白峰三山


- GPS
- 16:34
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,601m
- 下り
- 3,290m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:01
- 山行
- 8:43
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:47
天候 | 初日曇り、二日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5時30分発のバスは3台。2台目も埋まらない程度。第二駐車場に停めればよかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大門沢はぬかるみあり。一部登山道が小川に。 |
その他周辺情報 | 町営奈良田の里温泉(女帝の湯)550円。駐車場から徒歩5分(登り)がきつい。 |
写真
感想
先週、先々週と真夏の登山でヘロヘロ、もう夏山は登るもんかと思っていたが、週末の北岳は曇り一時雨の予報。週半ばは段々雨予報に近づいていたのが金曜になってやや好転の兆し。よし、白峰三山だ!
金曜23時半に奈良田第一駐車場に到着。ガラガラ。車中泊で4時45分起床。おにぎり2個を流し込む。
5時頃にはバス3台到着。1台目のバスに乗車。今日は登山客が少ないようで全体で5割くらいの乗車率か。
広河原山荘でトイレを済まし、いざ、出発。ゲートをくぐったところで登山届を出していないことに気づきインフォメーションセンターへ。太った外人の集団がいたので急いで先行する。
今日の装備は2日分の食料と水1ℓ込みで8.83kg。初めての夏山テント泊なので防寒対策を万全に備えたが過剰装備だったので、あと500gは軽量化できる。
白根御池小屋を目指すが遠くてなかなかつかず。曇りだったので汗もそこまでかかない。暑さの苦痛やバテはないが、谷川岳の疲労が残っているのか体力の消耗が早い。また、北岳登山の前半はさして楽しい行程でもなく長くて飽きてくる。
白根御池小屋は緑が多く素敵な環境。池もきれい。補給食を食べながら10分ほど休憩。ここで水を補給する計画だったがここまでほとんど飲んでいないのでそのまま先に進む。
明日の行程を考え草すべりは脚に負担がかからないよう登る。緑や花がきれいで楽しい。さして疲れず二俣との合流点到着、5分ほど腰を下ろし筋肉の疲労をとる。
今年はどうも調子が出ない。途中で数人に抜かれて置いて行かれた。
草すべりを抜けると雲の中。狙い通り涼しい山行。それでもだいぶん疲労してきた。なかなか肩の小屋が見えない。淡々と登って行くと雲の中に肩の小屋が現れた。
肩の小屋で水1ℓを購入した。疲労回復のため白がゆに塩昆布を大量投入して補給。これで北岳まで十分なエネルギーを確保。
北岳は雲の中。展望ゼロ。そのまま北岳山荘に向かう。しかし北岳山頂から北岳山荘までが想像以上に遠い。1時間もかかった。ヘロヘロになって到着。テン場の受付を済ませ景色の良い場所に設営。
なんだかやたら疲れた。このままでは明日の縦走を走破する自信がない。疲労回復に努めることとし、15時から翌朝4時まで寝て過ごす。食欲はないが無理やり食べる。到着時の補給食は塩多めのマッシュポテト。これは持ち運びが軽い割にはボリュームがあり疲労時にも食べやすい。生き返った。
疲労のせいか高山病なのか頭痛が取れないのでロキソニンを1粒飲んだ。19時過ぎには熟睡。夜中の2時頃、風の音で目が覚めた。夜露も酷い。どちらも織り込み済みなので問題ない。防寒対策も不要だった。
翌朝にはスッキリ。脚の疲労も取れた。いっぱい食べていっぱい寝るに限る。朝ご飯は大量の雑炊。ご飯と雑炊の素のバランスが悪くてまずい。無理やり食べた。
昨日と打って変わっていい天気。朝焼けもきれい。朝焼けと雲海に浮かぶ富士山は素晴らしい。昨日は雲に隠れていた北岳や間ノ岳もバッチリ。テント泊の楽しみはこの朝焼けの絶景。朝焼けの中に浮かぶmyテントを見るのが一番の楽しみ。写真を撮りまくった。
