美瑛岳ー美瑛富士ーオプタテシケ山


- GPS
- 09:25
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,104m
- 下り
- 2,108m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期の北面、北西面はカチカチハードバーンなので慎重なと判断と行動を。 爪と牙はマスト。 オプタテシケ北西尾根から美瑛富士登山口までの水平トラバースはhayazatoruさんパーティのトレースを利用させて頂きました。的確なルーファイでとても助かりました。ありがとうございました。 |
写真
感想
長年行きたかった美瑛岳へ行く。シロさんがルートを考えてくれるとのことだ。ありがたい。できた!とのことで計画を見ると、美瑛岳−オプタテシケ山のルートに変貌してビックリ。オプションでオプタテシケ山ですか!?シャレになってる。最近は四十肩で右腕が全然上がらん。少し不安が残ったけど現地判断でルートを考えましょうという話になった。行けるか、自分。
さて白金からスタート。ヘッデンなしだ。癒しの森を進んでいく。うっすらトレースが残っていたので楽できた。森を抜けると、真っ白い十勝岳や大雪山、芦別岳が見えてテンション上がった。そして振り返ると雲海だった。素晴らしい!
緩いゲレンデのような薄パウ斜面を登り、本日の核心部だった1650付近の沢。カチンカチンに凍ってるのでアイゼンに換装。前歯4本とつま先がちゃんと入るのでまだよかったが、やっぱあの斜度と高度はチビるな。硬い斜面をガシガシ登り山頂に到着。安堵した。山頂からは大絶景。素晴らしい。
不思議なことに、四十肩の症状が良くなって肩が上がるようになってきた。快晴だし無風だし、これならオプタテシケ山に行かない理由が見つからん!!行くしかない!山頂からコルまで発車。硬い美瑛岳の斜面は一欠片も快適じゃなかった。シートラノーアイゼンで美瑛富士へ。美瑛富士避難小屋付近まで落とした。もちろんガリガリと悲痛な音を出してだ。
石垣山とベベツ岳は東側をトラバースした。かなりシャバな雪で暑いけど、緊張感もなく癒しのルートだ。ベベツ岳のコルま降りた後は最後の登りだ。途中で板デポしてアイゼンでガシガシ登る。ピークかと思ったら、まだ先にピークがあってびっくり。山頂直下は西側はガリガリ、東側はシャバ雪、しかも切れたっていてめちゃくちゃ緊張した。股間がすくむぐらいのスリルだ。山頂に到着すると、なんと標識が埋まってた(笑)しかも少し斜めってるので怖い。写真を撮ってすぐに下山。思い出したらこの文章を書いてる手も汗かいてきた。ヒヤヒヤだ。
板デポ地点まで戻ってきたらガスってきた。特濃ガスで斜面の状態がわからんので、安全地帯までアイゼンで降りることにした。しばらく降ると緩んできたので、滑走モードへ。景色があまりにも白くてデラがけで恐る恐る高度を落とす。ある程度落としたら視界が復活。1250まで楽しい尾根滑りを満喫した。
沢を越えようとしたら、おびただしいシュプールが出てきた。お祭りでもあったんでしょうか。その後は美しい平行移動のトレースを辿ってゴール。後でヤマレコ見たらトレースの主はhayazatoruさんたちだったようです。ありがとうございました。
自分的には結構ハードだったけど、頼もしいシロさんが居て無事に完走することができた。シロさんありがとう!大満足したので残りのシーズンはジンパでもしましょう!
今度こそthe dayが訪れる日曜、今回の相棒リョーさんにリクエストを聞くと白金側から美瑛岳に行ってみたいと。ならば富士を越えてオプまで行ってみましょう!計画を立てた。
カチカチで滑りは期待できないので少しでも緩むよう遅めに日の出と共に出発。上はガスだが無くなると信じて、鳥の囀りを聴きながら春の森を抜け森林限界を超えると青空が広がり美瑛ブラザーズがお出まし。気持ちは早るが、この時期こちらからの美瑛岳は3回目で北西面の登りはシビれるので全く気が抜けない。
いつも雪が溜まっている沢を詰めていくが、半分ちょいで雪が切れて試しにクトーを蹴り込むが全く入らない、安全なうちに爪に換装し美瑛岳に到着。
白い十勝連峰と宇宙を感じる青さに感激した。見えるオプは遠いがthe dayなので行くしかない。
過去2回美瑛富士コルまでガチガチだったり激モナカだったのでツボ下降だったが、今日は硬いながら滑れるので初めてスキーで降りた。カチカチ波波シュカブラで楽しくはないがツボよりは早い。コルで一休みしたらシートラノー爪で美瑛富士に到着。次もガリ滑走して石垣山コルに降りたらシールを貼ってクトーを装着。北西面は日射が当たっても硬いままだが、稜線を超え南東斜面に入った瞬間にシャバシャバに変わった。まさに天国と地獄。お陰で無駄に高度を上げることなく石垣山、ベベツを上手く巻くことができた。
手前のコルに板デポしてラストオプへの登りへ向かう。稜線は右も左も切れ落ちており特に北面に堕ちればタダでは済まない。しかし気温も上がり爪もウィペットもしっかり入るので転倒に気を付けて慎重にオプに到着。
遠かった…美瑛からこんなにあったっけ!?稜線は微妙に北に向かって斜めだし両側が切れているのでソワソワ落ち着かない。写真を撮ったらすぐに下山開始するが降りも気が抜けない、無事コルに降りて安堵した。
しかし下から湧いてきたガスで稜線が見えなくなった。ここから滑走予定だったが、降りる北西尾根が美瑛岳の様なカチカチで視界が無いならとても危険なので板を回収したらツボで安全高度まで降りることにした。思っていたより硬くなく1,700でズボるので板を履いてホワイト滑走開始、視界不良だが羊蹄で鍛えているので造作もない。1,400でガスの下になり雪も薄柔パウで広大ロケーション滑走を楽しんだ。
オプからの下降は僕は初見で、出来るだけ高い位置からトラバースして登山口に戻りたいが3つの沢の深さが分からないので現地判断と思っていた。
1,200で様子を見に行くと沢山のシュプールがあり登山口へ向かうトレースが見えたので使わせて貰うことにした。時折GPSで確認するが効率良く的確なので途中から脳筋で乗っかり無事に登山口に戻ってきた。
最後の疲れた場面でウネウネの森をルーファイする事なく神トレースのお陰でかなり短縮できた。レコでhayazatoruさんと分かりました、この場を借りてお礼申し上げます。
最後まで気が抜けない山行だったが、何度も板を担いだり履いたりシールを貼り直し、状況に応じたクトーと爪の脱着と春らしい絶景のロングツアーで楽しい1日でした。まぁ普通に疲れたw
リョーさんと行く十勝連峰は相性が良いのか、いつも素晴らしい絶景で心に残る思い出になるのでまた宜しくお願いします!
thanks:リョーさん
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