【唐松岳・五竜岳】剣岳の真上に煌々と満月!



- GPS
- 29:02
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 1,922m
- 下り
- 2,931m
コースタイム
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 4:58
天候 | 1日目 雲時々晴れ 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
牛首の岩稜帯の通過は慎重に行けば問題ない。五竜山荘から遠見尾根に下る最初はザレており滑りやすい。 |
写真
感想
深夜、テントのフライの隙間から明かりが射すので、ファスナーを開くと、なんと、煌々と輝く月がちょうど剣岳の真上に上がっていた。その月の明るさは、地図が見えるほどで、山々の谷筋の残雪を白く輝かせていた。声が出ないほど感動し、突っ立ったままその余韻を味わった。しかし、その明りのためか、星の輝きを邪魔され見ることはできなかった。
恒例の山の会の山行に行ってきた。八方尾根から唐松岳に登頂し、翌日、五竜岳をピストンして遠見尾根を下るコースだ。余裕のあるコースのため、テント泊で花を楽しみながらゆっくり登った。初め、ガスで周辺の景色は全く見えなかったが、八方池を過ぎたころから青空が急速に広がり、「夏山ー!」になった。尾根からは、不帰ノ瞼や白馬岳、左には五竜岳を見ながら気持ち良い尾根歩きが続く。山荘に着くと、目の前にドーンと剣岳が鎮座し、みんなで歓声を上げた。テン場は小屋から下った斜面にあるが、ちょうど剣が前面に見え、最高のロケーションが得られた。
テントを設営後、唐松岳をピストンする。今年3月下旬に来たときは、山頂からは白銀の山々であったが、今回は緑と岩の山々が360度広がり、山の「生命力」のようなものが感じられた。 テン場に戻り、剣を見ながら飲むビールは最高で、「こんな贅沢はない」とみんなで喜んだ。
深夜、目が覚めると、テントとフライの隙間からかなり明るい光が射すので外に出ると、太陽と間違えるほどの真ん丸の月が煌々と光りを発していた。ちょうど剣岳の真上に位置し、北アの王者を輝かせていた。感動し、静まり返ったテン場でしばらくその瞬間を楽しんだ。
翌日は、長野側は雲が多いものの、富山側は快晴。五竜岳に向かって、まずは岩稜帯の通過がある。慎重にクサリなどを使って前進する。その後は、剣や毛勝三山を見ながら稜線歩きが楽しい。五竜岳に予定より早目に着いたので、ピストンして下山することにした。空身で五竜岳に。5月の雪山の時には核心となる長い斜面のトラバースや山頂直下の傾斜の強い雪壁はなく、登りやすいルートがつくられていた。山頂からは、360度の絶景が待っていた。立山・剣をはじめ、富士山や浅間山、四阿山、妙高・火打までも見えていた。
小屋に戻り休憩した後、遠見尾根を下る。花々も多いが、かなりロングで、下るにつれて気温が上がるため、くたくたになって35度の麓に下りた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する