大雪渓と高原の花に感動しました!白馬岳(猿倉〜白馬大雪渓〜白馬岳〜白馬大池〜栂池)


- GPS
- 31:00
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,003m
- 下り
- 1,401m
コースタイム
6:20猿倉-7:20白馬尻小屋7:35-7:50大雪渓入口-9:40葱平-10:40小雪渓-10:50避難小屋-11:50村営頂上宿舎(昼食)12:30-13:00白馬山荘
17:30白馬山荘-17:50白馬岳頂上-19:30白馬山荘
26日
6:20白馬山荘-6:40白馬岳頂上-7:15三国境-7:55小蓮華山-8:45船越ノ頭-9:20白馬大池山荘9:50-10:20乗鞍岳-11:30天狗原-12:30栂池ビジターセンター
天候 | 25日 曇りのち晴れ 26日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
☆マイカー 長野自動車道安曇野IC⇒白馬八方 約1時間 八方第二駐車場(無料、トイレあり) ☆バス アルピコ交通猿倉線 白馬八方⇒猿倉 約20分 930円 http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/ ☆タクシー 八方第2駐車場⇒猿倉 3,200円 【復路】 ☆栂池ロープウェイ 自然園⇒栂大門 約7分 ☆栂池ゴンドラリフト 栂の森⇒栂池高原 約20分 片道セット1,920円 http://www.nsd-hakuba.jp/green/tsugaike/panoramaway.html ☆バス アルピコ交通栂池線 栂池高原〜白馬八方 約20分 520円 http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/tsugaike/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
《猿倉⇒白馬尻山荘》 比較的なだらかな林道と樹林帯の道で危険箇所はありません。大雪渓の前のウォーミングアップに丁度いい道だと思います。 《白馬尻山荘⇒白馬大雪渓⇒葱平(ねぶかっぴら)》 白馬尻山荘から10分ほどで大雪渓の入口です。大雪渓は固く締まった雪質ですが傾斜のあるのでアイゼンがあった方が楽だと思います。標高が上がるに連れて傾斜も急になり、落石も頻繁にあるので注意が必要です。 《葱平(ねぶかっぴら)⇒村営頂上宿舎⇒白馬山荘》 葱平からは岩場の急登で、途中に小雪渓をトラバースします。小雪渓は平坦で歩き易いですが、すれ違いでバランスを崩すと危険です。村営頂上宿舎から稜線に出てすぐに白馬山荘が見えてきます。 《白馬山荘⇔白馬岳》 白馬山荘から白馬岳は足元が滑り易いガレた道なので転倒に注意です。 《白馬岳⇒白馬大池山荘》 アップダウンはありますが、快適な稜線歩きが続きます。晴天なら展望と周囲の花々を楽しめる道ですが、強風やガスの時は注意が必要かも知れません。 《白馬大池山荘⇒白馬乗鞍岳⇒栂池ビジターセンター》 白馬大池から乗鞍岳までガレた岩場を登り、天狗原に向かって急な激下りのハードな道です。岩には赤マークの目印があるので迷う心配はないと思います。天狗原を過ぎると木道が敷かれた湿地帯や、歩き易い樹林帯の道になります。 ※猿倉山荘で登山者カードを提出できます。 ※トイレは猿倉登山口、白馬尻山荘、村営頂上宿舎、白馬山荘、白馬大池山荘、栂池ビジターセンターにありました。 |
その他周辺情報 | 白馬山荘 1泊2食9,500円 http://www.hakuba-sanso.co.jp/hakubasanso/ |
写真
感想
梅雨も明けて、いよいよ本格的な夏山シーズンになりましたね。
私たちも何処へ行こうかと思案を重ねて、海の日の3連休に北アル
プスの北端の白馬岳の予定を立てましたが、事前の天気予報が良
くなかったので、一週間予定を先送りして、尚且つ平日の金曜日に
休みを取って、25日と26日の1泊2日で行って来ました。
私たちの山小屋デビューとなるのは、日本最大の収容人数を誇る白
馬山荘です。
運良く個室の予約も取れたので、あまり周囲に気を使うことなく、
山小屋の雰囲気を味わって慣れていきたいと思います。
行程は猿倉登山口から白馬大雪渓を経由して白馬山荘に着き、日没
