2年連続の甲斐駒 でも今回は時間切れ敗退&一人ぼっちの七丈小屋


- GPS
- 28:09
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,411m
コースタイム
25日 七丈小屋7:11-7:49五合目小屋跡-8:16刀利天狗-※途中休憩10分-9:26横手分岐-10:25駒ヶ岳神社(お参り)-10:32駐車場
天候 | 24日 快晴(朝は稜線の風は強かったらしいが、午後は収まる)&意外と暖か 25日 高曇り(午後からは雲も出て雨?) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
近くには道の駅白州や尾白の湯があります |
コース状況/ 危険箇所等 |
●駐車場〜横手分岐 色づいた木々とフカフカの落ち葉道が気持ち良いです。木々の間をジグザグに登っていきます。 ※横手分岐は地図上の箇所よりも下にあるように思えます ●横手分岐〜刃渡り 北面になる笹原の巻き道は地面凍結箇所があり、要注意です。特に巻き道から稜線に登る箇所は落ち葉の下に凍結地面が隠れているところもあるので、特に下りは慎重に(私も二度滑って転倒)。刃渡りまで急登が続きます。今回は1700m付近から雪が付いてました。刃渡りは日当たりが良く花崗岩のため、凍結で滑る心配はありませんでした(鎖もしっかりしてるし) ●刃渡り〜刀利天狗〜五合目小屋跡 刀利天狗手前にハシゴ・クサリの急登があります。刀利天狗からは黒戸山の北面巻き道になり、雪もしっかり付いています(でも緩い道なので危険はなし)。五合目小屋跡までの下り斜面は日当たりが良いのか、融雪して凍ってる箇所も多くチェーンスパイクが本領発揮しました。 五合目小屋跡は開けた鞍部で目の前に七丈小屋までに越えなければならない急登の山とその後ろに甲斐駒の白い峰(頂上ではなく九合目あたりかな)を見通すことが出来ます。 ●五合目小屋跡〜七丈小屋 長いハシゴやほぼ垂直な絶壁のハシゴやクサリが連続する、黒戸尾根で一番危険な場所です。凍結したり雪が付いたりするとお手上げになる場所です。下りも高度感バツグンなので、高所恐怖症な人は難しいかも(そんな人はここには来ないか)。 ●七丈小屋〜八合目來迎場 横風が強い箇所ですが、雪面の一本調子登りです。今回は雪が少なかったため、岩が露出したり、蹴り込んでアイゼンを効かせることが出来ず、意外と時間がかかりました。危険個所はありません。 ●八合目來迎場〜山頂(今回は途中敗退) ここからは急な岩場やクサリがあります。雪が少なく午後だったためか軟雪だったため、アイゼンで岩登りしたり、アイゼンでのグリップが活かせず苦労しました。 特に下りは昨年よりもかなり慎重に下りました。 ◆宿泊(七丈小屋:素泊)◆ 3回目の利用にして、今回初めて第二小屋でした。 宿泊者が私一人だったこと、前日は宿泊客が多くて第二小屋も開放したためでしょうか。今回も寝具付素泊 4500円。いつも同様、カップおしることドリップコーヒーが付いてきました(これが良いんです)。 第一小屋は真ん中に土間通路があって、左右に分かれる構造ですが、第二小屋は入口で靴を脱ぐ大広間構造でした。 たった一人の宿泊者のためにストーブもしっかり焚いていただき、夜も室温16度で快適でした。お湯も使えるし、カップ麺やお酒も売っているし、通年営業してるから、冬の甲斐駒には本当にありがたい小屋です。 (なので、冬の黒戸尾根ルートはこれで3回目の利用です) |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
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写真
感想
快晴の連休は絶好の登山日和。
しかし土曜日は休日出勤のため、やむなく月曜日を振替休日にしたんですが、どうやら月曜日は天候悪化予報。
ということで、今年も3年前、昨年と、このタイミングで登った甲斐駒ヶ岳に行ってきました。
昨年の甲斐駒レコ↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-248643.html
3年前の黒戸尾根デビューレコ↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-89127.html
甲斐駒はなんといっても七丈小屋の存在が大きいです。
