天女山から権現・赤岳・真教寺尾根で周回(頂上山荘最終日の素泊)
- GPS
- 30:15
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,106m
- 下り
- 2,120m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 8:33
天候 | 3日:下界は晴れ しかし標高2500m以上は雲に覆われて強風(前夜の着雪・霧氷がそのまま) 4日:快晴&ほぼ無風(あの着雪・霧氷は溶けたんではないかなあ) |
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過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト 天女山の無料駐車場から少し登った地点に設置されていたポストに届けを投函(紙とペンあり) ●天女山〜前三ツ頭〜三ツ頭 ずっと後ろに富士山・南アルプスの絶景を望める展望コースです。危険な箇所はありませんが、前三ツ頭手前の急登はちょっと体力勝負なところかも。前三ツ頭も三ツ頭も好展望地&好休憩地です。特に三ツ頭は前方に権現岳・赤岳、後ろに富士山・南アルプスが良く見えます(晴れれば)。但し見晴らしが良いということは強風時には吹きっ晒しの厳しい場所でもあります。今回も西からの寒風がなかなか厳しかったです。 ●三ツ頭〜権現岳〜キレット分岐 三ツ頭から一旦鞍部に下って登り返すコースですが、1時間ほどの道なので天候条件が相当に厳しいものでなければ、三ツ頭まで登ったならぜひ権現まで行くことをオススメです(今回は寒風とガスガスに包まれた権現を見て三ツ頭で引き返す人が多かったような)。権現山頂は巨岩が折り重なり、人がそれほど多く留まれる場所がありません。ゆっくりするなら、巨岩部の基部まで降りてか、権現小屋(山頂から5分ほど)でノンビリしましょう。キレット分岐は山頂から小屋に向かう途中にあります。 ●キレット分岐〜キレット小屋〜赤岳頂上山荘 今回の一番の目的ルート。季節が違うので単純比較できませんが、北アルプスの八峰キレットよりもこちらのほうがタフできつかったです。分岐からしばらく進んだところにある名物・ゲンジー梯子はとても長く取付き時に上から見下ろす高度感がスゴかったです。着雪でハシゴをしっかり握れなかったので、より慎重に3点確保で下りました。もっと氷結するとスリル抜群になるでしょう。 鞍部にあるキレット小屋からの登り返しは450m以上、しかもクサリ・ハシゴも数多く出てくるし、高度感もあって、慎重に登ったためとても時間を要してしまいました(着雪していたので、より慎重に)。 見上げる稜線が赤岳かと何回も期待しつつ裏切られてを何回も繰り返し、ようやく竜頭峰分岐まで到着した時にはホッとしました。 頂上山荘は山頂からすぐの山頂部北端にあって、眺望バツグンな立地です。よくぞこんな場所に小屋を作ったもんです。 ●赤岳頂上山荘〜真教寺尾根〜羽衣池 赤岳山頂から昨日登ってきたキレット方面に10分ほど戻ったところが真教寺尾根分岐になります。赤岳山頂からも望める長大な尾根ですが、分岐から一気にクサリの連続する急斜面を下って、標高2600mをさがったあたりでようやく緊張を強いるコースは終わって、あとはユルユルと長大な稜線を歩くルートになります。扇山、牛首山はどちらもなだらかな山頂部で休憩適地です。林間からは下ってきた赤岳や三ツ頭〜権現の尾根がよく見えます。賽の河原から下は一面笹原の足元が見づらい道になり、疲れて注意散漫になると、見えない石や段差でコケる危険性があるので、足元に気を配りつつ笹をかき分ける「サラサラ」音を楽しみつつ歩いてください。 ●羽衣池〜八ヶ岳横断歩道〜天女山 八ヶ岳横断歩道と呼ばれるハイキング道になります。標識も整備されているし、なんといっても広大な牧草地の真ん中(柵でルートを外れる心配はありません)を富士山、奥秩父の山々、歩いてきた三ツ頭・権現・赤岳・真教寺尾根を振り返りながら歩ける気持ちのよいコースです。一気に下ってきて疲れた足腰をクールダウンさせながらユルユル歩ける良いコースでした。 |
