憧れの雲の平から水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳へ


- GPS
- 40:57
- 距離
- 51.3km
- 登り
- 3,920m
- 下り
- 3,894m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:00
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 9:07
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:16
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 13:02
天候 | 16日から行く予定が台風の影響により1日ずらす。結果として、4日間とも概ね晴れだが、午後になると雲が出て雨が一時的に降る。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
折立キャンプ場は熊出没のため閉鎖 有峰林道の通行料は2,000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通じて危険箇所はなし。 薬師沢から雲の平への直登コースは岩が滑っており注意が必要。 なお、ヘルメット推奨山域ではないため、ヘルメットをしている人は少ないが、急登での落石や転倒時の保護を考えるとヘルメットはあった方がよい。(しかし我々は置いていったが…) |
その他周辺情報 | 雲の平キャンプ場は水が少なく第一の水場は枯れており、別の水場があったが、なるべく担ぎ上げることを推奨。 薬師峠キャンプ場は予約不要。 雲の平キャンプ場、黒部五郎小屋テント場は日にちによって予約が必要なためHPを要チェック。 グリーンパーク吉峰 立山吉峰温泉ゆ〜ランド 20:30まで営業、ひとり650円(モンベル割引で590円) |
写真
感想
クライミングのパートナーとアルパインの体力作りも兼ねて、今回は北アルプスの最後の秘境と言われる雲の平を周回縦走。この縦走で100名山4座を登ろうと計画したものの、今回のペースを考え薬師岳はパスすることに😭
折立から太郎平小屋まで約1,000mの登り。行きは特に苦しくはなかったが、下山時は体も疲れており果てしなく遠く感じた。
折立から登るのは赤木沢に行った以来、実に5年ぶり。
1日目は薬師峠キャンプ場に幕営。なかりの数のテントが既に張ってあり、我々は少し斜面に幕営。幕営中に雨に降られテントはずぶ濡れ。その後も雨がパラパラ降ってその日はテントの中で過ごす。夕方には雨も上がり宴会と焼きそばを食して就寝。
2日目は雲の平を目指す。そんなに時間はかからないと思い朝は遅めの出発。しかし薬師沢から雲の平までの直登は、岩も濡れており急な上、6.5lの水を担ぎ上げてかなりバテる。急登を登り終えると木道、また岩坂とあり、やっと雲の平っぽい風景になる。雲の平小屋はおしゃれで綺麗な小屋。小屋に到着した時に雨に降られる。テント場はさらにそこから20分ほど下った場所にある。水を担ぎ上げたが第2の水場を開放していたようで水が全くないわけではない。テントはそこそこ張ってあったが上の方は平で空いていた。宴会とガパオライスを食して早々に就寝。夜中に目覚めて空を見ると天の川や流れ星が見えた。
3日目は昨日の反省を踏まえ4:30に出発。朝飯はアルファ米に親子丼スープを混ぜて作り置き、道中に行動食として食す。祖父岳を過ぎ、ワリモ分岐で荷物をデポして水晶岳を目指す。水晶岳と言われるだけあり、山頂付近には水晶を含んだ岩があった。山頂は狭いが展望は素晴らしい。水晶小屋も綺麗な小屋。荷物をピックアップして次の鷲羽岳を目指す。山頂はガスが出てあまり景色は堪能出来なかったが鷲羽池が美しい。その後、三俣小屋に降りて休憩。展望食堂のメニューに心を奪われたが我慢して先に進む。ペースが遅れているため巻道と三俣蓮華岳経由のコースと迷ったが山と高原地図のコースタイムを見ると10分しか差がなかったため、三俣蓮華岳経由のコースで黒部五郎小屋のテン場を目指す。しかし本当に10分差なのかと思うほどなかなかの登り。その後、黒部五郎小屋への下りを経て17時という遅い到着となった。ここのテン場で知り合いに会い短時間の宴会とラーメンを食べ、翌朝は長い帰路に着くため早々に就寝。
