剱岳周回(馬場島起点・立山川-剣沢-小窓)
- GPS
- 11:22
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 3,639m
- 下り
- 3,634m
コースタイム
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 11:17
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
伊折ゲートから馬場島まではチャリ利用。約5km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※このルートは剱岳周辺区域に入山することになるため事前に富山県(富山県警)への登山届の提出および承認が必要です。 ◆馬場島〜立山川〜剣御前小屋 ・今年の立山川は雪が豊富なのでルート取りには困らず。 ・ラストの室堂乗越までの登りと剣御前小屋までの登りはカチカチだったのでクトーを利用。 ◆剣御前小屋〜近藤岩(剣沢)(スキー滑走) ・上部はテカテカアイスバーンで時折吹き溜まり。エッジが研がれていないとヤバい状況だった。 ・下部は少し緩んでお手頃だった。 ◆近藤岩〜小窓雪渓〜小窓 ・標高差760m程度の登りとなるがデブリも少なく登りやすかった。 ・ただし風が一切ないので気温上昇による熱中症や雪崩に注意が必要。 ◆小窓〜馬場島(スキー滑走) ・西仙人谷上部はカチカチ急斜面だったのでシートラアイゼンでクライムダウン、斜度が緩んだところでスキーに換装した。 ・雪割れはなかったが相変わらずデブリ多数。臨機応変にルートを取る必要がある。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
YSHRセンセーから毎年恒例の剱岳周回に行こう!とお誘いを受けて5人のメンバーが集合。
今シーズンこのメンバーが集結するのは初めてかも?
毎年恒例と言いながら去年は予報が合わずに行けなかったので2年ぶりとなる。
剱岳に登らず、剱岳を360℃周りから見ようというこの山行はある意味異質。
だが景色だけではなくガッツリ登りと滑りを楽しめるので超贅沢な山行なのだ。
今日は後半天気が悪くなるかもしれない、ということでいつもより早めの11時スタート。
というか、本当は11時30分スタートと言ってたのにセンセーがまたフライングした。
みんな不意打ちを食らって後ろから追いかけることに。
トラさんはケツが痛いから・・・といって富山スタイルで走っていったが途中でパスさせてもらった。
チャリが苦手な自分にとってはありがたい存在だ(笑
馬場島まで30分ほどチャリを漕いで揃ったところでスタート。
いや、パクはまだ来てないけどどうせ後ろから猛チャージかけてくるはずなので問題ない。
今年の立山川は雪がタップリで雪割れもほとんどなかった。
あまり頭を使わずにガシガシ登っていく。いつの間にかパクも追い付いて大人の遠足となった。
だがしかし早く出過ぎたのでやっぱり眠い。いつもなら室堂乗越で夜明けを迎えるのだが今日はまだ4:20とか!
あと1時間くらい経たないと明るくならない。
暗闇の中剣御前小屋まで登っていったが今日はめちゃ寒かった。
気温が低いのはわかっていたが風も強い。4月とは思えない。小屋の陰に隠れて滑走準備を行いいざ剣沢へ。
いつもなら多少緩んで楽しい剣沢も今日はカチカチ。まるで板氷。時折モナカもあるので板を引っ掛けてコケた。
ザラメとカチカチを見込んで細板で来たのだがちょっとチョイスを間違えたかも。
剱岳は当初雲に隠れていたが徐々に晴れてきてその姿を見せてくれた。
やっぱりこのルートは視界がある時に来ないと面白くない。
絶景をみながら剣沢を滑っていく。下部は雪も緩んで快適に滑ることができた。
近藤岩から池の平へ登り返して大窓へ向かうのだが、今回は天候悪化を懸念して小窓経由で降りることにした。
この周回で小窓へ行くのは初めてだし、小窓雪渓を歩くのも初めてなのでワクワクしてきた。
大窓より累積標高的には楽なはずだけどどうなんだろう?
