一足遅かった紅葉の涸沢に初冠雪~寒っ!〈上高地-涸沢-北穂高ーパノラマコース〉


- GPS
- 52:03
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 2,083m
- 下り
- 2,066m
コースタイム
7:30 上高地
9:51-10:31 横尾
13:20 涸沢(テント)
2日目(13日)
7:38 涸沢出発
10:33-11:13 北穂高山頂
13:02 涸沢
3日目(14日)
6:12 涸沢出発(パノラマコース)
7:22 屏風のコル
9:30 新村橋
11:21 上高地
天候 | 1日目(12日)-曇り時々小雨、夜、降雪 2日目(13日)-快晴 稜線は一時強風 2日目(14日)-快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
(バイクは市営Pには駐車出来ないようです。民間P利用との事) バスで上高地まで 往復2000円 ハイシーズン中は15~20分間隔で運行みたいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●上高地-涸沢 上高地-横尾間は一般ハイキングコース 横尾-涸沢は登山道で一部急登もある。危険箇所は無し。 ●涸沢-北穂高岳 終始急登。ザレ、ガレ場多い。 中腹から上、鎖場、梯子がある。 鎖は使わなくても昇降出来るくらいだった。 日陰なく、夏場は暑そう。 落石注意。 ●涸沢-(パノラマコース)新村橋 涸沢から屏風のコルまで足場の悪い道を アップダウンを繰り返しながら標高を上げていく。 鎖、ザイルが5~6箇所はあったか? 朝イチで歩くにはワイルドだった。 尾根に出て10分程で屏風のコル。 コルからは長い下り。危険箇所はほとんど無い。 奥又の分岐くらいまで急斜面で浮き石多い。 横尾へ降りるより人が格段に少なく静かに歩け、 「パノラマ」って言うだけあって、眺望は最高です。 穂高からキレット、槍ヶ岳まで見えて得した気分になれます。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
夏の槍、秋の立山、剱に続き3回連続の北アルプスです。
立山、剱では、紅葉にはまだチョッと早かった様子だったので、
紅葉狩り目的にもう一回と、どこに登るか悩んでました。
テント1泊で八ヶ岳、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳辺りか、はたまた北アか。
散々悩んだ挙げ句、最初の目的の「紅葉狩り」から、少し外れて(^-^;
北穂から涸沢岳、奥穂の稜線ルートを歩こうという計画に...(^_^;)
当初の計画は、
1日目-上高地から涸沢(テント)
2日目-テント担いで北穂、稜線ルートで穂高岳山荘(テント)
3日目-奥穂、ジャンダルム、前穂を経て、重太郎新道で上高地。
なぁ~んて、妄想してたんですが、(いつの間に2泊になっとるやん)
前日の夜、穂高岳山荘のTwitterを見て固まりました(@_@)
「今夜から寒気の流入が予想され、穂高稜線では雪の予報です。」
「明日からの連休、また悲しい事故が起こらぬよう切に願います
ぎょえ!(@_@)
一気にテンションダウン(×_×)
初心者のオイラには厳しい環境みたい。
涸沢でマッタリ山行に変更?
南アか、八ヶ岳にするか?
考えてたら大した仮眠も出来ず出発時刻に。
とりあえず、向かう方向はおなじなので中央道へ。
考えてたら意外にも早く、南ア方面出口、甲府昭和通過。
八ヶ岳方面、小淵沢も通過....
こーなったら、沢渡を目指す。
しかしまぁ、北アを目標に走ってると、南アの近いこと!(笑)
早朝から混雑気味の沢渡大橋に到着。
待ち時間もなく、バスに乗り上高地入り。
河童橋からは、穂高の山頂こそ見えましたが、
その上にはなんとも言えない不気味な雲が立ち込め、
それがもの凄いスピードで流れていました。
12日の朝方、山頂付近にいた人にはどんな風に見えたんでしょうか...。
でもまぁ、横尾までは穏やかな天気で時より日差しもあったり...