その他周辺情報 | ●赤岳頂上山荘(素泊:5300円、レギュラー缶BEER:550円) 泊まった日が今シーズンの最終営業日でした(ちょっと悪天だったこともあって宿泊客は6人でアットホームにくつろげました)。山頂のすぐ横なので展望バツグン、夜は甲府盆地のネオンがキレイに見えるし、朝は眠りから覚める四囲の山々の荘厳な風景を楽しめます。気温はマイナス8度と冷え込みましたが、室内は温かいし蒲団も温かかったので、薄着で快適に眠ることが出来ました。 自炊スペースも温かい食堂の一角に用意され、食事時間を制限されることなく利用できました。 ●泉温泉健康センター(下山後の日帰り温泉 外来:820円 市民は半額らしい) 長坂ICまで下る道から5分ほど外れたところにある市民向け温泉施設のようです。 露天はありませんでしたが、洗い場も浴槽も広くて快適な温泉でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
チェーンスパイク
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感想
先日、およそ1か月半ぶりの山行での筋肉痛がまだ癒えぬ間だったんですが、天気も良さそうだし、そろそろ雪で登る山に限りが出てくる前に高い山に登っておこうと候補地を検討。雪の心配が無く快晴ならばテント泊で奥穂か槍ヶ岳なんて考えてたけど、どうやら冬型の気圧配置になりそうとの心配から小屋泊に切り替えて、北岳山荘か北岳肩の小屋あたりでどうだろうかと計画を詰めていたんですが、直前情報では肩の小屋が天候予測から小屋閉めを1日早めてしまったことや、前日状況を確認しようと北岳山荘に電話をいれても通じなかったため、この北岳計画も頓挫、さてどうしようで浮上してきたのが、今シーズンどこかのタイミングで歩こうと思っていながらタイミングがあわなかったキレットからの赤岳計画。幸い赤岳頂上山荘の営業が3日までということで、即決予約して行ってきました。
初日の出だしは風が強いながらも快晴。しかし、三ツ頭まで登ると前面に聳える権現岳や赤岳はスッポリ雲の中、ここでその先へ進むのをあきらめて引き返す人もいましたが、時間的にはまだ余裕があったのでそのまま前進、雲の中へ突進です。強い寒風が吹く中、権現岳まで登って小休止。その先のキレット、赤岳を確認したくても雲に包まれて、雪の付き具合や登山道の状況は確認出来ません。
とりあえずキレット分岐まで進み、さてどうしようか(そのまま目指すべきか、青年小屋方面に撤退すべきか)と悩んでいるところに、青年小屋方面から登ってきたベテランな感じのソロ山行者にお会いし、青年小屋は本日小屋閉めで宿泊出来ないこと、ここからキレット越えて赤岳までは、この時間にここまで来ていれば時間的に充分行けるとアドバイスをもらい、初志貫徹で赤岳に向かうことにしました(このソロ山行者は三ツ頭を回っての日帰り周回とのことでした)。
この先、誰にも会わない寂しい縦走、権現北面は白一色でゲンジー梯子も雪がビッシリ着雪していて、初冬の縦走といった雰囲気、初めてのルート、付近に誰もいなそうなこと、時間的には充分行けそうな状況ということで、より慎重に歩を進めました。
コースタイムよりも余計に時間をかけて、徐々に天候回復してきたキレット小屋に到着すると、なんと先行者カップルがランチ休憩中。少々心細いところだったので、ついうれしくなって休憩がてらしばしの談笑(これから赤岳を登り返して出来るだけ主稜線を北上して、明日出来ればピラタスロープウェイまで行ければ目指したいとのこと なかなか健脚なお二人)。
