御神楽岳スノトレ(室谷口in/out) ※本年21回目

2023年04月29日(土) [日帰り]

• GPS: 06:45
• 距離: 11.2km
• 登り: 1,235m
• 下り: 1,233m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:41
• 休憩: 1:04
• 合計: 6:45

4:02 室谷登山口
5:58 6:10 水場
6:44 6:45 大森
7:37 7:37 雨乞峰
7:46 8:34 御神楽岳
8:44 8:46 雨乞峰
9:15 9:15 大森
9:26 9:27 水場
10:47 室谷登山口

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

前日、二王子岳から下山後、室谷登山口まで乗りつけ、車中泊

コース状況／危険箇所等

＜室谷登山口〜標高700m辺り＞
夏道。開始早々にセト沢の岩跳び渡渉あり。

＜標高700m〜水場(標高950m辺り)＞
夏道と雪道のMIX。

＜水場(標高950m辺り)〜大森(標高1140m辺り)＞
視界良好でないと簡単に迷子になりそうな、時折現れるピンクテープ以外何の目印もなく、どこでも登り下りできる雪の急斜面。全区間で、一番ルートファインディングが必要な区間。

＜大森(標高1140m辺り)〜雨乞峰＞
片側が崖となっている尾根。半分程度夏道が出ており、夏道がある所は夏道で、ない所は並走する雪上を進む。夏道と雪道を行ったり来たりするため、夏道に入るポイントを見落とさないよう慎重に。ただ、迷う要素は少ない。

＜雨乞峰〜御神楽岳＞
一旦下って登り返す。御神楽岳へのラスト登りは完全に夏道。山頂も雪なし。

その他周辺情報

御神楽温泉みかぐら荘にて日帰り入浴(500円)。
※4/30現在、露天風呂は故障により閉鎖中

写真

4/28 19:21

前夜、二王子岳から下山後、御神楽岳登山口となる室谷地区へ向かうため、県道227号線(室谷津川線)を左折！

4/29 3:14

当日朝3時過ぎ、上空には無数の星空が！好天の予感！

4/29 3:42

直近レポに頼れないソロ山行となるため、緊急ビバーク装備やアイゼン含め、約8kgの荷を背負い、ハイカットシューズ(スポルティバ_エクイリビウム ST GTX｜630g×2)でアタック。この後、脱いだジャケットと衛星GPSを突っ込んだので、約9kgかな。

4/29 4:10

早々にカタクリ発見！復路の明るい時に再度探します！

4/29 4:18

真っ暗闇の中、セト沢？を渡渉！

4/29 4:45

しばらくずっと沢沿いに標高を上げていきます！

4/29 4:46

真っ二つに折れた倒木。この倒木の上を恐る恐る歩きました！

4/29 5:08

夏道と思しきトレイルは雪解け水の通り道。ルートファインディングしながら突き進みます！

4/29 5:13

雪に埋まった夏道に気づけず、誤った沢を渡渉してしまい、その後少し沢を遡上してから対岸へ向けて再渡渉し、正規ルートに復帰しました。

4/29 5:21

正規ルートに復帰！あのまま沢の対岸の急斜面を直登し続けたら危険でした・・・。

4/29 5:24

突然落ちてる、眺望も目印も何もない場所に置かれた案内碑。感動なし。

4/29 5:34

標高810mほどで開けた所へ出る。奥は鍋倉山！

4/29 6:05

標高930m辺りの水場付近で、つぼ足→アイゼンへ装換！

4/29 6:15

雪の急斜面を登り始めると、標高970mほどで、左手方面よりご来光！

4/29 6:27

斜面はどこでも登れるので、頻繁にルートファインディングしつつ、方角だけは外さないよう慎重に登る！

4/29 6:39

標高1100mを越えると、左手には飯豊連峰と昨日登った二王子岳が一直線に見え始める！

4/29 6:39

左端に二王子岳、そこより右は飯豊連峰ドーン！

4/29 6:40

中央が飯豊連峰の最高峰・大日岳！右端は主峰・飯豊本山！

4/29 6:40

中央左が昨日上った二王子岳！感無量！

4/29 6:44

標高1140m近くにある大森(大森山展望台)に到達！奥に見えるのが雨乞峰方面！

4/29 6:57

左の今にも雪崩れそうな雪の上は通過しません！右に夏道があります！

4/29 6:58

夏道を通り、振り返った感じ。夏道と雪道を交互に歩きます。雪道側を歩く時は慎重に！

4/29 7:00

左手側には常時、飯豊連峰＋二王子岳が見えてて、モチベーションが高まります！

4/29 7:05

指差す先は飯豊連峰！

4/29 7:10

雪解けを告げるショウジョウバカマ！

4/29 7:14

右手側には、中央右に粟ヶ岳！
左は先月守門岳からも見えた矢筈岳！

4/29 7:19

標高1300mを越えると360度の眺望が広がります！
まずは右手側方面。右は守門岳、左は浅草岳＆越後三山！

4/29 7:22

先月登った守門岳！左の最高点が袴岳で、右が大岳ですね♪
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=5256023&pid=00ef6474ab7a9ba9a05445b2ce89e72d

4/29 7:23

同じく先月登った浅草岳！右のこんもりが嘉平与ボッチですね♪
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=5262107&pid=cd303ea18a68baa20c6a409a1ef7ccb1

4/29 7:23

昨年7月に登った八海山！中央が最高峰の入道岳で、その右が八ッ峰ですね♪。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=4460503&pid=5f35d38eec1deb301e98e42e5c27cf83

4/29 7:23

右は越後駒ヶ岳！左は未踏の二百名山・中ノ岳！このGW中に中ノ岳へ登るかもしれません。

4/29 7:24

中央が昨年7月に登った鋭鋒・荒沢岳！
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=4460506&pid=af10927a216cea2371db8341fb897d87

4/29 7:24

左奥が平ヶ岳！

4/29 7:25

中央奥の双耳峰が東北最高峰の尾瀬・燧ヶ岳！その右下方面に二百名山・会津朝日岳！会津朝日岳は5/1にヤマトモと登る予定です！

4/29 7:25

会津駒ヶ岳！平成最後(2019年4月)に登った雪山です！
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=1799254&pid=e2ec5dc9767cb8b3ea0e305b92f67a13

4/29 7:27

標高1320m辺り、右手側(南側、中越方面)の遠景！

4/29 7:26

今度は左手側。台形の最高点が飯豊連峰最高峰の大日岳！

4/29 7:26

昨日登った二王子岳！
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=5415681&pid=b9263c464f60c1fc5e7e267740f416a8

4/29 7:27

標高1320m辺り、左手側(北側、会津方面)の遠景！

4/29 7:33

さぁ、一通りの山岳撮影を終え、再び歩き出す！左が経由地の雨乞峰、右奥が目的・御神楽岳！

4/29 7:37

雨乞峰に到着！山頂碑らしきものは見当たらず。

4/29 7:38

雨乞峰から見渡す御神楽岳。一旦20m位下って、50m位登り返します！

4/29 7:47

鞍部からは夏道を辿り、雨乞峰から10分足らず、入山からは3時間半で御神楽岳へ初登頂！無風19℃のポカポカ日和。

4/29 7:49

去年11月の林道冬季閉鎖以降、半年間レポがなかった御神楽岳へ初登頂！こんなに眺望よい山なのに、二王子岳と真逆の不人気さ。なぜだろう？？？

4/29 7:51

二百名山76座目(＋百名山100座)となる御神楽岳に立つ！後方にそびえる越後の高峰は中ノ岳以外ほぼ既登！

4/29 7:54

地面から見上げる形で撮ると、後方の白銀の峰々が入らず、残念(笑)。

4/29 7:56

手前の湯沢ノ頭の下は「下越の谷川岳」と呼ばれる断崖絶壁。奥は白銀の飯豊連峰という絶景！

4/29 8:02

山頂からの360度パノラマビュー、山座同定行きまーす！
飯豊連峰主峰の百名山・飯豊本山(右)と最高峰・大日岳(左)！

4/29 8:03

飯豊連峰北部、未踏の二百名山・杁差岳！いつか行くで！

4/29 8:03

飯豊連峰の前衛峰とも言える、昨日登った二百名山・二王子岳！

4/29 8:04

下越、未踏の三百名山・粟ヶ岳！

4/29 8:04

同じく下越、矢筈岳！

4/29 8:04

ここから中越！
先月登った二百名山・守門岳を詳しめに♪

4/29 8:04

先月登った三百名山・浅草岳を詳しめに♪

4/29 8:30

昨年7月に登った八海山(入道岳＋八ッ峰)！

4/29 8:30

中越の盟主・越後駒ヶ岳！

4/29 8:30

未踏の二百名山・中ノ岳！このGW中にヤマトモと登る計画あり♪

4/29 8:30

昨年7月に登った二百名山・荒沢岳！

4/29 8:30

ここから尾瀬方面！
まずは平坦な百名山・平ヶ岳！

4/29 8:30

右奥は百名山・至仏山、中央奥は三百名山・景鶴山！いずれも昨年GWの残雪期に登頂！

4/29 8:31

左奥の双耳峰は東北最高峰の百名山・燧ヶ岳！
右端は、5/1にヤマトモと登る予定の二百名山・会津朝日岳！

4/29 8:31

平ヶ岳同様、平坦な百名山・会津駒ヶ岳！

4/29 8:32

ここから会津方面。
逆光、春霞でおぼろげにしか見えないけど、左は磐梯山！

4/29 8:32

奥は福島と山形を分かつ吾妻連峰！

4/29 8:34

山座同定と朝食で滞在50分。復路は己のトレースを辿るだけなので安心です！

4/29 8:38

御神楽岳から見た雨乞峰(右)。再び下って登り返します！

4/29 8:41

鞍部より延々と続く谷筋の先には守門岳！

4/29 8:44

再び雨乞峰へ帰還。

4/29 8:44

雨乞峰より、湯沢ノ頭越しに飯豊連峰を見渡す！

4/29 8:45

左手側(南側)には真っ白な中越の名峰！

4/29 8:46

見通しのよい雪稜を進みます！（この後数分程度のルートロストあり・・・）

4/29 8:49

右手側(北側)には真っ白な飯豊連峰！

4/29 8:49

2日連続で青空に浮かぶ飯豊連峰の雪壁を見渡しながらスノーハイクできる幸福感♪

4/29 9:05

突端に見える大森(大森山展望台)まで、冬道・夏道をミックスしながら進みます！

4/29 9:11

安全な広い緩斜面で、アイゼンの爪を利かせ、ザクザク超快適に駆け下ります♪

4/29 9:15

御神楽岳から40分ほどで大森(大森山展望台)まで戻ってきました♪

4/29 9:20

大森から水場までは、どこでも下れますが、方角だけ外さないよう、頻繁にヤマレコMapを入れた腕時計でルートファインディングします！

4/29 9:26

標高950m付近の水場まで下りてきました。水場？？？

4/29 9:27

あ、確かに水がものすごい勢いで出てます(笑)。冬は危険ですね。

4/29 9:28

あの鞍部は夏は沢が流れています。今の時期だけ沢の存在を感じずに通過できます！

4/29 9:46

何の感動もない案内板を淡々と通過！
※この手前でアイゼンの類を持たない男性2人組とスライド。つぼ足での下山は危険だよと助言しました。

4/29 9:47

往路で間違えたルートまで戻ってきました。ここを下りきったらアイゼンを外します！

4/29 9:54

標高710m付近で雪渓が途切れるため、ここでアイゼン→つぼ足へ！

4/29 10:01

相変わらず、夏道は雪解け水の通り道となってて、歩きづらい・・・

4/29 10:13

往路同様、倒木の上を渡ったり、横を通ったり、アドベンチャラスなトレイル！

4/29 10:23

一転して新緑の季節を彷彿とさせる緑一色のトレイルへ！

4/29 10:30

ここら辺一帯、アブラチャンが群落！

4/29 10:31

ピントを合わせにくいアブラチャン！

4/29 10:34

往路、真っ暗闇の中で超えたセト沢を再通過！

4/29 10:35

下向きに咲くカタクリ！

4/29 10:38

同じカタクリを下から見上げる！

4/29 10:43

カタクリの群生を横から撮る！

4/29 10:43

カタクリの群生を斜め下から撮る！

4/29 10:44

タチツボスミレ？スミレ系は難しくてわかりません・・・。

4/29 10:44

二王子岳にも多数咲いてた。君の名は？

4/29 10:45

雪解けした辺りから順に、多数の高山植物が芽吹き出します！

4/29 10:48

御神楽岳から2時間10分、往復5時間40分ほどで室谷登山口まで帰還。半年間レポなしだった御神楽岳に、今年初のレポを刻むことができました♪

4/29 11:33

新潟駅までの帰路、御神楽岳からの下山後にふさわしい、御神楽温泉みかぐら荘へ立ち寄り♪

4/29 11:40

あいにく露天風呂が故障中で内湯のみですが、広い内湯でした〜♪。

4/29 11:57

御神楽温泉からは先程登った御神楽岳が見えます！ミカグラ三昧！

4/29 12:49

再び新潟までの道中にて、今度は飯豊連峰！中央が最高峰の大日岳！

4/29 12:53

こちらは先程登頂してきた御神楽岳！

4/29 12:53

御神楽岳山頂部をズーム！左奥が御神楽岳で、中央が雨乞峰ですね♪

4/29 13:19

下山後の遅ランチは、鮭いくら丼に冷たいうどんを付けました！

4/29 14:46

新潟駅まで戻ってきました！明日(4/30)は雨のため、即日帰京します！5/1からヤマトモと一緒に再び北上します。（5/1は会津朝日岳を目指す予定）

4/29 16:35

【おまけ】越後川口SAより越後四山(右より、八海山、中ノ岳、越後駒、荒沢岳)♪

4/29 16:35

【おまけ】越後川口SAより巻機山♪

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

PowerShot SX740 HS CANON

感想

happygo

＜下越Day2＞
前日の二百名山・二王子岳に引き続き、本日は残雪の二百名山・御神楽岳へ。ヤマレコでは、昨年11月の林道冬季閉鎖以降のレポがなく(つまり2023年のレポがなく)、ヤマップにも3月の曇天日のレポが1件上がっているだけ。つまり、直近の情報が皆無で、ソロで入山する以上、全ては自己責任で対処する必要があり、普段から携帯する衛星GPS(空さえ見えれば地球上どこからでもメール可能)に加え、自立式ツェルトなど、普段より重装備で入山し、頻繁にルートファインディングしながら進みます。出発は日の出前の4時。計画(コースタイム×0.8)では11時前に下山予定ですが、結果やいかに！？

入山後ほどなく、真っ暗闇の中で岩跳びでの渡渉あり。最初道を間違えたかと思いましたが、ヤマレコMapのみんなの足跡通りなので、自信を持って進みます。しばらくセト沢沿いに緩やかに標高を上げていきますが、ヘッドライトの灯りで進むせいか、所々わかりづらい箇所あり。ただ、4時半には明るくなり、5時にはヘッドライト不要になりました。夏至に向けて夜明けが日に日に早くなりますねー♪。

標高710m辺りから本格的に残雪が現れ始めますが、ここで一度夏道をルートロストし、無駄に沢を渡ってしまいますが、すぐにルート誤りに気づき、10分以内に正規ルートに戻りましたが、こうした誤りにすぐに気づかないと遭難の第一歩だな、と改めて認識。その後、標高920〜950m辺りの水場と呼ばれる辺りまではつぼ足で登りましたが、眼前に雪の急登が見えたので、ここでアイゼンを装着。

アイゼンを付けると格段に安心安全度が上がりますね。水場鞍部(標高920m程)〜大森(標高1140m程)までは、この時期雪さえあればどこでも登れますが、方角を外さないことが最重要。頻繁にルートファインディングしながら進みます。なお、ピッケルを必要とするような斜面は、道中皆無でした。

大森の手前辺りから、左手側(北側)には、飯豊連峰や昨日登った二王子岳が雪壁のように見え始めます！程なく右手側(南側)には粟ヶ岳〜守門岳〜浅草岳〜越後三山などが見え始めて、こうなると嬉し楽しの雪稜漫歩ですねー。二百名山の二王子岳はこの時期平日でも多数の人が訪れ、ヤマレコ・ヤマップ共に多数のレポが上がるのに、なぜ御神楽岳は同じような立地の二百名山なのに、こんなにも人が立ち寄らないのでしょうか・・・？

大森から雨乞峰へハイクアップする稜線・尾根は、左側の雪が雪崩そうで一見恐怖に感じますが、実際には右端に夏道がついてて、危ない所はほぼ夏道を通過できるので、実は安全安心です。雨乞峰と御神楽岳の両方を望める稜線まで来ると、もうそこはパラダイスですね。右も左も白銀の名峰だらけです。雨乞峰を経由せずに御神楽岳まで行けないか見渡してみましたが、谷筋まで結構な急斜面を下る必要があり、時間的にも安全的にも全く意味がないというか無理筋ですね。素直に雨乞峰を経由し、稜線を歩くのが得策です♪。

雨乞峰からは10分足らず、入山からは3時間半程で、二百名山76座目(＋百名山100座)となる御神楽岳に初登頂！実は道中、多分直近1週間以内と思しきトレースもありましたが、いずれにせよヤマレコには今年(2023年)になってからのレポは1件もなく、己の脚力とルートファインディング力だけを頼りに登頂できたのは事実であり、昨年11月に私が5年ぶりにヤマレコにレポを上げた中越の日本三大峡谷・清津峡トレッキングに次ぐ感動ですね♪
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4888696.html

山頂からは360度パノラマビューが広がってて、詳細は各写真の解説をご覧下さい。湯沢ノ頭の直下に広がるスラブは下越の谷川岳と呼ばれる断崖絶壁で、見るからに恐ろしい。その奥に飯豊連峰の雪壁がそびえているから、なおのこと恐ろしく見えるのかもしれませんね。

復路は己のトレースがあるから、やはり往路と比べると格段に安全安心度がUPします！と言いつつ、雨乞峰から下り始めてすぐに、ヤマレコアプリから”予定ルート外れ”を警告され、ヒヤッとしましたが(笑)。

復路は新たな発見はほぼなく、淡々と下るだけ。大森〜水場鞍部間は樹林帯のどこでも下れますが、時折あるピンクテープ以外は目印が何もないため、登りも下りもここが一番ルートファインディングが必要なエリアでしょうね。ちょっと方角を外すと、一気にあさっての方向に進んでしまいますので。

往路でアイゼンを装着した水場鞍部を越え、アイゼンのまま道中の夏道を下る途中、まさかの男性二人組とスライド。まさか人間と会うと思っていなかったので、私もビックリ、ツキノワグマでなくてよかったです(笑)。が、お二人共アイゼンの類を持参されていない、とのことでした。情報なき山なので、普段以上に慎重な装備での入山が必要な山域なのですが・・・。行ける所まで行き、無理だと思ったら引き返すとのことでしたので、登頂できたかわかりませんが、ご無事を祈ります！

その後、往路で唯一ルートロストした広域な雪斜面を下りきった所でアイゼンを外します。以降は淡々とした夏道歩き。登山口近くのセト沢沿いまで下りてくると、アブラチャン、カタクリ、スミレ、その他見知らぬ花々が競争するかのように咲き乱れていました。が、スノーエリアにはいなかった害虫も大量にいて、立ち止まってお花撮影に興じていると、うなじなど素肌が出ているエリアを噛まれます。その度、発狂しそうです(怒)！

この御神楽岳の今年初レポが、他のハイカーの方々のGW残雪期における安全登山に役立てば、と思い詳報しました。

翌4/30は全国的に雨予報のため、一旦帰京し、中1日はさみ、今度はヤマトモと一緒に、5/1から再びGW山行中盤戦へ突入します。

（追伸）
なぜか「コースタイム×1.1〜1.2」表記と出ますが、計画した「コースタイム×0.8」に近い実績でした。

GW3座目：会津朝日岳へ続く！）
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5431140.html