横尾から、登山道に入るやいなや、どんより雲って、
本谷橋で、おにぎり食ってたら、ポツポツ雨が落ちてきました。
その先、涸沢までは長い登りの中、雨は降ったりやんだり。
無休で登り続けてギリギリ何とか、カッパの出番はま逃れました。
テント場は中々の混雑ぶり。
でも、まぁ張るところはボチボチありました。
涸沢テント場では、テントは張ってから受付します。
適当な所に張って受付の行列に並びました(丿 ̄ο ̄)丿ひぃ
受付時に日程を書きますが、
北穂-奥穂-岳沢-上高地
と、書いて出したら、
受付「今回のコースは何度か歩かれたことありますか?」と、
オイラ「いえ、始めてです。」
受付「では、今一度コース検討を強くお勧めします。」
オイラ「ほぇ?!」
受付「稜線では今夜、降雪が予想されます。明朝、見上げて白く色づいていたら、大変危険です!」
「状況次第では、ピストンも厳しい行程になるかもしれません」
オイラ「....へ、へい、よく検討しやす...」
小雨の中、テントに戻りながら、
(いや~、ビックリだよ~、あまりの的確な注意勧告、ビビりました(--;))
18:00を過ぎ暗くなると、雨は白い物に変わり、辺りのテントや、岩の上には雪が積もり出しました。
上、どころか涸沢にまで降雪です。
結局、0時くらいまで断続的に降ってました。
そんな天気なんで、テントの中も寒かった~。
3時頃、寒さで目が覚めましたが、テント内で1.1度しかありません!
寒いわコリャ!(@_@)
mont-bellのシュラフ#3+シュラフカバーではギリギリ...
つーか、ギリギリアウト!って気分でした(×_×)
予定通りだと、動き出す時間ですが、寒くて動けません。
ちっちゃく丸まってまた寝ました。
少しして、外の声で気付き、頑張って出て見ると....
素晴らし快晴です!
そして、肝心な...
はい、上は真っ白けです。
この時点で、北穂-奥穂は完全に消えました。
まぁ、初心者なオイラには賢明な判断でしょう?!
あまりの寒さにこのまま、上高地に下山も考えましたが、
ここまで登って来たのに、涸沢止まりじゃ勿体無いので、
まだ未踏の北穂高に登ることにしました。
結構な人数が、続々登って行きます。
みなさん、イケイケですねぇー。
オイラも後に続きまーす。
涸沢小屋の左側からスタート。
いきなり待ったなしで急登!
結局最後まで急登でした(^-^;
一時間ほどで大岩地帯に出ます。
後ろには南アルプス、遠く富士山まで見えます。
中腹から、鎖場や梯子もありましたが、
オイラでも、鎖なしで登れました。
そんなに厳しい鎖場ではない印象でした。
それでも、当然注意は必要です。
へいこら、亀並の?マイペースで登り、
奥穂、北穂分岐に到着。
ここまで来ると、冷たい風が吹き荒れてました。
寒い~!
上部には昨夜の雪も少し残ってましたが、
南斜面のおげか、支障になる凍結などなく、無事に
山頂。
山頂は広く、多くの人で賑わってます。
360度のパノラマ。大展望です。
順番待ちして、記念撮影してもらい、北穂高小屋へ。
小屋へは北側の階段を30秒降りたら直ぐです。
でもその階段が氷っててヤバい。
行程中、一番危険だったかも!(^_^;)
稜線上の北斜面では、こんな状況もあり得るんですね。
やっぱり単独初心者なオイラには奥穂へのルートは厳しい状況なのかもしれませんね。
小屋のテラスからは、真下に大キレット。
その先には夏に歩いた南岳、槍ヶ岳がクッキリみえました。
いつか、越えてみたい、憧れのルートです!
さて、奥穂ルートも見に行こうかとも思いましたが、
昨夜の涸沢の寒さを思いだし、今夜もアノ寒さは勘弁願いたい。
このまま降りてテント撤収し、横尾か徳沢まで下山しちゃおうか?!
時間的にギリギリですが、サクッっと降りてみます。
途中、鎖場、梯子と待ち時間が発生。
時間にして10~15分でしたが、これが良いタイミングで休憩無しでテントまで降りれました。
だけど、ガンガン飛ばした結果、下りの筋肉使い切り、
これからテント撤収して、重荷担ぎ、横尾まではとても降りれる気がしません(×_×)
撃沈です...(丿 ̄ο ̄)丿
こーなったら、小屋に行って生ビールとおでんで乾杯~!
