記録ID: 4732754
全員に公開
沢登り
日高山脈
額平川遡行~幌尻〜トッタベツ〜七つ沼
2022年09月25日(日) 〜
2022年09月29日(木)
kubocchi1002
その他3人
- GPS
- 104:00
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 2,541m
- 下り
- 2,531m
天候 | 23日 日高町で45ミリの雨 24日 日高町で26ミリの雨 25日~29日 H圏内 概ね晴れ 24日昼頃まで●。 25日午前は、かなり増水していたよう。一般客には無理だろうというくらい。午後になるとスクラムなどすれば渡渉できるレベル。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
とよぬか山荘から第2ゲートまではシャトルバスで。前日の雨のため、再開する25日の8時便に乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
24日 朝のんびりデッパしとよぬか山荘へ向かう。夕張でカレーそば食べて雨が止む昼頃到着。付近の通行止めの道路の奥にこっそり設営。横の増水した小川見ながらこの山行が始まる。 25日 8時便が再開するということで20分で高速パッキングしバスに乗車。他にもたくさんの登山者が。やはり人気の百名山。第2ゲートにつくもかなり増水しているとのこと。一般客は山荘の管理人さんや山岳会のサポートを受けながら進むみたい。クロックスとかで行こうとしてる人いて、さすがにヤバいだろと思いながら、どうせずっと晴れてて焦る必要はない我々は減水待ちながらのんびり行く。 取水ダム着くと沢の勢いに圧倒される。鎖場はピンのハーケンやボルトなどが浮いてる。全体重かけずに手がかり程度に。なくてもへつれる。4の沢までの渡渉で股下くらい。思いの外減水したみたい。 4の沢には橋。その先にも梯子場。小屋まで14回ほど渡渉。適宜スクラム渡渉しながら進んでいく。途中右岸の斜面上の踏み跡崩壊しているところは沢中から巻く。小屋は立派でした。本流進んで少し先の左岸側増水不可にテンパる。魚釣ろうとしたが同じ奴に2度パクられた。 26日 さあやっと本番。額平川はとにかく水が綺麗。石灰岩とはんれい岩などに透けた水が映える。美味しい。F1は左岸捲き。浮石の斜面少し登ってから泥付きの踏み跡を行く。木はさほどうざくないが掴むもの少なく細引き張る。F2は左岸小捲きと呼ばれる奴。水流際までバンド上行き、フリクション使って登る段差2段。ミスったら滝の流れに吸い込まれ岩の飛び出る滝壺へどーん。あまりにも恐ろしかった。ここまでテンション高い滝は初めてだったので終始緊張した。メンツはシュリンゲと細引きでお助け紐。ザックは空身。いくつか小滝見て、あとは詰めまで永遠の段差。常に斜度あり、ひたすら手付いたりしながらよじ登って行く。すると先がいきなり斜度が無くなり視界が開ける。これが噂の北カールか。あまりの感動に全員が笑いとにやけが止まらない。こんなに晴れていてバチが当たりそうなくらい。幌尻とトッタベツなどが見える場所にテンパる。稜線上の登山客に手振ったり、散策してこの日の午後をまるっきりくつろぐ。 27日 西側のコルに向かって笹を漕ぐ。場所を探せば踏み跡はあるが、結局終始しっかり漕ぐことに。30分ほどで抜けれた。美しいほど整備された夏道歩いて幌尻peakまで。日高主稜が見渡せる果てしない空間に圧倒される。しっかり楽しんでからトッタベツへ。トッタベツへの最低コルまでは急激なコンタ下げ。ちょっとした岩などが下りはいやらしい。七つ沼への下り口に結局使わなかったザイルなどをデポってAt。ここの稜線は所々細く、岩場もあり少し怖い。絶望的な暑さと急な登りを終え、トッタベツpeak。幌尻よりもコンパクトなpeakなので動かずともくるっと360度見渡せる。夕張芦別や十勝、ニペウぺ、石狩稜線、たぶん旭岳まで見えた。十分うだってから七つ沼へ。ありえんくらい石は浮いていて急で怖い。夏道メンツはよくこんなところ来れるな。大雨のせいかしっかり水を張った沼のほとりでキャンプイン。クマはいそうな雰囲気はあるが姿も気配もなかった。 28日 今日は幌尻peakに向かうだけというなんとも罪深い一日。そんな飲んだわけでもないが10時まで誰も起きずナチュゲ。12時半ごろデッパし、わずか2時間の行動でキャンプイン。それでも登りだったのでかなり疲れた。2度目の幌尻では日没まで4時間ほど時間をつぶす。そして夕焼けを見ながら一杯。夜は満天の星空の下、まさに日高の最高点でシュラフかぶって寝る。12時ごろから風強くなりみんなは撤退したが自分だけ3時まで粘った。いや寒かった。 29日 17時のバスに間に合うように下山開始。朝日もそれは美しかった。夏道を降りていくと紅葉が進んでいたよう。早くおりすぎたので幌尻山荘にお邪魔し少し見学。年季は少し感じるが立派な小屋。限定品をしっかり購入し、下山へ。渡渉は明らかに水位が減っている。やっぱり初日の増水はえぐかったのか。取水ダムについて10時。これは12時便のバスが来れば間に合うということでランニング。奇跡的に1人のみを連れたハイエースが来てくれたので早めに街に降りれた。 |
その他周辺情報 | とよぬか山荘でTシャツとバッジを購入。 平取温泉ゆからで温泉。 苫小牧の旬楽で回転寿司。じゃんなしの寿司はある意味歯止めが利かなくてよくない。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
雨具
ザック
行動食
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
時計
ナイフ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
針金
サンダル
コッヘル
ライター
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
ツェルト
ロープ
クイックドロー
アングルハーケン
ガスカートリッジ
ポール
テント
|
感想
待ちに待った夏WAN本山行。天気に対する強運は本山行でも相変わらず。しかし、額平の林道に気を取られ新冠林道の崩壊に気づかないという凡ミス。入山前で良かった。日程は有り余っているし、仕方ないので最高のテンバを巡る旅に。1日の行動時間はあまりにも少ないが、常にテンバビリティが高く、これこそ理想の山行であった。
preから今回の下山後までアクシデントというか何かしらが起きるpartyだったが、ここまで来れて良かった。
来年日高にまた来るのもありかもしれないなあ。
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