ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 509212
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳に登って来ました♪(新穂高温泉から上高地)

2014年09月13日(土) 〜 2014年09月14日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
33:10
距離
34.5km
登り
2,220m
下り
1,748m

コースタイム

1日目
山行
10:25
休憩
1:30
合計
11:55
5:20
10
新穂高無料駐車場
5:40
20
6:00
40
6:40
50
7:30
7:40
70
8:50
20
9:10
50
10:00
10:30
145
12:55
13:00
110
14:50
10
15:00
15:15
35
15:50
16:00
30
16:30
16:45
30
2日目
山行
6:40
休憩
1:30
合計
8:10
6:30
70
8:20
20
槍沢大曲り
9:00
9:30
30
10:00
10
10:10
50
11:00
11:30
0
12:30
12:50
50
13:40
13:50
0
14:30
10
14:40
上高地バスターミナル
天候 13日晴れのちガス 14日晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
【往路】
市営新穂高第3駐車場(登山者用無料駐車場)
http://www.hida.jp/kita_alp/sinhotaka_p_map.pdf

【復路】
濃飛バス 上高地線 上高地⇒平湯温泉 1,160円
濃飛バス 平湯・新穂高線 平湯温泉⇒深山荘 820円
http://www.nouhibus.co.jp/new/noriai.html
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは新穂高登山指導センターにありました。

