流石に我慢しました。

5/29 13:21

ここで大休憩。前回に続いて補給食はグミ。気に入りました。

5/29 13:35

それでは大菩薩嶺へ登っていきます。

5/29 14:33

山梨の森林100選。前回（編笠山）もそうだったなと思い出す。

5/29 14:39

水道局の看板。歩く分にはあまり水を感じないけど、きっと地下に豊富にあるのでしょう。

5/29 14:45

展望がないことで有名(？)な大菩薩嶺山頂。標高2057m。百名山です。

5/29 14:50

山頂から5分ほどで本コース最大の展望地点、雷岩に到着。

5/29 14:52

霞がかってしまっていますが富士山や大菩薩湖、甲府盆地が一望できます。

5/29 14:53

富士山アップ。

5/29 14:54

富士山と大菩薩湖。右下の小さい屋根が福ちゃん荘。

5/29 14:55

甲州市街。奥にうっすら見えるのは南アルプスでいいのかな。

5/29 15:07

のんびり景色を眺めているとシカさん登場。

5/29 15:07

目が合ってもカメラを向けてもまったく逃げません。人に慣れきっている。

5/29 15:10

さらに出てきて全部で4頭の群れに。色々と厄介者だとは認識していますが遭遇するとやはり可愛いと思ってしまいますね。

5/29 15:37

その後はちょっと下って綺麗な道を歩いて、

5/29 15:40

初日のゴール、福ちゃん荘に到着。さっそくテント泊の受付をします。

5/29 15:49

程よく盛況なテント場。

5/29 15:57

中央の木の下を寝床に決めました。ちょっと傾斜がありますが寝れそうなことを寝そべって確認。

5/29 16:18

今回は初のツェルト泊です。この後ちょこちょこ手直しして完成。

5/29 16:49

設営後はビールを頂き、

5/29 17:55

晩御飯はメスティンでレトルト牛丼。美味しそうに見えますが米をガッツリ焦がしてしまいました。家で練習しよう。。。

5/29 20:13

夜はいつもの星空撮影。テント場は森の中ですが山荘の前からは良く見えます。

5/29 20:19

光り輝く福ちゃん荘。

5/29 20:28

思ったより綺麗に見えてくれて満足です。もう少し他にも開けた場所があればなお良かった。

5/30 4:15

テント場の朝。

5/30 4:28

朝ごはんは久しぶりに味噌ラーメン。具はカニカマとインスタントのカニ汁。

5/30 5:27

長い2日目のスタートです。まずは大菩薩峠へ。

5/30 5:45

登山道上でもシカに遭遇。そして逃げないふてぶてしさ。

5/30 6:08

朝日で輝く大菩薩峠に到着。1897m。

5/30 6:08

いい天気ですが霞んでいますね。残念。

5/30 6:09

介山荘。この時間から営業していました。

5/30 6:10

山頂の方位盤。

5/30 6:10

大菩薩嶺方向。

5/30 6:13

介山荘でオリジナルバンダナを購入。800円。それでは先へ進みます。

5/30 6:30

この道標の少し手前で踏み跡に迷い込みましたが、幸いすぐに気づいてルートに復帰できました。道がくいっと曲がるので注意。

5/30 6:34

富士山登場。

5/30 6:45

石丸峠。この辺りからはしばらく気持ちの良い笹原が広がっています。

5/30 6:55

天狗棚山。1957m。ここは変哲もない山頂ですが、

5/30 6:56

すぐ先は大菩薩湖を見下ろす好展望。いいですねえ♪（左の雲から目を逸らしながら）

5/30 7:44

小金沢山。大菩薩嶺に続く標高2014m。

5/30 7:56

休憩中、この辺りでようやく全行程の半分くらいと分かって心の中で苦笑い。

5/30 8:20

日の当たる笹原が本当に気持ちよくて楽しい。（残りの距離を考えないようにしながら）

5/30 8:24

牛奥ノ雁ヶ原摺山。『丑年の年始に登りたい山』の特集で目にしました。

5/30 8:24

三角点脇には可愛らしい狛犬が。無事の下山をどうかよろしくお願いします。

5/30 8:33

次のピーク、黒岳へは一度下ってから登り返し。

5/30 8:54

川胡桃沢ノ頭。看板は省略して書かれている？

5/30 9:18

大峠への分岐を通過し、

5/30 9:22

すぐ目の前が黒岳山頂。ここで小休止したのですが少し先の白谷ノ丸の方が広いし展望もあります。

5/30 9:38

新緑が眩しい。

5/30 9:42

白谷ノ丸。こちらも甲府盆地が一望できます。

5/30 9:49

ここから湯ノ沢峠までは急な下り。

5/30 10:05

湯ノ沢峠分岐。直進、大蔵高丸方面へ。

5/30 10:05

こんなものがありました。全部押せばよかったかな(笑)

