北アデビュー快晴の白馬三山~不帰キレット~唐松岳


- GPS
- 33:17
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,931m
- 下り
- 2,330m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:42
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 10:55
天候 | 8/1 晴れ 8/2 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://www.happo-one.jp/access/parking.html 下山は八方尾根のゴンドラ駅から徒歩10分ほどで第5駐車場に着きます. |
コース状況/ 危険箇所等 |
・猿倉荘に登山ポストあり,指導員の方が計画書をチェックします. ・大雪渓は軽アイゼンが妥当,雪道に慣れたひとならなくても大丈夫でしょう.ただし下りの場合はやはり6本くらいが妥当. ・大雪渓は時折落石がありました.足元だけでなく上も見て登りましょう. ・危険箇所は天狗の大下り~不帰II峰ですね.慎重に通過すれば大丈夫ですが,重装備の場合は不意にバランスを崩したら大惨事になりかねません.それから天候が怪しいときは中止すべきと思います. |
その他周辺情報 | 第五駐車場近くに「八方の湯」があります.料金800円 八方大池山荘からは,グラートクワッドリフト+アルペンクワッドリフト+ゴンドラリフトと乗り継いで下ります.料金1550円(リフトを下りてから徴収されます) |
写真
装備
備考 | アイゼンは6本爪以下で十分です. |
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感想
北アルプスデビュー,まずは白馬三山を歩いてきました.鑓温泉経由で猿倉には戻らず,腕(足?)だめしに不帰ノ嶮に挑戦し,唐松岳を目指しました.幸い天候に恵まれ,トラブルなく通過でき唐松岳に辿り着いたときは喜びもひとしおでした.次の日も休みなら五竜まで行きたいと名残惜しい気持ちで八方に下りましたが,それほど素晴らしい稜線歩きでした.次回は「栂池から上がって扇沢まで行きたい」とか「欅平に下りるルートも面白そう」とか,八方大池への下りで考えていました.
猿倉〜大雪渓〜白馬岳
猿倉荘の駐車場は,朝4:30で満車だったようです.正確な場所はわかりませんがおそらく二股あたりで関係者に引き返すか,そこに駐車してバスで行くよう指示されました.幸い道沿いに第5駐車場が空いており,そこに車を駐車して乗り合いタクシーで猿倉に向かいました.5人乗ればバスより割安です.
猿倉では指導員の方々がゴミ袋の配布や登山届のチェックをされていました.アイゼンやストックの貸出もしていました.猿倉から白馬尻小屋までは,7時前ですでに渋滞気味でした.
大雪渓はうわさ通り大行列でした.7時すぎでは雪も緩みザクザクでしたので,軽アイゼンで十分かと思います.雪道に慣れた方ならなくても大丈夫でしょう.私は10本爪しか持っていないので,折角だからと使いましたが重いだけでした.大雪渓の終盤(上の方)では指導員の方が危険箇所等を知らせてくれたり休憩ポイントに誘導したりしていました.小雪渓のトラバースは慎重に歩けばアイゼンは不要です.
白馬岳では結婚式を挙げているカップルがいました.私が着いた時は山頂から山荘へ下りるところでしたが,天気に恵まれよかったですね.こちらも幸せな気分になりました.
白馬岳頂上宿舎テン場
頂上宿舎の裏手(?)にあり,やや窪んだ場所がテン場で50張位はあったでしょうか.午後2時前の段階で平らな1等地はほぼ埋まっており,最終的にほぼ満室状態でした.頂上宿舎の宿泊(8/1)は以外にもまだ空きはあったようです.テン場は水も豊富でトイレにはペーパーも完備してありました.
夜は風が強くテントのロープはしっかりと岩石に縛り付けておかなければなりません(当然ですが).テント内からの景色は望めませんが,少し上ると剱岳等の立山連峰や穂高連峰も望め夕日がとてもきれいでした.
