白峰三山縦走 広河原から北岳・間ノ岳・農鳥岳を経て奈良田まで



- GPS
- 27:58
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 2,390m
- 下り
- 3,102m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:56
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 8:37
天候 | 3日通じて午前は晴れ、午後から曇り後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
5:30の広河原行きシャトルバスは3台あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
コロナ禍で外出もままなりません。こんな時こそ街を出て山に行こう。
そう思い立ったのですが、コロナ禍により三密を避けることが至上命題となり、山小屋やテント場も多くが予約制となり行き先探しに難渋します。登山も例にもれずコロナ禍の影響を受けていたのでした。
スマホをポチポチし各地の山小屋のHPを訪れてようやく見つけたのは、北岳肩の小屋です。テント泊なら予約不要とあります。
そんな訳で南アルプスは白峰三山へ向かうことにしました。
とはいえテント場には限りがあろうとドキドキしながら夜道を走ります。夜な夜な車を走らせ、明朝に奈良田の駐車場に到着です。
●1日目:広河原〜北岳肩の小屋
バスに揺られて広河原に着いたのは午前7時。ここから登山開始です。はじめは樹林が日を遮り心地よい山歩きです。
白根御池小屋で一服し、草すべりコースに入ると徐々に急斜面となりますが、高山植物たちに励まされつつ進みます。バッドレスを登るクライマーを見ながら、小太郎尾根分岐で稜線に立つと、向かいの山の稜線にちょこんと主張するものが見えます。鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクです。広河原ははるが下方にあり、よくこの谷を登ってきたなとため息をつきます。休憩していると雲が湧いてきたため先を急ぎます。
14時過ぎに北岳肩ノ小屋に着きました。案の定多くの登山者が集まっています。テント場をさまよいますが平坦地は見つからず、通常ならあり得ない傾斜の草地にもテントが張られています。もはや平地はなく、少でもマシな斜面を必死に探します。
何とか許容できそうな程の斜面にテントを張り一安心…とはいきませんでした。
3000m近い稜線では湯が沸騰温度が低くなるのか、いくら茹でようともパスタに芯が残ります。渋々固茹でパスタを奥歯ですり潰し横になります。今日はよく頑張ったとシュラフに潜り込み体を横たえ眠りにつきました。
しかし何度も目が覚めます。傾斜地に入り口が上となるようテントを張ったため、いつの間にやら体が滑ってしまうのです。体が落ち着かず、おちおち寝返りも打てず眠りにつけません。失ってはじめて気づくもの、それは水平。シュラフの中で体をもぞさせ、ようやくおしりが窪地にはまり落ち着きました。
●2日目:北岳〜間ノ岳〜農鳥小屋
浅い眠りから目覚めると晴。5時40分に出発。疲れも忘れ日本2位の頂、北岳に立ちます。富士山や北アルプスが一望でき爽快です。ごつごつした岩場にも関わらず、足元には紫色の可憐な花が揺れています。
ここから間ノ岳まで3000mを超える稜線歩きです。間ノ岳や農鳥岳、南アルプスを眺めながら広々とした高山の尾根を歩くのは至福です。下界では今やマスクが欠かせませんが、ここでは青空の下、友人も僕も他の登山者もにこにこ顔です。
間ノ岳からは、塩見岳に続く長い稜線が伸びています。昼を過ぎ、雲行きが怪しくなってきたので先を急ぎますが、農鳥小屋の手前でぽつりと雫を受け止めると瞬く間に土砂降りとなりました。這う這うの体で14時過ぎに農鳥小屋に到着です。
トタン屋根の下で雨宿りをして、友人と顔を見合わせます。意を決して小屋番さんに素泊まりを頼みます。意を決してというのは、こちらの小屋番のおじいさんは一癖あると評判だったからです。しかし返ってきたのは「泊ってき。昼からはいつもこう。崩れるよ。分かってるならもっと早く着かなきゃ」と至極全うな注意のみでした。
晴れればおそらく絶景かつ野趣あふれるトイレで用を足し、少しでも山小屋の維持管理の足しになればと手拭いを購入。トタンを打つ雨音を聞きながら、雑魚寝とはいえ水平のありがたみを感じ眠りにつきました。
●3日目:農鳥岳〜大門沢〜奈良田
昨夜とは打って変わり晴天です。目の前に黒くそびえる農鳥岳に向い進みます。朝日に照らされ山肌が輝きを増していきます。足元の草花の雫一粒一粒にも太陽が閉じ込められています。
山頂手前のキレット状の場所は、強い風にガスが巻き上げられて一気に視界が失われます。
先ほどまで見えていた山頂に私たちが着いた頃には、雲に覆われ展望は得られませんでした。どうにか景色は見えないかと行動色を食べながら粘りますが、一瞬富士山がちらりと見えたのみでした。
8時頃、大門沢下降点から下山を開始し、嫌という程の下り坂を経て正午前に大門沢小屋に着きました。沢の水でジュースが冷えています。
発電所のトイレを借り、奈良田に16時過ぎに戻りました。
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