宿題解決!いつかは0mから 親不知駅〜白馬岳〜栂池高原
- GPS
- 80:00
- 距離
- 49.5km
- 登り
- 4,967m
- 下り
- 3,148m
コースタイム
- 山行
- 10:46
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 11:58
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 11:37
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 13:37
天候 | 9/27 曇りのち雨 /28 雨(のため沈殿) /29 晴れ /30 ド快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
八王子 14:43(中央・高尾)14:50 高尾 15:00(中央・小淵沢)17:29 小淵沢 17:35(中央・松本)19:02 松本 19:11(大糸・信濃大町)20:06 信濃大町 20:14(大糸・南小谷)21:10 南小谷 21:19(大糸・糸魚川)22:16 糸魚川 /27 始発で親不知駅へ。260円。タクシーは6000円らしい。R8は大型車の速度が殺人的道路で、歩道がほとんどないため注意して歩いてください。 /30 風呂に入るため八方でバスを降車、電車に間に合わせるためタクシー使ったが、迎車料金と駅前電線地中化工事で1000円を超えてしまった。駅前信号で降りて渡ると言ったらメーター止めてくれたが、言わなかったらどうなっていたのか? 栂池高原 14:21(アルピコ交通)14:45 八方 (入浴・タクシー)白馬 15:51(大糸・信濃大町)16:27 信濃大町 16:34(大糸・松本)17:30 松本 18:40 (あずさ54号)20:41 八王子 |
コース状況/ 危険箇所等 |
坂田峠から栂海山荘までぬかるみ多し。 特に長いだけで、その他は皆さんが書かれているような感じでしょう。 関係者の努力により、刈り払いはしっかりしており、本当に感謝しかありません。 |
その他周辺情報 | 八方温泉 郷の湯は休業中でした。お湯が一番濃い気がします。 不覚にも八方の湯で入浴 800円 |
写真
感想
今年の紅葉はまるで読めない感じ。だとしたら行きたいところに行くのが正解なのかな?ずっと行かなくてはならないと思っていた場所、それが栂海新道。30数年前の夏、初の単独山行はこのルートだった。当然下りルート、心配に思っていてくれた先輩が白馬岳までついてきてくれたが、白馬町営小屋でその先輩が過呼吸になり、逆に面倒を見るという結果になったのを今でも覚えている。あの時は栂海山荘から下が暑くて大バテし、アブに追われながら観光ホテルにたどり着き、ホテルから海までがあまりに急だったので、海水浴するつもりで来たのが面倒になり、越中宮崎へ移動して砂浜で一泊して帰ってきたのを思い出す。
最近なぜか面倒くさいルートどりに手を出すことが多い。今回は逆ルートに挑戦、というかその下山した時から次に来るときはこれだと思っていた。それだけだとただ登った感しかないと思ったので、清水尾根を下って祖母谷温泉で温泉三昧企画としてみた。ところが結果は天気が思いのほか悪く、この時期、濡れることは避けたかったため停滞し、温泉は割愛せざるを得ない軟弱計画に変更になってしまった。
9/26
今日からしばらく天気の崩れはなさそうな予報、それを信じ最近やっている前日入りを決行する。今回は旅館などをとるということはなく、道の駅ぴあパークで野宿する予定で出かけた。いつもながら仕事明けは眠い。
乗客は自分のみの最終大糸線に乗り込み、久々に降りた糸魚川駅は新幹線停車駅になってからはじめてで、ものすごい変わりように驚く。そして日本海ヒスイラインのホームで泊行きを待っていると、駅員がやってきて『最終の電車は手前駅でイノシシと衝突して運行不能になっているので、今日は電車は来ない』と告げられた。
タクシー運ちゃんにぴあパークまでの運賃を聞くと6000円くらいとのこと。駅前に新しいホテルができており、ここの値段を聞けば7000円。1000円差で野宿か快適ホテルか?答えは一択、ところがこのド平日で満室。痛い出費を我慢してタクシーか?大火で街区も結構きれいになっており、公園がところどころにできていた。最も安い市街地の公園でテント泊に決定、あとはどの公園にするか…国道近くの大きめな公園に泊まることにした。しかし夜はR8を走るトレーラーの音であまりよく眠れなかった。
