大雪山縦走(旭岳-トムラウシ)
- GPS
- 30:35
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 2,411m
- 下り
- 3,381m
コースタイム
姿見11:45-14:05旭岳14:30-15:00裏旭キャンプ指定地(幕営泊)
6/27
裏旭キャンプ指定地05:15-05:45間宮岳-06:25北海岳-07:25白雲岳分岐-08:00白雲岳-08:30白雲岳分岐-09:00白雲岳避難小屋-10:10高根ヶ原分岐-13:35忠別岳14:00-15:20忠別岳避難小屋分岐-15:35忠別岳避難小屋(小屋泊)
6/28
忠別岳避難小屋05:40-06:05忠別岳避難小屋分岐-06:50五色岳-08:00化雲岳分岐-08:15化雲岳08:30-09:05ヒサゴ沼分岐-10:55ロックガーデン-11:45北沼-12:35トムラウシ山12:50-13:15南沼キャンプ指定地(幕営泊)
6/29
南沼が見えるところまで散歩04:20-04:40
南沼キャンプ指定地06:30-07:35前トム平07:50-09:55カムイ天上-10:35トムラウシ温泉分岐-12:00トムラウシ登山口
天候 | 26日 晴れのち曇り 27日 快晴、午後から曇り 28日 晴れのち曇り、14時くらいからにわか雨 29日 晴れのち曇り一時小雨 早朝気温5度 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
羽田空港第206:45-ADO081便-08:35旭川10:05-いで湯号(1000円)-10:56旭岳11:15-ロープウェイ(1650円)-11:25姿見 復路 トムラウシ温泉10:00-東大雪荘送迎-11:30新得駅12:03-スーパーとかち6号-13:32南千歳13:43-13:46新千歳空港17:30-SKY876便-19:10成田 ※JR新得駅・トムラウシ温泉間の路線バスは次の期間のみ 7/19〜21、7/26〜8/17 片道2000円、90分 東大雪荘宿泊者は無料送迎あり(要予約) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト ロープウェイ姿見駅で入林届に記帳、登山計画書もここで提出できる ●道の状況など ・姿見-旭岳-裏旭キャンプ指定地 旭岳までは富士山的な岩礫、砂礫、特に危険個所なし。旭岳からの下りはザレ場は滑りやすい。雪渓はまだ雪たっぷりだが斜度はたいしたことない。 ・裏旭キャンプ指定地-忠別岳避難小屋 白雲岳直下の雪渓まで特に危険個所なし。雪渓は距離はあるが平坦。白雲岳分岐にザックをデポする場合はキツネ・クマに荒らされる場合があるので食糧に注意。白雲岳まで雪なし。白雲岳避難小屋前後に雪渓あり。忠別岳まで特に危険個所なし。忠別岳避難小屋分岐から下は4〜5mの高さの雪渓で小屋への見通しが利かないので濃霧時は注意。水場への往復もあるので軽アイゼンがあると便利。 ・忠別岳避難小屋-南沼キャンプ指定地 五色岳への登りから化雲岳への木道までハイマツ地帯のため、朝露でびしょ濡れになるので雨具着用。木道付近は長い距離が雪で埋まっているので濃霧時注意。ヒサゴ沼からロックガーデンまで巨岩が続くので、濃霧時の道迷いとバランスを崩して転倒しないよう注意。トムラウシ山頂付近も巨岩が多い。 ・南沼キャンプ指定地-トムラウシ山登山口 前トム平手前は巨岩、岩礫帯で濃霧時注意。コマドリ沢の雪渓は長く傾斜もあり滑りやすいので軽アイゼンがあれば安心。コマドリ沢分岐からの急登を登り切ればあとはほぼ下り。 ●国民宿舎東大雪荘 9000円(2食付) シーズン前のせいか、5人部屋(14畳)を1人で使用させていただけた 日帰り入浴 大人500円、小学生250円 http://www.netbeet.ne.jp/~taisetsu/tomurausi1.html http://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/hokkaidou/101002.html |
写真
感想
初めての北海道登山、初めての大雪山縦走、憧れのトムラウシ。
北海道の大地はどこまで広く美しく、天候が荒れることもなく、素晴らしい4日間だった。
