ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 679688
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

天狗尾根ー赤岳ー真教寺尾根 南八ヶ岳東面は静かにハード 

2015年07月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:05
距離
15.1km
登り
1,492m
下り
1,476m

コースタイム

日帰り
山行
11:22
休憩
0:27
合計
11:49
11:38
11:43
33
12:16
12:29
8
12:37
12:38
26
13:04
13:06
5
13:11
13:12
4
13:16
13:16
107
15:03
15:07
13
15:20
15:21
50
16:11
16:11
2
16:13
16:13
5
16:18
16:18
37
17:18
17:18
2
17:20
ゴール地点
天候 曇り
 昼頃から2500m以上はガス〜風雨
過去天気図(気象庁) 2015年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美し森駐車場 無料
コース状況/
危険箇所等
ルート状況など当日の記録ではありますが、核心部や危ない箇所では写真が欠落しています。また、状況についても極めて主観的ですので、バリエーションでは、こういう場所があるんだ程度の情報です。

出合い小屋、天狗尾根取付き部まで
 水量次第で渡渉状況が大きく変わりますが、この日はつま先濡れと飛び移り。
 堰堤越えと渡渉後、踏み跡が拡散しますが、見渡せば目印が見つかります。

天狗尾根  バリエーションルート。
 中間部、カニのはさみまでは、取付き部を除き傾斜も緩い。
 踏み跡明瞭部分が多い。

 カニのはさみから上は、ガラッと様相が変わります。
 鎖などが無い表妙義の稜線のイメージ。
 なので、上がれても、何らかの理由で下るには、
 ロープなど使用しないと極めて困難な状況に陥ると思われる。

