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Yamareco

記録ID: 343774
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

美濃戸口から赤岳・中岳・阿弥陀岳周回

2013年09月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:45
距離
17.5km
登り
1,684m
下り
1,671m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

美濃戸口      7:49
美濃戸(赤岳山荘) 8:24(〜8:27)
行者小屋      10:01(〜10:08)
地蔵ノ頭      10:49
赤岳        11:19(〜12:09) 
中岳        12:43(〜12:48)
中岳コル      12:55
阿弥陀岳      13:14(〜13:35)
行者小屋      14:22(〜14:24)
美濃戸(赤岳山荘) 15:55
美濃戸口      16:28

(計7時間11分 +休憩ほか1時間28分)
天候 曇り→晴れ→曇り
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口の駐車場を利用、1日500円
8時の時点で美濃戸の駐車場は満車(のはずが美濃戸へ歩いていると何台かに抜かれました??)
コース状況/
危険箇所等
今回もちゃんとログをとりました。

美濃戸口〜美濃戸〜行者小屋(南沢)
八ヶ岳山荘左手から標識に従ってダート(一部舗装された所も)の道を進みます。緩く下って登り返すと平らになりやまのこ村、赤岳山荘の建つ美濃戸に到着。ここまでの路面は6月に通った時より凸凹が減り、よくなっていました。
赤岳山荘から沢沿いに少し進むと美濃戸山荘で、看板に従い南沢は右へ。ロープや黄テープを目印に登って行きます。始めは沢沿いと言うより山腹の道になっていて、何度か沢をわたって河原を歩き、林内から再び赤岳、横岳を見上げる河原を進むと行者小屋に着きます。

行者小屋〜地蔵ノ頭(地蔵尾根)
小屋から僅かに北へ進んだ所から登り始めます。最初は樹林帯でいきなりの急登、石段が作られている所もありました。しばらく登ると開けて岩っぽくなり、クサリが出てきますが足元はしっかりしているのでさほど心配ありません。右手に赤岳天望荘が間近に見えるとひょっこり地蔵ノ頭へとび出します。
始めから終わりまで急登が続くかわり、あっという間に高度が稼げて気持ちいい道です。

地蔵ノ頭〜赤岳
地蔵ノ頭から快適な主稜線を進んで赤岳天望荘、ここから赤岳北峰までは滑りやすい岩場が続きます。クサリと手を使い結構な急登を終えると頂上山荘が建つ赤岳北峰。赤岳本峰(南峰)は細い尾根の向こう、目と鼻の先です。お昼時は狭い山頂周辺が混雑するので、昼食をとるときは広い北峰の方がいいかと思います。

赤岳〜中岳〜阿弥陀岳
山頂からいったん権現岳方面に向かいまずはハシゴを下りますが、次から次に人が登ってくるのでなかなか進めませんでした。ハシゴを過ぎたらペンキ印に従い右に折れて下り、岩の隙間に指導標のある所から右へ。急な岩の斜面を下りクサリ場を通過します。
歩きやすくなると文三郎尾根分岐で、中岳へはジグザグ石が転がる斜面を下ります。ちょっと登り返して石碑が立つ中岳を越え、ハイマツのかぶる道を下って着く鞍部が中岳コル。
阿弥陀岳へはハシゴを上がって急な岩場を登ります。この辺はまだ点々とお花が咲いていましたが山頂までクサリはついておらず、浮石も多いので落石等注意です。
前が開けると山頂にポンととび出します。

阿弥陀岳〜行者小屋(中岳道)
中岳道は文三郎尾根、地蔵尾根と大きく(?)違ってクサリやハシゴはありません。道も全体的に樹林帯の中を進み、他より緩やかでした。
コルから始めは水平に進み、あとはジグザグに下って文三郎尾根からの道を会わせると行者小屋に出ます。
今ひとつの空のもと、美濃戸口からスタート
今日は美濃戸の駐車場が満車、美濃戸口もほぼ満車の人気ぶりです。
今ひとつの空のもと、美濃戸口からスタート
今日は美濃戸の駐車場が満車、美濃戸口もほぼ満車の人気ぶりです。
しばらくは林道歩き
道の途中にも割と車がとまってました(ずるい!)
この看板見ると矛盾してるような、何となく駐車を許してる感じもするような、、、
しばらくは林道歩き
道の途中にも割と車がとまってました(ずるい!)
この看板見ると矛盾してるような、何となく駐車を許してる感じもするような、、、
美濃戸
ここからいよいよ登山道。
美濃戸
ここからいよいよ登山道。
南沢コースは専ら樹林の中
の緩い登り。めざす赤岳に期待が膨らみます(o^_^o)
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南沢コースは専ら樹林の中
の緩い登り。めざす赤岳に期待が膨らみます(o^_^o)
白河原(しらっかわら)に
出ると、、、
横岳!しかも晴れてる!!
大同心が立派だなあ
白河原(しらっかわら)に
出ると、、、
横岳!しかも晴れてる!!
大同心が立派だなあ
行者小屋に到着〜
赤岳も見えてて天気は大丈夫そうかな(^_^)
にしても人が多いです。
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行者小屋に到着〜
赤岳も見えてて天気は大丈夫そうかな(^_^)
にしても人が多いです。
小屋の裏から地蔵尾根を登ります。始めはこんな道。
樹林帯だけどまあまあ傾斜がありました。
小屋の裏から地蔵尾根を登ります。始めはこんな道。
樹林帯だけどまあまあ傾斜がありました。
そのあとこんな感じに
急な代わりに一気に高度が上がって楽しい(^_^)
そのあとこんな感じに
急な代わりに一気に高度が上がって楽しい(^_^)
地面は赤く、「赤岳」の名前を実感する道を登っていきます。
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地面は赤く、「赤岳」の名前を実感する道を登っていきます。
地蔵ノ頭到着
向こうは横岳のひとつ日ノ岳。あっちも行きたくなっちゃうけど今日は我慢!
地蔵ノ頭到着
向こうは横岳のひとつ日ノ岳。あっちも行きたくなっちゃうけど今日は我慢!
山頂へはクサリもある結構な急登です。。
山頂へはクサリもある結構な急登です。。
赤岳北峰に到着〜
っておいおい、いきなりガスっちゃったよ(・▽・)
赤岳北峰に到着〜
っておいおい、いきなりガスっちゃったよ(・▽・)
赤岳、着きました!!
時々ガスが切れて陽が差すものの、私が撮ろうとするとなぜかまた日が陰る。
狭い赤岳山頂は人でごった返してました。
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赤岳、着きました!!
時々ガスが切れて陽が差すものの、私が撮ろうとするとなぜかまた日が陰る。
狭い赤岳山頂は人でごった返してました。
数字も漢字も、この山名標識は本当にカッコいいです。
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数字も漢字も、この山名標識は本当にカッコいいです。
山頂を後にします。
下りはじめにミネウスユキソウが咲いていました。
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山頂を後にします。
下りはじめにミネウスユキソウが咲いていました。
文三郎尾根分岐への下りは急な岩場でクサリが連続。岩ばっかり無彩色の眺めもまたよし。
文三郎尾根分岐への下りは急な岩場でクサリが連続。岩ばっかり無彩色の眺めもまたよし。
文三郎尾根分岐
ガスが、、、
文三郎尾根分岐
ガスが、、、
晴れてきた〜!
中岳登場、いい感じだね!
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晴れてきた〜!
中岳登場、いい感じだね!
中岳山頂到着
青空ものぞいてきたぞ、、、
山名標は粗末な板切れだけ。じつにシンプルな山頂で好きになりました(^^)
中岳山頂到着
青空ものぞいてきたぞ、、、
山名標は粗末な板切れだけ。じつにシンプルな山頂で好きになりました(^^)
そして目指す先、ガスの切れ間に現れたのは、、、
ああ、僕はこれを見るために登ってきたんだな、そう思えました。どっしり構えた阿弥陀岳。
腕のせいで写真では伝わるかどうか。
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そして目指す先、ガスの切れ間に現れたのは、、、
ああ、僕はこれを見るために登ってきたんだな、そう思えました。どっしり構えた阿弥陀岳。
腕のせいで写真では伝わるかどうか。
興奮気味で中岳コルに到着
背後には赤岳も姿を現し始めました。
興奮気味で中岳コルに到着
背後には赤岳も姿を現し始めました。
厳しい岩場には点々とウメバチソウが。
久しぶりに見るな〜。彩りが少ない中で輝いてます。
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厳しい岩場には点々とウメバチソウが。
久しぶりに見るな〜。彩りが少ない中で輝いてます。
阿弥陀岳山頂
きれいに晴れあがりました、やった!!
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阿弥陀岳山頂
きれいに晴れあがりました、やった!!
おおお、富士山も見える!
今日はさすがに無理だろうと諦めていたもんだから、頭だけでも見えると嬉しい
(o´ω`o)
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おおお、富士山も見える!
今日はさすがに無理だろうと諦めていたもんだから、頭だけでも見えると嬉しい
(o´ω`o)
阿弥陀岳から見る赤岳はまた一段と立派。さっきまでガスってたくせに(´へ`)
まあここから眺められたから良し、だな。
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阿弥陀岳から見る赤岳はまた一段と立派。さっきまでガスってたくせに(´へ`)
まあここから眺められたから良し、だな。
西岳と富士見町方面
どこか秋の空。
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西岳と富士見町方面
どこか秋の空。
中岳コルからは中岳道を下りました。傾斜が緩めで歩きやすかったです。
中岳コルからは中岳道を下りました。傾斜が緩めで歩きやすかったです。
行者小屋に戻ってきました
行者小屋に戻ってきました
帰りは再び南沢、きれいなコケを楽しみながらのんびりと。
帰りは再び南沢、きれいなコケを楽しみながらのんびりと。
ゴゼンタチバナの実
小さくても赤いのでよく目立ちます。
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ゴゼンタチバナの実
小さくても赤いのでよく目立ちます。
美濃戸山荘に到着
お水をいただきました。クセが無くておいしいです。
美濃戸山荘に到着
お水をいただきました。クセが無くておいしいです。
美濃戸口まであとは林道歩くだけ
木漏れ日差して気持ちいいな〜
美濃戸口まであとは林道歩くだけ
木漏れ日差して気持ちいいな〜
美濃戸口に到着
贅沢な山行でした。
美濃戸口に到着
贅沢な山行でした。

感想

前回赤岳〜硫黄岳を周回したとき、文三郎尾根から見た阿弥陀岳がカッコ良く登ってみたくなったのもあり、また八ヶ岳へ行ってきました(^_^;)

どんよりあまり良くない天気のなか美濃戸口に着くと、時間が遅めのせいもあってか駐車場はすでにほぼ満車。先週先々週と天気がいまいちだったためこんなに混むのは久しぶりとのことです。
美濃戸へは駐車場が満車のため入り口にゲートが出来ており、今日はここからスタートしました。

美濃戸への未舗装路は車の底が摺る路面ガタガタの道ですが、新たに砂利が敷いてあったり前回よりは道が良くなっているように思いました(ただ単に歩いてるだけだからかもしれませんが)。
美濃戸でトイレを済ませいざ出発です。

南沢は緩い登りが続き、多くの人が歩いています。行者小屋に着くとこちらにもたくさんのハイカー、ベンチはすべて埋まり賑やかでした。
地蔵尾根に取り付くと始めからやや急な登り、あっという間に森林限界を越えて主稜線上の地蔵ノ頭に到着。赤岳天望荘からは山頂へ一気に突き上げる登りで、おじさんが山ガールに登り方をレクチャーしていました。
阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳とぐるり周りを見晴らし、暈を見つけたりしながら青空のもと登って行くと北峰直下で何といきなりのガス。やられた〜。
時々晴れ間の差す山頂でおにぎりの昼食にしました。

記念撮影の順番待ちでなかなか空かない山名標識を撮り、シャッター押すのを頼まれてついでに撮ってもらい山頂を後にします。どんどん登って来るハイカーを待ちながら文三郎尾根分岐を過ぎ、人が少なくなった尾根を下って行くとガスが晴れてきました。間もなく三角形が可愛い中岳が現れ、その山頂に着くと頭上に青空がのぞき始めます。
そして中岳から下ろうとしたそのとき、眼前のガスの切れ間に黒々とした山体が姿を現しました。
阿弥陀岳、、、何てかっこいいんだろう。何としても登りたくなり、小走りで中岳コルに降り立ちます。

その阿弥陀岳への登りは急でした。落石を起こさぬよう登り、振り返った向こうには先程立った赤岳がの迫力ある姿。登りきると、どこか信仰の山の雰囲気を残す阿弥陀岳山頂に到着です。
なだらか硫黄岳、ギザギザ横岳、他を圧倒する迫力の赤岳、そして雲の上には諦めていた富士山の頭も見つけ、大満足の眺めが広がっていました。来てよかった、そう思う瞬間です。

中岳道は涼しくて気持ちのいい秋の風が吹いていました。同じルートのため朝から何度か見かけていた方とちょっとお話をし、のんびり南沢を下ります。美濃戸口までの単調な緩い下りを歩いていると眠くなってきました。

美濃戸口へ着き、綾鷹で喉を潤して今日の山行も無事終了。30分後に同行者が下山し、小淵沢で温泉に浸かって帰宅しました。
ああ、今回もいい山だったなあ。


<今日踏んだ主なピーク>
赤岳  (2)
阿弥陀岳(初)


↓6月、ツクモグサの頃の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-311337.html

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権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
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