雨に降られた六甲全山縦走
- GPS
- 10:40
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 2,690m
- 下り
- 2,644m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 10:39
天候 | 晴れのち雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:阪急電鉄 宝塚駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
あまり問題はなかったが,東六甲の登山道に熊笹が多くて路面が多少見にくかった。 |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
|
---|
感想
涼しくなってきたので,トレーニングを兼ねて六甲全山縦走に挑戦してみた。天候的には翌日の日曜日の方がよさげだったが,次の日に休憩ができる,というので土曜日にしてみた。しかし,思ったほどトレーニングできてなかったのか,中盤に足が攣るなどしてペースが落ちてしまった…。そのため,なんとかゴールした,という感じになってしまった。
出発は山陽電鉄須磨浦公園駅前を 6:57 だった。今回はほんとに直前に縦走することを決めたので,当然宿は取らず,始発電車で行ったからだった。スタートタイムは2023年5月2日に六甲全山縦走した時とほぼ同じだった。この季節は午後6時にはもう暗い。できれば暗くなる前にゴールしたい。それができなくても暗くなる前に街灯がある甲子園大学横まで行きたい。もしそれがだめでも暗くなる前に塩尾寺までは行きたい,と思った。そうなると午後5時すぎに塩尾寺が目標になる。実際に今回も宝来橋南詰に着いた 17:37 には結構暗かったからねぇ。そこで,序盤からちょっと頑張って歩いてみた。
須磨浦公園駅ではトイレに寄ってから出発した。頑張ったと言っても,そんなに飛ばしたわけではなかった。むしろペースを上げすぎないように抑え気味だったかもしれない。夏から秋にかけて,いまいちスピードに乗って歩けなかったから。まぁ,少し太ったから,という気もしないことはないが…。それでも旗振山まではまずまずのペースで登れた気がする。暗くなる前に着きたかったので,その先も走れそうなところはできるだけ走っておいた。いつものようにジョギング程度のスピードで…。栂尾山の階段を登り,さらに山頂まで行くと,しんどさの割には思ったほどは足にきてない感じがした。これはもしや調子がいいのか?と思って,その後も,そこまで飛ばさないけど,そこそこのスピードをキープしながら歩いて(走って)みた。
序盤,天気はよかった。旗振山なんて快晴やったからねぇ。須磨アルプスや高取山でも天気はいい感じだった。そのくせ気温が低めだったので,縦走にはもってこいの天気や,と思いながら歩いていた。高取山は少ししんどかったが,いうほど悪くないペースで登れたと思う。ただ,ちょっと疲れを感じ始めた。いつものように高取山の安井茶屋横の公園でトイレに寄っておいた。
高取山から鵯越駅までは,淡々と歩いた気がする。鵯越駅に着く頃には結構しんどくなり始めていた。それでも足にはそんなにきいてる感じはしてなかった。鵯越駅近くの酒屋の自動販売機でアクエリアスを追加してから先に進んだ。菊水山の上りでは結構ペースが落ち始めた。日差しもあり,しんどいなぁ,と思いながら登った。それでもなんとか頑張って登り,午前10時半すぎに菊水山山頂に着いた。
菊水山では石碑とアンテナの写真を撮って先に進んだ。上りで結構体力を削られていたので,菊水山の下りは思ったよりも時間がかかった。それなりに足を前に出して進んだつもりだが,いまいちテンポに乗れなかった。天王吊橋に着いた時にはさらに疲労感を感じた。となると,そのまますぐの鍋蓋山への登り返しが辛い。やはりしんどかった。それでも不思議と足は前に出ていた。これなら10時間程度で歩けるかも?と思いながら歩いた。
鍋蓋山に登っていると,気づくと周りが少し薄暗くなっていた。空を見るとどんよりと色の濃い雲があった。特にこれから進む摩耶山の方角に…。その時点で嫌な感じはしたけど,雨は降らない予報だったよなぁ,と思っていた。鍋蓋山から市ヶ原までは,しんどいなりに頑張って歩いた。きつくない下りでは小走りして摩耶山まで6時間以内を目指して進んだ。特に大龍寺の山門前から市ヶ原までの舗装路は遅いながらもほぼ止まらずに進んだ。そして市ヶ原で生田川を渡り,櫻茶屋に向かって階段を登っている時に左足に違和感を感じた。左足のスネの筋肉(前脛骨筋?)が攣りそうになった。仕方ないので階段の途中でストレッチをしてみたが,ちょっと力を入れた途端にしっかりと攣ってしまった。しばらくするとラクになったのだが,今度は右足の足首辺りにも違和感が…。そこは完全には攣らなかったが,ほぼ攣りかけていた。攣ったと言ってもいいかも。それでも櫻茶屋から先はしばし平坦なので,そこをゆっくり歩きながら足を休めておいた。