 各ピークを巻いても、それなりのトラバースになります。
 第一岩峰のみは、巻くより直登の方がベターだったと感じました。

真教寺尾根
 この日のような雨で濡れると、上部の長い鎖場の下りは厄介です。
 滑るので足裏を岩に押しつられるポジションを採らないと
 腕力の乏しい親父には。

 稜線からの真教寺尾根分岐。GPSのログが正しければ、真教寺の夏道の分岐は、国土地理院地図のルート表示と数十メートルずれてます。
その他周辺情報 延命の湯 市民外大人 ¥820  かなり値上がりしてた。
5:30 早朝のガスがとれてスタート
2
5:30 早朝のガスがとれてスタート
林道入り口
ここから赤岳沢まで1時間ほど林道歩き。白く磨かれたような小鹿の骨 2体ほど見ました。
1
ここから赤岳沢まで1時間ほど林道歩き。白く磨かれたような小鹿の骨 2体ほど見ました。
稜線もまだ晴れ
ここから沢沿いに上がります。
2
ここから沢沿いに上がります。
ガスが下りてきた?
1
ガスが下りてきた?
いくつかの堰堤はほぼ右に梯子などあり。
2
いくつかの堰堤はほぼ右に梯子などあり。
渡渉1回目。
ここも右から。
渡渉2回目。少し水量多い。
2
渡渉2回目。少し水量多い。
ここも右から。
渡渉3回目。ここのみ左から。
1
渡渉3回目。ここのみ左から。
渡渉4回目。 越えてからの図。
1
渡渉4回目。 越えてからの図。
渡渉5回目。
渡渉6回目。
渡渉7回目。
渡渉8回目。
出合い小屋手前、渡渉9回目。
1
出合い小屋手前、渡渉9回目。
出合い小屋。通過。
3
出合い小屋。通過。
ツルネ東稜との分岐。赤岳沢へ。
3
ツルネ東稜との分岐。赤岳沢へ。
渡渉10回目。左岸へ。
2
渡渉10回目。左岸へ。
ここは、左岸際を遡上。
1
ここは、左岸際を遡上。
渡渉11回目。 右岸へ。左の木にある赤テープは、取付き点ではありません。
1
渡渉11回目。 右岸へ。左の木にある赤テープは、取付き点ではありません。
ここで休憩と換装。
1
ここで休憩と換装。
右岸沿いを数分行くと取付き点のテープ。
2
右岸沿いを数分行くと取付き点のテープ。
取付きは急ですが、踏み跡は明瞭。
2
取付きは急ですが、踏み跡は明瞭。
天狗尾根に乗りました。
3
天狗尾根に乗りました。
天狗尾根下部は傾斜はキツクなく、ほぼ明瞭。
1
天狗尾根下部は傾斜はキツクなく、ほぼ明瞭。
稜線、晴れてる。
2
稜線、晴れてる。
ヤセ尾根部分を上がると。。
2
ヤセ尾根部分を上がると。。
カニのはさみ〜第一岩峰〜竜頭峰。目標視認、まだ遠い。
7
カニのはさみ〜第一岩峰〜竜頭峰。目標視認、まだ遠い。
それを見ている岩。この岩直下に巻き道あります。
3
それを見ている岩。この岩直下に巻き道あります。
樹林帯、一般道のように明瞭部分。
2
樹林帯、一般道のように明瞭部分。
こういう場所で少し不明瞭。
2
こういう場所で少し不明瞭。
このワカン印で右折。
4
このワカン印で右折。
こういう場所は気持ちが良い。
4
こういう場所は気持ちが良い。
権現方面の稜線にガスがかかり始める。
2
権現方面の稜線にガスがかかり始める。
ここから第一岩峰まで急登。
2
ここから第一岩峰まで急登。
倒木多い急登を越えると
2
倒木多い急登を越えると
カニのはさみ。
振り返ると一般的に良い天気。
2
振り返ると一般的に良い天気。
カニのはさみ。下から。
3
カニのはさみ。下から。
巻きます。全て巻き予定です。
2
巻きます。全て巻き予定です。
上がって、カニのはさみを振り返り。
2
上がって、カニのはさみを振り返り。
ここから上部、上がったら丸腰で下りるのは困難。
1
ここから上部、上がったら丸腰で下りるのは困難。
写真中央をトラバースして、草付きルンゼへ入ります。第1の関門
5
写真中央をトラバースして、草付きルンゼへ入ります。第1の関門
トラバース終わって振り返り。危ない部分は写せてません。
2
トラバース終わって振り返り。危ない部分は写せてません。
草付きルンゼ。濡れてて滑る。
3
草付きルンゼ。濡れてて滑る。
上がって見下ろし。
2
上がって見下ろし。
そろそろ森林限界。
2
そろそろ森林限界。
左、下山予定の真教寺尾根。中間部が長大な緩傾斜。
5
左、下山予定の真教寺尾根。中間部が長大な緩傾斜。
第一岩峰上部。これは、直登した方がベターだった。
3
第一岩峰上部。これは、直登した方がベターだった。
巻きで通るトラバース。中央のクラック部を上がります。
5
巻きで通るトラバース。中央のクラック部を上がります。
このトラバース部の下はこんな感じ。
2
このトラバース部の下はこんな感じ。
トラバース部を振り返り。
2
トラバース部を振り返り。
直登した方がベターだった、の図。
5
直登した方がベターだった、の図。
で、前は大天狗。
5
で、前は大天狗。
どう巻くんだ?て考えてる。
4
どう巻くんだ?て考えてる。
巻き方向へ。ここで、両脚つって大休憩と装備換装。濡れてるので、詰まらないようにロープも肩掛け。
1
巻き方向へ。ここで、両脚つって大休憩と装備換装。濡れてるので、詰まらないようにロープも肩掛け。
岩の下側から直に抜ける部分は上に残置ハーケンが2本あり、パス! 一段上からトラバース気味に上がる。ここの残置ハーケンはかなり古そうなので、隣のピナクル状と2箇所セルフとって通過。
4
岩の下側から直に抜ける部分は上に残置ハーケンが2本あり、パス! 一段上からトラバース気味に上がる。ここの残置ハーケンはかなり古そうなので、隣のピナクル状と2箇所セルフとって通過。
上がると、新しいビレイポイント。
5
上がると、新しいビレイポイント。
巻き出るとガス!
1
巻き出るとガス!
一瞬、前方小天狗視認。
6
一瞬、前方小天狗視認。
小天狗の巻きから大天狗振り返り。
3
小天狗の巻きから大天狗振り返り。
天狗尾根終了。一般道と合流。
1
天狗尾根終了。一般道と合流。
合流して暫くして、雨。
1
合流して暫くして、雨。
竜頭峰。ピークへ少し寄り道。
3
竜頭峰。ピークへ少し寄り道。
前方、文三郎、大渋滞!!15分待ち。
6
前方、文三郎、大渋滞!!15分待ち。
赤岳山頂、ガス。
4
赤岳山頂、ガス。
赤岳山頂。壊れてる。
6
赤岳山頂。壊れてる。
三角点前で休憩。真教寺下ります。
5
三角点前で休憩。真教寺下ります。
キレット方面分岐。
4
キレット方面分岐。
真教寺尾根分岐。 GPSのログが正しければ、真教寺の夏道の分岐は、国土地理院地図と数十メートルずれてます。
3
真教寺尾根分岐。 GPSのログが正しければ、真教寺の夏道の分岐は、国土地理院地図と数十メートルずれてます。
ここから、濡れた鎖場の連続。
3
ここから、濡れた鎖場の連続。
最上部、第1。
ここからは、赤土の長大な下り。
1
ここからは、赤土の長大な下り。
6/10マーク。
長い単調な水平道。
1
長い単調な水平道。
誰かいれば気も紛れるところですが、
1
誰かいれば気も紛れるところですが、
飽きてきました。
1
飽きてきました。
扇山、2時間かかってまだ2300m! 全然下りてない。あと800m下り。
2
扇山、2時間かかってまだ2300m! 全然下りてない。あと800m下り。
牛首山。 
牛首山にある5/10マーク。
1
牛首山にある5/10マーク。
崩壊斜面から見渡せる。まだ、ずいぶん上だと。
1
崩壊斜面から見渡せる。まだ、ずいぶん上だと。
稜線はずっとガスです。
1
稜線はずっとガスです。
下がるに従い笹がうるさくなる。
2
下がるに従い笹がうるさくなる。
賽の河原手前の笹は背丈くらいあります。
4
賽の河原手前の笹は背丈くらいあります。
賽の河原。
スキー場トップ。観光営業中、リフト2本分上下で\1300、高い!
1
スキー場トップ。観光営業中、リフト2本分上下で\1300、高い!
観光の方もチラホラ。気持ちが終了しました。
1
観光の方もチラホラ。気持ちが終了しました。
ズルして、スキー場の散策路快適に下ります。
3
ズルして、スキー場の散策路快適に下ります。
戻ってきました。 へタレて長い下りだった。
3
戻ってきました。 へタレて長い下りだった。