旭岳は噴煙が立ち上る生きた火山で、赤い火山礫に覆われた地獄を思わせる雰囲気。白雲岳を過ぎると一転し、高山植物に覆われた高根ヶ原、神々の住まう庭、カムイミンタラ、まるで地獄から救われ天国へと誘われるかのよう。
事前にヤマレコを初め多くのサイトで情報収集してお世話になったので、私も気づいた点などをつらつらと記しておきます。今後行かれる方の参考になれば幸いです。
●装備について
空港の保安検査でザックの中身を改められたのはテルモス、オピネルのナイフ、アイゼン、電池を使用したヘッドランプやGPSロガー。
ライターは1個まで手荷物可。ガス缶は持ち込めないことは知っていたので、旭川空港到着後に総合案内で購入した。
ガス缶は旭川空港総合案内でプリムス、EPIが購入可能である。念のため固形燃料エスビットも携行したが、フリーズドライ食のせいもあってプリムス250T1つで余裕だった。
シュラフはナンガ・オーロラ450DX。ちょっと羽毛量が多いが、朝は5℃程度まで冷え込んだのでちょうどよかった。
持って行ったけど今回は使わなかったもの
・エスビット(予備燃料)
・スーパーデリオス(エキノコックス対策)
・サニタクリーンの携帯トイレ3枚(忠別岳避難小屋のトイレだけで済んだ)
その他
・念のため6本爪アイゼンを持参。忠別岳避難小屋での水汲み時だけ使用した。
・自宅での最初の計量で16kg。かなり軽く済んだので一眼カメラも加えた。水と合わせて18〜19kgになった。
●交通について
・飛行機の預かり荷物は、AirDoなら20kgまで、スカイマークなら15kgまで無料。帰りは16kgだったので500円の超過料金を取られた。機内持ち込み分を増やせばセーフだった。
・7月以降はどんどん航空券が高くなるが、6月なら安い。雪量との兼ね合いもあるので微妙なところ。
・トムラウシ温泉からJR新得駅までの路線バスは7/19以降の一時期のみ。それまでは東大雪荘に泊まって翌日送ってもらうか、タクシー(確か14000円)利用とかに限られる。
●食料について
アルファ米とフリーズドライを基本としてできるだけ軽量化した。
尾西の特に山菜おこわ、五目おこわがうまかった。赤飯はまだ試していないがこれらのモチ系は今後の主力選手になるだろう。
アマノフーズの親子丼、特に麻婆なすはピリ辛で食が進む。同社の豚汁は雑炊にしても合う。
初日はちょっと豪華にハムステーキとビールで乾杯した。サッポロクラシックはうまい。
最終日は悪夢だった。乾燥野菜、カレー粉、ベーコンでカレーを作ったが史上最低のありえない不味さだった。
何が原因かというとスモークドベーコンだったせいで、炒めたら香りがギュッと濃縮され、口に入れると広がる何とも言えない臭さ。まるでう○こ。肉の部分を捨てても、ルーも臭かったが何とか食べきった。生のままスライスして食べたらうまかったんだろうな。
行動食兼昼食は、カロリーメイト、ビスケット、ミックスベリー、ヨーグルトレーズンチョコ、ミックスナッツなど。
●水場について
・裏旭キャンプ指定地…雪渓がある限り豊富。煮沸した。
・白雲岳避難小屋…雪渓がある限り豊富、枯れても緑岳方面の沢で取水できるらしい。生で飲んだ。
・忠別岳非難小屋…小屋から10分以上下った場所で取水可能。生で飲んだ。
・南沼キャンプ指定地…雪渓がある限り豊富。煮沸した。
空気が乾燥しているせいか、気温の割にはやたらと喉が渇く。2Lは必要だと思う。
●テン場について
・裏旭キャンプ指定地、白雲岳避難小屋、南沼キャンプ指定地のいずれも良く整地されていて素晴らしい。忠別岳非難小屋は大半が雪渓に埋まっていたのでよく分からないがあまり適さないかも知れない。
●その他
・ヒグマとは出会わなかった。カムイ天上付近での休憩中、笹薮から獣の気配とうなり声が聴こえたが、あれはたぶんキツネだろう。
・雪渓でのアイゼンの必要性はあまり感じないが、広いので濃霧時は道迷いに注意が必要。標識・ペンキ印は必要最小限なのでロックガーデンや前トム平などの岩稜帯などでも迷いやすい。コンパスやGPSは必携。
・トムラウシからの下りでは蚊が多い。虫よけスプレーや虫刺され薬があったほうがよい。
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