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Yamareco

記録ID: 325218
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

桂小場から登るテン泊の木曽駒ヶ岳と宝剣岳

2013年07月21日(日) 〜 2013年07月22日(月)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:10
距離
23.2km
登り
2,184m
下り
2,050m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

7月21日
5:11桂小場スタート - 5:34ぶどうの泉5:36 - 6:35野田場6:39 - 7:40大樽避難小屋7:43 - 9:12胸突の頭 - 9:50将棊頭山10:07 - 10:22西駒山荘10:26 - 10:43遭難記念碑 - 11:11濃が池分岐 - 11:24濃が池11:30 - 11:46濃が池分岐 - 13:06木曽駒ヶ岳山頂13:13 - 13:21頂上山荘(テント泊)

7月22日
6:00頂上山荘 - 6:13中岳 - 6:25宝剣山荘 - 6:37宝剣岳6:47 - 7:03浄土乗越 - 7:27勒銘石 - 7:35?伊那前岳 - 8:33小屋場8:38 - 9:21五合目 - 9:44清水平9:49 - 10:19蛇腹沢登山口 - 11:04北御所登山口
天候 7月21日 晴れ後曇り 夕方から時々雨
7月22日 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
行き:桂小場まで家族に送ってもらいました
帰り:北御所登山道入口からバスで菅の台へ向かい、大駐車場に止めた自分の車で帰宅
無料の駐車場も結構あるのですが(太田切川対岸の公園内や駒が池など)、面倒だったので菅の台へ入れました。

北御所〜菅の台BCまで560円
菅の台の大駐車場は1回500円
コース状況/
危険箇所等
登山届けポスト
・桂小場登山道入口のあずまや(用紙あったかな…ペンは不明)

水場
・ぶどうの泉 ちょろちょろ
・野田場 しっかり
・大樽小屋 不明
・西駒山荘の天明水 ちょろちょろ(ここが一番美味しかった)
・頂上山荘の水 消毒臭がしておすすめできません
・清水平 じゃかじゃか湧いてます
・蛇腹沢登山道入口付近 出てましたが飲んでないので味不明です

温泉
・菅の台から川を渡ったこまゆき荘に行きました
他、菅の台駐車場近くにこまくさの湯、少し離れたところにこぶしの湯があります。

食事
・ソースカツ丼が有名です。念願だった「ガロ」で食べました。
・ソースカツ丼は明治亭が有名ですが、個人的には駒ヶ根市R153沿いの「いな垣」のが好きです。
予約できる山小屋
西駒山荘
桂小場の登山口はこちらです。
もう一つ信大ルートがありますが、そっちはきついかも。
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
7/25 0:22
桂小場の登山口はこちらです。
もう一つ信大ルートがありますが、そっちはきついかも。
現在の標高をこんな感じでお知らせしてくれて助かります。
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
7/25 0:22
現在の標高をこんな感じでお知らせしてくれて助かります。
将棊頭山から木曽駒の稜線を見る
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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将棊頭山から木曽駒の稜線を見る
濃が池
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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濃が池
コマクサ すごく赤い気がします
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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コマクサ すごく赤い気がします
コマウスユキソウ
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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コマウスユキソウ
夕焼け 頂上より
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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夕焼け 頂上より
宝剣岳への鎖場
見た目とは違ってだいぶ楽でした
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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宝剣岳への鎖場
見た目とは違ってだいぶ楽でした
宝剣岳山頂の岩の上に乗ってみた
ここはさすがに怖かった
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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宝剣岳山頂の岩の上に乗ってみた
ここはさすがに怖かった
伊那前岳付近から千畳敷
この景色大好き
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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伊那前岳付近から千畳敷
この景色大好き
中学校の集団登山とすれ違いました。
ガイドさんと何度か間違えられました(笑)
2013年07月25日 00:22撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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中学校の集団登山とすれ違いました。
ガイドさんと何度か間違えられました(笑)
撮影機器:

