剱岳(じじいのゆとり登山)


- GPS
- 27:24
- 距離
- 34.7km
- 登り
- 5,201m
- 下り
- 5,320m
コースタイム
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 3:48
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 8:51
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 4:20
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:57
天候 | ☀☂☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
早月尾根、池之平山、水平歩道は一般登山道。北方稜線はバリエーションルート |
予約できる山小屋 |
仙人池ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ダブルストック
ピッケル
軽アイゼン
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
シェラフ
|
---|---|
備考 | ヘルメット |
感想
悪天のため1週間延ばした8年ぶりの剱、北方稜線。
23日
新神戸駅に車を停めて京都まで新幹線、京都から金沢までサンダーバード、金沢から富山まで北陸新幹線、富山から富山鉄道で上市まで移動。上市駅から馬場島までの交通手段はタクシーのみ。一人で¥9100。池之平山荘が24日満室だということなので、23日は馬場島荘宿泊。馬場島に来るのも早月尾根から剱に登るのも初めて。馬場島は思ったよりも何にもないところ。大きな駐車場と広いテントエリア。
「試練と憧れ」言葉はいらない。馬場島荘での今夜の宿泊は7名、夕食をとるのは僕ともう一人のみ。食事はまあまあおかずは豊富、おかみさんの手打ちそばが美味。
近くのお医者さんのものだという登山道具・ダウンジャケット。ピッケルが破格の値段で売ってた。荷物になるのでここで買うわけにはいかない。
24日
早月小屋までの行動だからあまり急いで出てもしようがない。朝食は7時にお願いしてた。けど昨夜から山荘が停電で朝から水も出ないわ、トイレも外のキャンプ場に行かなけりゃならないわで、てんやわんや。食事はプロパンなので問題なくできてた。予定早めて6時半から無理言って食べさせてもらった。朝食は独り。なんか悪い気がして申し訳ない。7時半出発。上りが続く。200mおきにステンレス製のきれいな看板が嬉しいような恨めしいようにある。早月小屋に11時半に到着。荷物入れて外で時間つぶしていたらガスが下りてきた。視界があったり無かったり。5時の夕食までかなりの人が小屋前で時間をつぶしている。小屋は満員テン泊もたくさんいる。岐阜から来てるという年配の二人連れがいい感じで大きな声でその辺の人たち巻き込んで楽しく話している。そのうち1人が酔っ払って小屋前で倒れ込んでしまった。醜態さらすのが俺じゃなくて良かった。小屋は水はすべて有料。もちろん風呂も無し。5時夕食8時消灯、4時点灯5時朝食。
25日
電気が着くと朝食までに出立の用意して朝食を食べてキジ売ってすぐに出発。早月尾根の登りはまだ続く。天気はピーカン。左に北方稜線が見える。切り立った箇所もあり足元要注意。これ落ちたら軽くて重症やなとか考えながら登る。200mおきに看板はまだおいてくれてる。山頂8:30到着。もうすごい人。街中と変わらない。
祠にお参りして写真撮ったら次の目的に向かう。北方稜線最。最初の長次郎のコルで久しぶりに来たものだからどっちに行くか悩んでいて西側に行けそうだなと考えていると後ろから来た若い子が東側に行ったので天邪鬼の私は西へ、ガラガラの斜面登って正面に見える稜線を進む。だけどこれは様子がおかしい。どう見てもこんな断崖絶壁は違うような気がする。地図とGPS確認するとひとつ西の稜線に乗ってる。ひやひやしながら元に戻ってまたコル登り返して正しい稜線へ。ここからは全て東側から巻く。あとは登ったり下ったり。池ノ谷ガリーの上までくる、ここまでで反対方向から来た4人組と3人組に出会う。ガリーの途中で上がってくる1人と2人組。昔にはなかった赤いリボンが所々下がっている。石を落とさないように気を付けるがすべて浮石なのでそうはいかない。なんとか無事にコルまで下りると池ノ谷の左俣からガスが上がってきて一気に周りは何も見えなくなる。左から声が聞こえると八つ峰の上に人影が見える。小窓の王を登ってここからの下りがややこしい。浮石だらけで道はわかりずらい。ル-トに乗ったと思ったらまた外れる。なんとか小窓雪渓に下りる。ここはせっかく持ってきたピッケルと軽アイゼンを活用。