殺生ヒュッテ 1泊2食8500円 個室3000円
http://www.nakabusa.com/lodge/lodge.html
その他周辺情報 新穂高温泉「ひがくの湯」 大人700円
http://shinhotaka.com/higaku.html
予約できる山小屋
前日の22:30に無料駐車場に停めることができました。
2014年09月13日 05:21撮影 by  TG-610, OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 5:21
前日の22:30に無料駐車場に停めることができました。
早朝の新穂高登山指導センターは大勢の人で賑わっていました。
2014年09月13日 05:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 5:31
早朝の新穂高登山指導センターは大勢の人で賑わっていました。
新穂高ロープウェイの横の道を進みます。
2014年09月13日 05:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 5:42
新穂高ロープウェイの横の道を進みます。
車止めゲートから長い林道歩きです。
2014年09月13日 06:00撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 6:00
車止めゲートから長い林道歩きです。
蒲田川沿いの右俣林道。
2014年09月13日 06:12撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 6:12
蒲田川沿いの右俣林道。
1時間ほどで穂高平小屋を通過しました。
2014年09月13日 06:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 6:42
1時間ほどで穂高平小屋を通過しました。
途中で北西の展望が開けていました。笠ヶ岳?
2014年09月13日 07:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 7:01
途中で北西の展望が開けていました。笠ヶ岳?
奥穂との分岐点に来ました。
2014年09月13日 07:26撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 7:26
奥穂との分岐点に来ました。
かなりアバウトな地図です!
2014年09月13日 07:27撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 7:27
かなりアバウトな地図です!
白出沢出合には仮設の休憩所がありました。
簡易トイレやゴミ箱もありましたよ。
2014年09月13日 07:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 7:29
白出沢出合には仮設の休憩所がありました。
簡易トイレやゴミ箱もありましたよ。
白出沢から先は本格的な登山道になります。
2014年09月13日 08:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 8:20
白出沢から先は本格的な登山道になります。
滝谷避難小屋は見上げる場所にありました。
2014年09月13日 08:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 8:52
滝谷避難小屋は見上げる場所にありました。
滝谷で2つの沢を渡ります。
2014年09月13日 08:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 8:52
滝谷で2つの沢を渡ります。
水かさは少ないですが流れは急でした。
2014年09月13日 08:54撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 8:54
水かさは少ないですが流れは急でした。
お盆に事故があったのは2つ目の沢でしょうか?
増水時は危険だと感じました。
2014年09月13日 09:10撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 9:10
お盆に事故があったのは2つ目の沢でしょうか?
増水時は危険だと感じました。
道に木道が出てくると槍平小屋が近いです。
2014年09月13日 09:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 9:57
道に木道が出てくると槍平小屋が近いです。
スタートから4時間半の10時に槍平小屋に着きました。
2014年09月13日 10:02撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 10:02
スタートから4時間半の10時に槍平小屋に着きました。
ハート型の石を置いて鐘をならすと願いが叶うそうです♪
2014年09月13日 10:24撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/13 10:24
ハート型の石を置いて鐘をならすと願いが叶うそうです♪
槍平小屋から少し登るとテント場がありました。
2014年09月13日 10:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 10:37
槍平小屋から少し登るとテント場がありました。
長い急坂に苦労しながら千丈分岐に着きました。
2014年09月13日 12:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:57
長い急坂に苦労しながら千丈分岐に着きました。
千丈分岐には緊急用の救急箱がありました。
2014年09月13日 12:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:56
千丈分岐には緊急用の救急箱がありました。
千丈乗越か飛騨乗越かで迷いましたが、尾根にガスがかかってきたので飛騨乗越に進みました。
2014年09月13日 12:57撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/13 12:57
千丈乗越か飛騨乗越かで迷いましたが、尾根にガスがかかってきたので飛騨乗越に進みました。
飛騨乗越に到着です。疲れた〜!
2014年09月13日 14:49撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/13 14:49
飛騨乗越に到着です。疲れた〜!
テントサイトを過ぎるとすぐに槍ヶ岳山荘が見えてきました。
2014年09月13日 15:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 15:04
テントサイトを過ぎるとすぐに槍ヶ岳山荘が見えてきました。
槍岳山荘にザックをデポして、槍ヶ岳の穂先にアタック開始です。
2014年09月13日 15:12撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:12
槍岳山荘にザックをデポして、槍ヶ岳の穂先にアタック開始です。
山頂に半分ガスがかかってる。晴れてて欲しいな…
2014年09月13日 15:15撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/13 15:15
山頂に半分ガスがかかってる。晴れてて欲しいな…
急峻な岩場ですが、慎重に登れば意外となんとかなりました。
2014年09月13日 15:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/13 15:30
急峻な岩場ですが、慎重に登れば意外となんとかなりました。
どんどんガスが上がってきます。
2014年09月13日 15:50撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/13 15:50
どんどんガスが上がってきます。
やっと山頂に辿り着きました!でも周囲はガスの中でした。
2014年09月13日 15:56撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/13 15:56
やっと山頂に辿り着きました!でも周囲はガスの中でした。
ところが、ガスの中で初めてのブロッケン現象を体験しました!
2014年09月13日 15:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/13 15:59
ところが、ガスの中で初めてのブロッケン現象を体験しました!
満足して槍岳山荘に下りてきました。
2014年09月13日 16:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 16:33
満足して槍岳山荘に下りてきました。
予定通り殺生ヒュッテに向かいます。
2014年09月13日 16:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 16:46
予定通り殺生ヒュッテに向かいます。
スタートから12時間かかって、宿泊地の殺生ヒュッテに着きました。
2014年09月13日 17:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 17:19
スタートから12時間かかって、宿泊地の殺生ヒュッテに着きました。
殺生ヒュッテは小規模なので夕食もゆっくり食べられました。
2014年09月13日 18:00撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/13 18:00
殺生ヒュッテは小規模なので夕食もゆっくり食べられました。