先に出発した二人を見送り、ランチ休憩後、こちらも後を追って赤岳への登りを開始。時折先行するお二人が見えることに安心しつつ、天狗尾根を登って日帰り周回する山慣れた若者兄弟にお会いし、慎重に歩いたこともあって、コースタイム以上の時間を経てなんとか赤岳山頂に到達し、無事に赤岳頂上山荘にチェックイン出来ました。赤岳山頂周辺もビッシリ着雪しているしかなり寒い状態ということもあって、小屋の最終日にも関わらず宿泊者はわずか6名。おかげでノンビリゆっくり出来ました。自炊スペースでは同じソロ山行とずっと談笑(2名、ヤマレコをやっているということでも意気投合)、とても楽しく、また新たな山での出会いに感謝。
明けて4日。前日の強風・ガスガスとはうってかわった晴天微風の登山日和。
日当たりの良い真教寺尾根の下りは一部融雪して凍結しているところもありましたが、時間には余裕もあるしで慎重に連続するクサリ場を下り、斜度が緩くなった尾根を一定調子で下って、最後は気持ち良くて展望もよい牧草地を歩く八ヶ岳横断歩道をハイキング気分で歩いて無事に周回完了。
これで、八ヶ岳の北は蓼科山の女神茶屋登山口から南の天女山まで、マップの赤線が繫がりました。少々慎重に歩きすぎて、初日はコースタイムを上回る遅行となってしまいましたが、まあ無事が何よりなので(^^)
帰りは温泉で疲れと汚れを落とし、これも最近恒例となりつつある、下道をセコセコ走って(今回は八王子〜調布が事故渋滞ということもあって調布ICまで下道走行)、夜八時過ぎに無事に家に帰りました。
それにしても八ヶ岳のキレットコース、キレット小屋からの登り返しは高度差といい、ガレた斜面といい、予想以上の難コースでした。でもキレット小屋のテン場はいつかテン泊でノンビリしてみたいですね。
こんばんわkazさん。八ヶ岳ももう雪降り始めたんですね〜。青空に鎮座する赤岳の写真がとても素敵ですね〜。
私も八ヶ岳のキレット越えしてみたいなーと思い、今年こそ県界尾根〜キレット小屋泊〜権現岳〜天女山〜美し森の周回ルートを考えていましたが、結局来年の秋に歩こうかなと思っています。キレットは結構大変なんですかねーやっぱり。コースタイムと記録そのときのためにしっかりと読ませてもらいます。
YAMA555さん、いつもコメントありがとうございます。
今シーズン、どこかのタイミングでこのキレット越えをしようと思いながら、とうとうこんなタイミングになってしまいました。キレット小屋が開いてる時期ならテン泊で周回したいな〜 なんて考えてましたが、今回のヘロヘロさ加減だと、小屋泊で正解だったかなあという感じです。それにしても最近、脚力が無くなってきたなあと、少々凹んでるところなのです。
なので、この記録のコースタイムはYAMA555さんから見て、ダメダメパターンのタイムになると思います。山と高原地図の標準タイムよりも遅いんですから... しかもテン泊装備でも無いのに... お恥ずかしい限りですぅ
お疲れ様でした。
また、どこかのお山でお会いいたしましょう。
Merrycocokさん、山荘ではお世話になりました。それにしても初日の赤岳山頂は極寒でしたね。お互いに話をするにも口が上手く動かなくて… (@_@)
また、どこかでお会いしたいですね。
もう、山は冬なんですねぇ〜
二日目は天気良くて存分に山を味わえてよかったですね。
tabioさん、そうなんですよ。あれよあれよという間に冬モードに。
もっとテント背負っていろいろ歩きたいと思ってたのに、もう寒すぎてな季節に突入してしまいました。でも空気がクリアになる季節、晴れれば最高の眺望が期待できますからね(^^♪
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