登り出すと・・・いや、これはほぼ大窓と同じ。風がなくて直射日光がガンガン照りつけるのでめちゃ暑い。
微妙も新雪も残っているのでシールが団子になるし・・・ということで結構苦労した。
小窓に乗り上げて一安心・・・と思ったがそこからが核心だった。
西仙人谷へのエントリーがカチカチ急斜面でスキーじゃ無理。仕方ないのでアイゼンに履き替えてクライムダウン。
トラさんはスキーで突っ込もうとしていたがこういうところで賭けをしない方がいい。
しばらく下りて斜度と雪が落ち着いたところでようやくスキーに換装。
後は滑るだけ・・・なのだが、やはりデブリが多くて苦労した。
途中富山の山岳警備隊の方とスライドして談笑。守られてる感がすごい。いつもありがとうございます。
馬場島に近づくにつれて大魔人さんとパクが揃って鼻がムズムズする・・・と言いだすではないか。すごいな花粉センサー。
馬場島でいつものように試練と憧れで写真を撮ったらチャリに跨って伊折まで。
いつも通りかなりハードな山行だったが時間は12時間弱のスピード山行だった。
4月に入ったし今シーズンのスキーはもういいかな。と思っていたがこれをやらなきゃ終われない、大窓周回。今日は久々にみんな集まる。楽しい大人の遠足だ。土曜はパパッと乗鞍で遊んだらクルマを走らせ馬場島へ。久々に来た。秋以来だ。出発は23時半の予定なので18時には寝た。5時間眠ったら23時起きの23時半出発。約束の時間なのに既に誰もいなかった。いつものことです。松本デポ車には自転車は積んでいないので自転車アプローチが出来ない。ということでカタヤさんにお願いしてロードバイクを貸してもらった。馬場島の手前まで雪も凍結も無い。バッチリ除雪されていて快適なヒルクライムだった。嘘です。板を担いで坂なんて登りたくない。
序盤の林道を飛ばしてみんなに追いついた。楽しくおしゃべりしながら立山川を詰めてゆく。今年は雪が多いおかげで難しい渡渉は無くて楽ちんだった。楽なのは良いが出発は早いしペースも速いので上に着いても真っ暗なんじゃないか。案の定雷鳥沢まで真っ暗。風も強い。劔御前でようやくヘッドライトから解放された。劔沢はカチカチだったが、朝日に染まる剱岳の姿が素晴らしい。雪か景色か選べと言われたら景色かな。なので早出しすぎて尾根で暗いのも悪くない。当初はいつもの大窓の予定だったが天気は下り坂なので今日は小窓周回。登り返しが1回しか無いので楽々だと思いきや、小窓のエントリーは緩んでいなくてカチカチ。とても板では下りられないのでみんなで板担いで爪でバックステップで下りていた。誰も「板で行けるっしょ!」と言わなくてよかった。爪でも結構怖かったが。
雪は徐々に緩んで快適ザラメを楽しんだら後半はデブリランド。僕は短いPon2oonで来てみた。板は重たいので登りは疲れるがデブリ滑走は素晴らしく調子が良かった。太いのでデブリの間に落ちないし、トップが反り上がっているのでデブリに突っ込まずに「乗る」。なので何も考えずデブリに直滑降できるし、デブリの上でターンできる。感動した。デブリランド確定の時はPon2oonをお試しください。
オートルートと剱岳周回は日本有数の山スキーコースでシーズンに一度はやってみたい。先日オートルートを行ったので今日は剱岳周回だ。
当初大窓超えを計画していたが、だんだん予報が悪くなり出発時点では午前11時頃から雨も降り出すということで小窓超えに急遽変更した。
事前に警備隊の方から色々情報を頂いていて感謝感激である。常に登山者側に立ってくれている富山の山岳警備隊には全幅の信頼を寄せている。
雪の状態だが馬場島で1m、立山川は一部沢が出ているが雪が多くてめちゃ快適である。剣沢にいたっては全く雪割れはなく近藤岩まで行けた。小窓雪渓や西仙人谷デブリもこの時期にしては比較的少なく快適な滑走ができた。立山川も取水口の少し上流で割れているだけで極めて快適に通過できた。