と、思ったら、生もおでんも売り切れ(--;)
仕方ないのでテントで缶ビール乾杯(^_^;)
一日中天気は良かったので、涸沢を楽しみました。
肝心な紅葉はピークは先週だった様子でした。
それでも「涸沢の紅葉」は楽しめました。
夕方、明日の予定を考えてたら、ただ同じルートで下山しても
つまらないので、パノラマコースで下山する事にしました。
暗くなる前に、取り付き点をチェックする為に、ヒュッテ裏へ。
登山道を少し進んで見ると、あら、なんと言うことでしょう!
ヒュッテ越しの涸沢の綺麗な事!!
気分良くなって、またビール買って帰りましたよ♪(^_^)v
寒くなる前にシュラフに入りましたが、
深夜はやっぱり寒かった~(×_×)
今日は頑張って行動です(笑)
お茶漬けとワカメスープで暖まり、テント撤収。
トイレの渋滞に並びます。
三連休だし、仕方ありませんね。
でも、ここ、涸沢ヒュッテのトイレはキレイなんですが、
それだけでなく、従業員さんの案内サービスが有難いんです。
順番待ちの整理、和式、洋式への優先案内、
トイレットペーパーの補充や、ゴミの回収など、ホント頭が下がります。
ありがとうございます!
さて、暗い夜道でもOKなように下調べしましたが、すっかり明るくなってからのスタートになりました(笑)
昨日の撮影ポイントでは、夕方とは違う素晴らしい景色が拝め、またも得した気分に♪
上機嫌もそこまで、細く頼りない登山道を進むと、いきなり危険地帯に入りました。
崩れた所やもの凄く細い道、鎖やザイルを補助にして、
地味に連続するアップダウン。
朝っぱらから正直、キツイっす(×_×)
寝ぼけて歩く所じゃないですね。
一時間程で危険箇所も抜け出す頃、
左側には北穂から大キレット、南岳に槍ヶ岳まで、すっきり見えて来ました。
やがて尾根に出れば、屏風のコルは直ぐです。
30分程で屏風の耳まで登れるらしいですが、今日はパスします(笑)
ここからは長い下り。
少しガレて足場が緩い所もありますが、危険箇所はありませんでした。
でも本当に長かった(笑)
傾斜が緩み、砂防壁が左に見える頃、
ふと立ち止まったら、左側にあの、ナイロンザイル事件の慰霊碑がありました。
普通に下ってたら気付きませんね(^-^;
本当、偶然に立ち止まりました。
合掌してまいりました。
林道に出てしばらく歩くと、新村橋へ分岐。
橋を渡り、残りはノーマルに徳沢、明神と帰ります(^o^)
河童橋は相変わらず、人で溢れてました(^-^;
結局、天候の影響で、大幅に予定変更となりましたが、
これはこれで良かったと思ってます。
はっきり言って、当初の計画はオイラにはやや無謀だったかもしれません。
もっと体力と技術を身に付けてから、また挑みたいと思ってます。
お疲れさまでした!
muku-hideさん
コメント頂きありがとうございます、こちらも拝見させて頂きました。
・・いやぁ、ライブ実況感溢れる写真&コメ、楽しく堪能しましたww。同日に同じ北アの空の下に居たので、あの空気感、風、寒さww解ります解ります。
ザックとのカラーが揃いのバイクもキマってますね!山でも移動中のバイクブィブィ中でも遭遇できたらいいですね。
hatsuさん、こんばんは!
わたしのテント泊装備は3シーズンしか想定していないので、
正直、あの寒さにはビビりました
それでも、また来年の紅葉シーズンも行きたいと思ってます。
何か、寒さ対策考えなくては...
しかし、hatsuさんのザックの搭載方法、斬新でビック
リしました!
アレなら高速何かで遭遇しても直ぐ気付きそうです。
ワタシのも黄色なんで目立ちますねぇ
これからは、寒くてバイクには厳しい季節になってきますが、
お互いに寒さに負けぬよう頑張りましょう
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