感想

台風崩れの低気圧の影響で、なかなか予定の立たない連休の中日、
関東甲信の平地では梅雨明けとなったこの日、南八ヶ岳の東面を天狗尾根〜真教寺尾根と周回してきました。

南八ヶ岳は、東西でその様相が大きく異なる。
赤岳鉱泉、行者小屋などの営業小屋と、アプローチの容易さから人気の陽な西面。
反して、東面は中間に営業小屋が無く、赤岳につながる県境尾根、真教寺尾根の二大ルートに代表されるように、ルートが長く、頂上付近の鎖場も、西面の文三郎や地蔵尾根に比べ難易度はかなり上になる。そのため、人が少なく、静かな山域となっている。まさに陰な東面。

天狗尾根、数年前から歩きたいと思っていたルートの一つ。
 美し森駐車場から、林道を一時間ほど歩くと赤岳沢に出会う。
歩き始めてすぐに、林道をふさぐくらい大きなくもの巣があった。
今日は先行者がいない。
途中、小鹿と思われる白く光る骨を2体ほど見かけた。
タフな日になる予感。
そもそも、前日まで続いた雨で、沢の様子や岩場の濡れ具合など、好条件とは言い難い。
だからこそ行きたいなどと思い上がる年でもないので、岩稜帯の各ピークは全て巻く気満々。メット、ハーネス、スリング等の装備の他、撤退用に支点構築を見据えカラビナも10枚、40Mロープの準フル装備。久々で重い。

2時間半で天狗尾根取り付き、まあまあのペース。
カニのはさみまでの樹林帯の急登も梅雨明けには程遠い曇り具合で気温が上がらず、暑さに極めて弱い自分でもキツサは感じない。
バリエーションの様相となるのはここから上。
第一岩峰下部、少々いやらしいトラバースと続く濡れ草付きルンゼ。
丈夫そうな草をつかんだら、広い範囲周辺の土もろとも浮いた。
雨上がりの条件は、濡れた岩ばかりでない。
森林限界上となった第一岩峰上部、高山の岩稜の雰囲気を楽しんで巻いて上がって、裏側に廻ったら、ここもけっこうなトラバース。
難易度は高くないけど、下までずっと見下ろせてしまうのと、
風の通り道で、ここだけ風が強い。
上がって振り返ったら、ここは巻かない方がベターな選択だった。
そして現れる大天狗。迫力満点だ。
当然巻き道を探るが、そんなに簡単ではない雰囲気。
水流れてるし、ここへきて、両脚がつった。へタレなのは承知だが、半年前まで
滅多にはつらなかった。日ごろの生活状況が良くないのだろうか。

しばし眺めていると、自分に行けそうなルートが2本ある。
何れも上部に古いハーケンが残置されている。
下から真直ぐに上がる方は、自分の力では、空身で上がってロープ張らないと厳しいと思われる。
トラバース気味に上がる方に決める。
ただ、乗り越し部が脆そうなのと、残置のハーケンが何時のものか定かでないくらい古い。隣にあるピナクル状の岩と二箇所にセルフをとって乗り越す。
二年前に奥叉白から涸沢に抜ける時に、同じような場面で簡単に行って、簡単に浮石掴んで落ちたので、必要以上に慎重だったと思う。

大天狗を廻り込んで、小天狗から稜線、竜頭峰へ続くフィナーレが待っているはずだった。。。。。
ガスでかすんで、何にも見えない。

下りの長い濡れた真教寺の鎖場を過ぎると、平坦な長ーい尾根道、一人だと飽きる。
そんな中、14時過ぎに何人かの登山者が上がって来るのにすれ違う。
6番マークの単独の彼は辛そうだった。あと2時間、17時までには、頂上山荘かな。
15時過ぎに牛首ですれ違った彼、18時半に頂上山荘、日没前ギリギリだろうけど、
2500Mから上の様子は甘くない、ビバーク覚悟の装備とはとても見えないな。
よほどの健脚かな?

賽の河原まで下りてきて振り返ると稜線は、前よりもどんよりとしている。
南ア方面も稜線は雲の中、山の梅雨明けはまだ少し先になるだろう。
スキー場トップに出るとリフト観光運行と明るいテラス、自分の場違いな雰囲気。
登山の気持ちは終了しました。
まだ、3kmくらいありますけど。

久しぶりにがっつりと廻ったタフな日でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1047人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら