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Yamareco

記録ID: 4856574
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

【↑↑真教寺尾根】クラシックルートで赤岳【県界尾根↓↓】 〜美し森から周回〜

2022年10月30日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:29
距離
14.5km
登り
1,493m
下り
1,486m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:24
休憩
1:02
合計
9:26
距離 14.5km 登り 1,493m 下り 1,493m
6:15
6:17
8
6:25
6:26
9
6:35
38
7:19
7:20
57
8:17
8:25
11
8:36
124
10:47
6
10:53
10:54
4
10:58
8
11:06
11:45
91
13:16
13:23
37
14:04
14:05
38
15:32
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美し森駐車場(無料)
・観光案内所と土産物屋が併設されており、70台ほど停められます
・トイレが24時間利用可能です
コース状況/
危険箇所等
<真教寺尾根(登り)>
・全体的にスタンスやホールドが大きめでしっかりしており、(登りで使う分には)それ程難しく感じませんでした
・時折、足掛かりの乏しい一枚岩で、鎖で上体を引き上げることもあったので、下りで使った場合は足の置場に迷う場面もあるかもしれません
・真教寺尾根に積雪はありませんが、縦走路と合流後は雪が残っています

<県界尾根(下り)>
・積雪がありますが、チェーンスパイクで問題なく歩けます
・鎖場の距離自体は真教寺尾根より短いらしいですが、斜度がキツめでスタンスも乏しく、こちらの方が難しいと感じました
・最後(登りなら最初)のトラバースを要する一枚岩と、斜度のキツイ梯子の組合せがこのコースの核心部です。足の置場がなく、下りるのに苦労しました
その他周辺情報 <日帰り温泉>>
甲斐大泉温泉パノラマの湯 830円(JAF割引 730円)
・美し森から程近く、宿泊もできる広い施設です
・内湯は適温ですが、広々とした露天風呂はぬるめで、ずっと入っていられます
・少し濁ったナトリウム系の泉質で、ポカポカと身体が温まります
美し森駐車場に駐車。朝6時の段階で、十数台停まっていました。
2022年10月30日 06:02撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:02
美し森駐車場に駐車。朝6時の段階で、十数台停まっていました。
工事中により、いきなり迂回の必要がありますが、大したロスではありません。
2022年10月30日 06:06撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:06
工事中により、いきなり迂回の必要がありますが、大したロスではありません。
朝の気温は0度くらい。標高が高いので、冬のような寒さです。
2022年10月30日 06:13撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:13
朝の気温は0度くらい。標高が高いので、冬のような寒さです。
アップにすると、冠雪した富士山が良い感じです。
2022年10月30日 06:13撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/30 6:13
アップにすると、冠雪した富士山が良い感じです。
廃屋と化したお土産屋。清里はバブルの頃に異常なほどの人気観光地だったので、その頃の建物(廃墟)が多く残っています。
2022年10月30日 06:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:16
廃屋と化したお土産屋。清里はバブルの頃に異常なほどの人気観光地だったので、その頃の建物(廃墟)が多く残っています。
廃屋(元土産物屋)の近くにある木枠と石の腰かけ。
2022年10月30日 06:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:16
廃屋(元土産物屋)の近くにある木枠と石の腰かけ。
腰かけに座ると、赤岳が丁度よく見えます。
2022年10月30日 06:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:16
腰かけに座ると、赤岳が丁度よく見えます。
今年(2022年)の3月末で閉鎖された「たかね荘」。今でも駐車場は利用できるようです。
2022年10月30日 06:25撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:25
今年(2022年)の3月末で閉鎖された「たかね荘」。今でも駐車場は利用できるようです。
「羽衣の池」に到着。(近くにある)天女山の天女が舞衣を洗い浄めた池と言い伝えられています。
2022年10月30日 06:35撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:35
「羽衣の池」に到着。(近くにある)天女山の天女が舞衣を洗い浄めた池と言い伝えられています。
時期的な問題なのか、ほとんど草地と化していますが…。
2022年10月30日 06:36撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 6:36
時期的な問題なのか、ほとんど草地と化していますが…。
サンメドウズ清里スキー場のリフト終点。リフトが動いている時期(時間帯)なら、1時間のショートカットが可能です。
2022年10月30日 07:15撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 7:15
サンメドウズ清里スキー場のリフト終点。リフトが動いている時期(時間帯)なら、1時間のショートカットが可能です。
テント適地に見える賽ノ河原。もちろん幕営はできません。
2022年10月30日 07:21撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 7:21
テント適地に見える賽ノ河原。もちろん幕営はできません。
雲海に浮かぶ富士山。見ていて飽きません。
2022年10月30日 07:33撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 7:33
雲海に浮かぶ富士山。見ていて飽きません。
牛首山(2280m)に到着。標高的には、ようやく半分まで来た感じです。
