槍ヶ岳北鎌尾根 敗退
- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 2,680m
- 下り
- 2,184m
コースタイム
4:06 新穂高温泉 入山届提出
4:23 小鍋谷ゲート
5:26 白出沢、
6:24 滝谷出会
7:15 槍平小屋
10:20 槍ヶ岳山荘 11:50
13:08 東鎌尾根長いハシゴの所
13:30 水俣乗越 13:40
14:59 間ノ沢出合 テント泊
8月16日
7:28 天場発
9:11 水俣乗越
9:40 槍沢分岐
10:50 横尾
13:32 上高地BT下山
天候 | 15日 曇りのち雨 16日 雷を伴い強い雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢を横断する箇所が多数あり、雨の場合の 増水時きけんです。 無理をせず水が引くまで待つか、小屋まで引きかえす ように。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
昨年単独で北鎌を歩いてますが今回は息子と一緒に
歩きたくて、お盆休みならゆっくりと行けると思い、
ついでに穂高縦走も遣れるかもなどと欲張り過ぎる計画を
立てました。
でも直前の天気予報では15,16日とも悪く、17日は回復する
とのこと、そこで1日目に北鎌のコルまで入り、テントの中で
天候待ち、半日くらいの、雨のやみ間に槍まで一気に上り
14時位までに山荘までに着ければ、そのまま一気に降りてしまう
または、遅ければ殺生ヒュッテで天伯とする、穂高は諦める
この計画はかなりの強行スケジュールなので荷物を極力少なくして、
又軽くする、(10キロ以内に抑える)その上で強い風雨にも耐えられる
様な装備にする。
エスパースマキシム3人用、フライシート、アルミマット、エアーマット
羽毛インナー、シュラフカバー、(シュラフ無しで)替下着、フリース
上下、ガスコンロ、250gボンベ1、コッフェル、西尾食品山菜おこわ
4個、ラーメン4個、スープ、コーヒーその他、ラジオ、ケータイ2台
この装備で、一人個人装備等合計重量9kgに抑えられた。(水を除く)
15日 3:30無料駐車場着、5台分位空いていた
星も見えて予想より良いんじゃ無いと期待するも、歩き出すが段々雲が
出てきて、滝谷出会に着くころには小雨程度になりました。
沢の水量はいつも通りで、1口飲んでから通り過ぎる。
まさか次の日ここで、3人の方が流されるとは・・・
南沢の手前で雨が強くなりカッパを着て歩くが暑い、
槍平小屋でおにぎりを食べ歩き出すがこんな雨でも登って行く人が
かなりいる、下山者は百人近いさすがはお盆期間である
2600M付近で風も強くなり雨の中カッパを脱いで長袖シャツを
着こむ、それでも稜線付近では寒いので休まず歩く、10:20槍ヶ岳
山荘に着きました。
全身びしょぬれになって寒くてしょうが無いので山荘に入り暖を取る
ストーブが焚いてあり、暖かくて一息つく、キッチン槍でラーメンを
食べて漸く元気が出る、2時間近く滞在してしまったのでこれから先
どうするか検討したが、とにかく東鎌尾根を水俣乗越まで行ってから
天候が良くなれば天上沢を下り北鎌沢出会いでテン泊する事にする。
13:30水俣乗越着小雨程度になり、空も明るいので予定通り天天上沢
を下る。昨年よりも歩き易く、雪渓も少なく踏み跡をたどると難なく
間ノ沢出合に着きました、その頃から又雨が強くなり間ノ沢の水量は
渡れるギリギリの所です、その下流からは川の中のコースになるので
北鎌沢出合まで辿り着け無い、無理して渡ってもこれ以上増水したら
戻れなくなる、そこで14:59 今日はここでテン泊する。
天場を探すと、高台に天場の跡がありそこを使わせて頂く。
強い雨の中で素早くテントを設営して荷物を放り込み、カッパをぬいで
転がり込む、全身びしょぬれで寒い乾いた衣服に着替えたら眠くなる
少し昼寝をしたら、お腹が空いたのでお湯を沸かし山菜おこわに注ぐ
次にモツ鍋を作り、スープと合わせて戴くなかなか美味しい。
ラジオで天気予報聞くが、何度聞いても明日は雨の予報それでも一縷の望みをかけて四時に起き天気がダメなら昨日降りてきた水俣乗越まで、
登り返し小雨程度なら、東鎌尾根、槍ヶ岳、槍平、新穂高温泉下山、
大雨なら横尾経由上高地下山とする。
16日朝、やはり予報は昨日より悪く雷も有り大雨になるそうです
敗退決定・・・もう少し寝よう・・・
6時ころ起きてゆっくりとラーメンを作り、コーヒーを飲んでから
テントを徹収する。
7:28 天場を後にする 9:11水俣乗越、9:40槍沢分岐
10:50 横尾 13:32 上高地下山
それにしてもこれだけ雨に降られたのは40数年の経験の中でも
1〜2の事です。
昨日通った滝谷の事故は大変驚きました、一歩間違えば自分達の身に
起きたかも知れない。無理をせずに水が引くまでなぜ待てなかった
のかと批判をするのは容易だが、その場に居合せた方しか判らない
何かが有ったのだと思います。
まだ何も判らない段階でこんな事を書くのは非常識と批判を