5/30 10:12

お花畑。お花の時期ではなかったようです。

5/30 10:17

2日目もこの辺りからようやく後半戦。

5/30 10:40

大蔵高丸、標高1781m。広いし展望もあってなかなか良い山頂。

5/30 10:48

朝は霞んでいた南アルプスがしっかり見えるようになっていました。赤石岳と悪沢岳。

5/30 10:48

農鳥岳、間ノ岳、北岳。

5/30 10:48

仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳。

5/30 10:50

今朝買った介山荘のバンダナを見ながら山座同定してました。良い買い物だった。

5/30 11:13

ハマイバ丸。漢字を見て名前に納得。

5/30 11:34

この辺りから流石にペースが落ちました。アップダウンが多すぎる。。。

5/30 11:56

米背負峠。道が良くわからず正面の斜面を直登したけど間違えていたかも？

5/30 12:17

割れているけど大谷ヶ丸と書かれた看板。歩いているときはここが山頂と思ったけど今考えればこれは山頂方向を示す道標だったのかな。

5/30 12:21

滝子山方面へ鋭角に方向転換。

5/30 13:00

シャリバテを感じて少し広い道端でご飯休憩。米背負峠あたりで休憩しておくべきでした。（先客を気にしてしまった、、、）

5/30 13:27

笹子駅方面への分岐。地図で見る限りはエスケープにもならなそう。

5/30 13:32

小さなお社。小さな池もあり綺麗な花が咲いていた。

5/30 13:32

暗い森の中で目立つ色鮮やかな花でした。

5/30 13:41

ようやく道標に初狩駅の文字が！でもとりあえずは滝子山山頂へ。

5/30 13:45

本日最後のピーク、滝子山山頂。1620m。

5/30 13:46

振り返れば2日間で歩いてきた山々が、

5/30 13:48

そして正面にはこれから帰る下界が見下ろせる。登って良かった。

5/30 13:52

さあ、初狩駅まで標高差1150mの地獄の下りを始めましょう。

5/30 14:01

男坂と女坂。どちらでもちゃんと合流します。

5/30 14:16

ポツンと開けた檜平。

5/30 14:37

力強い道標。しかしまだ先は長い。

5/30 14:46

鬱蒼とした杉林を延々と下っていきます。

5/30 14:57

最後の水場の看板。飲用ではありませんが顔を洗ってスッキリしました。

5/30 15:18

足場板で作られた道に文明を感じる。相当疲れている。

5/30 15:35

み、民家だ〜〜〜！！！山頂に着いた時より嬉しかったかもしれない(笑)

5/30 16:03

足裏の痛みに耐えながら初狩駅に到着。やり切った！

5/30 17:57

その後は塩山駅まで戻って車を回収し、ほったらかされてない方の温泉に入って帰りました。お疲れさまでした。

撮影機器：

OM-D E-M5 Mark III ボディ オリンパス

AQUOS sense4 SH-M15 SIMフリー シャープ

感想

desmune

登山雑誌『PEAKS』の2021年6月号で紹介されていたロングルートを歩いてきました。名称も同雑誌で使用されていたものをそのままお借りしています。大菩薩嶺や周辺の山に以前から興味はあったのですが、「単体では物足りないかな？」と行きかねていたところにこのルートを知って飛びついた感じでした。

ルート的にバスの時間に合わせた遅い出発となることが不安でしたが結果としては初日も2日目も問題なく明るい時間にゴールできたので良かったです。行動時間や防寒、水の補給を考えると今くらいの時期がベストではないかと思いました。僕は初日は約2L、2日目は3Lの水を消費しています。

PEAKSではファストパッキング特集としてこのコースを歩いており、僕もそれに倣って今回初めてのツェルト泊に挑戦してみました。事前に家で練習したおかげで張るのは問題ありませんでしたが狭さは気になりましたね。今回は幸い天気も良くて外での調理に支障なかったのですが、これが寒かったり雨だったりしたらなかなかツライ夜になったのではないかと思います。軽さは最高なので天気の見極めが大事だと思いました。

コースの感想としては、初日は特に難所もなく適度に休憩場所と見どころがある良コース、2日目は湯ノ沢峠あたりまでは快適、米背負峠あたりからは苦行という感じでした。特に2日目の後半は初狩駅が標高450mくらいと知っているのに延々と標高1600m前後でアップダウンさせられるのが肉体以上に精神的にきつかったです。湯ノ沢峠あたりで終わりにして天目山温泉に入って帰るのが一番満足度が高いのではないでしょうか。

そんな訳でもう一度歩きたいかと聞かれたら迷わずNOと答えますが、歩ききった達成感と自信は得られたので挑戦する価値のあるハードコースだったと思います。

コメント

yamamimizu

もしかして…
同じバス乗ってた、写真にちょっとだけ私写ってる♪
山頂でお話しさせて頂いた方かな？
福ちゃん荘テント泊って仰ってた…
丸川峠でもお見かけしたし。

お疲れ様でした！
当日、人少なめで静かな山行でしたね！
私は見晴台でゆっくりして、大菩薩登山口バス停15時で帰りました。
泊りいいですね〜♪
ゆっくりじっくり羨ましい。
ラーメンの具にカニカマ「カニの味噌汁ってどういうことですか？（笑）
カニ味噌ラーメン味になるのかな？
興味津々です！

desmune

Re: もしかして…
コメントありがとうございます！
鶏冠神社でお話させて頂いた方ですよね？お疲れさまでした！
北側のルートは静かな山歩きを楽しめるルートでしたね。
テント泊も楽しかったですが、２日目に初狩まで行くのはお勧めしないです(笑)

朝ごはんのラーメンは↓のレシピを作るつもりだったんですが、カニ缶が思いのほか高かったので、あおさのみそ汁をインスタントのカニ汁にアレンジして代用した結果でした！

https://yamahack.com/2699