紀元杉、宮之浦岳、縄文杉、白谷雲水峡、楠川歩道、楠川温泉、宮之浦港


- GPS
- 80:00
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 2,804m
コースタイム
5:30〜9:00 永田いなか浜から宮之浦まで自転車移動。
宮之浦から楠川温泉手前まで徒歩。
楠川温泉手前から安房まで逆ヒッチハイク。
安房から屋久杉自然館まで徒歩。
13:40頃 屋久杉自然館からバスで紀元杉まで移動。
14:45 紀元杉
15:00頃 淀川登山口
16:00頃 淀川小屋
■3/12
6:25頃 淀川小屋を出発
7:58 小花之江河
8:10 花之江河
9:00 黒味岳
10:08 投石岩屋
11:20 栗生岳(くりお岳)
11:41 宮之浦岳
12:02 焼野三又路
12:40頃 平石岩屋
14:12 新高塚小屋
15:00 高塚小屋
■3/13
7:00頃 豪雨と強風のなか、高塚小屋を出発
7:25 この旅、三度目の縄文杉
10:21 白谷雲水峡の武家杉・公家杉
(この旅2〜3度目のトロッコ道と白谷雲水峡のため、記録用の写真をほとんど撮らず)
10:32 白谷雲水峡の増水ぎみの川。雨が止まなければ、渡れなかった可能性大。
11:16 楠川歩道
12:22 楠川登山道入口(楠川歩道と林道の合流地点。県道まではまだ遠い)
14:07 楠川温泉
■3/14
宮之浦から宮之浦港まで歩き、
8時20頃、フェリー「はいびすかす」で鹿児島へ。
大シケのため、フェリーはかなり揺れた。
天候 | 晴れ、雨、雲など色々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
豪雨時の白谷雲水峡の渡渉地点は、渡渉不可能なこともあり。 高塚小屋に一緒に宿泊した地元ガイドの人が 「楠川分れ辺りの川の水量を見て判断するように」 とアドバイスしてくれた。 自分は、白谷雲水峡の渡渉地点が渡渉不可能だったら、 楠川分れまで戻って荒川口まで目指す覚悟で 豪雨後の白谷雲水峡へ向かったのだが。 (楠川分れ近辺で雨も止んでいたこともあった) 豪雨の日に高塚小屋か新高塚小屋に泊まって、 白谷雲水峡を目指す場合は、情報がほぼ皆無なので、 細心の注意と無理をしないことが大切だろう。 豪雨の日に白谷雲水峡を目指す場合は、 民宿・ホテルのオーナーとか、地元ガイドなりの判断に従うのが無難。 実際、白谷雲水峡への入山規制がかかっていたのか、 白谷雲水峡では登ってくる登山者・観光客とは誰ともすれ違わなかった。 また、白谷雲水峡駐車場奥の楠川登山道入口から100メートルくらいが 非常にルートがわかりづらかった。 倒木を乗り越えるという発想が湧いてこなくて 倒木沿いに5〜6m進んだのだが、「絶対これ違うな」と違和感だらけだったので、 戻って倒木を乗り越えたら道があった。 それ以降は問題なし。 |
写真
後日、高塚小屋での宴席で聞いた話だと、屋久杉は日光のあたる南側面、あたらない北側面で雰囲気が異なるから、ぐるりと一周見るのがよいそうな。
感想
屋久島に移住し、ガイド業を行っています。
石塚山が気になる方は、屋久島ガイド本舗までご連絡ください。
屋久島ガイド本舗
https://guideyakushima.amebaownd.com/pages/5224104/page_202108241103
https://guideyakushima.amebaownd.com
↓↓↓ 以下、当時の記事のままなので、今現在との差異があります ↓↓↓
2014年の登山第4弾
紀元杉、淀川小屋、宮之浦岳、縄文杉、楠川歩道を縦走 / 登山
歩行時間:不明
歩行距離:不明
○感想
旅の3日目に開聞岳に登り、
4〜6日で、白谷雲水峡、縄文杉、新高塚小屋、淀川口までを縦走しようと計画していたが、
4日目に白谷雲水峡から入山したものの、4日目の夕方から降り続いた雪、