白馬岳〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜天狗山荘
杓子岳の手前でご来光でした.日の出は4:56でしたので杓子岳でと計画していたのですが,朝の風が強くて撤収に時間をかけてしまい間に合いませんでした.それでも白馬岳のモルゲンロートは感動的でした.
杓子岳〜鑓ヶ岳間は爽快な稜線歩きで天気も良く風も穏やかで,特に危険箇所はありません.鑓温泉分岐から天狗山荘へ向かう方はぐっと減り大方は鑓温泉へと下山していきます.白馬側からはその先に不帰キレットが待っているからです.天狗山荘の管理人の方にルート状況や天候について教えていただき,いよいよメインイベントです.
天狗の大下り〜不帰キレット〜唐松岳
天狗の大下りは下りは慎重に下りれば問題はないでしょう.とはいっても当然ですが躓いたり滑ってバランスを崩したら大惨事になることは言うまでもありません.一歩一歩慎重に.逆ルートで登るのは,,,結構しんどいでしょうね.天狗山荘〜唐松岳のCTは5時間となっていますが結構な休憩を入れて4時間半かかりました.それでもルート内で追い越したことはなく,むしろ4人ほどに追い越されましたのでこのルートは健脚な方が多いのでしょうね.唐松側から来られた方には年配の方もおられ,その足取りの軽さに驚かされました.
不帰キレットは,結果的には楽しかったですが結構緊張しました.山は好きなのですが高所恐怖症で切り立ったところは苦手です.落ちた時のあの痛〜い記憶が蘇ってくるからです.
不帰2峰北峰までが特に緊張しました.噂のはしご橋は橋そのものよりも前後の取りつきの方が緊張しました.次に手をかける場所,足を置く場所を考えゆっくり慎重を期する必要があります.
この辺りは混雑するときは30分~1時間位待ちになることもあるようです.すれ違いが困難なこと,ツアーが通るときはガイドが安全確保を取ったり,時には恐怖で動けなくなる人も出るとか,等々で予定が大きく狂うこともあるようです.幸い今回はすれ違った方は10人くらいで,しかもソロかペアだったので時間のロスはほとんどありませんでした.
クサリ場やハシゴが続きますが,どれもしっかり固定されており信頼できます.余談ですが10年くらい前に知床岬を踏破した時は途中数十~100m近い高巻がいくつもあり,そのほとんどは漁業用の朽ちたロープが垂れ下がっていて「大丈夫か?」と思いながらスリリングに登ったり下りたりしたことがありました.それに比べればとても信頼できます.
第三峰(看板なし?)を巻き気味に越えると唐松岳山頂に大勢の登山客が見えます.山頂直下は山頂の方々が見下ろす中を登っていくので何となく照れくさい感じがしますが,多分誰も私なんか見ていないでしょう^^;唐松岳山頂に到着するとホッとしました.唐松岳からは白馬岳の時より近くなった剱岳が眺められますし,今きた不帰ノ嶮を振り返って感慨に耽ったり,五竜岳を眺めてこの先のルートに思いを馳せたりと,有意義な時間を過ごしました.
唐松岳〜八方大池
大雪渓のルートもそうですが,八方~唐松岳のルートもハイカーがぐっと増えます.子供連れや見るからに初めて登山な方々も多く和みます.それにしてもすごい大勢の方々が登っています.八方大池への下りは午後に登って来られる方とのすれ違い待ちが結構ありました.第3ケルン・八方大池から先は木道が続き,ゴンドラで上がってこられた一般観光客も大勢いらっしゃいました.私は迂闊にも第3ケルンではなく八方大池に下りてしまい,登山者でありながらケルンに触れず下りてしまいました.八方大池山荘まで下りてくると後はリフトとゴンドラを使って下りました.唐松岳山頂で「おれはリフトは使わん,ゲレンデを駆け下りるんだ!」と言う方がいました.確かにゲレンデの方が花畑の花の密度が濃いようです.私は早く冷たい炭酸飲料が飲みたくて機械に頼りました.
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