ここから14日です。ご来光は角度的に見れませんでしたが、快晴の雲海に富士山が見えました。
2014年09月14日 05:27撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
9/14 5:27
ここから14日です。ご来光は角度的に見れませんでしたが、快晴の雲海に富士山が見えました。
ご来光はどこでも見れますが、朝日を浴びた槍ヶ岳は殺生ヒュッテがベストアングルです♪
2014年09月14日 05:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11
9/14 5:29
ご来光はどこでも見れますが、朝日を浴びた槍ヶ岳は殺生ヒュッテがベストアングルです♪
槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘が並んで朝日を浴びていました。
2014年09月14日 05:30撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/14 5:30
槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘が並んで朝日を浴びていました。
朝食は6時から。今日は下山するだけなのでゆっくりできます。
2014年09月14日 05:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 5:53
朝食は6時から。今日は下山するだけなのでゆっくりできます。
お世話になった殺生ヒュッテのスタッフの方々にお礼をして、上高地へ下山開始します。
2014年09月14日 06:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 6:33
お世話になった殺生ヒュッテのスタッフの方々にお礼をして、上高地へ下山開始します。
快晴の道がとても気持ちいい♪
2014年09月14日 06:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 6:52
快晴の道がとても気持ちいい♪
名残惜しい槍ヶ岳。また来るね〜♪
2014年09月14日 06:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/14 6:52
名残惜しい槍ヶ岳。また来るね〜♪
昨日は疲れ果てて花を見る余裕が全然なかったけど、今日はゆっくり見れました。大好きなトリカブトも綺麗です。
2014年09月14日 07:33撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 7:33
昨日は疲れ果てて花を見る余裕が全然なかったけど、今日はゆっくり見れました。大好きなトリカブトも綺麗です。
天狗原分岐。ここまでゴロゴロとした石の多い道です。
2014年09月14日 07:42撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:42
天狗原分岐。ここまでゴロゴロとした石の多い道です。
ほんの少しですが残雪を下ります。滑らないように…
2014年09月14日 08:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 8:03
ほんの少しですが残雪を下ります。滑らないように…
大曲りまで急なガレ場が多かったです。
2014年09月14日 08:18撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 8:18
大曲りまで急なガレ場が多かったです。
ババ平には沢山のテントがありました。
2014年09月14日 08:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 8:39
ババ平には沢山のテントがありました。
ノコンギクですね。
2014年09月14日 08:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 8:59
ノコンギクですね。
2時間半で槍沢ロッジに到着。セルフコーヒーを飲んで休憩しました。
2014年09月14日 09:03撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:03
2時間半で槍沢ロッジに到着。セルフコーヒーを飲んで休憩しました。
横尾に向かいます。
2014年09月14日 09:36撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:36
横尾に向かいます。
槍沢沿いのなだらかな道が続きます。
2014年09月14日 09:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:47
槍沢沿いのなだらかな道が続きます。
水がとても綺麗です。
2014年09月14日 10:01撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 10:01
水がとても綺麗です。
二の俣を通過。
2014年09月14日 10:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:04
二の俣を通過。
ノアザミもまだ咲いてました。
2014年09月14日 10:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 10:04
ノアザミもまだ咲いてました。
一の俣も過ぎます。
2014年09月14日 10:12撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:12
一の俣も過ぎます。
憧れの奥上高地。横尾に到着しました。
2014年09月14日 10:59撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 10:59
憧れの奥上高地。横尾に到着しました。
いつか横尾大橋を渡って穂高岳に登りたいです。
2014年09月14日 11:18撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 11:18
いつか横尾大橋を渡って穂高岳に登りたいです。
上高地に入ると、更に歩き易い平坦な道になりました。
2014年09月14日 11:38撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:38
上高地に入ると、更に歩き易い平坦な道になりました。
新村橋を過ぎて
2014年09月14日 12:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:14
新村橋を過ぎて
徳沢に着きました。
2014年09月14日 12:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:28
徳沢に着きました。
徳沢で絶対に食べたかったソフトクリーム。バニラが濃厚で美味しかったです♪
2014年09月14日 12:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/14 12:31
徳沢で絶対に食べたかったソフトクリーム。バニラが濃厚で美味しかったです♪
昨日の疲れはどこへやら。すっかり観光気分で先へ進みます。
2014年09月14日 12:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:48
昨日の疲れはどこへやら。すっかり観光気分で先へ進みます。
明神に着きました。自販機の値段が段々安くなってきます(笑)
2014年09月14日 13:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 13:46
明神に着きました。自販機の値段が段々安くなってきます(笑)
天に突き上げるような明神岳がかっこいい。
2014年09月14日 13:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 13:47
天に突き上げるような明神岳がかっこいい。
バスターミナルまであと3km。もうちょっとです。
2014年09月14日 13:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:47
バスターミナルまであと3km。もうちょっとです。
上高地ビジターセンターを過ぎると
2014年09月14日 14:29撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 14:29
上高地ビジターセンターを過ぎると
有名な河童橋にやって来ました。人が多い!
2014年09月14日 14:31撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/14 14:31
有名な河童橋にやって来ました。人が多い!
初めての上高地は想像通りの素敵な所でした。
2014年09月14日 14:35撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/14 14:35
初めての上高地は想像通りの素敵な所でした。
でもバスは長蛇の列でした…
2014年09月14日 15:13撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/14 15:13
でもバスは長蛇の列でした…
何とか日が暮れる前に新穂高の駐車場に帰って来ました。お疲れ様でした。
2014年09月14日 17:35撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/14 17:35
何とか日が暮れる前に新穂高の駐車場に帰って来ました。お疲れ様でした。