今年は雪が多くて剱岳周回はこれまでになく快適であった。
ダイナミックな景観を楽しみながら豪快な滑走を楽しめる剱岳周回はまさにツアーコースの王と言ったところだろう。
今日は全員集合で剱岳の小窓を周回してきた。当初は恒例の大窓の予定であったが天気予報が悪くなってきたので小窓に変更した。安定の30分前に伊折ゲートからチャリリン、ビッグボスとトラさんが先にスタートしていった。追いかける、アタック坂でトラさんをぶち抜いたがYSHRさんに追いつけなかった。20分後にトラさん到着、パクはまだだけど直ぐに追いつくだろう。
馬場島からロケットダッシュ、マジ早かった。このままじゃ暗闇の中稜線に登り上げてしまうけど、もうどうにも止まらない…。立山川は概ね雪に埋もれていて歩きやすい。空は雪がちらついたり星が出たりと目まぐるしく変わっていく。稜線手前の核心部は暗いので下が見えないから恐怖心はないけどスリップしたらおしまいだ。安定の暗闇着、そのまま劒御前小屋に向かった。カチカチなのでトラバースは出来ないから忠実に尾根を進む、小屋手前でやっと明るくなってきた、長い闇が終わった。<br>
さすがに上は寒い、サッサとシールを剥がして逃げよう。もう来た道はガスで見えなかった。カチカチの劒沢を慎重に滑る、高度を下げると風が無くなり視界も良好、逃げ足は早かった。写真を撮りながら滑るが今日はどこまでもカチカチ、上部は新しい積雪があったけど劒沢小屋から下部は氷化斜面だった。エッジを利かさないと滑れない、ガリガリと足にも良くない。近藤岩付近まで試練だった。
ここで大休憩、稜線より東側は天気がいいから暖かかった。さてシールを貼って小窓に向かう。みんなウエアーを脱いで登って行く、マジ暑いっす。遠くに4,5人のスキーヤーが池の平小屋方面に取りついていた。大窓に向かう前泊者のパーティー。天気崩れる情報は入らなかったのかな?
小窓への登りは暑さとの戦いだった、トラさんは自分自身と戦っていて遥か下になっていた。小窓に到着、みんな揃ったら西仙人谷に滑り込もう。いや待てよ、カチカチなのでヤバいべ。これスリップしたら下まで止まらないやつだ。岩にぶつかれば命も危険だ。アイゼンを履いて雪が緩んでいるところまで下った。さあスキーを履けば馬場島は近い。慎重に高度を下げていく。デブリが少ないのは助かる。
途中で小窓尾根4ルンゼをアイスクライミングしているパーティーがいた、メチャ楽しそう。しかし山スキーも楽しいぜ。今度登ってみよう。
あっという間に馬場島に到着、試練の石碑で試練軍団の集合写真を撮った。後はチャリってゲートまで、まだ10時半です。速攻バンザイ。。。
今日は憧れの剱周回まさか自分が行けるとは思っていなかった。 チャリスタートなのですごくブルー 足がしんどいしバック背負っているので尻も痛い😭
除雪終点着いた時はホッとした。 立山川を遡上して行ったけど真っ暗で雰囲気もう分からなかった、天気が崩れるので早出で正解かな^ ^
稜線出るまでほんとしんどかった、もうここで足が売り切れたって感じだったもっと鍛えなければ。
剱沢での朝焼けが最高だったこの谷の雰囲気すごかったです♪
小窓も上から滑りたかったけど、アイゼンで降ってよかった、途中カチカチがあって危なかった😥 やっぱ安全第一ですね。
馬場島の石碑でみんなと写真撮れてよかったまさか自分が写るとは思っていなかった、素晴らしい仲間に出会えてほんと幸せです🥰
最後富山の警備隊の方がお疲れ様でしたって送ってもらいました。 ほんと警備隊の人に感謝です。
また来年も周回したいです、この土日たくさん遊べて大満足でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する