丹沢主稜縦走(ヤビツ峠〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸〜西丹沢自然教室)


- GPS
- 19:55
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 2,704m
- 下り
- 2,960m
コースタイム
08:50 ヤビツ峠
09:10 護摩屋敷の水
11:00 三ノ塔(休憩30分)
12:10 烏尾山
13:40 新大日
14:40 塔ノ岳
16:20 丹沢山(みやま山荘泊)
○2日目(4/28)
07:35 みやま山荘
08:55 棚沢ノ頭
09:50 蛭ヶ岳(休憩30分)
12:10 臼ヶ岳(休憩15分)
13:40 金山谷乗越
15:10 檜洞丸(青ケ岳山荘泊)
○3日目(4/29)
06:30 青ケ岳山荘
07:55 展望園地(休憩10分)
09:20 ゴーラ沢出合
10:15 西丹沢自然教室
天候 | 4/27:晴、4/28:曇ときどき晴、4/29:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
![]() ![]() ![]() ※このバスは満車で乗れなかったのですが、20分後に臨時バスが出ました。 ●復路 ![]() ![]() ![]() ≪参考URL≫ ・神奈川中央交通バス(秦野駅〜ヤビツ峠) https://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000801327-1/nid:00127715 ・富士急湘南バス(西丹沢自然教室〜新松田駅) http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosen_time/time01_h.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪コース状況≫ 全行程で登山道上に積雪があったのは1箇所2m程度の区間だけで、アイゼンは不要でした。 ○ヤビツ峠⇒塔ノ岳 鎖場もありますが、技術を必要とする箇所はありませんでした。1箇所だけ、垂直に近い急な下りの鎖場がありますが、高さが3m程度なので、鎖をしっかりと掴んでおけば大丈夫です。 ○塔ノ岳⇒丹沢山 危険な箇所は特にありませんでした。 ○丹沢山⇒蛭ヶ岳 鬼ヶ岩と蛭ヶ岳の間に下りの鎖場があります。鎖をしっかりと掴んで、気をつけて通過すれば大丈夫です。 ○蛭ヶ岳⇒臼ヶ岳 蛭ヶ岳からの下りが急で、鎖場が連続します。地面は土質で高度感もないので怖くはありませんが、ガレている上に当日は土が乾燥していて、足元が滑り易かったです。去年あたりに、この区間で死者も発生しているそうです。 ○臼ヶ岳⇒檜洞丸 危険な箇所は特にありませんでした。ただ、臼ヶ岳周辺はエスケープルートがありませんし、水場も小屋もないし、アップダウンで体力を使いますので、そういうリスクを理解した上で通るようにしてください(と注意を促す看板が蛭ヶ岳と檜洞丸にありました)。 ○檜洞丸⇒西丹沢自然教室 ゴーラ沢出合は河原が広いので、渡る箇所を探すのが少々難しいかもしれません。当日は飛び石づたいにギリギリで渡れましたが、増水すると飛び石が水に沈むと思います。また、流れが速いので、増水すると渡渉は難しいかもしれません。それ以外に危険な箇所はありませんでした。 ≪登山ポスト≫ ・ヤビツ峠と西丹沢自然教室に登山ポストがありました。 ≪トイレ≫ ・今回は気温が高かったので、トイレは出発地と到着地のみで済ませました。 ・山中には、山小屋のトイレ(有料)以外は無いと思います。 ≪水≫ ・丹沢山中には水場がほとんどないので、水の計画は気をつけてください。 ・不動ノ峰への登りの途中にある休息所の近くの水場は、登山道から13分と標識が出ていました。ただ、これは今回は確認していません。登山地図には「涸れることあり」と書かれているのでご注意ください。 ・神ノ川乗越は、探してみましたが水の気配が全くありませんでした。青ケ岳山荘のおかみさんの話でも、水が豊富にあるときと涸れているときがあるそうです。 ・山小屋での水500mlボトルの価格:みやま山荘(300円)、蛭ヶ岳山荘(500円)、青ケ岳山荘(500円) ≪携帯≫ 以下の3ヶ所でスマホ(ドコモ)の電源を入れて電波状況を確認しました。 ・みやま山荘室内:圏外でした ・蛭ヶ岳山頂:圏外でした ・青ケ岳山荘室内:ストーブの煙突周辺で電波が入り、メールができました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