市ヶ原を 11:48 に出たので,1時間ちょいで登れば摩耶山掬星台に13時前に着けそうだった。午前7時前に出たので,そこで6時間になる。もう少し早くたどり着いたこともあったが,今回は疲れ具合を考えればそんなもんかな?と思いながら歩き始めた。しかし,新布引堰堤近くで右折して登り始めるところで今度は左足の太ももの内側が攣りそうになった。そこでも階段の途中で止まってしばし筋肉を伸ばしたりしてみたが,やっぱりちょっと力が入った途端に攣ってしまった…。少しするとマシになったので,右足メインで登り始めると,左足の太ももの内側はほぼ元に戻ったが,今度はメインで使っていた右足の太もも内側が攣り始めた。ここでも止まってストレッチして,としたが,最後にはやっぱり完全に攣ってしまった。いやぁ,やっぱり足にはかなりきていた,ということやろね。
太ももの内側の筋肉なら少々痛くてもそのまま動けるので,強引に動いていると両足ともかなりラクになってきたので,そのまま普通に登り続けた。そこから摩耶山まで,天狗道の序盤(世継山まで),稲妻坂,天狗道の岩場,ゴロゴロ坂と登りが続く。それがわかってるだけに心が折れそうになりながら登った。稲妻坂辺りでは摩耶山での撤退も頭に浮かんだ。しかし,まずはなんとしても摩耶山までは行かないと,と思ったので,登ることに集中しておいた。上りはどこもしんどかったが,これまた不思議と足は動いた。やはり多少は鍛えられていたのかな? そして予定より少し遅れて 13:06 に摩耶山掬星台に着いた。6時間10分ほどで着いたことになる。
いつもだと摩耶山に着く頃には暑くて仕方ないのだが,今回はむしろ涼しいぐらいだった。曇っていて,まさに六甲全山縦走向きの天候と思って歩いた。しかし,摩耶山までくるともうかなりヘロヘロだった。なにせ足が攣るぐらいやからねぇ。それでもまだ暗くなる前に塩尾寺に着けそうやし,いざとなればヘッドライトもあるし,と思って先に進むことにした。
摩耶山の先,アゴニー坂はいつもならひょいひょい下れるのに,今回はだらだらと下ってしまった。その先の車道沿いも,いつもなら小走りできるのに今回は足を休めるため歩き続けておいた。一方で,神戸市立自然の家の先の,三国池下への上りは意外としんどくなかった。車道沿いを走らなかったから,という感じではなく,鍋蓋山の上りや天狗道の上りと同じ様に足が前に出た,という感じだった。
三国池下で再び車道沿いに出ると小雨がぱらつき出した。まだパラパラという具合だったし,きっとすぐ止むに違いないと決めつけて,レインウェアを着ずに歩き続けた。足が疲れていたので小走りはできなかった。しかし,小走りをしないと発熱量が足りないみたいで,結構肌寒かった。なにか温かいものを,と思い,ちょっと小腹も空いてきたし藤原商店で肉まんがあれば食べたいなぁ,と思いながら歩いた。丁字ヶ辻を過ぎ,YMCA の前を通るとキャノンボール・ランのエイドらしきものがあった? その時は「なんであるんやろ?」と思っていたが,後々で考えると,どうもこの週末が秋のキャノンボールの日だったみたい。
その先で藤原商店が見えてくると「肉まん」ののぼりが見えた。これは食べないと,と思って藤原商店に寄って肉まんを買った。藤原商店を出ると雨は結構しっかり降る感じだった。しばしその中を肉まんを食べながら歩いたが,結構しっかり降り出したのでレインウェアを着ることにした。しかし,その段階でもそこまで雨は酷くならないと思い,ザックを背負った状態でレインウェアを羽織った。当然チャックは閉まらなかったが…。ほんとはレインウェアを着てからザックを背負うのがいいが,今回はトレラン用ザックでレインカバーを持っていなかったので,とりあえず中のものが濡れないためにザック全体をレインウェアで覆ってみた。
そんな中途半端な格好で歩いていたが,記念碑台をすぎると更に雨がきつくなった感じがした。普段でも傘がないとやってられないぐらいの感じになってきた。六甲山小学校の辺りで,さすがにこれはまずいと思い,そこらのお宅(見るからに使われていない感じのお宅)の屋根付きのガレージで雨宿りした。10分ほどそこにいたが,それでは埒が明かないと思い,ちゃんとレインウェアを着ることにした。そのために,ザックの中のものを着替えを入れているインナーバッグに強引に突っ込んでからザックに入れた。これでザック自体が濡れても中のものは濡れないはず。また,レインウェアをちゃんと着ることで防寒にもなり,その後は意外と快適に歩けた。また,雨宿りでしばし停滞したし,雨で歩くペースも落ちるので,ゴール手前でヘッドライトを使わないといけないかも,と覚悟して先に進むことにした。