でもダブルストックが全然使い勝手がいいので持ち替える。500mくらい下りたところで右に目印の滝が出てきた。左に登山道が見えるのでここで少し行き過ぎてしまい、また昇り返す。なかなかドンピシャにはいつも行かない(8年ぶりやもの)。ここで明日の下見に来たという女性2人男性1人のグループとすれ違う。もう少し行くとなんと登山道の真ん中に大きな人糞がすぐ草むらにティッシュが捨ててある。こんなマナー違反ないよ。ちゃんと除けてあげます。14:30池之平山荘到着。ここは完全マスク着用、手を消毒と書いてある。厳しい。ここの小屋番は若い女性と年輩の男の人の2人に変わっている。。最近ここからの剱が綺麗と有名になり客が多いみたいだ。前は北方稜線に行く人も少なくこの宿も寂しかったけれど最近はバリエーションルートを好む人が増え宿泊客も多いみたいです。本日の宿泊客は5名。ここの名物の五右衛門風呂ではないけれど、1番風呂をよばれる。最高だ。あとは5時の夕食までビールをいただく。途中ですれ違った3人組が戻ってきて話を聞くと西宮山岳会の人たちだという。年も僕とそんなに変わらない。(男性は一回り上)とてもそんなふうには見えないけれど。明日北方稜線に行くかどうか検討しているので明日は悪天候なら絶対にやめた方がいいと進言する。ウィスキーを少し分けてもらい、5時の食事の後は速やかにバタンキュー。
26日
夜近くに雷が落ち大雨で最悪の天気、今日は仙人池ヒュッテに移動して、あとは停滞にしようと考える。が朝になると雨は小降りに。一番行きたかった池の平山に草原を見に行こうと出発。往復2時間くらいと呼んでたけど、3時間かかった。山頂手前で本降りになる。予定では大窓、赤ハゲ往復だったけど気温は5度。新しいゴアの雨具が大活躍だけど、登りで汗だくになっているので低体温症になりそうなくらいに寒い。山頂のお地蔵さんにお参りして記念撮影してすぐに下山。小屋に帰って荷物を詰めなおしてると、真砂沢ヒュッテから上がってきたと言う若い2名組が雨具も着ずに濡れ鼠で震えながら入ってきた。明日は天気がいいので池の平山荘は今日はいっぱいだそうだ。仙人池ヒュッテまでの道でもう3組とすれ違う。小一時間で仙人池ヒュッテまで。10:30到着。ビショビショで体が冷え切っているのでありがたく2日続けて1番風呂をよばれて、することも無し行動食と小屋にお金を落とすためアルコールの消費に励む。今はここの小屋番は前の有名なおばあちゃんのお孫さん夫婦、それと手伝いの若い女の子。この子もかなりの山屋らしい。3人ともとても感じのいい人たちだ。夕食を食べたら俺は6時就寝。点灯の4時まで長かった。
27日
めちゃいい天気。きれいに池の上に逆さ剱が見える。今日はもう帰るだけ。とはいえ長い道程。いつもと同じく5時朝食前に出発の準備を整え、ご飯を食べて出発。仙人温泉小屋までの下りは昨日の雨のせいで石は滑る、泥は滑る、木は滑る。何回転んだか。何度もお世話になった仙人温泉小屋の横を通り危ないと話に登っていた雪渓の渡渉をコワゴワ渡る。リボンも丁寧にしてくれてるし、仙人池ヒュッテの大将が綺麗にしてくれた階段(雨で流れてスプーンカットのスロープになってた)を下りる。小屋覗きを越えて雲切新道から仙人ダムまでの延々の下り。きつい登り返しがあって下ったら阿曽原温泉小屋。ここまで仙人池ヒュッテを出てから5時間。ここから上り下りを重ねてやっと水平歩道に入る。今年はかなり水平歩道に手を加えているようだ。木橋や梯子をは新しく架け替えてくれているし、かなりの場所で針金やロープで手摺りをかけてくれている。だけどこれもまた長い。鬼のようなオリオ谷の入り込み、そしてヘッドランプが必要な志合谷トンネル(この中で思いっきり石に頭をぶつける)を越えて蜆谷を越えて欅平まで。延々10時間の長かった道も終わり。もうすこし下界には帰りたくないという気持ちもまだ少しある。ビール飲んでトロッコ電車に揺られて宇奈月温泉まで。思ったよりも時間がかかったので楽しみにしてた温泉も無し、香しい臭い漂わせながら富山鉄道で新黒部そこで北陸新幹線に乗り換え(また6時台が1本もなく1時間待ち)金沢へ。前の席に座る女性2人組どこかで聞いた声のような。なんと池之平小屋で一緒だった3人組の女性。日曜日雨の中剱山荘まで行き、月曜日朝男性とは別行動にし早朝から剱に登り早月尾根を越えて馬場島に5時に下りてきたそうな(なんちゅう猛者)上市までタクシーで行き富山から同じ新幹線に乗ったという話。ふ~~ん縁がありましたね。同じサンダーバードに乗り新大阪まで。新大阪で3様に別行動。私はまた新幹線で新神戸へ。そこからなんとか家まで本日中に帰宅。
山は変わらないけど自分は変わってしまったと実感したいい山旅でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する