雲取山 三峯神社から奥多摩駅へ


- GPS
- 15:30
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,951m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:42
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 9:48
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし。 |
写真
感想
三峯神社と雲取山を結ぶ縦走路を歩いたのは、もう11年も前のことだ。あの時は三条の湯から登って、山頂で散々悩んだ末に三峯神社への道を選んだものの、最後はロープウェイの終電との戦いになり、霧藻ヶ峰から神社まで走る羽目になった。そう、当時はまだロープウェイが運行されていた。感じの良い乗務員が、楽しいアナウンスで案内していたことを思い出す。ロープウェイは、その後観光客減少で採算が取れなくなり、故障をきっかけに廃止された。現在、三峯神社はパワースポットとして有名になり、また訪れる人が増えている。このブームがもう数年早ければ、ロープウェイもまだ続いていたかもしれない。
今日はそのルートを逆にさかのぼる。あの時から神社はどう変わっただろうかと思っていたが、西武秩父駅に到着した時には驚いた。三峯神社行きのバスに長蛇の列ができている。それも、とても1台に入りきれる人数ではない。幸い増便が出ていて3台目にようやく乗れたが、いくらパワースポットブームだからと言って、ここまで客が増えるものだろうか。一応平日なのだが。今日は。調べてみると、毎月1日にしか配布されない『白』い『氣守』を手に入れるのが目的らしい。浅田真央の姉がテレビで紹介してから、有名になったらしい。モモクロのライブ映像に場所を貸したり、いろいろやってるのだな。
そういうわけで、神社の1km手前から渋滞だった。1台出ては1台入る仕組みなので、全然進まない。バスの運転手が「降りて歩いた方が早いですよ」というので、それに従い、800mを歩くことになった。
お守りにはさほど興味が無いので、早々に登り始める。今日は快晴で、暑くも寒くもなくちょうど良い。平日とはいえGWの谷間だから、それなりに登山客も多い。久しぶりの登山なので、どうもペースがつかめず、かなりの時間をかけて霧藻ヶ峰に着いた。霧藻ヶ峰という山名は、木に寄生するサルオガセという地衣類から来ていて、かなり昔の記録を読むと、この山頂付近の木に藻のように垂れ下がる光景が見られていたことがわかる。しかし、11年前も今回も、全く発見できなかった。
前白岩山への登りは更にきつい。そして白岩山へ。ここには、前回と同じく鹿がいた。みんながちょうどこの辺りで昼食を取るから、それを狙って来るのだろう。野生生物に餌を与えるのは良くないと言われているが、登山客から餌を貰えなければ草が食べられるだけである。実際、周囲の草木には、鹿の頭が届く高さに緑が全く無い。
雲取山荘に着いた頃には、16時を過ぎていた。いやあ、きつかった。みんなよく平気で歩いてこれるなあと思う。奥多摩側からは、さらに大変だろう。そんな行程を経て集まった人が、今夜は100人を越すそうだ。
部屋は、豆炭の炬燵がある5人部屋だった。一応定員は10人なので、炬燵を置いたまま布団を敷ける。最盛期には計算上この部屋に20人が泊まることになるから、恐ろしい。夜はワインで宴会となり、いろいろな山の話題に花が咲いた。
2日目、ご来光を見て食事を取り、すぐに出発。水は約2リットルと、同室の人からもらったペットボトルのお茶を用意したが、結果的にこの量はギリギリだった。
まずは雲取山頂だが、200mも高度差がないはずなのに、きつい。そういえば、前回下った時もかなり急なところを降りた覚えがある。雲取山頂は2004年、2007年、2013年に続き4回目だ。今回はやや霞が残っているものの絶景だった。富士山はもちろん、南アルプスも見える。山荘に泊まっていた人が、続々と登ってきて、みんな感嘆の声を上げていた。
ここで、カメラが壊れた!正確に言えば、レンズカバーが外れて、やがてピントが合わなくなってきた。そのため、山頂以降の写真はiPhoneで撮ったものになる。
今日は、奥多摩駅まで石尾根を縦走する。時間があるので、できるだけピークを踏んでいきたい。そういうわけで、七ツ石山、千本ツツジ、高丸山の尾根道を通る。尾根道は、GWとは思えないほど本当に静かだ。体力はかなり消耗するが。日蔭名栗山を過ぎた辺りで昼食を取った。
鷹ノ巣山はどうしようかと思ったが、ついでだと思って登った。実に10度目の山頂である。思ったよりも登山客が少ないのは、時間がやや早いからだろうか。
今回は登りのペースはイマイチだが、下りは調子が良い。防火帯を気持ちよく下りていく。城山、将門馬場などのピークも、一応踏む。一昨年の台風や去年の雪で多くの木が倒れ、直後には通過しにくい場所が何カ所もあったが、今回はそれを避けるような道ができていた。
そして、なぜか毎回登ることにしている六石山へ。まあ、どうせ往復10分程度なので、大したロスにはならない。さすがに雲取山荘に泊まると、日没の心配が全く要らない。山頂からは、今朝通過した雲取山が遙か奥に見えていた。
六石山を下り、三ノ木戸山を過ぎる。眺めがよいのはここまで。この後は樹林帯を通って下界に戻る。途中、洗掘された通りにくい地形もある。そして、少し急げば15時台のホリデー快速に間に合うかもしれないことに気がついた。今日は温泉も人が多いだろうから、できるだけ早く帰りたい。そういうわけで最後はかなり飛ばし、六石山から奥多摩駅までのコースタイム3:20のところを2:05で歩ききった。電車が出たのは、その4分後のことである。
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