や星空を楽しんで、翌日はご来光を見てから日本百名山の白馬岳の
山頂に立ち、白馬大池から栂池高原に下山する人気コースです。
木曜日の夜に大阪を出発して、名神高速〜中央自動車道〜長野自動
車道を乗り継いで安曇野ICで降り、1時間ほどで無料駐車場のある
白馬八方に深夜に到着しました。
3時間ほど仮眠をして、登山口のある猿倉行きのバスに6時に乗る
つもりで準備をしていると、タクシーの運転手さんから声をかけら
れて、同じく準備をしていた2人の方と同乗して乗せて貰うことに
なりました。
バスは1人930円ですが、タクシーだと3200円なので4人で乗ると
割安になりラッキーでした♪
バスよりも早い時間に猿倉に着いて、猿倉荘前で登山者カードを提
出し、6時20分にスタートしました。
歩き始めてすぐに、工事車両も通る道幅の広い林道になり、なだら
かな道が続きます。
登山道に入っても傾斜は緩く、時折雪解け水の沢を木橋で渡るので
すが、空気がひんやりして気持ちが良かったです。
猿倉から1時間で白馬尻小屋に到着すると、小屋前の広いスペース
で沢山の方が休憩されていました。
展望もいい場所の筈なのですが、この時はガスが立ちこめて生憎の
お天気です。
白馬尻小屋では大雪渓用にアイゼンやストックも販売されており、
結構な人数の方が購入されているようでしした。
白馬尻小屋から10分ほどで、ケルンのある大雪渓の入口に取り付き
ます。
空気がひんやりとする中、私たちもアイゼンを着けて、いよいよ念
願の大雪渓を歩き始めました。
広い大雪渓ですが、常に落石の危険がある上に、雪が溶けてクレバ
スも発生している為、赤いベンガラでルートが標されています。
雪質は固く締まっていて滑り易いですが、ルートには踏み跡がある
ので歩きにくくはありませんでした。
ルート上には落石に関する注意看板が何枚も置かれているので、そ
の度に緊張感が高まって、顔を上げて落石の有無を確認します。
実際に私たちが歩いている時に、50mほど離れた斜面を石が凄いス
ピードで落ちていきました。
前を歩く人たちが大声で「ラーック!」「落石ー!」と叫んでいた
のですぐに気が付きましたが、人が居なければ本当に危険だと思い
ました。
そんな楽しくもあり、怖くもある雪渓歩きでしたが、2時間ほどで
雪渓歩きは終わって、葱平(ねぶかっぴら)の夏道になります。
決して平らではなく、岩場の急な登りが続きますが、初めて見る高
山植物が咲き乱れていて、自然と笑顔になってしまいます。
夢中で写真を撮りながら登っていくと、小雪渓と呼ばれる雪渓のト
ラバースになります。
念の為にアイゼンを着けましたが、平坦で足元もしっかりしていた
ので危険は感じませんでした。
小雪渓を過ぎて、その先の避難小屋から更に登っていくと、岩場の
上に山小屋らしき建物が見えて、猿倉から5時間半で村営頂上宿舎
に着きました。
時間も12時になるところだったので、村営頂上宿舎でラーメンを食
べました。
美味しいラーメンに満足した後は、白馬山荘を目指すだけです。
頂上宿舎から5分で稜線の分岐に出て、ガスでまだ見えない白馬山
荘へと向かいます。
徐々に歩いていくと巨大な建物が見えて、13時ちょうどに今夜の宿
となる白馬山荘に到着しました。
受付で手続きをしてから2畳の個室に荷物を置いて、併設されてい
るスカイプラザへ行きました。
スカイプラザは売店もある食堂なのですが、ケーキや挽きたてのコ
ーヒーもある街のレストランのような所で、私はアイスココアを、
相方はコーヒーを飲んでゆっくりしました。
夕食は17時からでまだ時間もあり、山荘に着いた他の皆さんは、頂
上に向かわれている人が多かったようですが、ガスった頂上も今一
つなので、私たちは初めての山小屋の探検をすることにします。
白馬山荘は2階建ての宿泊棟が2棟あり、1号館から3号館に分か
れています。
私たちは1号館の2階の個室だったのですが、1階は大部屋で中を
見ると清潔感のある2段ベッドになっていました。
2号館と3号館は棟続きになっていて、200人は入れそうな大食堂
があり、漫画本やビデオも見れる談話室、濡れた衣服を乾かせる乾
燥室や自炊場もありました。
驚いたのは昭和大学の診療所があったことです。山小屋の中で具合
が悪くなっても診て貰えるのは安心感がありますね。
やがて食事の時間が近付いてきますが、受付で食堂は先着順だと聞