感想

お盆に燕岳から大天井岳の表銀座を歩いてみて、槍ヶ岳に登ってみたい気持ちが日に日に大きくなりました。
ここにきて好天の予報が続く9月の連休を使って、どうせなら1番登りたい山に登ろうと槍ヶ岳に挑戦することにしました。

問題は長い頂上までのアクセス。
一般的なのは上高地からの槍沢ルートですが、自家用車の乗り入れに規制のある上高地は早くても6時過ぎからのスタートになるようです。
一方、新穂高温泉からの飛騨沢ルートなら登山口に前夜入りして、早朝出発が可能なようなので、新穂高温泉から槍平小屋を経由して山頂を目指し、翌日に槍沢ロッジから上高地へ下山して、バスで新穂高温泉に戻るルートを計画しました。

宿泊地は槍ヶ岳山荘が良さそうですが、問い合わせると今の時期は大部屋しかないということなので、上高地側へ少し下った殺生ヒュッテの個室を予約しました。

新穂高温泉の無料駐車場は早い時間に満車になるらしいので、途中での買い物は一切せずに、18時に大阪を出発して22時30分に到着しました。
監視員の方が居て、既に満車とのことでしたが、他の車の邪魔にならないスペースに停めてくださいとのことでギリギリのタイミングで駐車することができました。

翌朝は5時20分に駐車場を出て、新穂高登山センターを5時30分に出発しました。
標高は1000mほどですがひんやりとして、もう秋なんだなと思います。
新穂高ロープウェイの横の道を進んで、車止めゲートから右俣林道を歩きます。
普段なら地味な林道歩きですが、3連休の初日で前にも後ろにも登山者が多く、時折開ける北アルプスの展望もあって不思議と退屈しません。

穂高平小屋を過ぎて白出沢出合に着くと、今の時期だけなのか仮設っぽいテントの休憩所と簡易トイレが設置されていました。
分別のゴミ箱まであって至れり尽くせりです。

白出沢出合からは本格的な登山道になり、徐々に気温も上がって暑いので上着を脱ぎます。
ブドウ谷、チビ谷を過ぎて、お盆に事故のあった滝谷出合に着きました。
避難小屋があるはずと思ってキョロキョロすると、右に見上げた高い場所にありました。

滝谷はこの時も多くの方が休憩するような広い河原で、白いマーカーを進むと2つの沢を渡ります。
1つ目は丈夫そうな大きな木橋を渡りますが、2つ目の沢は細い丸太が1本かかっているだけなので石を辿って渡りました。
この日は水かさもなく渡渉に問題はありませんが、増水時はどこをどう渡ればいいのか想像が尽きません。
亡くなられた方のご冥福を祈ると共に、自分達の教訓としても強く意識させられます。

滝谷を抜けて樹林帯の道を暫く行くと、道に木道が現れ始めてすぐに槍平小屋に着きました。
今日は距離が長いので、荷物の軽量化の為に食べ物は行動食のみで、ここで少し早い昼食にします。
時間は10時、昼食メニューは10時半からなのでカップ麺を頂きました。

先の長い道のりに向け、しっかりとカロリー補給と休憩を済ませてから10時30分に再スタート。
分かってはいましたが延々と続く急坂に喘ぎながら登り、情けないですが途中で引き返そうかと何度も思いながら、せめて千丈分岐まではと足を上げて、槍平小屋から2時間30分の13時に千丈分岐に着きました。

千丈分岐には救急箱が置かれていてありがたさを感じます。
いつの間にか森林限界も超えていて西鎌尾根も見えますが、午後になりガスも上がってきていました。
快晴なら千丈乗越から西鎌尾根を歩こうかと思っていたのですが、尾根がガスで包まれそうだったので飛騨乗越に向かいました。

千丈分岐までは本当に辛かったのですが、ゴールが見え始めたからなのか、飛騨乗越へは苦しいながらも気持ちは前へ向いています。
下から歩く人が確認できるのも良かったのかも知れません。
ジグザグのザレた道を登って14時50分に飛騨乗越に着きました。
ずっと見えなかった槍ヶ岳が目に入ってテンションが上がります。

テントが段々畑のように張られた道を進んですぐに槍ヶ岳山荘に到着しました。
時間は15時ちょうど。スタートから9時間30分です。こんなに長い時間登り続けたのは初めてでした。
ただ終わりじゃありません。今夜は殺生ヒュッテに泊まる予定なので山頂登頂を明日にはしたくないところです。

槍の穂先を見ると右半分がガスにかかっています。
何とか間に合うかもと15時15分に山頂にアタック開始です。
取り付きから見上げるような岩場ですが、足元はしっかりしていて意外とスイスイと進むことが出来ました。
鎖や梯子もありましたが、春の石鎚山に比べれば難易度は低いと思いました。

更に先が詰まって時々順番待ちになることで、かえって焦ることがなくて良かったかも知れません。
最後に長い2つの梯子を登って、ずっと念願だった私たちの百名山15座目となる槍ヶ岳(3,180m)の山頂に立つことができました!

