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Yamareco

記録ID: 4602819
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

19951007-10光岳−池口岳縦走、小屋+テント泊

1995年10月07日(土) 〜 1995年10月10日(火)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
24.1km
登り
2,748m
下り
2,556m

コースタイム

1日目
山行
8:35
休憩
1:10
合計
9:45
7:26
95
9:01
9:04
248
13:12
13:31
18
13:49
14:13
115
16:08
16:26
22
水場
16:48
16:54
17
イザルガ岳
3日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:07
17
県営光岳小屋
3日目
山行
7:38
休憩
2:29
合計
10:07
6:24
6:51
121
8:52
9:28
39
10:07
10:28
48
11:16
11:32
13
11:45
12:00
41
12:41
12:48
7
12:55
0:00
10
約2325mP
13:05
13:16
63
池口岳南峰
14:19
14:21
14
14:35
14:49
85
16:14
4日目
山行
1:56
休憩
0:28
合計
2:24
6:35
52
7:27
7:42
41
1837.5m三角点
8:23
8:36
23
面切平
8:59
林道・池口岳登山口
*休憩は他にもいくつもあり!
天候 10/07:晴後ガス
10/08:雨、光小屋で沈殿
10/09:高曇
10/10:晴
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
易老渡がスタート
池口岳登山口がゴール

感想

1995年10月7日(土)−10日(火)
 10/6金曜日の夜出発、自家用車で大阪の自宅から中央高速の飯田ICまで行き、赤石林道・最近できたばかりの矢筈トンネルを通って、易老渡へ到着。出発が遅く、渋滞にも遭い、しかも飯田IC〜赤石林道の入口までで迷い、到着が遅れ、仮眠は1時間程。登山口の橋の約100m上流の広場に車を置く。登山口の橋と駐車場の間に沢があって、水の補給は可能である。
 橋を渡り、急な樹林帯を黙々と登る。左手に聖岳が望まれる。面平までは良かったが後は睡魔に襲われ、極端にペースダウン。易老岳につく頃には、ヨレヨレ。三吉ガレ付近は草地で中ア・御岳や兎岳方面が見渡せる気持ち良い所。この辺りから鹿の鳴き声がよく聞かれた。沢状の部分を登ると夏は涸れる水場のある草原に出る。10年前の7月末に来た時は涸れていたが今回はOK。イザルガ岳には分岐に荷物を置いて往復、この頃には辺りはガスの中で残念ながら展望ゼロ。光岳小屋は真っ暗だったが、窓の外側の戸をつっかい棒で開けて中に光が入るようにした。今夜の宿泊は私と横浜からの単独行者の二人のみ。

 10/8は朝から嵐。ルートの状況がよく解らなかったこともあり、予備日が一日あったので停滞することとした。横浜氏は聖平に向かう予定とのことだが、やはり停滞。しかし、雨にも負けず14時頃から登山者が到着し始め、結局、易老渡から小屋3+テント2パーティー、聖平から1パーティー、そして何と池口岳から女性3人組がやってきた!聞くと倒木は結構あり、薮もうるさいが踏み跡はしっかりしているとのこと。俄然、ファイトが出てくる。この日小屋は7パーティー15人。