それと天候の悪さ・視界の無さの影響で、
5日目になんとか平石岩屋までは行ったが、撤退することに。
装備も冬山を想定したものではないので、断念した。
平石岩屋から荒川口まで歩き、
屋久杉自然館から峯岸バスまでの区間と、尾之間から屋久島ユースホステスまでの区間も歩く。
その日は、平内にある屋久島ユースホステスでテント泊。
6日目は、レンタサイクルにて西部林道を進み、永田のいなか浜キャンプ場でさらにテント泊。
西部林道は、アップダウンだらけで、
テント装備一式を詰め込んだ荷物は重く、レンタサイクルでの通過は地獄だった。
■7日目
本日もレンタサイクルで、永田のいなか浜キャンプ場から安房を目指す予定だったが、
体力は回復せず。
テント装備一式を詰め込んだ荷物のせいで、尻が痛くて涙が出てくる。ペダルもまったくこげない。
これは登山よりも、しんどいぞ。
登りはすべて手押し。下りは自転車。平坦なところも部分部分で手押しだったり、立ちこぎだったり。
途中でもうムリだと心が折れたので、宮之浦の観光センターで自転車を返却した。
歩くほうが、よほど楽だ。
バスの時間を計算しながら、安房に向けて歩いていたら、
楠川温泉手前辺りで、なんと逆ヒッチハイク!
宮之浦に住んでいる方が、安房までのせてくれるという。
「ありがとうございます」とお礼を告げて乗車。
つい最近も、雨のなかザックを担いだ女性二人組を逆ヒッチハイクし、
時間があるからということで、
島一周の観光までしてあげたという、とても親切な方。
「宿がないんだったら、うちに泊まりよな」とまでお声がけしてくれたのだが、
どうしても宮之浦岳縦走をしたかったので辞退した。
移動中、島の防災無線が
「ヤクスギランドから先は、凍結のため通行止めです」と大ボリュームで告げている。
バスが紀元杉まで行ってくれれば、かなり楽だけど、
最悪ヤクスギランドからの歩きかーと、また不安材料が。
思いのほか早く安房に到着。することも特にないので、屋久島自然館までまた歩くことにした。
屋久島自然館からバスに乗車した際に、駄目もとで
「紀元杉まで行けますか?」と尋ねたら、「行けますよ」とのこと。
昼過ぎに、通行止めが解除されたらしい。これまで無駄に体力を使ってきたので、
楽できるのはありがたいな。
紀元杉バス停で下車し、紀元杉を観賞。
いろんな樹木を着生されていて、車で見に行ける最大の屋久杉らしい。
ここから淀川小屋まで、ひたすら歩く。一部、雪が残っていたり、凍結している箇所も。
雪以外には大きな問題なし。
淀川小屋では、近くの橋の工事をしており、
小屋内には、工事関係者の荷物がたくさん置かれていた。
小屋に同宿したのは、名古屋の方と千葉の方。自分を含めると計3名。
この夜は非常に寒かった。
■8日目
淀川小屋から焼野三又路あたりまで、ほぼ曇り。
ガスばかりで、尾根沿いの縦走だというのに、
眺望を楽しめることはできなかった。
たまに青空を拝めることもできたが、一瞬。
風が強いせいか、すぐにガスが飛んできて、視界を覆ってしまった。
運よく高盤岳のトーフ岩だけは、拝めることができた。
高盤岳のトーフ岩は、本当に不思議な形をしている。
降雪から2日ほど経ったこともあり、雪はだいぶ溶けた印象。
自分は、アイゼンは必要ないと思える積雪量。
ただ、部分的にブラックアイスバーンというべき
黒くて見えにくい氷が岩に覆っていて、そういった箇所を通過するときは、
アイゼンを装着していたほうが安全かもしれない。
吹きだまり地点は、以前から溶けずに残っている雪と合わせて
膝くらいまでの深さはありそうだ。
宮之浦岳を下り、焼野三又路からさらに下ってからは、
部分的に視界も回復。
5日目に一切の眺望がなかった平石岩屋からの眺めも楽しめた。
「こんな場所だったのかよ」と、ちょっと笑えてくる。
この日は高塚小屋にて宿泊。淀川小屋で一緒だった2名のほか、登ってきた方1名、