/27
始発5:13の電車で親不知駅に到着、確か260円だったかな?日本海側の駅は味があるところが多い。国道から少し入り込んでいるので、ここまで来ていれば静かな夜が過ごせただろう。国道8号線は車で通った時に、大型車が多いなぁという印象、そして隧道内に歩道があったか記憶がない。ぴあパークまでは問題なく到着、観光ホテルから下るのは今回も割愛したいところだったが、正式に『0m』から歩かねばなんだかなという感じでもある。なので釣り人がたくさんいる浜辺へ降りて、とりあえず海水に触れた。ただここは水際に落差がありゴロタ石のため、押しおせる波から逃げるために登ろうとすると足元が崩れ落ちて、石のアリジゴク的になっている。当然、登山靴なのは自分だけだ。
朝焼けした海岸を後にして登山口へ出発、ちなみに歩道があったのは親不知ICまで。ここからは路側帯の白線の内側を歩くが、想像通り大型車が多く、シェッド内はアップダウンのあるカーブの連続で、見通しが悪く殺人的な怖さだ。北陸道が頭上を通る箇所で予想に反し雨が降ってきた。途中の展望台的なところには初めて寄って富山方面を見れば、昔はあの海沿いが道だったなんて…といった様相だ。なんとか観光ホテル前の登山口に到着、一旦旧道を確認に行く。ブラタモリで紹介されたらしい。海までは標高80mダウン、ぴあパークで海水に触れてきてよかった。
登山口は当然記憶なんてなかったけれど、刈り払いのよくきいたいわゆる低山の登り。植林帯から始まったが、次第に自然林が多く残る道に変わる。雨が降り始めれば、ツルツルになってしまうだろう。そして幾人かの登山者とすれ違った。結構人気みたいだ。尻高山あたりからブナ林に変化し、木の間から日本海も見えたりしており、なかなかいい雰囲気だけれど天気がさえない。坂田峠でとうとう雨が強くなってきたのでカッパ着用、当時はここに林道なんてなかったと思った。
特に何が見えるわけでもなく進むと、シキ割の水場に到着した。BSは日本海側に少し戻ったところにある。水はじゃんじゃんでていた。シキ割周辺は稜線なのに沢筋を歩く?何のことやらわからないと思うけれど、そんな地形である。ぬかるみが多い。
30年前の山行時、たまたま知り合った人がガスボンベヘッドを忘れ、『昔山男』の私は予備としてもう一つ持っていたヘッドを貸してあげたことがあった。『シキ割のテント場に置いて行っていただければ、回収して下ります。』と言って渡したのにもかかわらず、そしてしっかり名前まで紙に残してくれていたのに、『同じ名前の人っているんだな?』なんてとぼけた発想をして、そのまま回収せず置いてきてしまったことを思い出す。
長く緩い登りを進むと白鳥山、いずれスキーで訪れたいと思っていたところで、当時なかった小屋の中をのぞくととても整理されてきれいだった。展望台もあるのに天気は生憎、通過となった。もうガスで何も見えないためただひたすらに歩くのみ、黄蓮の水場は通過、延々に続いてゆくかのような菊石山の登りを終えると、樹高が低くなり、ガレ場なども時折現れる。今日一つらかったのが下駒ケ岳の登りだった。補助ロープがたくさん付いている。なぜ巻き道作らないかなぁ。薄暗くなったころやっと栂海山荘に到着、平日だからひとりかなと思っていたら、5人組と単独行のおじさんが泊まっていた。寝る前に青海駅あたりの工場の明かりが見えていたものの、その夜から雨は強くなり、明日はどうしようかと迷いつつ眠りに着いた。
/28
朝2時半に起きたものの、屋根をたたく雨の音に朝食だけ食べて再び眠りに就く。今日頑張っておかないと祖母谷温泉までの計画は成立しない。同宿の人たちは皆下りなので出発していった。携帯のギガがなくなってしまっているので天気予報も見られず、ゴアテックスがシミテックス(先日登山道具屋で店員さんが言っていた。)になっており濡れたくないのが一番、もうあきらめてこの停滞を謳歌することにした。13時過ぎまで雨、夕方近くなって白鳥山から下駒ケ岳の稜線に滝雲が出てきて、向かう白馬方面も雲が上昇していっている。この雨の中、一人上がってきたけれどものすごいビショビショになっているのを見ると、停滞して正解だったのだろう。夜は日本海に漁火がたくさん灯り、背景の能登半島の海岸線まで見えるくらいだった。明日は頑張ろう。
/29
暗がりの中を出発、犬が岳から日本海がよく見えた。漁火ってなんかいいよね。水場まではぐんと下る感じではなく、思いのほか楽だった。草地がコル、給水に踏み跡を降りた。そこまで遠くない。天気は回復、ヒツジ雲なのかイワシ雲なのか、空に対する雲のバランスがいい感じ。サワガニ山まで若干のルート崩壊箇所あるが、巻き道が作られていた。それほどのアップダウンもなくサワガニ山に到着、黒部市方面がよく見える。もうすでに森林限界風だ。文子の池あたりの雰囲気はよい。黒岩山Pにあると思っていた小滝への分岐は、もう少し朝日岳方向に進んだ位置にあり、道型はあるもののきれいに刈り払いはされてなさそうだ。
この先から湿地帯、池塘が繰り返される雰囲気最高のエリアになる。すれ違った人に聞くと、小沢が複数流れ、どれが水場なのかはわからないとのこと。確かにそうだったので適当なところで水を汲んだ。ぬかり、木道、湿原、灌木帯が繰り返され、アヤメ平先の尾根への登り途中で、海の眺めのいいところで休憩した。昨日と打って変わって最高の天気、ずっとここにいたい気持ちになる。
さらに進んで照葉の池に着くが、まるで記憶がないのだけれどあんなに巨大な池だったろうか?木道から樹林帯を抜けると吹上ノコル、五輪尾根からの登山者が意外に多いのに驚く。よくしゃべるおやじが登場し、聞いてもいない山行歴を話し始めた。今まであまり人に会ってなかったせいか、いい加減にしてって感じだ。朝日Pまでは40分くらい、おやじを避けて一気に来てしまえばよかった。
朝日Pは相変わらずの大展望、そそくさと先を急いだ。小屋番さんに『どこまで?』と問われ、『申し訳ありませんが…』というと『わかっているなら結構です』とおっしゃってくれた。ありがとうございます。400mを一気に下り、小桜ヶ原に到着、ラスト水場が気になって景色をあまり楽しめなかった。結果、表示がなく湿原地帯の始まるところの沢なのかひとつ目の湿原途中の流れなのか、樹林帯が始まるところの沢なのか、その手前の木道の所に合わさる沢なのかわからなかった。
結果、木道の所で給水し、ツバメ平で休憩した。ツバメ平も昨日までの雨で流れはあった。雪倉がでかすぎるので少し長めに休憩する。どこかの標高でジャストかなと思っていたが、この辺でも紅葉はうっすらという感じ。雲も湧いてきたがいい天気は継続中だ。雪倉Pまでは日陰で寒い登り。いやー、こんなにつらかったかな?今回はライチョウ出てこなかった。夕暮れの中のピークは白馬の大展望、あとはだらだらと気分の良い下りで避難小屋に到着。コルから見る夕日や鉢が岳は素晴らしくきれいだった。
/30
この日も快晴、祖母谷温泉にはたどり着かないのが確定したことでかなり消化試合感あるが、とりあえず0mから2933mまで登った証は欲しいため白馬Pへ向かう。三国境までが気の抜けた体には辛く感じた。ザックを置いてP往復、なんだかんだ言いながらやはり頂上はいいものだ。結構寒かった。
この稜線の幕営地は料金が高いから、来年以降訪れるにも小屋締め後かな?白馬大池に着けば本当に気が抜けた感じになった。この途中から見えている日本海ももうお別れだ。そういえば栂池方面に無雪期に下るのいつぶりだろうか?乗鞍の下りってあんなに急だったのというような下り。まるで記憶がない。人の数がすごく、帰りのバスが微妙な時間だったけれど早く歩く気力もなく、すれ違いで待っているのが休憩にちょうど良かった。
栂池高原バス停では時間節約のために入浴を済ませようと思ったが、この周辺の温泉はすべてなくなってしまったということで、いつもスルーする角のレストランで昼食を食べ、バス待ちの間、私の勤務先の近所から来た老夫婦といろいろ話して過ごした。八方で郷の湯に行くと休業中で、八方の湯で入浴。タクシーで駅に向かうが、駅前道路の工事で駅正面の信号で5分以上待たされることに。メーターを停めてもらい、ギリギリ帰りの電車に間に合うことができた。
終わり良ければ総て良しなのか?とりあえず長らくの課題を終了させた。来年はどういう経路かわからないけれど、久々に祖母谷温泉に行って川をせき止めて湯舟を作りたい。
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