春の六甲全山逆縦走
- GPS
- 11:40
- 距離
- 42.1km
- 登り
- 2,753m
- 下り
- 2,787m
コースタイム
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:25
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 9:10
天候 | 曇のち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路:山陽電鉄 須磨浦公園駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題はなかったが,雨で滑らないように気をつかった |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
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感想
2024年3月23(土)から3月24日(日)にかけて,ナイトランで六甲全山を逆縦走した。この週末は「還暦六甲全山縦走」のトレーニングのために友人たちと須磨浦公園から新神戸駅まで歩く予定だったが,天候が悪い,というので中止にした。しかし,私自身は次の週末にキャノンボールランの Night Speed に申し込んでしまっていたのでトレーニングをしたかった。天気予報を見ていると土日は土曜日の夕方から日曜日の午前中にかけて雨が止むという予報だった。そこでナイトランで六甲全山縦走路を歩いてみた。目標時間は12時間にしてみた。夜中やし,春先はまだトレーニング不足やし,というので少し遅めにしてみた。しかし,順方向だと次週のキャノンボールランと同じになってしまうので,宝塚から須磨浦公園まで逆縦走することにした,というのが今回のお話。
出発は3月23日(土)の夜にした。出発前に宝塚・宝来橋南詰のナチュールスパ宝塚で温泉につかっておいた。また,湯本台広場そばのお好み焼き屋で,せせりの塩焼きと豚玉を食べた。ホントはとんかつを食べたかったが,少しの差で時間切れとなってしまったのでお好み焼きになった。
出発は午後9時半過ぎだった。雨は止んでいた。言い換えると,雨は降ってないけど,路面は結構濡れていた。そこからいつものルートを逆に歩いたが,さすがに夜間で天候が悪いので他に歩いている人はいなかった。 次週がキャノンボールランなので練習してる人がいるか?と思ったが,誰もいなかった。特に怖いとかはなかったが,イノシシだのに遭遇したくないので,熊鈴を鳴らしながら歩いた。また塩尾寺から登山道に入るが,登るにつれて視界が悪くなった。どうも霧の中を歩いていて,ヘッドライトの光が乱反射していたみたいだった。そのためどこが登山道かがわかりにくく,とても歩きにくかった。でも33番標識のところで山の右側から左側に移動すると急に霧が晴れて見通しがよくなった。やっぱり霧の中を歩くのは難しいねぇ。
大谷乗越を越え,大平山まではもくもくと歩いた。大平山の林道に出てからももくもくと歩いた。あまり前方を見ていると余計な力が入るみたいで疲れるので,その辺りでは数歩先ぐらいの路面を見ながら歩いた。大平山の林道でも同じように下ばかり見て歩いていると,急に前方の上の方が少し明るくなった。どうやら木がなくなって開けたみたい。するとそこにアンテナが建っていた。普段,大平山ではこんなにアンテナには近づかないのに…。そこですぐに気づいた。どうも登山道への入口を通過したみたい。そこで少し戻るといつもの登山道の入口があった。あまり強力ではないヘッドライトで,かつ下ばかり見て歩いていたので入口を完全に見落としたみたい。いやぁ,危ない危ない。
大平山から山上域の東六甲縦走路分岐までは徐々に疲れが出てきて,一人さびしくもくもくと苦しみながら歩いた。あの区間はしんどかったなぁ…。いや,その後の区間もしんどかったけどね。そして出発から2時間半経った午前0時過ぎに無事に山上の車道に出ることができた。するとそこで標識の写真を撮るトレラン者にあった。何を撮っているんやろ?と思ったら,標識に「Flash Trail 80km 折り返し」みたいに書いてあった。どうやら六甲山を走るトレランの大会中みたいだった。宝塚から山上の車道までは完全にお一人様状態だったが,その先はちょこちょこ人がいて,その点ではとても安心できた。ただ,途中はルートが違って一人ぼっちで歩くことも多かったが…。
山上域は,7番目の区間,6番目,5番目は登山道を行き,それ以外は車道を進んだ。また極楽茶屋跡付近からも車道を行き,有馬へのロープウェー駅前を通るルートで六甲ガーデンテラスに入った。六甲ガーデンテラスではアクエリアスを追加したいと思ったが売り切れていた。仕方ないのでしばらく我慢し,郵便局の近くにあった自動販売機で買っておいた。トレラン大会の人たちは車道を行くのか,六甲ガーデンテラスに入る人はいなかった。その先,六甲山小学校の先まで一人で進んだ。六甲山小学校の先,記念碑台のところにエイドがあった。そこで係の人に話を聞くと,今回のトレラン大会はロードを多めにしている,とのことだった。
記念碑台から車道に沿って進んだ。途中藤原商店辺りには歩道が完成していた。これであの辺りも歩きやすくなる。三国池下の東屋から神戸市立自然の家までは登山道を進んだ。そこでは全然トレラン大会参加者に遭遇しなかった。車道を進んでいるのだろうと思ったが,どこをどう走るのかは全然わからなかった。もしかして北鈴蘭台の方まで県道を行くのだろうか?と思ったりもした。実際には摩耶山から先は高取山を除いて六甲全山縦走路を進んでいたので,六甲山牧場の辺りを経由していたのかもしれない。