4日目は黒部五郎岳を経由して折立に戻るコース。朝4:20にテン場を出発。黒部五郎カールは想像以上に素晴らしい。なんなら雲の平より好きかもしれない。7:30頃山頂に到着。雲一つない青空で360度の展望。サイコーの眺め。山頂でお会いした方曰く、黒部五郎岳は朝早く登らないと直ぐにガスが上がってくるらしい。確かに1時間後にはガスに包まれていた。その後は果てしなく続く、赤木岳、北ノ俣岳を経由して太郎平小屋へ。途中、赤木沢を詰めたグループに沢山会った。流石に癒しの沢だ。また行きたい。次回は薬師峠キャンプ場をベースに赤木沢と薬師岳を登る2泊3日プランにしようか。太郎ラーメンを食べて、最後に折立まで一気に1,000m下り、17時に登山口に到着した。その後4日間の汗を温泉で流し、コンビニで腹ごしらえし、眠眠打破を飲んで6時間のドライブ。自宅には翌日の1時過ぎの到着となった。そして片付けもせず寝て朝5時に起きて出勤。予定よりペースが上がらず遅れ遅れの山行になったが充実した縦走だった。
山の先輩方に今まで行った山の中で一番良かった山を聞くと、よく出てくるのが雲の平。行ってみたいな〜と思ってから意外と早くその願いが叶った。
何よりもの目標は、4日間歩き切ること。そのために必要なのは、筋グリコーゲンを枯渇させないペース配分と糖質補給。歩き切った翌日は筋肉痛にもならず、過食にもならなかったので、結果的に自分に合ったペースで歩くことができ、糖質補給もうまくいったようだ。私のペースに合わせて歩いてくれ、荷物もたくさん持ってくれた相方に感謝感謝。
【回想録】
1日目:幕営後に薬師岳へ行くことも考えていたが、雲行きが怪しかったのでやめることに。幕営中に雨が降ってきたので行かずに正解。昨夜はほとんど寝ていなかったため、幕営後はテントで昼寝。腹ごしらえをして早々に就寝。
2日目:目覚ましもかけずに爆睡し、4:20起床。どんだけ寝てんだ。薬師沢からの急登はヌルヌル岩に苦戦。登り切った後も雲の平までが長い長い。途中で野うさぎを見かけ癒される。憧れの雲の平は雨上がりの虹と夕焼けと星空が最高にきれいだった。
3日目:水晶に行くかやめるか、当日の朝まで考え、思い切って行くことを決断。分岐でザックをデポし、小荷物は相方が持ってくれたので、私は完全なる空身で水晶へ。山頂から絶景を眺め、来てよかったと思った。いくつものピークを越えて鷲羽へ。山頂から眺めたターコイズブルーの池はとてもきれいだった。せっかくだから三俣蓮華にも寄ることにしたが、なかなかの登りでくたびれた。とどめは黒部五郎小屋までのヌルヌル岩の急な長い下り。予定より遅い到着となったが、夕焼けがきれいだった。テン場は平なスペースをゲットできてぐっすり眠れた。
4日目:私の中では本日が核心。ただでさえこんなに歩けるだろうかという距離なのに、初っ端から急登のカールが登場し心が折れそうになった。しかし下から見上げたカールは大絶景。千畳敷を遥かに超えるスケールで、私はカールが好きだと思った。やっとこさ黒部五郎の山頂を踏み、今回の旅で一番の絶景に感動した。肩を下り、ひたすら小ピークを越えて赤木岳に到着。そこから太郎平までも長かった。太郎平で食したラーメンのおかげで、いいペースで折立まで歩けた。
【備忘録】
・ベースキャンプスタイルや小屋泊でピストンの人など、思いの外空身で歩いている人が多かったので、ヤマレコで計画を立てる際のペースは×1.3くらいにした方がいいなと思った。
・栄養素や腹もちを考えると米飯の方がよいことはわかっているが、疲労状態にある時、私はパンの方がのどを通しやすいと感じた。
・糖質をこれでもかっていうくらい摂った結果、まったく筋肉痛にならなかったので、このくらい摂る必要があるということを学んだ。行動食はちょっと少なかったので、次回はもっと増やそうと思った。
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