その先は黙々と歩いた。ゴルフ場の辺りまで来ると雨はましになり,みよし観音の辺りでは雲が切れて青空も見えた。これで雨も上がったかな,と思ったが,結構涼しかったのでレインウェアは着たままにしておいた。また,みよし観音からガーデンテラスへの上り階段はよく足が攣る場所なのだが,そこは足が攣らないように慎重に登った。ガーデンテラスではジンギスカンのいい匂いに思わず挫けそうになったが,そこまで来たらさすがにゴールしたいと思い始めた。ガーデンテラスの先はアンテナゾーンを通った。極楽茶屋跡で車道沿いに出てからは,しばし車道沿いを歩いてラクしてしまった。また,六甲山最高峰には寄らずに,とにかくゴールの宝塚を目指した。すると一軒茶屋の手前で再び雨が降り出した。どうやら雨に追いついたみたいだった。そこからしばらく雨の中を歩かないといけなかった。
一軒茶屋向かいの新しい公衆トイレは休憩せずに通過した。トイレに行きたくもなってなかったしね。そこでは多くの人が雨宿りしていた。結構トレランの人たちが多いなぁ,と思った。その先でもちょこちょこトレランの人たちとすれ違った。こんな天気の悪い日の午後遅めに登ってくるなんて,みんなすごいなぁ,と思いながら歩いていた。東六甲縦走路に入ったのは 15:30 だった。摩耶山掬星台を 13:10 ぐらいに出たのでもっと時間かかってるかと思ったら,意外と早く分岐にたどり着いた。神戸市立自然の家前から三国池下へののぼりが思ったよりも早かったのかなぁ?雨宿りしたからもっと遅れてると思ったのに…。
東六甲縦走路分岐から先は塩尾寺までほぼ登山道だが,ここは結構熊笹が多く,夏場に伸びた熊笹が少々登山道にはみ出している。場所によっては路面が見にくかった。まだ明るい時間やったからええけど,ヘッドライトやと歩きにくそうと思った。また,雨は多少小降りになってよかったが,登山道の両脇の熊笹が濡れていて下半身は結構濡れてしまった。濡れた下りは気を使った。岩とか木の根とかは滑る可能性があるので,いつもよりゆっくり目に下った。また,分岐の先でもちょこちょこ登ってくるトレランの人たちがいた。そこで,ふと,そっか,キャノンボールランの日か,と気づいた。途中すれ違った人に聞くと正解だった。その人達の多くはレインボーという一往復半のカテゴリーを歩いていた。すごいよなぁ。私は片道でフーフー言ってるのに…。
大平山の手前の展望スポット(30番標識の先)から大阪平野が見えるが,今回は虹が見えた。思わず写真を撮ってしまった。大平山手前だと虹は阪神競馬場の少し右に見えた。その時点でさすがに雨は上がったと判断できた。その先,大平山の舗装林道の終わりの方からも虹が見えた。その虹は阪神競馬場の上ぐらいにかかっていた。少し時間が経ったからか,多少虹色が薄くなったように感じた。大谷乗越まで来ると路面は濡れた感じはしなかった。濡れていたらかなり慎重に下らないといけないなぁ,と思っていたが,濡れてなくてよかった。雨が降らなかったのか,木々に覆われているからかわからないが,とりあえず一安心だった。
大谷乗越から先も走れるところは走ろうと思ったが,もう完全に足にきていたので,かなり遅かった気がする。いつもならもうちょっと走れるのになぁ…。あまり無理すると足が攣りそうな気がしたし…。そしてなんだかんだで 17:10 頃に塩尾寺にたどり着いた。まだ余裕で明るかった。いやぁ,よかったよかった。そこから先も長かったなぁ,いつものように…。もうヘロヘロで全然ペース上がらなかったし。塩尾寺から宝来橋南詰まで30分近くもかかってしまった…。そして,17:37 に無事に宝来橋南詰に到着した。最後の川沿いに出た辺りでは結構暗くなり街灯がついた。なんとかヘッドライトなしでゴールできた。須磨浦公園からは10時間40分かかった。いやぁ,今回は宝塚が遠かった。いつも遠いとは思っているが,今回は特に遠く感じた。でも,足が攣って雨にも降られた割にはまあまあの時間でゴールできてよかったよかった。
ゴール後は,まずはナチュールスパ宝塚で汗を流した。気持ちよかったねぇ。その後,晩飯をどうしようかと思ったが,良質のタンパク質を摂れ,と人間ドックで言われたので,いろいろ食べれる居酒屋に行くことにした。魚民が空いてたの一人魚民反省会をしておいた。焼き鳥頼みすぎたけど…。一杯目のビール,美味しかったなぁ…。二杯目はビアボールってのにしてみたけど,いまいち味がはっきりしてなかった。
今回は雨に降られながらの六甲全山縦走となった。遅めの出発やったけどなんとか真っ暗になる前にゴールできた。いやぁ,よかったよかった。
虹、きれいですね。
しばらく雨に濡れてモチベーション下がっていましたが,虹を見たら元気になれました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する