テントは中も外もビショビショ。クロスオーバードームはあっという間に乾くのだが、今朝はなかなか乾かない。防水が切れた?荷物を重くしたくないのでしばらく待つ。
テントを乾かしていたら予定から1時間遅れ。6時半出発。青空が広がりご機嫌。6時半になると半袖短パンでちょうどいい。朝のうちは稜線の風がやや肌寒いがすぐに日差しがポカポカになる。
まずは中白根山を越え間ノ岳。素晴らしい景色で写真を撮るために何度も立ち止まる。景色のいい緩やかな登り坂は散歩道。北岳山荘から程よい距離があり最高の稜線歩きとなった。間ノ岳までピストンの人と数名すれ違った。間ノ岳では熊野平から縦走中の二人組。熊野平方面に連なる稜線がまた素晴らしい。二人組は北沢峠から入りアサヨ岳に抜けるという。自分には真似のできない行程。しばし絶景を楽しんでから出発。
ここまで稜線は涼しく汗もかかない。ハイドレーションに2ℓ、ウォーターボトルに調理用の水は多すぎた。ハイドレーションの水を少し捨てた。
間ノ岳からは長い下り坂。雲海に浮かぶ富士山。手前の山々からは雲が沸き立っていた。素晴らしい景色を見ながらゆっくりと降る。ここで今朝初めての縦走者とすれ違う。間ノ岳から下山までにすれ違ったのは4人のみだった。正面に西農鳥岳と農鳥小屋が見える。ここは日本なのかと思うほどの実に素晴らしい景色。広々と広がる稜線の景色の中で、緑と土色の山肌と、控えめな小屋の赤い屋根の色がマッチしていて美しい。
農鳥小屋はオヤジが定位置のドラム缶に寝そべっていた。ポカポカの陽射しの中でジャンパーを着ていたが暑くないのだろうか。一言挨拶してそのまま西農鳥岳に向かう。
西農鳥岳への登りがかなりきついと聞いていたのでゆっくりゆっくり登る。振り返れば間ノ岳と濃鳥小屋の絶景。こちらから見るとなんだか猛々しい光景。何度も振り返り写真を撮る。そこそこの急登の途中で速い二人組に抜かれる。この絶景の中、そんなに急いでどこに行く。西農鳥から見る絶景が素晴らしすぎて疲れは感じなかった。
農鳥岳への稜線はじっくり楽しむ。このまま下山するのが勿体無さ過ぎる。ゆっくり歩き堪能する。農鳥岳ではカップ麺を補給。ハイドレーションの口ゴムが取れているのに気づいた。
10時過ぎ頃から雲が出始めた。早い時間帯の稜線歩きはベストのタイミングだった。農鳥岳からの降りは気温が上昇、稜線から離れると風もなく暑い。登ってくる人はかなりきつそう。
喉がカラカラになり大門沢下降点で水を飲もうとしたらなんとハイドレーションが空になっていた。口ゴムが外れてこぼれてしまい、農鳥岳で飲み切ってしまったらしい。大門沢小屋まで2時間、辛い降りがさらに過酷なものとなった。
しかしこの下り坂はキツいし歩いていてつまらない。ぬかるみも多く滑るので神経を使う。途中川に並行して降りる。喉が渇いた。散々降ったところで待望の渡河ポイント。顔を洗い水を飲んだ。
大門沢小屋に到着と同時に雨がふりはじめた。脚はクタクタで休みたかったが長居すると脚が動かなくなりそうだったので水を補給して早々に出発。
雨は降っているが樹林帯は身体が濡れることはなく雨はすぐにやんだ。濡れた岩が滑るので手こずった。登山口に到着した時はほっとした。軽い尻餅2回、大門沢小屋から1時間45分、意外に速く降りて来たなと思ったらここから第一駐車場まで5km近くある。登山口から1時間の行程が苦行だった。しかも最後の最後、駐車場まであと少しというところで左足の裏に違和感。なんと水ぶくれができてしまった。
奈良田の温泉で汗を流す。オデコと首回りが日焼けでヒリヒリ痛くて触れない。相当焼けたかな。
車で下山中、雨。
高速が渋滞してるので鳴沢のガストで2時間休憩。ドリンクバーと日替わりスープを7〜8杯飲んだが全部身体が吸収してしまった。帰宅は22時過ぎ。
いや〜楽しかった!
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