 9日は高曇りも展望はOK、小屋の裏のガレの縁から南ア・冠雪した富士山はもちろん中ア・御岳・北アも見渡せた(^.^)。今晩の水を補給し、出発。光岳頂上は展望は無いが、その先10mの展望台は南東の大無間山から西の池口岳・加加森山まで南ア深南部の大展望台!谷を隔てて池口岳の双耳峰がハッキリと望める。
 光岳からの下りは最初は疎林の気持ちの良い道だが徐々に樹林が深くなる。倒木もあるが無茶苦茶難儀するようなことはなかった。約2330m付近の舟窪地形はその底に降りて左側の尾根に踏み跡が続く。いつの間にか鞍部を過ぎ、登りになると背後に光岳が高い。2381mPから加加森・池口の鞍部付近までは樹林の中、所々ポコッと小さな草原が出てくるというような道である。加加森山も樹林の中、三角点は縦走路から2分程。ここで東京からの単独行者が追いついてきた。光岳の下りからは、鹿の鳴き声が非常によく聞かれた。
 加加森山からの下りはアルペンガイドに載っている記録によると大倒木帯があるとのことだが、確かに倒木は多くあったが、踏み跡はうまく避けてつけられていることが多く、余り苦労は無かった。尾根が広く踏み跡が所々不明瞭だが、そういうときは辺りを見渡すと必ず、100%、目印のテープか布があり、薮に突っ込むことは無かった(^_^)。目印が無ければルートファインディングは相当困難だっただろう。2312mP手前の鞍部は鹿ノ平というそうで、感じの良いところである。2312mPを過ぎるとようやく尾根が細くなってくる。約2210m付近はガレの縁で草原になっており、西から北東方向が開けて展望良好。池口岳が高い(;。;)。又、塩見岳の頭がポコッと見えていた。鞍部を過ぎると痩せ尾根となり、薮がうるさい。尾根が広くなり急登を頑張ると約2290mの池口岳分岐に到着。荷物を置き、池口岳へ向かう。
 池口北峰は展望無いが、その南側のガレの縁から南峰や深南部の山々が一望できる。頂上の北側の直下と頂上にテントが張れそうなところがある。更に南峰に向かったが道はあまり良くない。南峰も樹林の中で展望はすっきりしない。更に少し南の方まで足を延ばしてみたが樹林帯の笹原が続くのみだった。行きは気付かなかったが、南峰を北側に降りた所で笹ノ平への踏み跡が急斜面を降りていっていた。その分岐辺りは樹林もやや疎で気持ちの良い小さな笹原といった感じ。帰路、北峰の直下でカモシカにばったり出会った。でも、写真を撮ろうとするとすぐに逃げていってしまった(;_;)
 分岐に戻り、樹林帯の急斜面をゆっくり下っていった。途中に2ヶ所ある岩場の辺りにハイマツの群落があるとのことだが私には発見できなかった。倒木も結構あり陰欝な下りだが道はしっかりしている。少し登り下りを繰り返すとパッと樹林が疎になってザラナギ平(約1920mの鞍部付近)に到着。ツェルトが一張りあり、東京からの単独行者かと思ったら、ザラナギ平をベースに鶏冠山を往復したという横浜からの単独行者だった。結局、私もザラナギ平でテントを張る事とした。水場は行き25分、帰り40分とのこと!ここで泊まるときは水持参が正解だろう。この夜はまさに鹿の鳴き声を子守歌にする、といった感じだった。

 10日も晴天、1971mピーク手前のガレからは池口岳〜鶏冠山の稜線が目の前、逆光に黒々と構えている。今日の行程の道は一般道と何ら変わらず歩きやすい為、歩程もはかどる。1837.5m三角点付近のガレからも展望良好。右手の樹林越しに尾根にへばりつくような集落が見える。展望は本当にここで終わりで後はひたすら下っていくのみ。途中、池口往復後に三角点付近で幕営していた二人組を追い越す。約1060m付近で林道の登山口に飛び出す(登ってきた時は注意してないと見過ごすかも)。
 ここからは追い抜かした東京からの二人組の車に便乗させてもらい、遠山さんのお家でお茶をご馳走になった後、易老渡への最寄りのバス停である上島までおくってもらうことができた(^_^)。 そこでタクシーを呼び、易老渡に向かったが、9日から易老渡手前約1.5km の所の橋(易老渡から2本目)で工事が始まり、そこから奥へは通行止めと聞き、一瞬車を回収できないのでは、と不安にかられてしまった。結局、その日は工事はしてなくて車の回収もできたのだが、10月いっぱいは工事中とのことで下山してきた人達も橋より下流に駐車していたみたいだった。

 今回は、8日は雨で停滞してしまったが、マズマズの天気にも恵まれ(といってもあまり展望のあるコースでは無いが)、思ったよりも道も良く、南アの縦走を光岳から池口岳まで延ばすことができました。いわゆる南ア深南部のコースとしては序の口ということになるのでしょうが、鹿の鳴き声やカモシカの姿、深い樹林帯と所々現れる笹原といったものに触れることができ、南ア深南部をほんの少し体験できた印象深い山行となりました。

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