GWの塩見岳 ひとりぼっちのピークハント(島倉林道から往復)
- GPS
- 19:06
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,514m
- 下り
- 2,358m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:45
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 9:52
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:36
2日目:三伏峠(4:30)- 本谷山(5:30)- 権右衛門山(6:45)- 塩見小屋周辺(7:40) - 塩見岳西峰・東峰(9:15 - 9:40)- 塩見小屋周辺(10:30)- 本谷山(12:50)- 三伏峠(14:20):登り:4時間45分 / 下り4時間40分
3日目:三伏峠小屋(6:25)- 豊口山分岐(6:40)- 豊口山間コル(8:35) - 登山口(9:05)- 島倉林道ゲート(9:40):下り:3時間15分
天候 | 3日とも晴れ。一度も山頂がガスに包まれることはありませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜豊口山のコルまで 雪はなく問題ありません。 ■豊口山のコル~豊口山分岐 北面のトラバースでアイゼンが必要です。連休前半の後は2日雨でしたが、トレースは十分残っていました。木道はまだほとんど出ていません。ルンゼのトラバースもトレースが薄い箇所もありましたが問題ありませんでした。踏みぬきが多く体力を消耗します。途中から先行していたneji-shikiさんと同行し、コルから豊口分岐まで3時間25分でした(夏CT1時間25分)。帰りは前日に20名程登った後で踏み固められていて問題ありませんでしたが、それでも気を使うコースです。 ■豊口山分岐~三伏峠小屋 特に問題なし。 ■三伏峠小屋~本谷山 朝は雪が締まって快適です。稜線・尾根道を行けばよいですが、密樹林帯で歩き辛いところも多いです。帰りの時間は樹林が密接しているところは踏みぬき地獄で体力を消耗します。気温があがるのであれば「わかん」がお薦めです。 ■本谷山~権右衛門山~塩見小屋 行きは夏道を使わず権右衛門山を直登しました。2600mで針葉樹がうるさいですが雪が多いせいか予想より快適でした。よい展望のピークを尾根道沿いに下ってしばらくすると尾根を外れ樹林帯から登り返すと塩見小屋下に出ます。帰りは塩見小屋下から「わかん」で歩きました。面倒になって2600m-2550m目処に権右衛門を巻きました。 ■塩見小屋 完全に埋まっています。 ■天狗岩巻き 巻く際に長い30m位のトラバースがありました。トレースはなくアイゼンの刺さりも悪くカニ歩きで渡りました。登りはもう一本10m程トラバースした後に上部を詰めましたが、(夏道通り?)、帰りは登山道でない岩場を下りてきました。 ■塩見岳山頂へ 黄色のマークが出ている箇所を意識して夏道を基点にコース取りを考えますが、埋まっている箇所も多くわかりずらかったです(夏来てないのが悪いのですが)。凍結も多いです。稜線に乗り上げる手前でアイゼンもピッケルも刺さらない箇所の多い凍結斜面があり、ここの上部に残置スリングがありました。登れそうなところを前爪で登り。下山時は上部の歩けるところをトラバースして抜けて、その後は登山道を外し岩場から下りました。 夏道経験していない上にトレースがない状況で、事前にGWの過去の記録を見ていた結果、コース取りの際に夏道を基点に山頂へ詰めようとして、ルート判断のオプションを狭めていた、と後で反省しました。今年は雪が多かったので、もっと夏道を前提とせずに判断すべきだったと思います。 南面のコースで融けた雪が凍結してアイゼンが効かない箇所が多く、コースは難易度高目だと感じました。前日の甲府の最高気温は27度で、この日は29度まであがる予報でした。 携帯電話) 登山口は携帯NG、三伏峠、稜線ともドコモは繋がります。 |
装備
個人装備 |
下(アンダー・ズボン) 1
上(アンダー・ミドル・オーバ・アウター) 1 今回、ミドルにダウンでOK
アイゼン・ピッケル 1
ストック 1
手袋 1 フリース*2 オーバグローブ
ネックウォーマー 1
フェイスマスク 1
スパッツ 1
わかん 1 一応。
冬靴 1
着替え お風呂セット
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--電子機器/地図-- 1
GPS 1
コンパス 1
地図・地形図 2
携帯電話 1
電池(携帯予備/GPS予備/ヘッドライト/カメラ予備) 1 単3-2、単四3、予備充電池
ヘッドライト 1 Must
時計 1
カメラ・ビデオ 1
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--エチケット--