縄文杉のウッドデッキの工事関係者10名ほどと同宿に。
夜に、工事関係者の方々のご好意で、宴席へのお誘いを。
今日からウッドデッキの撤去工事らしく、
料理器具(中華鍋)、食料、ストーブ、燃料などを旧宮之浦歩道から運んだらしい。
10名ほどが何日も滞在するための荷物だから、本当にすごい量なのだ。
それを現在は廃道的な扱いになっていて、
道も整備されているとはいえない旧宮之浦歩道から運んだのだから、驚くばかり。
工事関係者の方々のなかには普段は別の仕事をしている人もいるようで、
屋久島で暮らすための話、屋久島への移住を決めた際の話とか、
縄文杉や屋久杉に関する貴重なお話をたくさん聞くことができた。
ほろよい気分で「屋久島サイコー」と叫び合ってしまうほど、気持ちよくて楽しい宴席。
素晴らしくてナイスな出会いと時間に、ずっと胸のなかがじんじんと熱かった。
■9日目
夜から朝にかけて、高塚小屋の外には豪雨と強風の爆音が響き渡っていた。
雪もすごかったけど、屋久島の豪風雨も凄まじい。台風並みだよな。
普段はガイドをしている方から、
「この豪雨だと白谷雲水峡の渡渉地点を渡れない可能性がある」とのアドバイスをいただく。
夜明け後の7時頃に出発。
この旅、通算3度目になる縄文杉も、
地元ならではの知識を教えていただいてから眺めてみると
また違った印象だった。
数年後の計画が実行されたなら、再度、縄文杉を拝めに来たいものだ。
この旅2度目の下り(登り時も含めれば3度目)の大株歩道。
雨が止まないので、やや急ぎ目で楠川別れまで歩く。
豪風雨の影響で、縄文杉目指して登ってくる登山者はやや少ない印象だった。
楠川別れから白谷雲水峡までの区間では、自分と逆ルートの登山者誰とも一切すれ違わず。
渡渉地点の影響で入山規制でもされているのだろうか。
高塚小屋で同宿し、同じタイミングで出発して同じルートをたどっている方とたまに会うくらい。
心配していた白谷雲水峡の渡渉地点は、なんとか渡れた。
ただ、ずっと雨が降りっぱなしだったとしたら、渡渉は不可能だったかもしれない。
白谷雲水峡からはバスに乗車せず。
まだまだ体力も時間もあったので、楠川歩道を下って楠川温泉を目指すことに。
楠川歩道の最初の100mくらいの道がやや分かりづらくて、
迷子になりそうだったが、冷静に進むべきルートを見極めて進む。
それ以降のルートはピンクテープもたくさんあって、分かりやすかった。
人はあまり歩いていないようで、岩に苔がついているところも多かった。
楠川温泉も、なかなか雰囲気がある温泉で、
この旅の疲れを洗い流すことができた。
たまたま誰の利用していない時間だったようで、湯船を独占することも。
■10日目
宮之浦港まで歩き、8時20分頃発のフェリーで鹿児島まで移動。
ツアーではなく、自分の好きなように計画をたてた今回の屋久島旅行。
一度目の宮之浦縦走は失敗したが、日程的な余裕があったからこそ、
逆回りで再度、宮之浦縦走に挑め、そして、縦走することができた。
滞在中に、縄文杉を計3日間に渡って、3度も拝めたのだから、贅沢すぎるだろう。
屋久島、サイコー
と数々の出会いに感謝。
旅の1〜3日目
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-417215.html
旅の4〜6日目
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-417292.html
淀川小屋、高塚小屋と一緒に泊まらせてもらった者です。名古屋から来た緑ザック です
書き込みありがとうございました。
高塚小屋での宴は、本当に貴重な出会いでしたよね。
みなさん素敵な人だらけで。条件がそろえば移住したいって思いました!!
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