ちょうど雪山重装備に切り替える地点に小屋があるし、なんといっても通年営業しているし、値段もリーズナブル、しかもストーブが温かい。
厳冬期に登るのは危険なため、やはりこの時期に雪山装備デビューを兼ねて。
出来れば天気の良い日曜日のうちに山頂を踏んでおきたいと、早めに家を出て朝6時過ぎに駐車場到着。
朝一番は寒かったけど、登り始めると汗が出てきて意外と温か。さすがに明日は平日となるため、黒戸尾根を登る人は全然いません。誰にも会わず、横手分岐を過ぎ、しばらく登ると下山者第一号に遭遇、なんとテント泊単独山行の若い女性です。上の状態など聞いたところ、山頂への道は前日の先行者がラッセルして作ってくれてて、昨日のうちに登ってきたとのこと。それにしても女性単独で雪上テントとは恐れ入ります。
この後も下山者が続々。昨日は七丈小屋は宿泊者が多くて第一小屋だけでなく第二小屋も使ったようです。また今朝山頂を目指したグループは風が強くて八合目來迎場で諦めたとのこと。こりゃちょっと困ったぞ。
雪は1700mあたりからところどころに。少し登った地点からチェーンスパイクを装着。さすがに3回目となるとだいたいのポイントは覚えているので、急がず焦らずで五合目小屋跡にて休憩。晴天・温かで気持ちの良い日です。
五合目から急斜面のハシゴ・クサリを登って、七丈小屋までもう少しのところですれ違った最後の下山者の話では、もう山頂へは風もそれほどでもなくピークを踏んできたとのこと。こりゃ期待できそう。
七丈小屋に到着し、小屋内で昼食休憩してると管理人が登場し、受付を済ませると今日は第二小屋で泊まってほしいとのこと。過去2回はいずれも第一小屋だったので今回も迷わず第一小屋で既に荷物も展開したり物を干したりしてたので、慌てて撤収&移動。第二小屋は大広間な構造で造りもしっかりしてました。
管理人も「温かいから明日は雪じゃなくて雨かもしれないから、山頂に行くなら今日のほうが良い」とのことで、アイゼン・ピッケルのフル装備を準備して山頂に向けて出発。いつもなら小屋前のハシゴを登ったところから雪が全面に付いているのに今回は全然雪が付いていません。
少し登ったところからは全面雪が付いていますが、量が少ないうえに温かさで溶け気味な雪面のため、アイゼンのグリップが効かず、蹴り込んでも下の地面や岩にアイゼンが当たってうまく歩けません。
予想以上に手間取った結果、八合目來迎場まで50分以上かかり、さらにその先の大岩のある急登やクサリ・ハシゴ場でも雪がないため、アイゼンを効かせられず、不安定なアイゼンでの岩登りなどを強いられ、当初予定の2時間で頂上まで行くのは難しい状況に。先行者や後続者がいれば少々時間をかけても山頂まで登ったんでしょうが、さすがに平日で誰も小屋から上部にはいない完全単独状態なので、必要以上に慎重な時間管理を強いて、2時半に到達したところまでとし、結局2857m、頂上まであと標高100m分まで近づきながら、泣く泣く撤退しました。
無理しても仕方ないし、焦って下ると危険な雪のない岩場が続くので、これで良しとしました。
小屋に戻るとやはり誰も登ってきておらず、鍋を作って、一人ぼっちの寂しい夕食宴会となってしまいました。結局ほろ酔い気味のまま8時半就寝。
翌日は予想外に天候は悪化しておらず高曇りですぐに降り出す感じではありませんでしたが、当初の予定通り、そそくさと下山しました。
3回目の黒戸尾根初冬山行で、初の敗退。
残念ではありましたが、次回リベンジするための良い口実になったんだと納得。
そうそう、下りのどうでもない斜面で切り株にチェーンスパイクを引っ掛けてしまい、裏のチェーン部分の一部が延びてしまい、切れてしまわなくてよかったけど、チョッピリショック。
土曜日出勤が増えて、なかなか登山計画が立てづらくなったけど、とりあえずアイゼン・ピッケルの今シーズンデビューも無事終了したので、次はどこに登ろうかなあ。
黒戸尾根でのアイゼンのさび落とし、お疲れさまでした。
100mで、とのこと。残念ですが、まぁ又これますしね。
黒戸の上部は、雪が少ないと、アイゼンのさび落としってよりは、アイゼンの歯が丸まりそう、、ミックストレーニングですね。
いつもコメントありがとうございます。
やはり雪が締まった早朝に登らないと、アイゼンが効かない斜面はツライもんですね。
今思えば、昨年の朝一番の登頂が条件良すぎだったんだなと(^^)
雪が少ないと岩が露出して登りにくいし、雪が多いとクサリが埋まって登れないし。
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