自然の家前を通り,アゴニー坂を登って摩耶山に向かった。途中,車道沿いでは月明かりがあったので,電池の温存のためにライトを消して歩いたりもした。また,オテル・ド・摩耶のところは改装の工事中?みたいで少しだけ遠回りしないといけなくなっていた。摩耶山掬星台では,掬星台の碑を撮り,下界を眺めてから出発した。下界は雲がかかり,なかなかに面白い光景が広がっていた。
摩耶山から縦走路を下り始めると,トレラン大会参加者に追いついた。今回は12時間でいいや,ということで,焦らずにトレラン大会参加者について下ってみた。市ヶ原ではトイレに寄っておいた。櫻茶屋に電気ついていたので,もしかしたらおでんが食べられたのかもしれなかったが,午前3時とかだったので遠慮してしまった。その代わりに温かい缶コーヒーを飲んでカフェインを補充しておいた。そこからはこつこつと歩いて鍋蓋山を目指した。途中,修法ヶ原への分岐付近で別のトレラン大会参加者の二人組が出てきたので(修法ヶ原に寄るルートやったのか?),その人達についていく形で鍋蓋山に向かった。おかげで少し早く鍋蓋山に着けた気がする。
鍋蓋山の山頂では二人組の人たちに置いていかれたが,下りで追いついてしまった。やっぱり私の下りは速いみたい。鍋蓋山の下りの途中で先に行かせてもらった。次に追いつかれたのは城ヶ越だった。私が飲料を入れ替えている時に追いつかれてしまった。しかし,その先はあまり差はつかなかったみたい。そのため菊水山の山頂でお二人に追いついた。私が石碑の写真を撮る時にライトで照らしてもらったりした。菊水山の下りは先に出発させて頂いた。やはり岩場の下りは私の方が速いみたいだったので。下りの途中で別のトレラン大会参加者の方に追いついたが,その方にも先行させていただいた。
鵯越駅に着いたのは午前5時23分だった。もう電車の始発が動いている時間だった。なんとなくちょっと遅れ気味やなぁ,と思ってしまった。別にそんなに時間を気にしてるわけじゃないのに…。鵯越駅近くの酒屋の自動販売機でアクエリアスを追加した。出発時に 2.0L 持ち,六甲山郵便局近くで 1.2L 追加して,ここで 0.6L を追加した。合計でアクエリアスを 3.8L,缶コーヒーを 0.11L 消費したことになる。鵯越駅から鷹取橋東詰交差点まではまあまあ順調だったが,その先の高取山の上り下りで足が終わってしまった。トレラン大会参加者の方々は高取山を通ってはいけない,ということだった。キャノンボールでもだめとなっているのでその影響かもしれない。しかし私は勝手に縦走だったので,高取山に登らないといけない。縦走という以上はねぇ…。でも,あれがかなりしんどかった。もう高取山を下る頃にはヘロヘロになっていた。しかし,そこまで行ったらやめるわけにはいかないので,後は根性で歩いた。
高取山の先の,東山,須磨アルプス,横尾山,栂尾山のある山塊は地獄だった。終わった足で登るのは辛かったなぁ…。ただ,コツコツ登っていれば気づけば山頂に着ける,というのがわかっていたので,気を紛らせるためにできるだけ他のことを考えながら歩いた。高倉台に下りてからはほんとに根性だけで歩いた。高倉台の先のおらが山(高倉山の名残り),旗振山もある程度登らないといけない。逆向きなら序盤で元気な頃なのでそんなにしんどい区間じゃないけど,宝塚から来たらあそこはしんどい。もうへろへろボロボロの屍のようになりながら先に進んだ。旗振山に着いたときにはめちゃめちゃほっとした。
しかし旗振山で安心はできない。その先須磨浦公園駅への下りも疲れた足には厳しい。今回は少しゆっくりめに下ったので多少マシだったが,それでも辛かったなぁ…。須磨浦公園駅に着いた時には,もう何も考えられなかった。一応目標とした12時間は切れた,というのは気にしてたけど。須磨浦公園駅では特に何もせずに三宮方面の電車に乗った。どこの風呂屋に行こう,と考えたが,今回はいろいろあって宝塚のナチュールスパ宝塚に戻ることにした。そこで高速神戸駅から阪急に乗り換えたが,高取山で着たレインウェアの内側の臭いを嗅ぐと,耐えられない感じだった。汗をすった長袖シャツとミレーの忍者シャツが熟成してる感じだった…。これは電車に乗っていると近くの人に不快な思いをさせるに違いない,と思って,思わず神戸三宮駅で途中下車してトイレで上着のシャツとミレーの忍者シャツを脱ぎ,きれいなシャツに替えておいた。それで臭いはかなりましになった気がする。
宝塚に行くために西宮北口駅で乗り換え,今津線で宝塚に向かった。そしてナチュールスパ宝塚に行って汗を流した。お風呂の後は食事だが,とりあえず宝塚駅横の Sorio の地下にあるとんかつ屋に行ってとんかつを食べた。いつもなら焼き鳥なのだが,宝塚ではいい焼き鳥屋を知らなくて…。それに出発前に食べれなかったしね。食後は何もする元気がなく,阪急宝塚駅から電車に乗って大阪を目指した。そこから阪急京都線に乗って帰った。帰ってからは洗濯をして,シューズを軽く水洗いし,レインウェアの撥水処理をしなおしていた。
今回は春の六甲全山縦走として,宝塚から逆走してみた。春先のトレーニング不足と夜間で悪天候だったので 12時間弱かかってしまった。それでも無事に全山縦走できたので良しやね。
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