いていたので30分前に食堂に向かってみると、既に20人ほど食堂前
で待たれていたので私たちもそのまま並びました。
17時になり無事に初めての山小屋での夕食にありつくことができま
した。
メニューはハンバーグがメインの夕食でしたが、思ったよりもずっ
と美味しくて大満足です。
食堂で並んでいる時に、外が晴れて剣岳が見えているらしいと聞い
たので、早速外へ出てみるとすっかりガスが晴れて、雲海から剣岳
が顔を出していました。
そうなると当然、頂上付近も?と思って見てみると、案の定雲ひと
つない好天です。
頂上に行ってみたくなったものの、登山靴はビニール袋に入れて部
屋に置いてあり、足元は外履き用のサンダルなので部屋に戻ろうか
と思っていると、サンダルで上に登っていくおじさんが居たので、
私たちも試しに登ってみることにしました。
頂上への道はザレているので、サンダルが脱げそうになったりしな
がらも少しずつ登って、30分かかっていつの間にか頂上に着いてし
まいました。
私たちの百名山12座目になる白馬岳への初登頂は、なんとサンダル
履きでした(笑)
山頂には先にサンダルで登ったおじさんを含めても、たったの4人
しか居ません。
なんて贅沢なんだろうと思いながら時間を見ると、既に18時を過ぎ
ています。
日没が19時頃なので、このまま頂上で日の入を見てみたくなりまし
たが、サンダルで日没後に歩くのは怖いので、日の入が綺麗に見れ
そうな所まで下りて待つことにしました。
山荘から何人かの人が、私たちが腰を下ろしている近くに日の入を
見に来られたりもして、そのまま30分ほど待っていると、徐々に日
が落ちて空の青色が濃くなってゆき、19時10分に太陽が雲海の中に
消えていきました。
山で2度ほど不時の日没を経験している私たちには、山で日が沈む
ことに恐怖感を感じていましたが、じっと落ち着いて見る日の入は
こんなにも神々しくて、神秘的だったんだと初めて知りました。
山荘に戻り、自販機でビールを買って部屋で2人で乾杯しました。
個室は2畳なので狭いかなと思っていましたが、むしろ落ち着ける
し、私たちには充分な広さです。
昨夜は3時間しか仮眠していないことと、やっぱり疲れていたのか
21時前には眠ってしまいました。
翌朝は4時前に自然と目が覚めて、5時からの朝食の前に、今度は
ご来光を見る為に山荘の東側の道を少し登って行くと、既に何十人
もの人がご来光を待っています。
私たちも陣取った場所に腰を下ろして待っていると、4時45分位か
ら太陽が顔を出して、皆の歓声が上がります。
雲海から抜け出た朝日は力強く、周囲の山々を明るく照らしてパワ
ーを与えているようで、見ているだけで嬉しくなりました。
皆さんと、貴重な場面を共有している一体感は感動的ですね。
ご来光に満足して山荘に戻ると、そのまま食堂へ向かって朝食です。
朝食は鮭がメインの和食でしたが、丼に盛られた野沢菜がとても美
味しかったです。
部屋で準備をしてから外に出て、早朝5時半から営業しているスカ
イプラザでモーニングコーヒーを飲んでから、名残惜しい白馬山荘
を出発します。
空は雲一つない快晴で、今日の縦走の快適さを確信してワクワクし
てしまいます。
昨日と同じ6時20分に白馬山荘をスタート。
昨日はサンダルで登った頂上への道ですが、やっぱり登山靴だと歩
きやすいですね。
20分ほどで2度目の白馬岳山頂に立ちましたが、かなりの人数の方
が居られたので、早々に頂上を後にします。
頂上から縦走路を歩き始めると、これこそ北アルプスと思える稜線
が目の前に広がっていて感動です。
朝日を浴びてキラキラとした岩場を下ると、三国境の鞍部。
三国境はその名の通り長野、富山、新潟の県境になるそうです。
そこから先はいくつかのピークを過ぎて、新潟県最高峰の小蓮華山
に着きました。
小蓮華山は展望が良くて、歩いてきた白馬岳はもちろん、剣岳から
立山連邦、槍ヶ岳から穂高の山々や八ヶ岳も見えていました。
小蓮華山から先の稜線の道の脇には、色とりどりの高山植物が咲い
ていて、何度も足を止めてしまいます。
やがて船越ノ頭のピークを越えると、白馬大池が遠くに見えてきま
した。
白馬大池は白馬大雪渓と同じくらい、私が今回見たかった場所なの
で、テンションが上がって急ぎ足で下りていると、何やら先に人だ
かりが…
なんだろうと思っていると、なんと雷鳥が居たんです!