ただ頂上に立ってみると周囲はすっかりガスに覆われていて、360度の展望は全くありませんでした…
ガスが晴れるのを待ちたい所ですが、16時のこの時間でも、狭い山頂には次から次へと下から登ってこられているので下りる他ありません。

ところが!
山の神様は何かご褒美を用意してくれているんですね。
太陽を背にしたガスの向こうにブロッケン現象が見えたんです!
周囲の人も歓声を上げて、私たちも初めてのブロッケンに大感激です♪

展望はなくてもすっかり満足した私たちは槍ケ岳山荘に下りて、そのまま殺生ヒュッテへと向かいます。
カラフルなテントを通り過ぎて、17時15分に今夜の宿泊地の殺生ヒュッテに到着しました。

夕食は18時からでしたが一緒に食事をしたのは6人ほどで、今までの大規模の山小屋とは違ってゆっくり落ち着いて食べることが出来ました。
個室に戻ってからは、今日の長い登りの疲れから19時過ぎには就寝しました。

翌朝の朝食は6時からなので5時過ぎに小屋の外に出てみると、どうやら殺生ヒュッテは場所的にご来光は見えない角度のようです。
5時30分頃に日の出の時間なのでしょう、槍ケ岳山荘の方から歓声が聴こえました。
槍ケ岳が朝日に染まって見事なモルゲンロートです。
ご来光は他の山でも見れますが、朝焼けの槍ケ岳が見えるベストポジションは殺生ヒュッテだと思いました。

今日は下山だけなので朝食もゆっくり頂いて、6時30分にお世話になった殺生ヒュッテのスタッフの方にお礼を告げて下山開始です。
今回の計画で、もう1つのお楽しみは初めて上高地を歩くことでした。
下山に選んだ槍沢ルートは、新穂高温泉からの飛騨沢ルートより更に長い距離を歩きますが、上高地の標高は1,500mほどなので、新穂高温泉の標高1,090mに比べて標高差が少なく、尚且つ殺生ヒュッテまで下りた分、下山時の足への負担は少ない筈です。

殺生ヒュッテからすぐに槍ケ岳山荘からの道に合流して、グリーンバンドと呼ばれるハイマツ帯を下りて行きます。
ガレた岩がゴロゴロとして浮石に注意しながらですが、快晴の中で緑と白の気持ちのいい道は快適です。

天狗原分岐を過ぎてミヤマトリカブトやアキノキリンソウを楽しみながら大曲りに至ります。
大曲りから下って行くと、槍沢ロッジから登って来られる方とのすれ違いが多くなります。
この辺りまで結構な傾斜があるので、登りの皆さんの苦しそうな表情を見ては昨日の辛さが思い出されます。

更にババ平のテント場を過ぎて暫く進むと、下山開始から2時間30分の午前9時に槍沢ロッジに着きました。
思ったよりも早く着いたので、槍沢ロッジのセルフコーヒーを飲んで休憩です。

槍沢ロッジから先は道はなだらかになって、槍沢沿いの樹林帯の道を一の俣、二の俣と進んで行きます。
槍沢の水がとても綺麗だったので、手を洗うと冷たくて気持ちが良かったです。

やがて道の先に大きな建物が見え始めて、11時ちょうどに横尾に到着しました。
綺麗な横尾山荘前にある木のベンチで休憩をして、沢山の登山客で賑わう広々とした奥上高地を満喫しました。
いつかは横尾大橋を渡って穂高に登ってみたいな。

11時30分に横尾を出発して、道幅の広い遊歩道のような道を歩いて1時間で徳沢に着きました。
ここでのお楽しみはやっぱりソフトクリームです♪
濃厚なバニラがとっても美味しくて、いつの間にか観光気分ですね。

徳沢を過ぎると普段着の観光客の方が増えてきました。
13時40分に明神に着くと半分くらいは観光客だったでしょうか。
天に向けて突き上げるような尖った明神岳がかっこよかったです。

平坦な上高地ですが、かなりの距離を歩いて、足の裏が痛くなってきた頃にビジターセンターを過ぎて有名な河童橋に着きました。
河童橋には老若男女の大勢の人が居て、登山スタイルの方が少数派です。
少しバスの混雑が心配になってきたので、バスターミナルに行くと案の定凄い人です!

初めてで勝手が分からないのでウロウロしながら平湯温泉行きのバスチケットを購入して、バス乗り場に向かってみると信じられないくらいの長蛇の列がバスターミナルから森?の中まで続いていました。
列の最後尾に並んで待つこと1時間…
15時40分にやっと平湯温泉行きのバスに乗り込むことが出来ました。

平湯温泉から新穂高温泉行きのバスに乗り継いで、深山荘で下車。
17時30分、なんとか明るいうちに新穂高駐車場に戻ってこれました。
帰りは「ひがくの湯」に立ち寄って露天風呂でゆっくりと2日間の疲れを癒しました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1177人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
槍ヶ岳/飛騨沢ルート/新穂高温泉起点槍平経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
新穂高を起点に奥飛騨を一回り
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳 〜新穂高から双六、西鎌経由〜
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら