後立山 八方から扇沢へ
- GPS
- 48:23
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,948m
- 下り
- 3,368m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:09
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:27
天候 | 7月25日、26日:快晴 26日深夜から強風 27日:大雨 下山後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白馬八方〜第1ケルン:ゴンドラ、リフト |
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜岳、鹿島槍の間は油断できない岩場が続きます |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂は、大町温泉郷薬師の湯(おすすめします) |
写真
感想
今年の夏山行は後立山です。最初は三泊四日で白馬から唐松、五竜、鹿島槍、爺と歩いて扇沢に下る計画を立てたが、少し距離が長すぎるのと、交通の便に不安あり(中央本線の特急運休)。隊長にお願いして、二泊三日で八方から入山して扇沢に下りる案に修正してもらった。
24日夜、大阪から長野行きの高速夜行バスに乗った。近畿発のさわやか信州号は白馬コースが無くなってしまいとても不便になった。上高地コースにしても便数が少なくてすぐに満席になってしまう。なんとかならないのかな。でも三列シートで安楽でした♪アルピコさんありがとう。
6時半に長野駅前に到着。白馬行きのバスは8時20分発。隊長が東京から移動してくるのが8時頃なので、駅近辺のスタバでゆったりとホットサンドとコーヒーを楽しんだ。西口近くにあり7時からやってます、空いててお勧めです。駅構内のコーヒーショップは行列ができています。
隊長と合流してバスに乗り込む。ほぼ満員。小一時間で白馬八方に着き、近くのコンビニで行動食と飲料類を調達。キャメルバッグに水1.5L、スポーツ飲料500ml。今回は稜線沿いの山行で小屋以外に水場は無いので、さらに予備に1Lを持つ。晴天で日差しが強いから脱水には気を付けよう。ここから、ゴンドラとリフト二つを乗り継ぐ。当たり前だがすごく楽チン。このリフトはかなり低い位置を通っており、折り良く咲き誇っている花々に靴先が触れる。まるで歩いているかのようなアングルなのだ。このまま山頂まで行ければ良いのにと口にすると隊長が呆れている。気持ち良さげに空を漂うパラグライダーや一心不乱に草を食べる牛達を眺めるうちに八方池山荘に着いた。さて、歩かねばならぬ。
久しぶりの70L満タンが肩に食い込む。調子が出てくるまではと、汗をかかないペースに気を付ける。でも調子が出てこない。暑いし重い。八方池を通過すると、大勢いた観光客が減り静かになった。剱岳、立山方面には雲がモクモクと立ち上がり山容が見通し辛い。それでも時に雲が切れると溜息の出るような景色が広がる。さすが剱は格好良い。そんな眺めを糧に歩き続けて唐松岳頂上山荘に到着。缶コーラを購入して、それだけ持って山頂へ向かう。山頂からの眺めはもちろん良いのだが、ここから見る小屋の姿が格別である。スイスみたいだ。見たこと無いけど。缶コーラをずるずる啜りながら小屋に戻り、とっとと出発だ。出発が遅い時刻なだけに、順調に行っても宿泊予定の五竜岳山荘に着くのが17時を回ってしまう。本来であれば論外な時間だ。少しでも早く到着したい。ひーひー言いながら、稜線を歩き続ける。しばらく歩いて背後を振り返り自分の歩いてきたルートを眺める。この山域の特徴だと思うのだが、大海原に規則的に立ち上がっている巨大で連続した波頭の様だ。いつになったら着くんだよーと、泣きが入る頃、尾根を巻いたところで小屋が目の前に現れる。やれうれしや、ビールだ。
二日目
我々には珍しく予定時間の30分前に出発した(周辺パーティの撤収の音に目が覚めてしまっただけなんですが)。素晴らしい晴天である。上空は雲ひとつ無い。信州側の下界は真っ白な雲海に覆われている。所々、群島の様に山脈が浮かんでいる。妙高、八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス。富山側には剱岳、立山に続く北の面々。何故人は山を見て美しいと思うのか。何か理由があるのか。歩きながらこの景色を見ていて、油断すると涙が出てきてしまうから不思議である。
だが感動ばかりしていられない。五竜岳を過ぎると、厳しい岩稜帯に入り、クサリやハシゴの連続となる。テン泊フル装備だけにバランスには気を使う。夏のシーズンの走りなのか、石ころも落ち着いていなくて、落石にも注意が必要だ。注意の要る場所を通過する時に、意識をしてみると、ザックの重みが消える事に気付いた。もちろん錯覚だけど。これがアドレナリンの効果なの?
ひときわおっかない場所を越えると、キレット小屋に着いた。そそり立つ険しい岩稜に挟まれたほんの僅かな鞍部。この辺りに小屋を作るなら、確かにここしかないという場所であるが、よく作ったよね。暑さにかなりやられており、柑橘系のジュース類がやたら美味しく感じる。気を取り直して更に前進する。息を喘がせながら急斜面を登り続ける。あこがれのニャンコの耳が目の前にあるのに、なかなか近付いてこない。あまり先を見ないようにして、足元を見ながら、歩数と呼吸を合わせてひたすら歩いた。
三日目
深夜にもの凄い風の音で目が覚めた。テントがぐわんぐわんと揺れている。隣のテントで人が起き出してペグを打ち直している音がする。どうしよう、自分もチェックした方が良いかなと思うが、踏ん切りがつかない。そうしている間に眠ってしまい、また風音で目覚める事を繰り返した。
幸い、風は荒れ狂っていたが無事に朝食と撤収を終えることができた。しかし、歩き始めた途端、雨が降り始めた。強風に乗った大粒の雨がバリバリとフードを叩く。素肌に当たると痛みを感じるくらいだ。爺ヶ岳中央峰、南峰とひたすら早足で歩く。種池山荘を経て柏原林道を下って扇沢へ、殆ど休みを取らずに歩いた。身体が冷えてしまい、大町温泉郷の薬師の湯は最高でした。
くろさんが行っていると聞いて 心配しました
27日に稜線 雷か?と予想してましたので
大雨だけならよかったですね
予定している行程なんですが 一日目の 五竜山荘まで
行けるかどうか心配してます きつかったでしょう?
はるさん、ご心配おかけしました
27日の風と大雨には参りましたが、幸い雷はありませんでした
バス利用なので出発が遅く、五竜岳山荘に着くのが遅くなりました
体力的には二日目がきつかったです
冷池山荘のテン場は小屋からかなり離れていて不便でした
富士山よりもここに興味があります!
行きたいと思ってるんですが、くろさん達でもしんどそうだと思うとちょっと自信がなくなります。
でもすばらしい展望ですね!憧れます!
とても良いところでした
テン泊縦走のため荷物が重かったです
ルートを工夫して、荷物デポ&ピストンとかするといいかも
でも、kiyo-miさんなら大丈夫ですよ
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