大無間山・大根沢山 テント泊周回 膝痛の悪化を懸念して、無理せずに予定地より手前の大無間山で露営


- GPS
- 19:37
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,684m
- 下り
- 2,686m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:47
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 11:07
天候 | 1日:晴れのちガス。登山口朝10度無風。大無限山山頂15時で7度、5m。 2日:晴れのち時々曇り。大無限山山頂、朝6度ほぼ無風。気温が前日の夕方から変わらなかったので無風なれど、テントは結露せず。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山(下山)届箱:白樺荘受付前にあり、玄関で靴を脱いで入らないといけない。 【全体的な印象】 ★大無間山まで、過剰と言えるほどの目印(30センチほどの風でなびく目新しいピンクテープ)があり、見失うことはない感じ。踏み跡はやや薄い箇所もあるが、山頂までつながっている。危険箇所はない。ピストンならGPSは不要。大無間山だけの日帰りピストンならハードルは高くない感じ。 ★大無間山〜大根沢山〜白樺荘。大無間山から先は目印が一気に減る(下の方ほど少ない感じ)、大無間山までの1割くらいの感じで、古く風化していて数メートルまで近づかないと気が付かないことが多い。尾根の広い所では踏み跡がない所が散見され、要ルーファイ、GPSが無いとロストを免れるのが難しい。崩壊地脇の通過が危険地帯で森林帯の巻き道はザックが引掛り通過に時間と体力を奪われる。ヤバい所以外は崩壊地脇を歩いた。 ★なおヒルは見かけませんでした。 【道の状況など】 1日目 ★明神橋〜外山沢の頭(1805m): 明神橋渡ってすぐのハシゴが取り付き。ハシゴの上からすぐに右トラバース。ザレた急斜面の対岸にある目印(赤テ)が目視でき、そこに向かうが、最後の3m程のザレは非常に崩れやすい。画像参照。 コンターライン1300mの尾根に乗るまで急斜面が続く。段差はなく坂なので脹脛が疲れる。 ★外山沢の頭〜小無限山(2150m): 踏み跡は概ね明瞭。豊富なピンクテープのお陰でルーファイなしで小無間山に着きます。急登りは小粒なのが少々と小無間山最後の150mです。 ★小無限山〜大無限山:道は更に明瞭になり急なところもほとんどなく大無限山に着きます。 2日目 ★大無限山〜大根沢山(2239m): ガレの通過など危険箇所あり。ガレの縁を避けて付けれれた巻き道はザックが引っかかる。危険を感じたら巻き道を選択したほうが良い。浮き石のグズった土のガレの縁を通過したが、通過後、巻き道を選択すべきだったと思った。今回、1番危険だと思った箇所。画像参照。 アザミ沢のコルの水場は急な草付きの斜面を3分ほど下ると水流が出てきました。画像参照。 コルから大根沢山までは単純標高差だけで400mの登り返し、ここがキツかった。 ★大根沢山〜白樺荘: 尾根の広がってるところでは予想以上に踏み跡の無い、見つからない箇所が多いと感じた。ルーファイは必要でGPSがなかったら、何箇所かでロストしていたでしょう。ロストに気が付きピークまで登り返したとしても、GPSがなければどのピークかも分からず(ピークに標識がないことが多い)、GPSは必須と言って良い感じ。 道は急だったりゆるくなったり、広い尾根だったり痩せ尾根になったりトラバースだったりです。細部はレコの画像を見ていただけたら分かると思います。 ★★★大無間山だけの日帰りピストンならヤマレコ0.8位の足なら10〜12時間で日帰り出来る感じ。テント泊だと白樺荘から大無間山まで露営適地は山頂まで無いです。そして水場もないのでその分水を担がないといけない。 大無間山から先は、一般的にはテント泊が必要で、道の状況等難易度がワンランク以上あがります。5月にこのコースを8時間で周回した猛者がいますが、一般的には参考にならないコースタイムです(笑い) |
その他周辺情報 | ■温泉 赤石温泉 白樺荘 10:00〜18:00(火曜休) 510円 食事は15時くらいまでで、私が下山した時は終了してました ■食事処&静岡市街まで 17時過ぎたら、静岡市街近くまで降りないとない感じでした。 白樺荘から40km位走ったところまでで、スライドした車は数台!新静岡ICまで70kmはあり2−3時間位はかかります。東京の板橋区〜奥多摩駅までが60kmですから、白樺荘がいかに山奥か想像してください。 |
写真
6月5日追記:左下の花は、小深山酢漿草(コミヤマカタバミ)。右下の花は、梅花黄連(バイカオウレン)。matusanさんに教えていただきました、ありがとうございます!
崩壊地の縁を登り振り返って撮影。土が不安定で浮石ばかり、ここは安全な森林帯の巻き道を通るべきだったと反省してます。下りの場合は藪を漕いででも必ず巻いてください、1歩足場が崩れたら、人生終わります!
装備
備考 | ハーフパンツ、ロングゲーター、CWX。タイオガブーツ。 バッテリー:1日目30%使用(90%→60%)。夜間充電(60%→90%)。2日目50%使用(85%→35%)。 水3.5L(ジュース含む)+エナジーゼリー1コ。 1日目行動中1L。夕ご飯、夜間の水補給、朝ごはんで水1L+ジュース1本。 2日目、水場まで水の残は0.7L位。水場で0.3L飲み1L給水。下山時、0.3Lの水とエナジーゼリー1コ余る。 |
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感想
数年前から計画してましたが、天気だったり、コロナだったりで実行に移せませんでした。今回、天気的にはイマイチだったんですが、ここで行かないと、今年の秋、あるいは来春になってしまうので意を決して行った来ました。
当初、反時計周りで計画。アザミ沢で給水し、コルから60m上の平坦地で露営の予定でした。でも5月中旬に黒戸尾根テン泊の時は12爪アイゼン、ピッケル、ダウンのズボンを持ったが今回それらは不要で(都合2kg弱)、その分、水を担げば時計周りのほうが良いと判断して計画を変更しました。
とにかく、無事に歩き通せて良かったです。1日目に小無限山の登りで膝が痛くなり、だましだましゆっくり歩き大無限山に着きました。おかげで、酷い膝痛にはなりませんでした。時間的にはまだ早かったんですが、頑張って、無理して露営予定地(三方峰のやや先)まで行けば酷い膝痛になるかなと思い大無限山で露営しました。
翌朝、膝痛は解消していて、快晴の元、景色を堪能しながら歩きました。荷も出発時より3kg以上軽くなり快適でした。大根沢山からはほぼ下り一方なので、膝痛が出ないようにゆっくり下りました。大根沢山につく頃から高い山には雲がかかってきました。
テクニカル的に難しいところはないけど、携帯圏外で人の入らない山なので、怪我しないようにと意識して歩きました。2日間で出会いは皆無!もし足を捻挫して歩けなくなっても、だれも通りませんからね。大根沢山の下りは迷いやすい箇所もあったが、GPSのお陰で不安なく歩けました。
どんな山でもGPSに頼りすぎてはいけないと思って行動してますが、その恩恵は計りしれないところがあります。機器は故障、バッテリー切れ、紛失リスクが有るわけで、今回そのリスクを想定して、多くのレコを熟読しました。参考にさせていただいたヤマレコユーザーさんに感謝いたします。
朝起きて膝痛が治って喜んだり、危険箇所では慎重にと言い聞かせたり、楽しくもあり、辛くもありの充実した山行でした。経験値がさらに上がったかなと思いました。
次回は稲包山〜白砂山(群馬県境トレイル)です。避難小屋泊で小屋近くに水場ありで荷はだいぶ軽く、今から楽しみです。6月下旬を予定。
静岡遠征
1〜2日、大無間山・大根沢山 当レコ
3日、愛鷹山(越前岳)、黒岳、呼子岳周回
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4357326.html
コメント
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大無間山お疲れ様です。👏
玄人受けする一般ハイカーが歩かない、存在すら知らない中々行く方がいない山、私も行くことはないでしょう。南ア南部一泊ならば何度か行っていても赤石や聖にもう一度です。😥
大無間山2日間でであった方皆無、中々味わえない山旅ですね、次回のレコも楽しみにさせて頂きます。😊
こんにちは、
今、山と高原地図2008年版を見たら、田代からの鋸刃コースは実線の一般道なんですね。最近、崩壊地にフィックスロープが2本付けられ、安全度があがったのか、日帰りはほとんど田代コースのようです。一方、白樺荘からのコースは未掲載で当然、大根沢山も未掲載です。大無限山は二百名山でワタシ的にはメジャーです、そこから先はマイナーかなと思います。
次はメジャーな群馬県境トレイルです
https://www.gunma-trail.jp/routemap/
行くかどうかは天気次第です。ダメなら7月の大朝日岳から以東岳2泊になり、群馬県境トレイルは秋または来年になります。
コメント有難うございました。
大事無ければ良いのですが、今後の為にも養生なさって下さい
ところで大無限山はグレートトラバースを見て初めて知った山ですが、大変そうだなという印象でしたので誰もいない山の中でひとりテント泊とは凄いです😃
日帰りで大体7~8キロの荷物背負っていますがテン泊装備だとあと2~3キロ増えるんだろうなぁ〜と想像してます😅
少し体力つけようと思っています
ありがとうございます、いつも通り今は問題ないです。しかしジョギングなどで痛めることはよくあります。
夜は怖かったので爆竹を2連持っていきました。テン場で鳴らそうと思いましたが止めました
膝痛は40代の頃(スキーで痛めた)からで、恒例となってます
たとえ3時間の里山でも膝痛にならないように常時意識して歩いてます(ゆっくり歩くことにほぼ尽きます)。今回、頑張って目的地まで歩くと、経験的に膝痛が悪化して翌日に影響することが懸念されたので、2日めの行程が長くなっても、と思い手前で露営しました。
テン泊装備だとあと2~3キロでは済まないですね。テント一式(これだけで1.5kg)、シュラフ、マット、バーナー、ガス缶、ナベ、食料、防寒具、そして今回水を2日分。通常この時期の日帰りなら1.5Lですが今回は3.5Lでしたので、日帰りより水だけで2キロは重くなりました。ちなみにザックだけで2キロあります。7~8キロと15キロでは全く違います、体力のある若者なら大差ないかもしれませんが、年取ると重荷は堪えます。私の場合、体力より減量が必要です
コメント有難うございました。
ところで、写真24の左下の花は、小深山酢漿草(コミヤマカタバミ)、右下の花は、梅花黄連(バイカオウレン)だと思います。
次の群馬県境トレイルの報告を読ませてもらうのを楽しみにしております。
大無間山のピストンならハードルは高くないと思います。日帰り装備で荷が軽いし、日陰が多く歩きやすいと思います。matusanさんなら楽勝だと思います!ただこれからの時期、下部の落葉樹の落ち葉の下にはヒルが潜んでるようです。田代からのルートは一般道みたいだし(2008年版、山と高原地図)、ガレにWでフィックスロープが付けられてるようです。また白樺荘からのルートは目印が多くほぼルーファイは不要です。ピストンだと一番重い水を小無限山とかにデポできる利点があります(笑い)
花の件ありがとうございます!いまから追記します。
群馬県境トレイル、6月下旬に2日間の晴れ予報日があれば行ってきます、せっかくいくのでガスで何も見えないのは勘弁してほしいところです。
コメント有難うございました。
誰にも会わない南アルプス新南部の山の大無間山の周回登山、食事やらなんやらmtken さんのように上手に作れない私ですが、非常に興味をそそられました。今年の予定には入っていませんが、mtken さんのように周回するか日帰りのピストンにするか、mtken さんの今回のレコを参考にしていずれかでチャレンジしてみようと思います。
翌日に愛鷹山を登ってから帰宅されたとは、年齢を考慮すると何とも凄い体力・・・絶句しました。
膝の具合も問題なく大丈夫のようで安心しました。お疲れさまでした。
ありがとうございます。
もし、日帰りピストンにする場合は、私の白樺荘コースにするか田代コース(崩壊地にロープのある方)にするか検討されることをお勧めします。私の場合・大根沢山周回のため白樺荘コース一択でしたが、日帰りピストンの場合、田代コースピストン(最近、崩壊地にフィックスロープが付けられたので以前より多い感じです)の方が多いので要検討だと思います。いつの日かチャレンジしてみてください、心に残る思い出の山行になると思います。
愛鷹山は前夜の道の駅の選択を誤り、国道1号脇でうるさくて寝れず、深夜に移動したりして寝不足登山になり、行程の割に下山後はヘロヘロになりました。
コメント有難うございました。
rikimaruです。「大無間山・大根沢山 テント泊周回」お疲れ様でした。
逆ルートで周回するのかなと思っていましたが,私と同じ時計回りでしたか。
昨年,私が歩いたときは,ゴールデンウィークでしたので,残雪があったおかげで
先行者の足跡を追えたため,それほど迷わずに歩けました。
6月上旬では,残雪の足跡が消え,新緑が繁茂して迷いやすかったでしょうね。
それにしても平日の縦走で,誰ともスライドせずとも歩き通した山力はさすがです。
このルートは,結構危ない箇所もあって,歩いた者だけが得られる満足感が魅力ですね。
「次回は稲包山〜白砂山(群馬県境トレイル)」ということですが,このルート,
私も昨年5月に歩きました。よろしければ,参考にして下さい。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3230998.html
ピッケル、アイゼンが不要でその分水を担ぎ、時計回りにしました。
大無間山から先は迷いやすく、大根沢山から先はさらに迷いやすかったです。
携帯圏外で怪我して動けなくなったら、だれも通らないので人生終わるなと思い、怪我とルートロスしてとんでもない方角に降りないように、慎重に歩きました。
稲包山〜白砂山、どちらもピークは踏んでるので、旧三国スキー場跡に車を駐めて、避難小屋泊のピストンになります。気になるのは天気と水場。1日目は曇でも2日目は夕方まで晴れ予報でないと行かないので今月(21日以降の予定)行けるかどうか疑問です。大無間山・大根沢山 テント泊周回に比べてハードルが低く天気さえ良ければ気軽に行けるルートです。ただ、クマが怖いですね。ソロで平日なので人は少なく、クマとの遭遇は避けたいです。大無間山では爆竹持っていきましたが、群馬県境トレイルにも持って行くつもりです。山奥のクマは人を怖がるので、今までも遭遇した時はクマの方から逃げていきましたが、子連れのクマとかに出会い頭で会うのが怖いです。
出発日が決まったらrikimaruさんのレコ熟読します!
コメント有難うございました。
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