慌ててデジカメを構える相方、すぐにスマホを取り出す私(笑)
雷鳥は悪天候の時に出現しやすいと聞いていたので、今日は無理か
なと思っていたら、まさかの嬉しすぎるサプライズでした。
立山以来2度目の雷鳥との出会いに興奮しつつも、歩いて行くとい
つの間にか白馬大池山荘に到着しました。
白馬山荘から3時間ほど歩いてきたので、ここで小休憩にしました。
池の畔に立つと、青々とした水面が神秘的で、標高2,400mに近い
場所によくこんなに大きくて綺麗な池が存在するなと思います。
15分ほどの休憩のあと白馬大池山荘を出発します。
山荘の左側から池の反対側に回り込むように進んで行くと、これま
での道が一変して、大きな岩のガレ場になりました。
白馬大池から20分位で乗鞍岳に着き、広い岩場の山頂を進んで行く
と、雪渓を渡る場所があり、そこから岩場の急峻な激下りが始まり
ました。
手を使ったり、身体を後ろ向きにしながらの相当ハードな下り道で
すが、すれ違いで登ってくる方の表情を見ると、やっぱり登りの方
が辛そうです。
ガレた道はいつしか樹林帯になり、乗鞍岳から1時間でようやく傾
斜が緩くなって天狗原の湿地帯に着きました。
天狗原付近からは植生保護の木道を歩くので、足取りは楽になりま
した。
お花がいっぱい咲いている道を更に下って、ついに栂池ビジターセ
ンターの赤茶色の建物が見えてきました。
着くなりすぐに、楽しみにしていた栂池山荘の野いちごのソフトク
リームを買っていただきました♪
栂池ビジターセンターには観光客の方も沢山居て、私たちも下界気
分で栂池山荘や、栂池ヒュッテの売店を見て回りながらのんびり過
ごしました。
その後、栂池パノラマウェイでロープウェイと、ゴンドラリフトを
乗り継いで栂池高原に下りて、ここからバスに乗って駐車場のある
白馬八方に戻って来ました。
今回は初日の後半から最高のお天気に恵まれて、念願の山小屋デビ
ューを果たし、日没やご来光も体験して、写真でしか見てなかった
沢山の高山植物を見れて、オマケに雷鳥にまで会えて、今後これ以
上の経験が出来るのか心配になるほど素敵な山行になりました。
2日間、本当に楽しかったです!
白馬岳、感動しましたよー♪
一昨年に富士山登ったついでに(笑)栂池から、NHKドラマ坂の上の雲で使われてた小蓮華山の尾根目指して行ったんですが、乗鞍岳まで行ったら上がガスってたんで白馬大池で引き返しましたが、池の湖畔でオコジョに会えました!
白馬大池に映った雪倉や朝日の山並みは凄く綺麗でした!
いつかは行ってみたい白馬岳〜小蓮華の稜線です!
富士山登頂のついでに、あの天狗原から乗鞍岳の激ガレ道を登られたとは凄すぎです!
私は今でも足が痛いです(笑)
白馬大池は本当に綺麗で素敵な場所ですね。
オコジョ♪いつか会ってみたいです。
次回は是非、大雪渓から大池をアニーちゃんと一緒に縦走なさってくださいね♪
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