装備

個人装備
テント
1
エスパースソロ
シュラフ
1
ULSSダウンハガー#3
マット
1
ULコンフォートシステム120
エマージェンシーシート
1
オールウェザーブランケット
雨具
1
レイントレッカー
ガスコンロ
1
P-172
ガスボンベ
1
時々2
飯ごう
1
トランギア
コッヘル
1
エヴァニューラーメンコッヘル
1
1L
食料
2
基本的に2日分(おにぎりなど含む)
非常食
2
インスタントラーメン
行動食
1
カロリーメイトなど
iPhone
1
ほぼGPSロガー、場合によってロケタッチ用
ラジオ
1
ヘッドランプ
1

感想

以前からテントを担いで登りたくてずっと計画を頭の中に持っていたのですが、やっと実行する機会に恵まれました。そして今年は遭難から100年目…。
桂小場から登るか、北御所から登るか、それとも気になっている塩尻の白川から登るルートにするか、悩みましたが、水場の心配の要らない桂小場より登ることにしました。これで降りる方は北御所に決定です。
中学生の時に集団登山で北御所から登って桂小場に下りましたので、その逆になります。
前日に麓にある実家に帰省し、車を菅の台の駐車場に入れておきました。

初日、朝4:00に起きて親に桂小場まで送って行ってもらい、5:00過ぎにスタートです。
登山道入口から大樽避難小屋までは緩やかだけど確実に標高を稼いでいきます。
先は長いのでなるべくゆっくりと登るように心がけます。日帰りな皆様にガシガシ抜かれます。
天気が良くて暑いのですが、時折吹く涼しい風で助かります。途中、ぶどうの泉で顔を洗い(ここの水は美味しかった)、野田場で最初のおにぎりタイムをとりました。
大樽避難小屋から先がそこそこ辛い登りではありますが、それでもそこまで酷い訳ではないので、少しくらいコースタイムオーバーしてもいいかな、という気持ちで登ります。途中で西駒山荘が見えるようになり、徐々に植生が変わってきます。
途中にある2300mのベンチ(やっとこ平?)で抜かれた日帰りの方に再度追いつきます。将棊頭山までこの方と抜きつ抜かれつで時折話しをしながら登りました。

津島神社で二回目のおにぎりタイムをとり、ついでに自生していヒカリゴケを見ます……少なっ。
ここを過ぎてもう一踏ん張りで胸突の頭。胸突の頭付近で森林限界を超えて一気に展望が開けます。
ここから将棊頭山に直登するか、一旦西駒山荘に出て戻る形で将棊頭山に登るか悩みますが、漢(おとこ)は黙って稜線歩きだろ…ってことで直登します…が、普通に考えて西駒山荘に出て登り直したほうが遥かに楽です。
結構きついのですが、偽ピークに騙されつつ、将棊頭山山頂に到着します。なかなかの景色で雲さえなければ相当なものと思われます…残念ながら行者岩茶臼山方面と駒ヶ岳山頂方面以外の展望はあまりよくなく…。それでも夏山の青空を満喫できました。

将棊頭山を堪能した後、駒ヶ岳山頂方面に向かいますが、途中でザックをデポして西駒山荘に水を汲みに向かいます。営業していなくても水だけはなんとか手に入れたい……。
以前きたときはポリバケツのようなものにためてあった記憶があるのですが、行ってみたら普通にパイプから流れてるだけで、探すのに少し苦労しましたがなんとか手に入れました。この水が美味しいのです。

水を手に入れて、抜きつ抜かれつの日帰りの方とは別れ、駒ヶ岳方面に向かいます…が、途中で地図を無くしてしまいます。これはかなり痛い…。GPSロガーと化したiPhoneに地形図を入れているのであとどれくらいかは分かるのですが、おおよその時間が分からないのは辛かった。

遭難記念碑で赤羽校長先生以下遭難された皆様に黙祷を捧げ、一歩ずつ、目の前に連なる稜線を前に進みます。天気もよく、あちこちに咲く高山植物に目を奪われながら、楽しい稜線散歩が続きます。

濃が池の分岐で再度ザックをデポして濃が池往復します。この池は土砂で埋まりかけていて、そのうち消えてなくなる運命にあるようです。池に向かって伸びる雪渓が池面に映し出されます。確かに紅葉すればこの辺はかなり美しいことでしょう。

濃が池の分岐に戻り、本日最大の難所の頂上までの登りにかかります。
二カ所ほど一気に登る場所があり、その手前でちょっと休憩をとりつつも、着実に登っていきます。
途中、頂上から下ってきた三人の若い方が濃が池を経由して宝剣山荘のほうに出たいと相談されます。彼らは元気そうなので、時間的には多分大丈夫だけど、雪渓のトラバースと雨にだけは気をつけてね、って言っておきます。下調べもしてないし、地図も持ってないのかよ!(俺もか)なんて言えない小心者を発揮しながらも、頂上に到着………人だらけ…。
三角点にタッチして数枚写真をとり、すぐにテント場に下ります。こんな人いっぱいなの厭だ。

テントを張ってビール飲んでとりあえずお昼寝します。16:00頃起きてしばし散策。もうだいぶ真っ白になっていましたので下を向いてお花を見てると…固有種のコマウスユキソウを見つけました。場所は…頂上向いて左側の木曽小屋へのトラバース路付近で見つけたような?
その後は雨が降ったりやんだりでしたが、一瞬の晴れ間で夕焼けも見れました。

翌日。朝3:30に起きます…が真っ白。4:00、4:30…と見ますが白い…。本日の山頂は取りやめ。さっさと朝ご飯を食べてテントを畳み、6:00頃出発します。
Facebookで宝剣には登らず下りますって宣言したのですが、中岳から宝剣を見たら登りたくなっちゃいましたので宝剣直行。宝剣山荘裏をちょっと登った辺りにザックをデポしてカメラだけもって山頂に向かいます。鎖場もありますが、登りでは鎖は不要で空いていることもあってあっという間に山頂です。
意外と簡単だった…。しかし、本当の山頂の岩の上になかなか登れません。皆様登るので手がかり足がかりが滑ります。一旦気持ちを整えてなんとか登ります。
…で立とうとして下みちゃってふらぁ〜ってなりました………。コエエ。

宝剣山荘に降りてくると何か事故があったようでやや騒然としていましたが、居ても仕方ないので下りにかかります…の前にもう一登り、伊那前岳に向かって登ります。
ここが本当に気持ちよくて、千畳敷から宝剣檜尾空木までの稜線が綺麗に見え、逆を見れば昨日歩いてきたルートが一望、周りには人なんて見えず、幸せな時間を過ごします。宝剣山荘からここまでたいして時間かからないから皆もこっちにも登ってくるといいよ!

ルートも特に変なところもなく、かなり歩きやすい静かな山道を楽しみます。
小屋場でしばし休憩。パンをかじりながら空を眺めます。来て良かった。

そんな静かな下山を一丁が池付近までしていました。が、何やらにぎやかな声が聞こえてきます。中学校の集団登山と当たってしまいました。最初のグループは60人くらいで難なくいけましたが五合目付近で出会った次の学校。
先生「こんにちは、ちょっと大勢通ります、すいません」
私「いえいえ、休憩して待ちますよ、どれくらいですか?」
先生「200人かな。2グループに分かれていますが」
私「はーい……えっ?」
絶句。まあ、ちょうど良かったので休憩しながら待てばいいんですが、みんな「こんにちは〜」って声かけて行くんですよね……ごめんなさい。正直言って飽きますから……更にガイドさんと間違える子多数……。
元気な子供達にたいしてもう既に死にそうな顔の先生もちらほら。つい「おつかれさまです」って声をかけてしまいました。準備とか大変だろうし引率の重責もありますから、本当おつかれさまです。
そんなイベント?をこなしつつ、蛇腹沢まで降りてきました。ここからの林道歩きが…2.5kmって書いてあるので、普段の通勤と変わらないな〜なんて思いましたが…甘かった。これ結構キツイ。帰りでは一番きつかったかも…。
そして、バス停まであと100mくらい、ってところでバスが行ってしまいました……。

運良く臨時バスが15分ほどできて事無きを得ましたが。

なかなか距離もあり、最後の登りは辛かったですが、花もたくさん、天気もまあまあ、怪我もなく、最高の山歩きが出来ました。下ってきた日はもうしばらく登山いいなって思いましたが、これを書いている今は次はどこ行こうなんて思ってます。

ロープウェイがあって、観光気分でさくっといけるのは楽でいいですけど、せっかく素晴らしい登山道あるんだから、是非歩いてみてください。北御所から登るルートはかなり良ルートだと思いました。

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