2022年10月30日 08:17撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 8:17
牛首山(2280m)に到着。標高的には、ようやく半分まで来た感じです。
牛首山から1時間ほどで、荒々しいキレットの稜線が見えて来ました。
2022年10月30日 09:13撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 9:13
牛首山から1時間ほどで、荒々しいキレットの稜線が見えて来ました。
権現山の方面。稜線までは、まだまだ標高差があります。
2022年10月30日 09:14撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 9:14
権現山の方面。稜線までは、まだまだ標高差があります。
山頂まで続く長い岩稜地帯に突中しました。
2022年10月30日 09:20撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 9:20
山頂まで続く長い岩稜地帯に突中しました。
岩場を30分ほど歩くと鎖も現れました。こここでヘルメットを装着。
2022年10月30日 09:53撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 9:53
岩場を30分ほど歩くと鎖も現れました。こここでヘルメットを装着。
振り返ると、歩いてきた真教寺尾根と県界尾根が並行しています。既に4時間。随分と歩いてきたものです。
2022年10月30日 09:57撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 9:57
振り返ると、歩いてきた真教寺尾根と県界尾根が並行しています。既に4時間。随分と歩いてきたものです。
真教寺尾根の核心部。ホールドやスタンスはしっかりしているので、見た目ほど難しくはありません。
2022年10月30日 10:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 10:05
真教寺尾根の核心部。ホールドやスタンスはしっかりしているので、見た目ほど難しくはありません。
しかし、身体をほぼ垂直方向に持ち上げる必要があるので、体力的にはキツイです。夏だとかなり大変そう…。
2022年10月30日 10:16撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 10:16
しかし、身体をほぼ垂直方向に持ち上げる必要があるので、体力的にはキツイです。夏だとかなり大変そう…。
逆層気味に見えますが、スタンスは比較的しっかりしています。少し鎖に頼った気もしますが、問題なく登れました。
2022年10月30日 10:18撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 10:18
逆層気味に見えますが、スタンスは比較的しっかりしています。少し鎖に頼った気もしますが、問題なく登れました。
縦走路との合流までもうひと登り。遠くに人影が見えます。
2022年10月30日 10:29撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 10:29
縦走路との合流までもうひと登り。遠くに人影が見えます。
キレット方面からの縦走路と合流しました。真教寺尾根はこれで終わりです。思ったよりスムーズに歩けました。
2022年10月30日 10:39撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 10:39
キレット方面からの縦走路と合流しました。真教寺尾根はこれで終わりです。思ったよりスムーズに歩けました。
どこから見ても荒々しい赤岳の山容。縦走路は凍結した雪が残っているので、チェーンスパイクを装着しました。
2022年10月30日 10:45撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/30 10:45
どこから見ても荒々しい赤岳の山容。縦走路は凍結した雪が残っているので、チェーンスパイクを装着しました。
赤岳の山頂に到着です。スタートから5時間近くもかかりました。
2022年10月30日 11:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/30 11:01
赤岳の山頂に到着です。スタートから5時間近くもかかりました。
赤岳の山頂には祠が2つ建てられています。右側が「赤嶽神社」の奥宮ですが、左側は赤岳信仰とは関係のない宗教団体が設置したもののようです。
2022年10月30日 10:59撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/30 10:59
赤岳の山頂には祠が2つ建てられています。右側が「赤嶽神社」の奥宮ですが、左側は赤岳信仰とは関係のない宗教団体が設置したもののようです。
改めて見ても凄い所に建っている赤岳頂上山荘。先週(10月22日)で営業終了しています。
2022年10月30日 11:00撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
1
10/30 11:00
改めて見ても凄い所に建っている赤岳頂上山荘。先週(10月22日)で営業終了しています。
(拡大していますが)雲海に浮かぶ富士山。幻想的です。
2022年10月30日 11:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:01
(拡大していますが)雲海に浮かぶ富士山。幻想的です。
「厳つさ」では赤岳に負けていないド迫力の阿弥陀岳。
2022年10月30日 11:22撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
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10/30 11:22
「厳つさ」では赤岳に負けていないド迫力の阿弥陀岳。
北へ遥かに続く縦走路。また蓼科山まで歩いてみたい。
2022年10月30日 11:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:01
北へ遥かに続く縦走路。また蓼科山まで歩いてみたい。
険しく見える横岳と、手前に小さく見える赤岳展望山荘。11月初旬までの営業だそうです。
2022年10月30日 11:06撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:06
険しく見える横岳と、手前に小さく見える赤岳展望山荘。11月初旬までの営業だそうです。
山頂は良い景色ですが、風が冷たくて、長居できません。昼食を食べたら撤収です。
2022年10月30日 11:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:01
