贅沢なお散歩〜扇沢から鹿島槍ヶ岳ピストン
- GPS
- 27:40
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 2,827m
- 下り
- 2,834m
コースタイム
扇沢駅06:11−柏原新道登山口06:23/06:40−八ツ見ベンチ07:20−ケルン07:53−駅見岬08:13−一枚岩08:34−石畳08:55−水平岬09:12−包優岬09:16−石ベンチ09:34−アザミ沢09:41−ガラ場09:52−種池山荘10:34/11:08−爺ヶ岳南峰12:08/13:28−爺ヶ岳中央峰14:04/14:35−赤岩尾根分岐15:24−冷池山荘15:37
9月28日
冷池山荘06:33−布引岳07:33/07:52−鹿島槍ヶ岳南峰08:36/10:16−吊尾根10:58−北峰11:04/11:34−吊尾根11:42−南峰12:23/13:33−布引岳14:12/14:56−冷池山荘15:40
9月29日
冷池山荘04:15−布引岳05:15/06:33−冷池山荘07:18/07:39−赤岩尾根分岐07:51−爺ヶ岳中央峰08:38/09:15−爺ヶ岳南峰09:31/09:36−種池山荘10:13/10:25−石ベンチ11:01−柏原新道登山口12:56−扇沢駅13:19
天候 | 27日:ぴーかん→午後から少しガス 28日:晴れ 29日:ぴーかん |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
アルピコ交通・京王バス 高速バス白馬・安曇野−新宿線 片道4700円、往復割8500円 私は中央道日野より乗車、片道4200円、往復割7600円 新宿→扇沢の夜行便は10月から金土・祝前日のみ、11月3日まで。運賃割増1300円 https://www.highwaybus.com/rs-web01-prd-rel/gp/info/lineDetail?lineGroupNo=1&lineId=550 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 柏原新道登山口にあり。用紙、筆記用具もあり。 <道の状況> 柏原新道(登山口〜種池山荘): よく整備された登山道で、数分〜30分ごとくらいにいろいろな名前の付いた場所があり看板があるので、歩く目安にしやすいです。 雨の日は石が滑りやすいかも。 冷池山荘・種池山荘のHPに写真入り詳細ルート案内あり↓ http://www.kasimayari.jp/sinndou.htm 種池山荘〜鹿島槍南峰: 快適は稜線歩きルート。足元注意なヤセ尾根も若干ありますが、危険なところはほぼありません。 鹿島槍南峰〜北峰: 特に南峰〜コル間が急な岩場。一部マーキングが見づらいところあり。 ストックはない方がいいです。 コースタイムの片道25分はかなり厳しいかと。(私は片道50分かかりました;) <小屋> 冷池小屋 素泊まり6000円、2泊目連泊割400円引き。1泊2食9000円、2泊目連泊割600円引き。 飲料水は汲み上げ、宿泊者1リットル無料(券あり。500mlずつ分割可、種池小屋と共有)4時〜19時のみ受付。 ※今の時期冷え込みがきつい日は、凍結防止のため夜間〜早朝に洗面所の水(飲用不可)が止まります。19時くらいまでに手洗い用、洗顔用に汲んでおいたほうがいいです。 自炊室は室内にあり、8人掛けベンチテーブルが2台。ストーブもつけてもらえます。 朝、鹿島槍までピストンする場合は、荷物は自炊室か乾燥室にデポしておけます。 日の出&鹿島槍は小屋の前の展望台から見られますが、日の入り&立山劔岳は2階の室内テラスからでないと見られません。 ご来光とモルゲンロート劔を同時に見たい場合は、テント場(徒歩7分)か、布引岳・爺ヶ岳まで行く必要があります。 <温泉> 今回は入りませんでしたが、冷池小屋で大町温泉の薬師の湯の割引券がもらえます。(600円→500円) |
写真
感想
ずっと「初めては秋に行きたい」と思っていた鹿島槍ヶ岳。
そろそろかな〜と思って天気をチェックしていたら、どうも好天は週末に来るらしい。
曜日の融通が利くので、普段は混みあう週末をなるべく避けているのですが、ここはやはり天気優先でしょ。
ラッキーなことに、木曜日の夜の夜行バス、最後の1席をゲット。
金曜日は曇りになるかもだったけど、山の天気は前倒ししやすいし、混みあう前に稜線に上がっておけるのはアドバンテージ高いもんね。
1泊にするか、2泊にするか。
帰りを大町経由のバスにすれば、1泊でも行けそうだと思ったけど、ここ最近(私にしては)時間に追われた山登りが続いたので、まったり稜線を満喫しようと贅沢に2泊。
これが本当に正解でした。
快晴の中、時間を気にしないで稜線を歩けるって、なんて幸せなんだろう。
前日に冷池小屋に予約電話を入れると、「前日雪が降って、登山道も岩が凍っていますが大丈夫ですか?」という。
ちょっとひるんだものの、凍っている範囲を聞くと山頂付近100mくらいだとのこと。
天気予報によると週末からは気温が上がるそうだから大丈夫でしょ、だめなら行けるとこまで行こう、と予約をお願いしました。
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金曜日早朝、扇沢でバスを降りると、晴れてる!
今日は曇りを覚悟していたから、これはうれしい。
見上げる木々と青空のコントラストがうれしくてうれしくて、柏原新道をまったり堪能しすぎ。
ここ、整備が良くて歩きやすい上に、ガイド本で読んでいたよりもずっと展望がいいので、道中も楽しいのです。
これから登る種池山荘のかわいい屋根が尾根のふちにちょんと見えたり、針ノ木や蓮華が見えたり。道も変化に富んでいて、飽きることがありません。
前夜の冷え込みで、日陰の様々な植物に薄っすら霜が張り付き、それがいちいちかわいいので写真撮りまくり。
そんな訳で稜線に上がったときには少ーしガスが出てきてしまったけど、何せ今回の私には3日もあるのです。
ピストンだからまた同じ道を帰ってくるし、これから天気はもっとよくなるはず。
そんな風に気持ちに余裕があるので、ちっとも残念じゃない。
爺ヶ岳への途中で雷鳥のことを考えていたら、目の前に親子で出現。
しかも、こっちに向かって真っ直ぐ歩いてくる!
このまま私の腕の中に飛び込んでくるんじゃ?と思ったところで方向転換されましたが、それでも手を伸ばせば捕まえられそうな距離でじっとポーズを取ってくれるサービス精神旺盛なライチョウ(母)。
お、いいねいいね〜じゃあ今度はちょっと小首をかしげてみようか?なんて、気が付いたら60枚近くも熱写していました(笑)。
爺ヶ岳は南峰も中央峰も、心ゆくまでのんびり。
家に帰って写真で時間チェックしたとき、1時間半近くも南峰にいたことに気が付いて我ながらびっくりしました。この日そんなに長居していたとは思わなかった。
冷池山荘は、木曜夜ということで比較的ゆったり。6人部屋に3人でした。
室内に自炊室もありますが、無風で暖かかったので、小屋前でのんびりご飯を作りました。
翌朝も無風快晴。
冷え込みなんてどこ?というくらいの暖かさで、やっぱり外で朝ごはんです。
前夜どこでご来光を見ようかといろいろ考えて小屋の人に聞いてみたりもしたのですが、出遅れて、結局小屋前の展望台からにしてしまいました^^;
この日はほぼラストに小屋出発、まったりと山頂に向かいます。
そのおかげで山頂混雑のピークタイムを外すことが出来て、南・北峰ともちょっとだけ独り占め。5分くらいだけど(笑)
結局この日は布引岳も含めて各山頂に合計4時間半もいました。
それでもなかなか下り難かったくらい、本当にすばらしい眺め。
朝のくっきりした光から午後の霞がかった陽射しまで、時間による光の変化や山の色の変化が楽しくて、同じ風景のはずなのに、ちっとも飽きない。
あれだけいたのにまだまだ居足らなかった。あと1時間は余裕で居れたね。
下山もまた最高です。目の前に開けた広大な風景を見渡しながらなんだもん。
今日下から登って来た人たちなのか、14時過ぎになっても鹿島槍に向かって来る人とたくさんすれ違います。
もう幸せのあまり顔に笑いが貼りついてしまい、挨拶も必要以上に元気な声に。
ちょっと恥ずかしい人だったかも(笑)。
最初は2泊目を種池山荘にしようかとも思っていたのですが、そうすると3日目は下山するだけになってしまうので、冷池で2泊することに。
冷池、土曜日は布団1人1枚あげられないかも、どっちにするか明日その時に決めて…と言われていたのでドキドキしながらチェックインすると、何とか布団は1枚確保できるようでホッ。
ここ、種池と冷池両山荘間で予約の融通が利くので、当日ぎりぎりまで人数の変動が大きいみたいです。基本的に金曜日は種池が、土曜日は冷池が混みやすく、天気がいいと金曜も冷池が混むらしいです。
それにしても同じ小屋に2泊すると連泊割引があるとは知りませんでした。
昨日から連泊の打診をしていたのだから、その案内があってもよかったな〜と思ったのですが、ひょっとしたら混みそうな日はあんまり連泊して欲しくなかったのかもしれません。
ちなみに1泊目を種池でしてきたという同室の方によると、冷池小屋の方が新しくてトイレもきれいだそうです。良かった〜。
3日目の朝。
昨日の教訓を生かし、ご来光を布引岳で迎えるべく同室の女性と一緒に4時過ぎに出発です。
前日歩いている道、注意箇所もチェック済みなので、ナイトハイクも全く不安なし。
ハーフムーンと言えど月明かりはやはり頼もしく、昨日と同じタイムで布引岳に到着しました。
やはり少しでも鹿島槍に近づきたい人が多いのか、あんなに大勢の人が登っていたのに、布引岳で日の出を迎えたのは3人だけ。
朝ごはんの支度をしながらその時を待ちました。
日の出ショーが始まると、あっちもこっちも、わずかな時間で変化してしまう一瞬を捉えたくて大忙し。まあ、つまりは貧乏性なのです。
もう少しゆったり構えて日の出を堪能できる日は、私に来るのでしょうか(笑)。
予定よりやっぱり遅れて冷池に戻り、デポした荷物をパッキングして、下山開始。
1日目、ガスで見えなかったところも、今日はくっきり。
今度は爺ヶ岳で日の出鑑賞もいいなあ。どっちの小屋に泊まっても同じくらいの距離だしね。
種池山荘では水補給とトイレだけ・・・と思っていたら、「ピザ」の看板を発見。
去年からHPで見て気になっていたものの、この時期は提供期間になっていなかったはずなので予想外のことに動揺します。
慌てて何分くらいで焼きあがるか聞いてみると、15分くらいとのこと。
うー。
焼き上がりに15分、その間にトイレとか済ませるとして、食べるのに15分。
どうしよう、バスには間に合うとは思うけど…。
時間的にはお昼にしてもいい頃なので、かなり葛藤します。
悩んだ挙句、小屋の方に「扇沢から14時半のバスなんですけど、どうでしょうか?」なんて聞かれても困るような質問を丸投げしてしまったところ、やっぱりちょっと余裕ないかも、とのことで泣く泣くあきらめました。
結局その後の下山も順調で扇沢で1時間待ちになったので、やっぱりピザ食べられたな〜もったいないことしたな〜と思ったりもしたのですが、まあ、何事もぎりぎりはよくないよね、と自分を慰めています。
最後に、3日目ナイトハイクから扇沢まで一緒に歩いたFさんへ。
扇沢でのランチまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
1日、とても楽しかったです。またどこかでお会いしましょう!^▽^/
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ヤマレコでは日帰りされる方も多い鹿島槍ピストン。
それを2泊3日とぜーたくに時間をかけて、これ以上ないくらい堪能してきました。
天気、展望、稜線を歩ける時間と距離、言うことがありません。
おかげで稜線歩きに対する今年の私の欲求不満もかなり解消(笑)。
紅葉は期待していたほどでなかったのが残念だけど、それを補って余りあるほどの最高に充実した稜線漫遊となりました。
今度は花の時期に、針ノ木から新越周りで縦走したいと思います!!
こんにちは〜
最終日にご一緒させていただいたFです。
なんだか初めて会ったとは思えないponiさんと
思いがけず長い時間を一緒に過ごせて
凄く楽しかったです。
ありがとうございました。
先週は、
アドバイスをいただいたとおり
中房温泉から表銀座を通って槍ヶ岳へ
新穂高まで1泊2日で歩いてきました。
天気もよく、紅葉も見ごろで素晴らしかったです。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしてます!!!
わー、ご訪問ありがとうございます!
私もすっかりくつろいでしまって
本当にとても楽しかったです。
表銀座から新穂高で槍1泊2日、実行されたんですね
やっぱり健脚ですね〜。さすがです
表銀座は天気がいいと最高のコースですよね。
私は今週初めにふらふらと涸沢&奥穂に行ってきました。
私が1泊2日で出来るのはこれが限界です(笑)。
また山でバッタリしたら、どうぞよろしくお願いします
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