室堂から五色ヶ原・薬師岳を経て折立へ
- GPS
- 19:09
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 2,577m
- 下り
- 3,629m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 4:20
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:05
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 4:37
天候 | 1日目曇り時々晴れ 2日目 風雨 3日目 風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
シートは狭いのですがなんとか寝られました。 帰りは折立14:10発の急行バスで富山駅へ。 乗客は自分を含めても10人足らずで、今後の継続運営が心配な位です。 富山駅よりは北陸新幹線。折立よりバスで帰る際、電波の繋がるところまで来た時点で、「えきねっと」にて指定席の空席を確認したところ若干だけあり、すぐ予約。駅に着いて緑の窓口にて発券してもらいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に危険箇所はありませんが、北薬師岳周辺は巨石の上を歩くことが多いので、この日のように風雨強い日はスリップに注意です。 |
その他周辺情報 | 折立には自販機1台のみあるだけで他に飲食施設はありません。トイレとちょっとした休憩所(折立小屋 無人)があります。 |
写真
感想
本来なら室堂〜五色ヶ原〜薬師岳〜太郎平〜黒部五郎岳〜奥穂高温泉の3泊4日で考えていた山行でしたが、3日目の風雨の強さにメゲて、黒部五郎岳を目指すも途中で止めて引き返し、折立に降りることとしました。それほど2日目と3日目の雨は自分には堪えました。
初日は夜行バスで朝7時頃に室堂に到着。天気もまずまずで少し写真を撮りながら、まずは浄土山を目指します。浄土山→獅子岳→ザラ峠→五色ヶ原の縦走は晴れてこそいませんでしたが、高曇りで風景も楽しめ、遠くに見える薬師岳への明日の縦走に思いを馳せながら楽しく歩けました。
五色ヶ原キャンプ場は少し離れたテント場で受付をします。料金は500円です。ビールなどはこの時に買わないと結構テン場と小屋間があるので後で面倒です。
それにしても素晴らしい景色の中のテント場でした。これまで張った中でも屈指のロケーション。北には浄土山や獅子岳、南には薬師岳や穂高岳、そして更に遠くに笠ヶ岳や槍ヶ岳が見えます。東は黒部湖対岸の針ノ木岳を始めとした山々、そして西側の丘は一面のお花畑です。トイレもすぐそば、豊富な水場もあり不自由しません。この日は30張ぐらいでしたがまだ少し場所には余裕がありました。
翌日は早立ちの為に3時起床。しかし夜が明けるに連れ霧が濃くなってきます。五色ヶ原から鳶山に着く頃には雨も降り始め、稜線では日本海からの風が強く吹いてきます。
越中沢岳に到着する頃はすっかり雨の中の縦走となります。スゴの頭を越え、スゴ乗越小屋に着く頃は雨も強くなって、すっかり全身が濡れてしまいました。ゴア製のアウターも靴もこうなるとあまり役に立ちません。
一層強くなる風雨の中、淡々と薬師岳を目指しますが、景色を楽しめる訳でもないのでまるで苦行のようです。しかも北薬師岳周辺は巨石の上を歩いたり狭い稜線を通り抜けるので、こんな風雨の強い日は気を使います。慰めは途中で出会った雷鳥さんぐらいで、登山者もあまり見かけません。
それでも北薬師岳を乗り越え薬師岳に到着。山頂から無論何も見えませんし、この頃からカメラの調子も悪くなり、頂上の祠の写真を取るので精一杯。早々に下り始めます。
ここからはザレた道を歩きますがここまでの道に比べれば歩きやすく、すぐに薬師岳山荘にまで到達。薬師岳は北側と南側ではこれだけ山容が違うことに驚きました。
この日は更に下って薬師峠キャンプ場に到着。五色ヶ原を出てから都合10時間かかりました。
同キャンプ場はフラットな場所が少ないことで有名ですが、とりあえず午後3時段階でもまだ張り場に余裕があったので比較的平らな場所に張れました。キャンプサイトにある受付所にて料金700円とビールを購入。ここも近くに小屋はありませんが、トイレと水場はしっかりしたものがあるので安心です。
テントを張る時には天気も少し落ち着き、明日へ期待させたのですが…。夜はずっと降ったり止んだりの天気でした。起きる度にザーッという雨音が聞こえます。
そして3日目、朝方は雨も上がっていました。6時半頃、意を決してテントをたたみ、太郎平小屋を目指します。この時点では黒部五郎岳を目指すつもりでした。小屋に到着の頃はガスも晴れ、少しだけ周りの山容も眺められ、テンションも上がります。
そのテンションのまま黒部五郎岳を目指しますが、すぐに土砂降りの雨。道は川のようで生乾きだった靴の中もみるみる浸水してきます。
歩き始めて40分ほど、標高にして2500mを超えた辺りで尚も雨風が収まる気配もなく、自分の気持ちも萎え、(他にも用事が少しあったので)里に降ることにしました。そこからは太郎小屋まで戻り、折立に下ります。結局撤退を決めてから4時間ぐらい雨の中を登山口まで歩く訳ですが、良く考えればこのぐらい歩けば黒部五郎小屋に着いたよな、と今になれば思います(笑)。
折立からは3時間強、急行バスを待ち乗車。お客は自分を含め10人にも満たない人数で、それが少し驚きでした。
ということで中途半端な山行になってしまいましたが、五色ヶ原テント場に行けた事を良しとし、そして黒部五郎岳には天気の良い日に必ず登るという次の目標が出来た事を糧とします。
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