天狗尾根ー赤岳ー真教寺尾根 南八ヶ岳東面は静かにハード


- GPS
- 12:05
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,492m
- 下り
- 1,476m
コースタイム
- 山行
- 11:22
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:49
天候 | 曇り 昼頃から2500m以上はガス〜風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート状況など当日の記録ではありますが、核心部や危ない箇所では写真が欠落しています。また、状況についても極めて主観的ですので、バリエーションでは、こういう場所があるんだ程度の情報です。 出合い小屋、天狗尾根取付き部まで 水量次第で渡渉状況が大きく変わりますが、この日はつま先濡れと飛び移り。 堰堤越えと渡渉後、踏み跡が拡散しますが、見渡せば目印が見つかります。 天狗尾根 バリエーションルート。 中間部、カニのはさみまでは、取付き部を除き傾斜も緩い。 踏み跡明瞭部分が多い。 カニのはさみから上は、ガラッと様相が変わります。 鎖などが無い表妙義の稜線のイメージ。 なので、上がれても、何らかの理由で下るには、 ロープなど使用しないと極めて困難な状況に陥ると思われる。 各ピークを巻いても、それなりのトラバースになります。 第一岩峰のみは、巻くより直登の方がベターだったと感じました。 真教寺尾根 この日のような雨で濡れると、上部の長い鎖場の下りは厄介です。 滑るので足裏を岩に押しつられるポジションを採らないと 腕力の乏しい親父には。 稜線からの真教寺尾根分岐。GPSのログが正しければ、真教寺の夏道の分岐は、国土地理院地図のルート表示と数十メートルずれてます。 |
その他周辺情報 | 延命の湯 市民外大人 ¥820 かなり値上がりしてた。 |
写真
感想
台風崩れの低気圧の影響で、なかなか予定の立たない連休の中日、
関東甲信の平地では梅雨明けとなったこの日、南八ヶ岳の東面を天狗尾根〜真教寺尾根と周回してきました。
南八ヶ岳は、東西でその様相が大きく異なる。
赤岳鉱泉、行者小屋などの営業小屋と、アプローチの容易さから人気の陽な西面。
反して、東面は中間に営業小屋が無く、赤岳につながる県境尾根、真教寺尾根の二大ルートに代表されるように、ルートが長く、頂上付近の鎖場も、西面の文三郎や地蔵尾根に比べ難易度はかなり上になる。そのため、人が少なく、静かな山域となっている。まさに陰な東面。
天狗尾根、数年前から歩きたいと思っていたルートの一つ。
美し森駐車場から、林道を一時間ほど歩くと赤岳沢に出会う。
歩き始めてすぐに、林道をふさぐくらい大きなくもの巣があった。
今日は先行者がいない。
途中、小鹿と思われる白く光る骨を2体ほど見かけた。
タフな日になる予感。
そもそも、前日まで続いた雨で、沢の様子や岩場の濡れ具合など、好条件とは言い難い。
だからこそ行きたいなどと思い上がる年でもないので、岩稜帯の各ピークは全て巻く気満々。メット、ハーネス、スリング等の装備の他、撤退用に支点構築を見据えカラビナも10枚、40Mロープの準フル装備。久々で重い。
2時間半で天狗尾根取り付き、まあまあのペース。
カニのはさみまでの樹林帯の急登も梅雨明けには程遠い曇り具合で気温が上がらず、暑さに極めて弱い自分でもキツサは感じない。
バリエーションの様相となるのはここから上。
第一岩峰下部、少々いやらしいトラバースと続く濡れ草付きルンゼ。
丈夫そうな草をつかんだら、広い範囲周辺の土もろとも浮いた。
雨上がりの条件は、濡れた岩ばかりでない。
森林限界上となった第一岩峰上部、高山の岩稜の雰囲気を楽しんで巻いて上がって、裏側に廻ったら、ここもけっこうなトラバース。
難易度は高くないけど、下までずっと見下ろせてしまうのと、
風の通り道で、ここだけ風が強い。
上がって振り返ったら、ここは巻かない方がベターな選択だった。
そして現れる大天狗。迫力満点だ。
当然巻き道を探るが、そんなに簡単ではない雰囲気。
水流れてるし、ここへきて、両脚がつった。へタレなのは承知だが、半年前まで
滅多にはつらなかった。日ごろの生活状況が良くないのだろうか。
しばし眺めていると、自分に行けそうなルートが2本ある。
何れも上部に古いハーケンが残置されている。
下から真直ぐに上がる方は、自分の力では、空身で上がってロープ張らないと厳しいと思われる。
トラバース気味に上がる方に決める。
ただ、乗り越し部が脆そうなのと、残置のハーケンが何時のものか定かでないくらい古い。隣にあるピナクル状の岩と二箇所にセルフをとって乗り越す。
二年前に奥叉白から涸沢に抜ける時に、同じような場面で簡単に行って、簡単に浮石掴んで落ちたので、必要以上に慎重だったと思う。
大天狗を廻り込んで、小天狗から稜線、竜頭峰へ続くフィナーレが待っているはずだった。。。。。
ガスでかすんで、何にも見えない。
下りの長い濡れた真教寺の鎖場を過ぎると、平坦な長ーい尾根道、一人だと飽きる。
そんな中、14時過ぎに何人かの登山者が上がって来るのにすれ違う。
6番マークの単独の彼は辛そうだった。あと2時間、17時までには、頂上山荘かな。
15時過ぎに牛首ですれ違った彼、18時半に頂上山荘、日没前ギリギリだろうけど、
2500Mから上の様子は甘くない、ビバーク覚悟の装備とはとても見えないな。
よほどの健脚かな?
賽の河原まで下りてきて振り返ると稜線は、前よりもどんよりとしている。
南ア方面も稜線は雲の中、山の梅雨明けはまだ少し先になるだろう。
スキー場トップに出るとリフト観光運行と明るいテラス、自分の場違いな雰囲気。
登山の気持ちは終了しました。
まだ、3kmくらいありますけど。
久しぶりにがっつりと廻ったタフな日でした。
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