コンパス 1
雨具 1
防寒着 薄いダウン
リュックのレインカバー 1
水 4リットル
非常食
医薬品
タオル
ティッシュ
手袋
ゴミ袋
帽子 1
ウェットティシュ
笛 1
ストック 1
携帯電話 1
時計 1
筆記具 1
保険証 1
計画書 1
1/25,000地形図 1
初日の昼食 1
行動食
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1 テーピングテープ含む
1/50,000ガイド地図 1
ストーブ 1
コッフェル 1
|
感想
G/Wで時間があるので縦走したいと思った。
この時期に雪がない場所ということで、丹沢に行くことにした。
丹沢山のみやま山荘に泊まれば、丹沢を東西に縦走できそう。
masaki123氏が直前に仕事で行けなくなったので、今回もソロ。
まあ、ソロもいいね。勝手気ままに出来るし。
最近仕事が忙しかったので、前回の登山から2ヶ月半の間があいた。
体重が2kg増えた上に、今回は水を多く用意したので荷物も重い。
厳しい縦走になることは、ある程度予想していた。
しかし、現実は予想以上だった。出だしから脚が異常に重かった。
ヤビツからの丹沢表銀座の登りで、脚が全く登っていかない。
二日目以降は、水の量が減ったし脚も慣れてきたので幾分マシになったが、今度は初日の疲れが残っていてきつかった。
それでも、二日目以降の行程を短く設定していたので、ペースを落としてゆっくりと山旅を楽しんだ。
今回の宿泊は、1泊目が丹沢山頂のみやま山荘、2泊目が檜洞丸山頂の青ケ岳山荘。
タイプは異なるものの、いずれも素敵な山小屋だった。
どちらも小屋番の方々が感じが良く親切だった。
みやま山荘は新しい建物の清潔な山小屋。料理が凝っていて美味しいとの評判。
当日も、鴨肉がメインの料理で、デザートとして桃がつくなど、大満足の食事。
翌日の昼弁当はちらし寿司で、臼ヶ岳山頂でこちらも美味しく頂いた。
宿泊客は目測で40人ほど。布団2枚を3人で使う混み方。
私の周辺は空いている布団があったので一人1枚使えてラッキーだったが、それでも2段の上段だったので、ザックの置き場所に悩んだ。
これでも、次の月曜日が平日だったので、G/W中としては緩い混み方だったそう。
この後に蛭ヶ岳山荘で聞いた話では、蛭ヶ岳山荘は5/3は120人の予約が入っているとのこと。
布団は45〜50枚しか敷けないとのことで、布団1枚に二人で寝て、あとは寝袋対応だそう。
今回の縦走は、混雑を少しでも避けるためにG/W前半の平日を含む日程にしたのだが、大正解だった。
2泊目は青ヶ岳山荘。こちらは古い建物で、内部の作りもレトロ。
台所は土間になっていて、かまどや薪(?)ストーブもある。掘りごたつの暖は練炭七輪でとっていた。
これぞまさに山小屋と強く感じる、良い意味で味のある建物だった。
この山小屋の良い点は、2階を就寝専用にし、ザックの置き場は1階にしていること。
おかげで2階の就寝スペースは清潔で快適。
さらに布団が大きなサイズのものを使用しているので、快適に眠れた。
典型的な山小屋形状の屋根を利用して、おかみさん一人で布団を干しているとのこと(感謝!)。
夕食はこだわりの手作りカレー。
豚肉を桜チップで燻しているそうで、手間をかけて作っているので本当に美味しい!
最後に、ここに泊まる時のノウハウを少しばかり記しておく。
青ヶ岳山荘は水道が無いのでウエットティッシュがあると良い。
また、歯磨き用の水を用意しておいた方がいい。
あと、ホームページに書かれているが、「スプーンと箸を持参していただけると助かる」とのこと。
山小屋のことばかり書いてきたが、この縦走路の一番の魅力は、臼ヶ岳周辺から望む蛭ヶ岳〜鬼ヶ岩ノ頭〜棚沢ノ頭という丹沢主脈の雄大な景色だと思う。
写真では、その雄大さが少ししか伝わらないのが残念だ。
こちら側の斜面は、関東大震災で大きく崩壊して、その後もこちらから吹きつける台風の風、雪などで崩れ続けているとのこと。
稜線周辺にわずかに笹が生えていて、それが稜線が崩れてしまうのを辛うじて防いでいるように見える。
厳しい自然のバランスの上に存在している稜線を歩いてきたんだな〜と感激だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する