山頂は良い景色ですが、風が冷たくて、長居できません。昼食を食べたら撤収です。
さて、下りで県界尾根を使うかどうか、悩みどころですが…。
2022年10月30日 11:05撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:05
さて、下りで県界尾根を使うかどうか、悩みどころですが…。
他の登山者の情報では、そこまでキツくはなさそうなので、行ってみることにします。
2022年10月30日 11:06撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:06
他の登山者の情報では、そこまでキツくはなさそうなので、行ってみることにします。
『単独行、装備不足者下山禁止』の標識。
「えっ!?」って感じですが、これは残雪期の話。
標識の右側が消えてしまっています。
2022年10月30日 11:34撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:34
『単独行、装備不足者下山禁止』の標識。
「えっ!?」って感じですが、これは残雪期の話。
標識の右側が消えてしまっています。
山頂直下の鎖場を下から。核心部の一つと言われていますが、特に問題ありませんでした。
2022年10月30日 11:42撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 11:42
山頂直下の鎖場を下から。核心部の一つと言われていますが、特に問題ありませんでした。
左に梯子、右に鎖。どちらも選べますが、鎖の方が楽だと思います。
2022年10月30日 12:09撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:09
左に梯子、右に鎖。どちらも選べますが、鎖の方が楽だと思います。
真教寺尾根は鎖オンリーでしたが、こちらは梯子が多いです…。
意外と高度感があり、足元も不安定な個所があるので、見た目ほど楽ではありません。
2022年10月30日 12:12撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:12
真教寺尾根は鎖オンリーでしたが、こちらは梯子が多いです…。
意外と高度感があり、足元も不安定な個所があるので、見た目ほど楽ではありません。
ここは長い鎖場が続きます。スタンスの乏しい一枚岩もあり、足の置場に迷う所もありました。
2022年10月30日 12:19撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:19
ここは長い鎖場が続きます。スタンスの乏しい一枚岩もあり、足の置場に迷う所もありました。
赤岳展望山荘からのトラバース道と合流しました。これを使うと岩場の半分以上は巻けます。
2022年10月30日 12:19撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:19
赤岳展望山荘からのトラバース道と合流しました。これを使うと岩場の半分以上は巻けます。
いざという時にビバークできそうな岩の裂け目。熊の寝床だったりして…?
2022年10月30日 12:34撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:34
いざという時にビバークできそうな岩の裂け目。熊の寝床だったりして…?
さて、県界尾根最大の核心部。ルンゼ状の一枚岩で、右へトラバースする必要があります。(下りだと逆)
写真で見るとスタンスが取れそうですが、足を置けそうな場所がなく、下りるのに苦労しました。
2022年10月30日 12:48撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 12:48
さて、県界尾根最大の核心部。ルンゼ状の一枚岩で、右へトラバースする必要があります。(下りだと逆)
写真で見るとスタンスが取れそうですが、足を置けそうな場所がなく、下りるのに苦労しました。
核心部を過ぎると、もう岩場はありません。この後はなだらかな稜線歩きが小天狗まで続きます。
2022年10月30日 13:18撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 13:18
核心部を過ぎると、もう岩場はありません。この後はなだらかな稜線歩きが小天狗まで続きます。
こんな感じです。雪はもう消えています。
2022年10月30日 13:41撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 13:41
こんな感じです。雪はもう消えています。
古ぼけていますが、こちらが小天狗。ほぼ平坦なので歩くのは楽でしたが、標高が下がっていきません。
2022年10月30日 14:01撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 14:01
古ぼけていますが、こちらが小天狗。ほぼ平坦なので歩くのは楽でしたが、標高が下がっていきません。
野辺山方面との分岐を過ぎると、傾斜が急になります。ここから一気に標高を下げていきます。
2022年10月30日 14:03撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 14:03
野辺山方面との分岐を過ぎると、傾斜が急になります。ここから一気に標高を下げていきます。
小天狗から30分ほどで開けた場所に出ました。ここからは再びなだらかな下りが続きます。
2022年10月30日 14:31撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 14:31
小天狗から30分ほどで開けた場所に出ました。ここからは再びなだらかな下りが続きます。
紅葉の見ごろは過ぎていますが、のんびり散策するには良い感じです。
2022年10月30日 14:31撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 14:31
紅葉の見ごろは過ぎていますが、のんびり散策するには良い感じです。
県界尾根の登山口に出ました。この先は30分ほど舗装路歩きが続きます。
2022年10月30日 14:56撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 14:56
県界尾根の登山口に出ました。この先は30分ほど舗装路歩きが続きます。
美し森の駐車場に戻ってきました。県界尾根でヒヤッとしましたが、無事に下山できて良かったです。
2022年10月30日 15:26撮影 by  iPhone 12 Pro Max, Apple
10/30 15:26
美し森の駐車場に戻ってきました。県界尾根でヒヤッとしましたが、無事に下山できて良かったです。
撮影機器:

感想

かつては赤岳登山のメインルートであった「真教寺尾根」と「県界尾根」。長大な尾根道と厳しい岩場を歩くダイナミックなコースですが、一般登山道としては『八ヶ岳最難関』と言われるルートでもあります。
今では赤岳のメインルートは美濃戸ですが、このルートは「寂れた」ということではなく、「険しさ故に寄せ付けない」という敬意を持たれているイメージです。

「今年こそ行こう」と思いつつも、数日雨が降らない(岩場が濡れていない)タイミングを見計らっている内に、週の前半に降雪があり、「今年もダメか…。」と諦めかけました。
しかし、他の方のレポで「県界尾根の鎖場は積雪があるが、真教寺尾根には雪がない」という情報が確認できたので、思いきって行ってみることにしました。

このコースに初めて挑む場合、どっちを下りで使うかかが悩みどころですが、今回は必然的に、真教寺尾根を登りで使い、県界尾根で下るかは、現地の状況を見て判断…という計画になりました。

真教寺尾根は、体力的にはキツかったですが、全体的にスタンスやホールドはしっかりしており、難しいとは感じませんでした。「浮石が多い」との情報でしたが、既に処理された後だったのか、余り気になりませんでした。
ただし、下りで使った場合は、足の置場に迷う場面もありそうです。

登頂に5時間もかかりましたが、山頂からの景色は素晴らしく、心地よい疲労感と達成感を味わうことができました。(山頂は風が冷たくて、長居はできませんが…。)

さて、積雪のある県界尾根を下りで使うかどうかは、ギリギリまで迷いましたが、他の登山者の情報からすると、そこまで困難ではなさそうなので、様子見をしながら行ってみることにしました。

県界尾根は、スタンスやホールドが頼りなく、傾斜もキツめですが、(途中までは)そこまで厳しくは感じませんでした。心配していた積雪の影響はほぼ無く、根付いた雪にチェーンスパイクがよく効いたので、逆に難易度が下がっていたような気もします。

しかし、「思った程ではなかったな…。」という慢心を見透かされたのか、最後に試練(?)が待っていました。
県界尾根の最大の核心部は最後(登りなら最初)に存在し、トラバースを要する一枚岩と斜度がキツめの梯子の組合せになっています。ここの岩場は雪がない状態でしたが、核心部と気付かずにチェーンスパイクのまま取付いてしまいました。
(下の方は岩場によって雪が有ったり無かったりでしたが、チェーンスパイクで問題なくクリアできていました。)

ある程度下った後、トラバースする鎖を見て、核心部だったことに気付きましたが、ザックを下せる場所まで登り返してチェーンスパイクを外すのも面倒だったので、そのまま行ってしまいました。
いざとなれば腕力で支えるつもりでしたが、つま先や足裏の感覚が無い状態で僅かな窪みに体重を預けるのは非常に心許なく、怖い思いをしました…。
結果的には、無事に下山できましたが、リスクある行動をしてしまったことは反省しきりです。

イレギュラーな理由もありますが、個人的には、県界尾根の方が断然難しく感じました。最後の核心部は、チェーンスパイクを脱いでいたとしても、かなり緊張したと思います。上手く歩けなかったことに対する悔しさもあるので、次は県界尾根を登りで使って、逆回りに周回してみたいと思います。

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杣添尾根と真教寺尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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体力レベル
5/5

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