日焼け止め
ティシュペーパー
トイレットペーパー
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--宿泊装備--
シュラフ
コッフェル
マグカップ
水筒 ホット
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感想
お正月以来の山登り。レベルが少し高目の「南アルプス塩見岳」へ冬期小屋宿泊で行こうと考えていたところ、雪が多くて冬期小屋が使える確証がなく、5年前に引退したはずのテント山行になりました。最近ダイエットしたので、その恩恵を期待しテント宿泊再挑戦でした。
平日の1日目は、人がどの程度入っているか不安でしたが先行者(Neji-shikiさん)1名のみ。途中から三伏峠まで一緒に行動し、帰りも一緒に下りました。人と一緒だとやはり心強いです。夕方二人組が登ってきてこの日は4名でした。
2日目の塩見岳アタックは3名で登頂者は僕だけでした。下山時に権右衛門山を適当に巻いた際すれちがった様で、後続の2名にも会わず10時間一人ぼっちでした。山頂付近の難所で集中力を強いられた上、尾根道を踏み抜きながら歩き続け、テント場に着く頃には、達成感の中「精も根も尽きた」感じでした。その後、高山病と疲労で夕方から朝まで夕飯も食べずに寝てました。
塩見岳には、この長いコースが一番登られているルートというのに驚きです。ダイエットする前なら夏でも無理だと感じました。一方で、今回は人がいない状況も踏まえ、計画・決行したのですが、心技体全て一段上が求められ、実力不相応の山行となってしまった感覚です。自分自身にこれ以上のノビシロは期待できないので、人のトレースをアテにしたり、人の判断を参考にできる行程とする謙虚さも必要だと思いました。達成感はあるけど反省も大きいです。
Blogも書きました。(重複多いですが!)
http://mountainstaka.seesaa.net/category/22666024-1.html
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動画はXperiaで撮影したものをつないだだけです。難所は撮影する余裕はありませんでした。
山頂でXperiaでSphere撮影してみました。空まで見えますよ。PCで全画面表示してみるとイイですね!
(6/4 追記 ヤマレコがパノラマ写真に対応しましたのでエントリもしました。下記リンクはそのままにしておきます。)
山で撮影した上下左右360度パノラマ写真コンテスト - 結果発表 by ヤマレコ
行きと帰りご一緒させて貰ったねじ式です
mt_taka さんと会わなかったら三伏峠小屋まで行かずに撤退していたのでとても感謝しています。
僕もいつかはと思いながら山頂からの写真を拝見させて貰いました。
また何処かの山でお会いしましょう
ねじ式さん
こちらこそ同行ありがとうございました。僕も感謝しています。二日目は戻ってきた時に三伏山からMammutのテント見て「まだいる〜。」と思いホッとしましたよ。 : 天気が良く三伏峠はよかったですよ。(僕は飯を重量オーバでリストラしたのが心残り )またどこかで会いましょう!
初めまして!
3日に近くの山を歩いてました。初めて近くで見る塩見岳をなんてかっこいいんだ〜、となんど口にしたことか・・・
そこを登られている方がいたんですね。
素晴らしい写真に感動してしまいまして、思わずコメントしてしまいました。
で、気付いたらブログの方もたまに読み逃げさせていただいていました^^;
子連れの記事など、また参考にさせていただきます!
はじめまして。
ブログを読んでいただいた方がYamareko記録も読んで頂けるなんて感激です。
遠望だと小さく見えますが、塩見岳は近くで見ると予想以上にカッコいい山でした。
子連れ登山はいいですよね。自然と子供の一刹那の交わりの素晴らしさは体験しないとわからないです。綺麗な景気も子供との思い出には勝てないし、ソロの大変さも、子連れの気苦労に比べれば楽ですかね
はじめまして
塩見岳登頂おつかれさまでした!
3日、日帰りで烏帽子岳に行ってました。
三伏峠テン場でneji-shikiさんにmt_takaが塩見アタック中とお伺いしました。
頂上直下の岩場はやはり手強いですね。
私にはまだまだ・・・いつかチャレンジ出来るよう励みます。
xyjJinさん始めまして。
neji-shikiさんに少しお話は伺いました。日帰りって気力も体力もスゴイですね。って、思ったら以前、去年空木岳を計画した際、越百〜空木の記録読み逃げしてました^^;) 健脚ですね。羨ましいです。
記録を見ると年によってはほぼ夏道を問題なく詰められた年もあった様ですが、このGWは雪も凍結箇所も多目で大変な気がしました。心技体とも一段上が求められた感じですね。(このレベルを計画するのはもう止めようと思いました。^^;)
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