受けるのを覚悟の上で敢えて書きます。
関係者の方、大変な思いをされていると思いますが、何時の日か
心の余裕が出来てからで結構です、事故報告書を出されるのが
事故を繰り返さないための近道だと思うからです。
お師匠さま、こんばんわ
バタバタいろいろな情報を耳にして、どこからの情報なのかわからなくなりましたが・・
槍平小屋でAさんが、新穂高から来て小屋に入ることなく天候待ちして回復しないので諦めて引き返したそうです。
その後、Bさんが下山されてきて豪雨の中小屋外で支度を整えて下山方向へ出発。
ほどなくしてAさんが、Bさんが渡渉して流されたと救助を求めて小屋に飛び込んできたそうです。
Aさんの話では、情報が錯綜してますが南沢とか・・
Aさんが、南沢が豪流で渡渉困難とみて待機しているとBさんが来てロープ出して石にくくりつけて向こう岸に投げたそうで(聞いたままの話です
それが手応えあってロープが張られ、手のロープを大きな石で押さえて渡渉したとのこと(理解に苦しみますが・・
それが途中で流されて・・発見場所が滝谷だった・・と聞きましたが・・
すみません、また聞きで定かでないのですが・・
Aさん、Bさんともに登山歴二年ほどらしいです。
槍平小屋の方が、一時間すれば平常に近い流れに戻ったのに・・ともらしていたと聞いてます。
むろん、正確で精細な事故報告が待たれるところです。
それにしても師匠の装備なんですが・・
北鎌やるのにロープなどは持参しないのでしょうか?
巻いていけばいらないのでしょうか??
一人9Kg・・二人で18Kg・・三人用テント持参で、すごい軽量化ですね
勉強になります
でわでわ
uedaさん こんばんは
雨の中北鎌は厳しかったです、その前に渡渉箇所が10箇所程有り
増水のため渡れず想定外でしたが僕のリサーチ不足でした 反省
渡れたとしても、稜線は大雨と強風、雷、寒さの四重苦です
とても完登出来るようにな天候じゃなかった。
あそこで引き返して良かったです。
ロープは要らないのかとのご質問ですが、独標を直登しなければは要りません
立派な巻き道ガ有ります、その他は要りません、もっと言えばロープ出さないと
登れないような方は、行かない方がいいと思います。
軽量化の件ですが、シュラフと酒、美味しいけど重い食材、虫除けスプレー
や笠とかその他有ったら便利だけどなくても良い物は全部省く、シュラフと防寒具を兼用する等すれば軽く10キロは切れます、一人の場合は11キロは切れます
登攀具無しの場合ですが、僕の場合は装備表を作りグラム単位の重さを記入する
そうすると本日の登山の装備リストから足し算するだけで簡単にザックの重さがでます後は食料の重量を足せばバッチリです、
僕は山では美味しい物を食べようとは思わないので、ジフィーズやラーメンで
十分です これだけで軽量化なんて簡単です
それから昨年の南沢の件は大変失礼ながらレベルが低すぎて報告書は要りません
ロープを買ったので使って見たかっただけだと思います
でわ でわ
higaerisazenこんにちは
はじめまして
僕は北鎌尾根を今週8/18から予定していました。
2週間前に雨で計画が流れて、またもや今週も雨で計画倒れとなってしまいました。
沢で流されたとのニュースを聞いて、恐らく北鎌の沢も増水して出会いまで行けないのではないかと思っていましたが、higaerisazenさんのレコを拝見して僕も同じく敗退だったんだと知らされました。
昨年は、増水した右又の沢を登って全身びしょ濡れでした。
まさか、今年もそのような天候になるとは予想外でした。
途中で引き返したのは、正しかった判断だと思いますよ。
お疲れ様でした。
SinNakaji さんこんばんは
いつも訪れて頂きありがとうございます。
北鎌の稜線の上の事ばかり考えていて天上沢と北鎌沢のことは余り気にして
いませんでした。
ここを通らなければ北鎌は行けないのに、舐めてました。
無理して渡って帰れなくなる所でした
引き返して良かったです。
今度、9月頃晴れたらもう一度リベンジします。
待てば登山の日和ありです。
では又どこかで、いや山でお会いしましょう。
こんばんは
9月にリベンジですね。
実は僕も9月の中旬に予定しています。
現地で偶然?なんて事あれば実に楽しいですね。
お互いに北鎌頑張りましょう
sinNakajiさん こんばんは
北鎌 行かれるなら単独ですか?
ツエルト二泊ですか、
トレランシューズですか、それともアプローチシューズ?
僕は息子と1泊か、日帰りです。
晴れが約束されればツエルト、トレランシューズで行きます。
お疲れ様です。
勿論単独です。
靴は前回トレランを使いましたが、滑って沢へ落ちて、全身びしょ濡れの事態となりましたので、今回は、履きなれたミドルの軽登山靴で行こうと思っています。
3泊4日で北鎌〜槍〜北穂〜奥穂〜ジャン〜西穂〜上高地の予定です。
ツェルトはコル付近で一泊し、小屋泊(南岳小屋、穂高山荘)を予定しています。
昨年は、☂でジャンダルムをパスしたので、今年こそリベンジです。
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